伊坂幸太郎のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
『ゴールデンスランバー』を読んでまず感じたのは、これは国家権力から逃げ続けるサスペンスではなく、人生で築いてきた信頼が人を救う物語だということだった。
主人公・青柳雅春は、ごく普通の宅配ドライバーだった。しかし、ある日突然、首相暗殺事件の犯人に仕立て上げられ、日本中から追われる身となる。警察も世論もマスコミも彼を犯人として扱い、逃げ場はどこにもない。物語は極限の逃亡劇として進んでいくが、その緊張感の中で描かれるのは、犯人を追い詰める組織の恐ろしさではなく、青柳という一人の人間がこれまで積み重ねてきた人とのつながりである。
この作品が描いているのは、巨大な権力の陰謀ではない。真実は必ずしも事 -
Posted by ブクログ
初めは「所詮は記念発刊の作品で、とりあえず有名どころの作家さんたちに書いてもらっただけの企画でしょう」と思っていた。
でも、装丁が素敵なので気づけば他の本と一緒に、もっと言えばついでに購入。
読み終えた今。
とりあえず色眼鏡で見ていた自分をぶん殴りに行くところから始めたいと思う。
そして、他の本とかどうでもいいからとっととレジに並ばせて、帰ってきたままに読書へ突入させる。
7名の作家による、めちゃくちゃ豪華な短編集だった。一つ一つの作品があまりにも魅力的で、7冊分の本を読み終えたくらいの満足感を得られる。
バラエティに富んだ作品ばかりなので、どの作品が響くのかは人それぞれだけれど、個人的に -
Posted by ブクログ
面白すぎて読む手が止まらなかった〜!
「人間の最大の武器は、習慣と信頼だ」
みんなが助けてくれたのは、青柳の今までの生き方
習慣と信頼の積み重ねの結果だったんだろうな
それにしても、何でこの人がこんなにも理不尽な目に遭わないといけなかったんだろう…と悲しくなった
どうか幸せでいてほしいよ〜
ドキドキハラハラと、合間にあるユーモアの緩急が素晴らしかった
伏線回収とラストがお洒落で素敵だった
解説にあった「物語の風呂敷は、畳む過程がいちばんつまらない」という言葉にもすごく納得
謎が多く残るけれどこの畳みきらなさ、こそがこの作品の味なんだろうなと思った
黒幕とかどうでもよくなっちゃった!
伊坂幸太郎 -
Posted by ブクログ
ネタバレ殺し屋シリーズ第四作。マリアビートルがハリウッド化され、主演のブラッドピットが次作をお願いして作られたと知った。今回の舞台は新幹線ではなくホテル。階の移動による上下の動きでハラハラする展開。天道虫の運の悪さが故のリスクヘッジは完璧で次々と問題を解決していく格好良さ。そして記憶力が優れている女性、紙野や天道虫に響いた「梅は梅になればいい。りんごはりんごになればいい。バラの花と比べてどうする」と言う言葉。隣の芝は青いなんてのと一緒だ。他人と自分を比べても意味がないんだと言うことを伝えるテーマがこの作品にはあったのかと思った。スイスイ人の話もそうだ。資本主義と繋げて話していたが、その根源には人と比べ