伊坂幸太郎のレビュー一覧
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少年がメインの短編集。エンタメとテーマ性のバランスが良く、どの話も爽やかで、読みやすい。そして、子供の頃に、大人や先生に感じていたもやもやの言語化が上手い。特に『逆ソクラテス』『非オプティマス』『アンスポーツマンライク』が好き。
人を下に見るとか、吊し上げるとか笑い者にするとか、叱るのではなく弱い相手に対して怒鳴るだとか、それに対しての悩みや意見(それ以外の悩みも)が子どもにも大人にもそれぞれある。子どもの時は「嫌だ」「怖い」「納得いかない」までは分かっても、何がどう間違っているのかを言葉にするのが難しい。しかも相手が先生や大人だと、萎縮したり、「大人がそうするなら自分が悪いのかも」と思わさ -
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知らぬ間に首相暗殺犯に仕立て上げられた男、青柳の逃走劇。
本作に幾度も登場する森の声が聞こえるという青柳の旧友・森田の台詞「人間の最大の武器は、習慣と信頼だ」、青柳がこの2つこそ自分に唯一残された武器だと捉え、思いもよらぬ方向に物語が進んでいく過程に胸が躍らされた。
あとは構成が今まで見たことのない形だった。事件当日から始まり、事件から二十年後、そして事件当日以降数日、最後は事件から三ヶ月後という初めから”誰が”黒幕かは明らかにならないこと自体が明らかな展開であり、あくまで"黒幕"にさせられた青柳にスポットライトを当てた作品として楽しめた。
状況設定的に手に汗握るストー -
Posted by ブクログ
ネタバレ結局黒幕が誰か分からないままに終わってしまったことが残念。と思っていたら、別の方の解説を拝読し、第三部を読み直し、わー!ってなりました。
これ、整形して逃げた青柳がノンフィクションライターになって書いたものだったのか。すごい…!!
昔聞いた若者のセリフ(悪いこと全部が自分たちのせいにされる)、聞こえない森の声、無記名。
自分なりの解釈だけど、第三部の怪しいと言われていた界隈がいくつか協力して起こした事件だったのかな〜と思った。顧問弁護士の自伝、パレードのコース変更、仙台病院センター院長とか。多額の借金を抱えていた人たちにお金を工面する代わりに協力を依頼して、事件終了後、都合の悪い人は消したん -
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魅力的なキャラクター•あらゆる伏線回収により、読者の心を離さない伊坂さん。
今作は、小学生視点で描かれた5つの短編が収録されています。
伊坂さん、子供の気持ち描くの上手すぎませんか?
小学生視点での物語ではありますが、内容が子供向けというわけではなく、周りの人間に誠実である理由や、「〇〇だ」と先入観のみで決めつける事の恐ろしさ等々が、一切説教臭くない的確な説明がされていて、大人こそ読むべし一冊だと思います。
•逆ソクラテス…先入観をもつ教師との戦い
•スロウではない
•アンスポーツマンライク…人はいつからだってやり直せる。
•非オプティマス…人に迷惑を故意にかける事は、悪い評判により結果として -
Posted by ブクログ
短編集。学生時代ぶりの伊坂作品。初めの銀行強盗の話を読んで、軽快なアップテンポさに、そうだ、伊坂幸太郎はこんな感じだったと思い出す。
チルドレンをはじめ読むと、あらしっとり系?と思いきや、やっぱりしっかりウィットに富んだやり取りが繰り広げられてるのはさすが。子どもに限らず、人と会う上で、特に大事にしたいことばかりで、めちゃめちゃ頷きながら読んだ。関わった子が自分の子どもと言いたくなるのも分かる。トイレの名言集とか、最後の短編のクマの着ぐるみのところとか、思わず声に出して笑ってしまうことも。子どもが見て恥ずかしくない、かっこいい大人になりたいなと思った。29歳の最後に読めて良かった。