伊坂幸太郎のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
ネタバレ最近伊坂幸太郎しか読みたくない
全然泣くつもりじゃなかったのに気づいたらボロ泣きだった。
兜は、殺し屋業界から見たら凄腕の殺し屋、家族から見たら妻にペコペコして少し情けない感じの父親。
そんな兜が裏稼業から足を洗うために奮闘する話。
結局無事に辞めることはできなくて死んでしまうけど、兜の想いはちゃんと息子や同業者には伝わってて、十年の時を超えて一矢報いることに成功する。
本当は家族と一緒にずっと幸せに暮らしてて欲しかったけど、過去の行いを考えるとそれはやっぱりフェアじゃないから、これが考えられる中では一番良かった結末なのかも。
息子が、兜の書いたノートを見るシーンは特に泣けてしまった。息 -
Posted by ブクログ
いちおうミステリということになっているけど、推理要素は薄め。
死神である主人公と、死の対象として選ばれた人物たちとのやり取りが中心の短編集。
短編としてそれぞれの話の出来がとてもよく、ほっこりもするし感動もする。
ただ、基本的にどの人物もどうしても「死」が訪れることがメタ的には分かっているから、どこか悲しい気持ちにもなる。
死ぬことは予見できないし、誰にでも訪れるもので、それをみんな理解はしているのだけど、常に忘れずに胸の中にあるかといえばそうでもない。
でも後悔しない最期を迎えるためには、いつも忘れずにいないといけないな。と考えさせられるような内容だった。
決して陰鬱な感じではなく、話として -
Posted by ブクログ
面白かったです。
8年後に小惑星が地球に衝突すると聞いて、人はどんな行動を取るのか。そして残り3年となった今、それぞれ人はどう過ごすのか。何を感じ、何を達成したいと思うのか。恐れるのか、あるいは別の感情を持つのか。
まずその世界観に舌を巻きます。
一人一人の視点で描かれる短編の形式でありながら、伊坂さんの小説お馴染みの、こっちの登場人物があっちのお話に登場して、というのが散りばめられていて、あぁこの人は他人の目にはこういう風に映るんだな、とか、そういう面白みもありました。文章のセンスやテンポの良さ、それからユーモアもいつもながら、楽しませていただきました。何でこんな面白い文章が書けるの!もー -
Posted by ブクログ
黒澤いい奴過ぎるやろ。
視点が切り替わりまくってだいぶ複雑な小説でした。ただそれに見合う展開が......スゴすぎる。
しかもところどころ自分自身でこの小説を自虐している文があったから、オーデュボンかなんかで色々言われたんやろな。
実際、一部の評論家からすれば『レ・ミゼラブル』の引用と、叙述の強調。
ミステリ的には二回以上の偶然。とツッコまれそうな点が結構ある。
私に言わせてみれば、それら伝統かなんかを守って、この小説のオリジナリティが失われるなら本末転倒だ。伊坂幸太郎は伊坂幸太郎であるべき。
おかしいと思わせる箇所をわんこ蕎麦よろしく追加しまくればそれは普通であり、笑わせる箇所を『美 -
Posted by ブクログ
ネタバレようやく読めた、殺し屋シリーズの最新作。
やっぱり好きだわ、このシリーズ。
徹底的についていない男「天道虫」。
もともとは殺し屋なのだが、あまりの運のなさに、「簡単かつ安全な仕事」を請け負っている。
今回は超高級ホテルに宿泊する男にプレゼントを届ける、というだけのはずだった。
案の定ちょっとしたアクシデントはあったが、とりあえずこのホテルから出ることさえできたら、任務は無事完了のはずだったのだが。
一度見聞きしたものを決して忘れない紙野は、非合法の組織を抜けようとホテルの一室に身を隠し、逃がし屋が雇っていたボディガードを待っていたのだが…。
「マクラ」と「モウフ」、「高良(コーラ)」と「