伊坂幸太郎のレビュー一覧

  • マリアビートル
    何年かぶりの再読。
    前作「グラスホッパー」から6年後の話で、前作の主人公である鈴木や押し屋の槿などが登場していて殺し屋シリーズが好きな私にとってはとても嬉しい一冊だった。
    タイトルのマリアビートルはテントウムシの意味だと作中で解説される。
    作中には天道虫の異名を持つ殺し屋が登場し、ここぞ!という時に...続きを読む
  • 逆ソクラテス
    少年が主人公になった全5編の短編集。いろんなものを「ひっくり返す」ストーリーというのが共通項。読みやすい長さで、読後感もとても良い。あと表紙のイラストが好き。
  • 砂漠
    5人の大学生仲良しグループの日常を描いた青春小説。
    麻雀ができるようになりたくなった。
    チルドレンとの繋がりも匂わされていて、そこも個人的には嬉しかった。
  • モダンタイムス(下) 新装版
    上下巻まとめての感想

    また時が経ったら読み返したい出会えて良かった一冊。
    上巻は特に怒涛の展開で、あっという間に読んでしまった。途中、なかなか残虐なシーンがあり、そこは読むのが辛かった。井坂好太郎には笑いました。
    心に残ったワードは「楽観とは、真の精神的勇気だ。」ほんとついつまらないことを心配して...続きを読む
  • ガソリン生活
    車目線のお話で、登場人物の人間が知らないようなことも知ってる車がなんだか面白いです笑
    ページ数は多いですが、スラスラ読めて伊坂さん特有の最後に色々繋がっていくお話で、読む手が止まらなくなります。
  • フーガはユーガ
    さすが伊坂さん!!!って感じの作品です。
    重いシーンも多いですが最後は爽快な気分になります。
    でも、、、最後悲しいです。ユーガ、、、
  • 逆ソクラテス
    いやーーーこれ、殺し屋シリーズの伊坂幸太郎さんと思っていたらとんでもない。生き生きとした、こんなにも瑞々しい子どもの世界を描けるなんて!
    実際は文字なんだけど、これが行間というのか言葉では表せないような空気が佇んでいて、読み出すと一瞬でン十年前にタイムスリップしてしまう。あの緊張感、イタズラ心、イヤ...続きを読む
  • 死神の精度
    奥入瀬にいく話と床屋さんの話が特に好きです。最終章のラストシーンはわたしの心も晴れわたっていくようでした。
  • 晴れた日は謎を追って がまくら市事件
    がまくら市という架空の町を舞台に、様々な事件に遭遇する作品集です。
    5つのお話が収録されておりますが、どれもとても興味深い内容でした。

    1.弓投げの崖を見てはいけない
    5年目の結婚記念日のプレゼントを買いに行った帰りに若者たちの不注意で事故に遭い、しかも証拠を消す為に殺そうとするなんて…。
    犯人た...続きを読む
  • 逆ソクラテス
    ちょうど読み終わったところです。
    爽やかな感動に包まれています。
    読んで良かった。素直にそう思える作品。
    ドンコルレオーネごっこのくだりが特に好きです。
  • 終末のフール
    8年前に隕石が衝突すると発表された5年後の世界。舞台は仙台の「ヒルズタウン」、老若男女の死を目前にした日常が描かれる。

    何の為に生きているのか。そんなことをふと気づかせてくれる作品であり、同時に人は誰かを頼らずには生きていけないと改めて感じた。
    決定された"終末"を前に、繋がりを信じて生きていく人...続きを読む
  • 逆ソクラテス
    すごく面白かった!!
    小学生の頃の周りの環境って本当に大事だよなと共感。私が小学生の頃は、人から言われたらその通りにしさえすれば上手くいくという先生からの決めつけに疑問を持ちながらも流されて行った気がします。この本に出てくるように疑問を持って何か行動を起こせるって素敵だなと思いました。
    1度苦手意識...続きを読む
  • 死神の精度
    チルドレンとはまた違った作風の短編集かな?

    死神の千葉さんと6人の人生。
    全員「見送り」にしてほしかったのが正直なところだけど、それは真面目な千葉さんには無理な話なわけで…

    最後の美容院のストーリーは「うん、やっぱり伊坂さんだなぁ」と思わずにはいられなかった。藤木一恵さんの歌、聴いてみたいなぁ♪
  • 逆ソクラテス
    面白かったーーーーー伊坂幸太郎さん大好き!

    大人になった今の自分にも必要なことだな〜と思うことがたくさんあって、小中学生のもっと多感な時期に読めていたら今とまた違った人生があったのかも、などと。

    逆ワシントンがすごく良かった。良かったー本当に。
  • ゴールデンスランバー(新潮文庫)
    「おまえ、オズワルドにされるぞ」
    首相を爆殺した殺人犯に仕立て上げられた青柳が、
    人間にとって最大の武器、「習慣と信頼」をたよりに
    600ページ以上に渡ってひたすら逃げまくる。
    第5回(2008年)本屋大賞受賞作品。

    森の声が聞こえる森田森吾をはじめ、非常に魅力的な登場人物が多く、その言動は今まで...続きを読む
  • アイネクライネナハトムジーク
    伊坂幸太郎作品、ほっこりしててめちゃ好き。
    それでいてウィットにも人生訓にも富んでいる。

    男女の恋愛もカラッとしていて、重い話題は他人に語らせるなどして軽くする。

    だから読んでいて重たい気分にはならない。

    ただ人物相関が複雑で、それぞれ複数人の主観で短編連作集になってるんだけど、それらが絡まり...続きを読む
  • グラスホッパー
    最高だった
    小説とはこういうものなのかもしれない
    複雑なトリック、精神的異常性のある犯人
    そうではなく興奮、焦り、昂揚
    人が轢かれる時の情景
    それを味わい深くさせてくれるのが
    小説なのかもしれない
    生きているように生きたい
  • 逆ソクラテス
    それぞれの短編ごとでも十分に面白い話だったが、この本ではオムニバス的な書き方が特に良かった。時系列を変えて、登場人物が再登場している場面もあり、それぞれの短編での繋がりを示唆する伏線が散りばめられていた。そういった驚きを与えてくれる面白さをありつつ、短編はどれも心に訴えかける内容で面白かった。
  • 重力ピエロ
    とにかく良かった。家族は、他のどの関係性とも違うのか、私は良くわかる気がした。
    ただ謎を解いている感じではない、心に残る文章がたくさんあったのと、この伊坂幸太郎先生という人の書く文章が本当に好きだと思った。
    同郷だからかな、今は仙台に住んでいないから、広瀬川、青葉山のあの橋、それだけで涙が出る。

    ...続きを読む
  • チルドレン
     伊坂幸太郎、アンソロジー以外でちゃんと読んだのは『グラスホッパー』以来。
     これは温まる話だった。陣内さんが周りの人を翻弄(まったく嫌な感じはしない)していく様がワクワクする。5つの短篇だけどどこか繋がっていて伏線が回収されていくのが気持ちよかった。

     陣内さん再登場の『サブマリン』も読みたい!