あらすじ
この一冊で世界が変わる、かもしれない。仙台市の大学に進学した春、なにごとにもさめた青年の北村は四人の学生と知り合った。少し軽薄な鳥井、不思議な力が使える南、とびきり美人の東堂、極端に熱くまっすぐな西嶋。麻雀に勤(いそ)しみ合コンに励み、犯罪者だって追いかける。一瞬で過ぎる日常は、光と痛みと、小さな奇跡で出来ていた――。 明日の自分が愛おしくなる、一生モノの物語。限定の書き下ろしあとがき収録。
...続きを読む感情タグBEST3
Posted by ブクログ
「学生時代を思い出して、懐かしがるのは構わないが、あの時は良かったな、オアシスだったな、と逃げるようなことは絶対に考えるな。そういう人生を送るなよ」
「人間にとって最大の贅沢とは、人間関係における贅沢のことである」
すごくいい言葉ですよね。大学生の自分に深く刺さる内容でした。キャラクターも個性的で楽しいばかりじゃないのがまた面白いです。大人になった時にまた読み返したいです。
Posted by ブクログ
大学生の日常の風景と人間関係の奇妙な面白さと超能力と事件がいいバランスで書かれていて、呼んでいて嬉しい気持ちやハラハラするような気持ちを引き出された。
特に西嶋に関してはものすごく惹かれた。
最初はただ政治に関して、ことうるさい青年だと思ったが、学生らしさ、人間らしさを感じて、なんだか親近感が湧いた。
自分が砂漠(社会)に雪を降らせるためには、この作品の人物たちと同様に贅沢な人間関係を構築することが大切かもしれないと感じさせられました。
Posted by ブクログ
よくあるけれど、特別で、ちょっと変わった大学生活に自分も潜り込めた気がした。
大学生の時のことを思い出した時に読みたくなる本。(あと、友達と麻雀がしたい時)
匿名
約10年ぶり
大学生の時に読んで以来の『砂漠』。
今まさに"砂漠"にいるから、いろいろ考えさせられる。
こんなに西嶋の言葉が刺さるようになるとは思わなかった。
Posted by ブクログ
最初、あらすじを読んで大学生活かぁ…となんとなく敬遠して積読してた小説であるが…
読んでみると春の章からすでに彼らと同じ大学生活を送っているような感覚に陥る…凄く良い…
伊坂さんの小説で自分が好きな部分は何気ない日常の妙、会話の面白さにあるのかなと…それが最初から最後まで続いているという…
今回は西嶋がクセはあるが味のあるキャラクターとして登場おり、〜なんですよ…の口調が特徴であるが最後にはみんなが彼の事を好きになると思う…
西嶋は去勢を張ったような格言を本作でいくつも言っているのだがその格言よりも『笑ってる東堂の隣にいるのは僕じゃないと嫌だと思ったんですよ…』とか『友達には恵まれたと思うんですよ…』などの少ない本音の方がじんわりと心に残った。
砂漠というテーマも奥が深くもう一度じっくり読みたいなという作品だった。
Posted by ブクログ
大学生時代に出会えて本当に良かった!と思った作品。高校生でも社会人でもない大学生の時に!もちろん今読んでも面白いとは思うけど自分の生活とは違くてあの時は楽しかったなぁ、純粋だったなぁ、とか思っちゃいそう。すごく好きな作品のひとつになった。
Posted by ブクログ
今読んだからこそ仙台や大学の雰囲気も想像できるからよかった気もする。
いくつも分岐点があった人生のなかで、選んだ今のルートを肯定できる材料は、人との縁だよなぁと。
カンジも含め登場人物全員が愛せるキャラクターなのがすごい。
帰る場所
大学生の時以来、10年ぶりに再読した。10年という歳月が過ぎ、人生における沢山のイベントを経験した。再読によって感じたのは"砂漠"は変わらないという事。また戻って来ようと思う。
青春の一冊
gogleのおすすめのサイトを見て購入。
面白くて一気読みでした。
初めて伊坂幸太郎さんの本を読みましたが他のも買いあさってみようと思います。
学生、社会人どちらでも楽しめる一冊だとおもいます!
Posted by ブクログ
再読だけど実業之日本社バージョンは読んでいなかったので新規登録。
一番好きな伊坂幸太郎作品であることには変わりないけど、二度と戻ってこない大学生活のことを思い出して寂しい気持ちになったりもした。もっと麻雀やってれば良かった。
色んな人にこの作品を薦めたけど、その人にも心に残る作品になってくれていたら良いなと改めて思う。
映像化は絶対にしてほしくない作品。
表紙が何か嫌なので減点。彼らは絵にしないでほしい。
Posted by ブクログ
砂漠に雪を降らす、まさに前を向いて歩み続けようと思える作品だった
登場人物それぞれが深みのある個性を持ち、ストーリーが進むに合わせてそれらが重なっていく
読みながら自分の過去を思い出し良かったな、戻りたいなと思いそうになったが、
今も、もっとこの先も人生は更新されていくし、
過去を憂うのではなく、財産としつつ1番ワクワクするこれからを過ごして行きたいと思った
Posted by ブクログ
人は新興宗教にハマる。なぜか?それは、大人になれば、答えなどが明確ではないからだ。しかし、宗教には「こうすればいいですよ。」と答えがある。だから、人々は、古い宗教であれ、新しい宗教であれ、ハマるのだ。
僕はなぜ自分がキリスト教にハマっていた時期があったのか、これでわかった。つまり、ヒントなり、答えなりを探していたのだ。いわゆる、正しいものを追い求めていた。読書にハマるのも同じことで、正しさを追い求めるために読書をする、又は映画やドラマをNetflixで見る。そういう意味で本書は文学的要素がある小説だ。まさに、答えがある小説でもある。
Posted by ブクログ
「その気になれば砂漠に雪を降らせることができる」
仙台の国立大の法学部に集まった5人の学生たち。麻雀、恋愛、学祭といった楽しい時間を仲間たちと過ごしているかと思いきや、まさか事件にまで遭遇する。とんでもない引き寄せ体質のグループ。
全く違う考え方や、個性を持つ5人がお互いに刺激しながら、成長をしていく。仲間でも「人の心の乾いた砂漠」を潤すことが難しい。何でもできるようで何もできない。それでも仲間がいる。それが原動力になる。
人生とは、計算やチェックポイントの確認通りに進むものではなく、悶えながら「わかんねえよ、どうなってるんだよ」と髪の毛をくしゃくしゃにして進んでいくこと。
社会という「砂漠」に出る前の準備期間に、人間にとって最大の贅沢を手に入れた5人の学生。その中で手に入れたものこそが「人間関係における贅沢」なのだと胸に刻まれました。
読後、きっと私はサン=テグジュペリの『人間の土地』を読んでしまうだろう。
Posted by ブクログ
自分の学生時代を思い出す。
今は砂漠。だがあの時をオアシスだったとは思わず生きれている気はする。キャラがそれぞれ良すぎてこう言うグループでいたかったなと思うと同時に、自分の学生時代のグループもこんなキャラ濃くてよかったなと思い直した。
リアルなようでリアルではない伊坂の世界。なぜか自分が彼らを側から見ている同級生のような感覚になった。砂漠に雨を降らせると言う感覚が好き。
なんてことはまるでない。
Posted by ブクログ
もっと和気あいあいとした、学生の群像劇かと思ったら、序盤で鳥井が大怪我したり、意外と人生のハードモードもありつつ、でも学生の青臭さもあって、不思議な文章だった。面白かった。
ただ西嶋には色々イライラさせられた。自分が理屈っぽい方なせいもあるかなぁ。「お前はまた余計なことを!!!」って何度も思ってしまった。小説なのに。
Posted by ブクログ
大学時代、暇があれば麻雀してたことや、なんでもないことを不真面目に一生懸命にやっていたことを思い出せた。それでいて終わり方が好き。卒業式での学長からのメッセージ。「学生時代を思い出して、懐かしがるのは構わないが、あの時は良かったな、オアシスだったな、と逃げるようなことは絶対に考えるな。そういう人生を送るなよ。人生にとって最大の贅沢とは、人間関係における贅沢のことである」。過去の思い出へのリスペクトもありながら、それでいて今を生きる大切さが語られていて清々しさに包まれた。
Posted by ブクログ
大学生活は「人生の夏休み」と形容されるように、あまり責任を伴うこともなく、それぞれがあまり意味のないことに時間を費やし、無駄な時間を過ごしているように思える。傍から見れば、馬鹿馬鹿しいし、なぜそんなことに熱中しているのだ、と鼻で笑われるようなことをしているかもしれない。でも、意味のないことに無駄な時間を費やせるって最高じゃないか、と思う。
本書の中では、東北の国立大学に通う苗字に方位がついている4人+1が恋愛や麻雀、ボウリング、「プレシデントマン」探し、空き巣犯探し、超能力対決などやはりあまり将来に活きるわけでもない、意味のないことに興じている様子が描かれる。でも彼らはすごく生き生きしている。
私は鳩麦さんの発言がすごく印象的だった。
「賢くて、偉そうな人に限って、物事を要約したがるんだよ」
「と言うと」
「超能力はこうだ、とか、信じる人はどうだ、とかね。たとえば、映画を観ても、この映画のテーマは煮干しである、とかね、なんでも要約しちゃうの。みんな一緒くたにして、本質を見抜こうとしちゃうわけ。実際は本質なんてさ、みんなばらばらで、ケースバイケースだと思うのに、要約して、分類したがる。そうすると自分の賢いことをアピールできるから、かも」
大学生は社会人から見れば、無責任だし世間知らず。でもだからこそ社会という“砂漠”に出る前の“オアシス”だから「砂漠に雪を降らせる」ことができてしまうし、目の前のことに熱中できるエネルギーがある。だからある種、大学生は最強かもしれない。西嶋のように純情にまっすぐ生きていればこそ。
自分も大学生だからこそ、この本に出会えてよかったと思う。大学で過ごす時間は別に将来に活きなくてもいい。そう思うと肩肘張らずに、目の前のことに熱中してもいいかな、と思える。折り返しに入ってしまった大学生活だが、まだまだ希望をもって楽しく充実して「意味のない無駄なこと」に熱中していたい。
Posted by ブクログ
「砂漠に雪を降らす」
西嶋という個性的なキャラクターのセリフだが、たまに共感できるセリフがあったりして面白かった。
人生って砂漠に放り出されたみたいに、何が正しいなんてわからないし、チェックポイントとか何か指標になるものなんてないから宗教とか攻略本とかに頼ったりするのかなとも思った。「でも結局どうすればいいんだろうって頭掻きむしって、悩みながら生きていくしかない」って言葉が心に残こりました。
Posted by ブクログ
いつまでも読んでいたいような作品。
登場人物それぞれに個性があり、中にはぶっ飛んだような特技や特徴を持っている人物もいるものの日本のどこかでは本当にこんな人々がいそうだなと思わせてくれるような物語。
Posted by ブクログ
長めの小説だが、それを感じさせない魅力的な登場人物と散りばめられた伏線がこの物語が終わるのを、寂しくなる感覚を抱かせる。西嶋のストレートな物言いに惹かれる。
Posted by ブクログ
冷笑が蔓延る現代に刺さる一冊でした。そんなことしてどうなる、考えたところで意味がある?など考える前に行動しろと西嶋に指摘されているように感じました。意味や意義に縛られると何もできなくなります。それを問う前にやってみてはどうか、お前は何をしたのだ、と熱量と芯があって震えました。
登場人物が魅力的で西嶋という人間に触発されて熱されていくのは良い心地でした。第一印象で彼を疎外しない東堂や鳥井の器量は本質や内面を捉える余裕があって大人でした。鳥井は持ち前の大らかさ・大雑把さで、東堂は自分の価値尺度で西嶋を捉えていました。
「西嶋は臆さない」。この一文で彼を表していることも個人的には彼の魅力を一層際立たせていました。ただそれだけのことが、私には憧れの対象でした。人の目が怖い、そもそも人が怖いという気持ちが私にはあります。西嶋は虐められた過去がありながらもそれを乗り越えて、恐れず人間に自分の考えを主張していました。彼のような人間に出会う気はしませんが第一印象で決めていてはいけないなと思います。
他人が怖いから人と話さないことは、私が臆して逃げの一手を打ち続けていることに他なりません。彼に相談すれば説教されそうです。
「いつまで逃げているつもりなんですか。こうしている間にもアメリカは戦争の準備を始めているんですよ。人間を恐れている間にアメリカが人間を駆逐していきますよ。恐れている暇なんてないんですよ。ニーチェが最も恐ろしいことは何もしないことだと言っていました。あなたは今、最も恐ろしいことをしているんですよ。だからね、人間と話すことくらい、なんてことは無いんですよ。早く戦争を止めることくらいに重要なことはありませんよ。ところでこれから麻雀をしますからね。」
さわやかどんでん返し
伊坂幸太郎さんらしさ全開の青春小説。
ライト文芸キャラクター小説寄りで、小説が苦手な方でも読みやすいと思います。内容も万人受けするものですので、後悔はしないでしょう。
また、叙述トリックもストーリー上の必然性があって無意味などんでん返しではなく、各所にある伏線からも伊坂さんのフェアプレイ精神を窺えて非常に好印象です。
自信を持ってお薦めできる一冊です。
すんなり入ってくる学生生活
歳を重ねて学生たちが主役の話が読めなくなっていました。照れなのか、嫉妬なの…理由ははっきりさせたくありません。
後書きに読者からの支持が高いとありましたが、自分がこの物語をすんなり読めたのは、作者の作品だからなんだと思います。主人公達が学生であろうとなかろうと、起こる事件に対応していく様に好感がもてたというか。
そして、砂漠に踏み出していった彼らのその後の物語を読みたいと思っています。
Posted by ブクログ
伊坂節炸裂!!
っていう作品ではないけれど、日常の中の非日常を丁寧に描写してるところが伊坂幸太郎っぽいなって思った。
登場人物のみんなが愛しくて、憎めなくて。
もちろん、こっち側の人間に限るけども笑
Posted by ブクログ
とっても青くさい。良い意味で。
トラブルはあったものの、穏やかな雰囲気のまま終わるのかと思ったら、最後!なんだかちょっと…えーーこれはどっちなんだろう。
それに作中に出てきた「砂漠に雪…」の下り、出版から11年後に本当に降るとは。西嶋すごい!伊坂幸太郎すごい!
Posted by ブクログ
伊坂幸太郎っぽくない作品って言われているけど私は2作品目でっぽさがわかっていないからさらーっと呼んだ
だけど超能力とか鳥井の腕がいきなりなくなったのはだいぶっぽかったのでは?わかんないけど
前委に読んだのがフーガとユーガだったから最後にでかい何かが起こるのではないかずっと構えてしまった。やっぱり作者はばらけさせて色んな人の作品を読んだ方がいいのかもな~と
みんなキャラクターが愛嬌いっぱいで5人の中で人間関係がこじれないのが見てて心地よかったみんな仲良しでいてくれてありがとう、、、
この時代の大学生やってみたかったなあ携帯内から家電にかけるとかなんとなくふらっと集まるとかインスタとかないからうっすらみんなのこと知ってて、知らないんだろうな~とか
その距離感がうらやましい
Posted by ブクログ
普段ミステリーを読むことが多いので、はじめは間延びしちゃってる感じがあったけど、どんどんなんだかリアルにも思えてきてじわじわ読んでいた。
いわゆる普通の大学生とは違ったキャラの人がたくさんいたが、なんとも心くすぐられた。