伊坂幸太郎のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
怒涛の後半!!期待を裏切らない面白さ。
伊坂幸太郎はやはり凄い……!
白兎事件。
仙台のとある一家で起こる、人質立てこもり事件を軸に巻き起こるドタバタ劇!
新妻を人質に取られ、渋々犯行に及んだ立てこもり犯、立てこもり事件に巻き込まれた空き巣、交渉を試みる警察。たくさんの情報が複雑に交錯しながらも、後半でまとまり一気に物語の真相へと迫る!
誘拐グループ、立てこもり、空き巣、レ・ミゼラブル、オリオン座などの要素が多々あるのにも関わらず、しっかり一つに集約されていて読みやすい。
時系列がどう繋がって行くのか、始めは戸惑いつつも読んでいくにつれて、ユーモアある説明が入るおかげで理解しながら楽 -
Posted by ブクログ
読み終えた今、妙に納得というか、開き直りに似た爽快感と、こうラストを持ってくるのか〜!さすがすぎる〜!という伊坂さんへの尊敬と、色んな気持ちが渦巻いています。振り子の喩え、凄すぎませんか。
魔女狩り的な世界、伊坂さん自身が「怖い」と仰っていたもの、覚悟して読みました。「死神の浮力」と同様、読み始めは怖くて辛くてやり切れない気持ちでしたが。もしかするとの正義のヒーロー出現か、に期待しながら、あれよあれよという間に物語にのめり込んでしまいました。
勝手に始まる国家の制度。胡散臭いけど事件を「起こしそう」な危険人物の公開処刑。当然冤罪が疑われる。けれど実際に何百年も続いた魔女狩りの歴史が、この物 -
Posted by ブクログ
ネタバレチルドレンのこの構成なんか既視感あるなと思っていたら、最近読んだ「#真相をお話しします」に収録されている話が似ていた。親子だと思っていたらそうではなくて、悪い奴が分かったと思ったらもう一人悪い奴がいて。
収録されている5作の中ではレトリーバーとチルドレンⅡがお気に入り。
何気ない日常に広がるスリルある展開。盲目の永瀬と接する陣内の普通過ぎる態度。登場人物の魅力たっぷりな伊坂さんの好きなところが詰まった作品。(レトリーバー)
「俺たちは奇跡を起こすんだ」
ダメ親父に落胆して飛行を繰り返す少年。妻に浮気されても何もできず、夜の遅いダメ親父。浮気相手と結婚し、娘の親権を譲らないという大学教授。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ94点
面白かった〜。
短編、中編集で、自由奔放な陣内という男を軸に物語が進んでいく。『砂漠』の西嶋みたいな奴。
言動が一貫してなかったり身勝手だったりするけど、まっすぐでなんか納得させられるところもあって憎めない男。
周りが振り回されながらも、 一緒に銀行強盗に巻き込まれたり、彼の失恋に付き合ったり。そんな彼が子供を導いたりする。ほっこりファニーな物語。
まず最初また銀行強盗?!ってびっくりした。伊坂好きすぎるな。そこに巻き込まれた登場人物たちが不思議な繋がりを作ったり。永瀬がその後にも出てくるとは思わなかった。2章目でさっそく陣内が大人になって家裁調査官になっていてびっくりした。この職 -
Posted by ブクログ
5つの章立てからなる長編ミステリー、読み終わって思わずため息が出る。何というストーリーか。
AX, BEE, Crayon, EXIT, FINE。何故Dで始まる話がないのか。死 deathを外したという裏メッセージか?そんなことではなかったらしいが、とにかくどういう展開で進むのかを追いかけていきながら、主人公の兜、そしてその妻と息子の幸せを願わずるを得ない。今回の殺し屋ものは単に見事な仕事ぶりを描いていくのではなく、恐妻家でフェアであることを大事にする人情味溢れる仕事人の物語だ。
冷徹な仲介者の医師、仕事から足を洗いたい家族思いの仕事人、本当に彼らはなんの話をしているのかわかっているのか?と