伊坂幸太郎のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
ネタバレチャットGPTにおすすめされて読んでみたけどめちゃくちゃ面白かった。
陣内は本当にめちゃくちゃな奴で、言葉に一貫性がないし、適当で粗雑な感じなのに、妙に人を惹きつける。初めはこんな奴好きになれないと思ってたのにいつの間にかどうしようもなく好きになってた。
一番好きなのは「チルドレンII」の最後、陣内のライブのシーン。奇跡が起きる(起こされる)瞬間が本当に良かった。
子どもは親の情けない姿なんて見たくないんだ、っていうのは本当にそうだと思った。
「俺は生まれてからこの方、ダサかったことなんて一度もないんだよ」
死ぬ時にそんな風に言えるような人生を送りたい。 -
Posted by ブクログ
まさか「殺し屋」シリーズでこんなにも感動したり勇気を貰ったり、深い考察を余儀なくさせられるなんて思いもしませんでした。
心が疲れた時に伊坂さんのユーモアとエンタメ性溢れる作品が大好きで手に取ります。
こちらは10年以上ぶりに再読。
殺し屋の話なんだけど、子供にも読ませたいと思うようなテーマがしっかりとあって。
王子のキャラクター、怖いですよね怖すぎます。でも悪とは人の心に住みつくもので、集団が決める“正解“が非常に曖昧で脆いものだと本当に考えさせられます。
それから王子も話していたルワンダの虐殺の話、作り話であってほしいと思うくらい恐ろしいけど事実なんですよね。戦争もいつの時代も終わりませ -
Posted by ブクログ
ネタバレ現在、大学進学のため、一人暮らしを始めた椎名は、アパートの隣の住人の河崎に「一緒に本屋を襲わないか」と誘われる。
疑問を持ちつつも、流されるままに襲撃に手を貸した。
一方、二年前、ペットショップ店員の琴美とブータンからの留学生のドルジは、頻発する「ペット殺し」に巻き込まれてしまう。そこに、琴美の元恋人の河崎もドルジの日本語の先生になると関わってくる。
現在の椎名が抱く疑問を二年前の出来事を通して、少しづつ、終盤には一気に解明していく。
なんて切ない物語なんだろう。
現在と二年前がシンクロしていく。
現在の椎名にとっては、意味の分からない様なことも、二年前にはすでに存在している。二年前に -
Posted by ブクログ
今まで私は、余命宣告など死と直面する機会があったとしても、すんなり受け入れられる人だと思っていた。
しかし、こういう理不尽な死なのだとしたら、自分ならなんとかしたいと思ってしまう、まだそんな反骨心を持っているのだと思うとまだまだ自分には人間臭い部分はあるのだと、自分の価値観に疑問を持てる人なのだと嬉しく、ホッとした気分。
本の醍醐味だなぁ。一回読み終わった後もあっちいったりこっちいったり時系列を好きなところから辿れるのが好きなところ。
今回はそれが存分に味わえる。読んでいてずっとハラハラ。スリルたっぷり。死中に活を求める主人公の姿を見届けて、気付いたら読み終わってました。 -
Posted by ブクログ
一冊目にグラスホッパーを読み、二冊目にAXを読んだ。グラスホッパーとAXは世界線が繋がっているため共通の登場人物が話に出てくることもあり、旧友の名前を久しぶりに聞いて昔の青い記憶が蘇るような楽しさがあった。つまり、グラスホッパーやもう一つの殺し屋シリーズの作品はこのAXをより面白く読むための材料集めのようなものであると感じた。
AXの内容に関しては、家庭を持ちながらも殺し屋としての仕事をこなす父がどちらの面でも悩みながら生活をしていく姿が描かれており、世の中父のリアルな悩みに感じられる部分が多々見受けられ共感を大いにできるのではないだろうか。
私はこの作品を通して家族の温かみを再確認し、改めて -
Posted by ブクログ
凶暴なやつや嫌な奴は出てくるけど、全体的な感想としては暖かくて可愛い世界観。
キャラがみんな良かった。亨が鋭い。緑デミが可愛い。
車同士の会話の可愛さ、廃車になることの恐怖。
人間からみて車を家族だと思うかどうかは人それぞれだけど、車からみた人間は家族としてみているように感じた。
車は一緒にいろんなところへ行ったり、内装外装を自分好みに変えたり、愛着が湧く。いろんな思い出を共有している。車を買ったばかりだから感情移入し過ぎた。
車視点で描かれるから、事件の内容は、車に乗っている時に話した情報を集めていくことで、全貌を知ることができる仕掛け。