伊坂幸太郎のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
伊坂幸太郎さんの殺し屋シリーズは正直そこまでハマっていなかったのですが、この『AX』だけは別格で一気に惹き込まれました。中弛みすることもなく、最初から最後までずっと面白かったです。
その理由は間違いなく、主人公・兜の「妻に対する気持ち」にめちゃくちゃ共感できたから(笑)。
家で常に妻の顔色を窺い、機嫌を損ねないように必死になる兜の姿が他人事とは思えなくて、読んでいて笑いつつも胸に刺さりました。かといって妻のことが嫌いなわけではなく、不器用だけどちゃんと愛しているんですよね。
兜の妻のあしらい方は本当上手で、「なるほど、そう対応すればいいのか」と感心させられるのですが、分かっていても実際にはなかなか真似できないのが現実。その絶妙なリアルさがたまりませんでした。
最強の殺し屋でありながら、家庭では恐妻家というギャップ。兜というキャラクターに感情移入できたからこそ、物語の展開や彼の決断にもより深く心揺さぶられました。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ本当に面白くて、最高の本だった。
マリアビートルを読んだのがかなり前でうろ覚えだったのが悔やまれるのでまた読み直したい。
七尾の不運さに初めはイライラしてしまったけど、だんだんそれが癖になってきて、不運さに適応しようとする七尾が大好きになってた。
世の中を見下してる人間たちが、自分より下だと思っていた人たちに負けるっていうのが本当に良かった。勧善懲悪味がある。
乾の復讐が成し遂げられた時が特に最高。
七尾と真莉亜、マクラとモウフ、高良と奏田、そして乾と紙野、推せる二人組が多すぎる。みんなずっと仲良くしててほしい。
紙野ちゃんは本当に報われてほしい。
『リンゴはリンゴになればいい』は本当に名言で、自分もそれを肝に銘じて生きていきたい。そうしたら人生が今より少し幸せになりそう。
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Posted by ブクログ
テンポ良く読める。スピード感がまるでアクション映画を劇場で見ている様だ。マリアビートルとそうだったし是非、映画見てないから動画も見てみようと思う。一人息子を持つ私、伊坂幸太郎先生作品で出てくる主人公の親父が大好き。本作の青柳父も報道陣と真っ正面から戦い一歩も引かない。「正義の味方のお前たち、雅春が犯人だと思うなら賭けてみろ」のくだり痺れた。「バスの運転手も料理人も最善の注意を払ってやってるんだ。何故なら他人の人生背負ってるんだからな覚悟を持てよー」でもう脳に全て血液上がったんじゃないかな。重力ピエロの泉水、春の父、マリアビートルの木村父、あー素晴らしい、俺もこんな親父が欲しかった。こんな親父になりたい。
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Posted by ブクログ
ネタバレ流石伊坂幸太郎。話の持って行き方が上手くてサクサクと読み進めることができる。
主人公の「兜」が殺し屋としてかなり強いのに人間味満載なのがギャップで良い。
物語の主が家族愛で、殺し屋の話なのに身近に感じられる。
殺し屋として葛藤しつつも仕事を成功させ、家に帰ったら恐妻家で尻に敷かれ、息子を気にかけて時には頭を悩ませる姿が丁寧に描かれているから、それが要因なのかもしれない。
家族愛が主であるとは言え、きちんと殺し屋の仕事が書かれているので、カッコよいし、「兜」の有能さが引き立っていてそこも満足感を得られる。
「殺し屋×恐妻家」
パッと見違和感のあるこのタッグがこの作品の面白さで魅力である。