伊坂幸太郎のレビュー一覧

  • 陽気なギャングが地球を回す

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    ネタバレ

    最近本を読むようになったけど、本当に無駄な文章が一切無い、読んでて心地よい小説だと感じた。
    成瀬が嘘を見抜けるだけにとどまらずシンプルに優秀過ぎる。その反面、演説の達人が強盗として存在意義どーなんやろって感じ。昔馴染みのこの2人の掛け合いはめっちゃ好き。

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    2025年09月16日
  • 陽気なギャングの日常と襲撃

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    「陽気なギャング」シリーズの第2弾。4人組のギャングが見事に銀行強盗を成功させる。しかし、今回はそれだけでは終わらない。またも予測不可能なストーリーが展開する。

    前作同様に軽やかな会話とテンポが魅力的、そして知的で小粋で贅沢な軽快サスペンス、それなのに極上のエンタメ小説!

    タイトル通りにギャング4人それぞれの日常生活を描きながら、4人それぞれに事件が発生する。別々のストーリーで進んでいくのかと思いきや、そうではないのが絶妙な面白さ。

    社長令嬢誘拐事件が、4人それぞれのストーリーとうまくリンクしていき、やはり最後は伊坂幸太郎お得意の伏線回収で見事に決めてくれた。

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    2025年09月15日
  • 死神の精度

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    人間界のことが分かっているようで分からない死神と候補者の少しズレたやり取りがクスリと笑えたり、常識や思考枠組みが違うからこそ出てくる台詞が胸を打ったりする。
    また、短編集で読みやすいけど最後の話で実は張られていた伏線が回収されて少し驚かされたりと、楽しく読める作品だった。
    人間の感情的なフィルターを通さずに人間の悲喜交々を見ることで、人間ておかしくていいなと思えた。

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    2025年09月15日
  • 777 トリプルセブン

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    あのマリアビートルの
    続編が読めるとは

    相変わらず
    いいキャラがどんどん死んじゃう

    ハラハラドキドキが
    止まらない

    そして見事な伏線回収

    ほっこりな
    エンディングで良かった

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    2025年09月13日
  • マリアビートル

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    ネタバレ

    少し読んだだけでこう祈るようになった。

    どうかこの王子慧なる人物が「天才」伊坂幸太郎の手によっておよそ凡人には考えが及ばないほどの惨たらしい死が与えられますように。

    直接描写はなかったがたぶんそんな死に方をしたんだと思うことにする。

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    2025年09月13日
  • ペッパーズ・ゴースト

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    ネタバレ

    "難しさ"が一切ないから一気に読める、エンターテインメントな作品です。
    今どき珍しく、登場人物一覧なんかあったりして、どうしたの、と思いながら読んでたけど、読み進めると、なるほどな!と思わず声が漏れるほどの構成でした。私もテロ解決後のその後、"彼ら"の「その後」が気になっていました。しっかりかゆいところに手が届く書きっぷり、読者を置いてかない秀逸さ、さすがです。
    面白かったなあ〜。あっちの世界とこっちの世界行ったり来たり、で結局、小説の世界なのか、現実の世界なのか、真相わからないままなのに、なんかわからないけど続いていくんだね。続編が出たらまた読みたいで

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    2025年09月12日
  • AX アックス

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    ネタバレ

    ケタ外れの恐妻家で
    凄腕の殺し屋、兜が主人公。

    いつも妻の機嫌にビクビクしていて
    大事な息子にも呆れられるほど。
    その様子がなんともおかしくて愛らしい。
    家庭が大事なのでなんとか裏稼業から抜けたいのになかなかできず、
    でも依頼はスマートに着々とこなしてしまう。
    そんな兜のことが大好きだと思って読んでいたら
    あっさりビルから飛んだ。
    あまりにショックで悲しくて
    続きを読むのに一晩寝かせてしまったほど。

    なんで飛んだの?

    その理由がわかる後半
    妻と息子の心の傷の深さに感涙
    一矢報いるラストに感動。
    そして妻との出会いのエピソード。

    殺し屋シリーズでほっこりすることがあるなんて。。
    「マリア

    0
    2025年09月12日
  • 砂漠

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    大学生のモラトリアムを思い馳せて懐かしくなった。
    合コン、麻雀、ボウリング、恋愛(主人公たちは意外と一途)
    どれもなくてもいいけど、あると人生が豊かになるもの
    なんてことはない(ノリツッコミがスパイス要素だった)

    0
    2025年09月09日
  • サブマリン

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    こんな大人に出会いたかった。
    でも近くにはいて欲しくない。

    チルドレンから続き、より社会派な味が濃い今作。陣内の少しはみ出るくらい向き合ったり、逆に適当過ぎたり、そんな仕事の仕方がカッコ良くて。

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    2025年09月07日
  • 陽気なギャングが地球を回す

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    ネタバレ

    ただのコメディ系の本なのかなってイメージだったんだけど、読んでみたら、確かに笑える部分もいっぱいあったり、読んでてすごく楽しかったけど、なんだか、かっこいい、、とか、スカッと、とか、男の子なら絶対好きでしょ!って感じになってて、ほんとに読んでて楽しかった!さすが伊坂さんという感じで、一人一人のキャラもしっかりしてて、どれも面白くて、ほんとに読む手が止まらないって感じでした。超面白かった

    1
    2025年09月07日
  • AX アックス

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    伊坂幸太郎の殺し屋シリーズ第3弾。

    第3弾ということは当然のごとく第1弾と第2弾が存在する…が、自分はこの第3弾の『AX』から読み始めた。前情報からシリーズだけど直接的な繋がりがないこと、好みに合うかどうかわからん作品だったこと、そしてシリーズ中で最も高評価というのが理由だ。

    完全に心をわしづかみにされた、おもろい!

    家族を持った一流の殺し屋が足を洗うために裏稼業を続ける。終始陰鬱な展開で進むのかと思いきや、ホッコリするようなエピソードや、相変わらずの軽快な会話が随所に散りばめられていて飽きさせない。妻の顔色を伺いながらオタオタするかと思えば、仕事では一分の隙も見せずに冷静にこなす。謎解

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    2025年09月06日
  • ジャイロスコープ

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    読みやすいし、面白い。
    最初何を言っているのかな!?となりながらも、最後になるほど!というこのスタイル好き。

    あとがきに作者インタビューがあるけど、短編は読者が喜んでくれるように目指していて、長編は自分の好きなようにのようなニュアンスが書いてあって。

    それがこの短編小説のエンタメ性にあるのかもしれないと。

    ifが
    もしもあの時…自分なら。
    そして
    って
    考えてしまうね。

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    2025年09月06日
  • 陽気なギャングは三つ数えろ

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    ネタバレ

    ギャングシリーズ3作目。物語の流れは今作も変わらないものの、テンポが良いから飽きない。火尻さんは曲者で、一筋縄ではいかない展開だったけど、そんな人だからこそ読者からの恨みをひきつけて、懲らしめる展開になっても気持ちよく読めた。毎度のことながら作戦のゴールがわからないまま、上手くやり遂げる強盗メンバーの姿が読んでいて、面白い。各々の能力の高さもあるが、今までの経験や信頼があるからこそ成り立っているように感じた。

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    2025年09月05日
  • 陽気なギャングが地球を回す

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    ネタバレ

    嘘を見抜く成瀬、スリが得意な久遠、お喋りモンスター響野、体内時計を持つ雪子は個性を活かして銀行強盗をしているが、ある日の強盗後に現金輸送車ジャック犯に手柄を横取りされてしまい、それを取り返すために奮闘する。テンポ良く話が進み、点と点が線になり、どんどん繋がっていくのが面白くて、読みやすかった。伊坂作品はこれで3冊目で、どれも登場人物の個性がしっかりしている印象があるが、今回もキャラクターが引き立っていて、銀行強盗以外の人たちも物語を支えていたように感じた。読み終わりもすっきりしていて良かった。

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    2025年09月05日
  • オーデュボンの祈り

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    ネタバレ

    勉強するはずが、面白すぎて読み切ってしもうた……。

    初伊坂さん。

    伊坂さんの作品もリンクしてるらしいから、
    辻村さんのときの失敗から学んでデビュー作から読むことに。

    外界から隔離されたリアリティがどこかない街。
    未来が見える話せるカカシはなぜ殺されたのか。
    すべてはこのラストのために動いてたのかもしれない。
    あと個人的には日比野くん好きです。

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    2025年09月05日
  • 陽気なギャングの日常と襲撃

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    あー!おもしろかったー!!本当だったら最初から最後まで一気読みしたいくらいにおもしろかった!(仕事だったり何だったりといろいろあって無理だけど…)
    最後、クレーマーの人からの電話の内容で、しっかり笑って締め括らせてもらいました笑笑

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    2025年09月04日
  • 重力ピエロ

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    重力ピエロ、その意味がわかった時思わず感嘆‼️

    はじまり方とおわり方の綺麗さ。
    登場人物の人格の作り込みが素晴らしい。
    理性的ではあるものの
    反論の余地がある自論を展開してくれると
    よりその人の人柄がわかるような気分になる。

    それにしても作者が博識すぎて驚く。
    多くの偉人の言葉が引用されていて
    知識を獲得しながら読み進めていく感覚も
    楽しかった。

    春が完全に間違ってるとは言えないけど
    正しい訳ではない。
    でも春は読者に許されたい訳ではないだろうから
    別に良いのだと思う。

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    2025年09月03日
  • 夜の国のクーパー

    「夜の国のクーパー」

    伊坂幸太郎がまさか「吾輩は猫である」でくるとは思わなかった。語り手は人の言葉がわかる猫のトム。

    舞台は毒塗りの防壁が巡らされた小さな国。鉄国が侵入して来て、国王の冠人が射殺され、国が支配される。

    トムは生まれて初めて馬という動物と銃という武器を目の当たりにする。
    そんな占領された国の様子をトムは「私」に語りかける。

    仙台の公務員の「私」は妻に浮気をされ、趣味の釣りに逃避して海に出たら時化に遭い、気付いたら見知らぬ場所で横たわっていたのだ。
    恐らく伊坂幸太郎の愛読者なら、彼のデビュー作「オーデュボンの祈り」を思い出すだろう。
    人間の言葉を喋る案山子が存在する異世界を舞台にしたファンタジーを

    #シュール #深い

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    2025年09月01日
  • サブマリン

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    チルドレンのような短編集ではなく、今回は長編。
    ラスト2ページは、飾らない陣内の言葉だからこそ刺さってしまい不覚にも泣いてしまった。

    自分のやっていることは無意味ではと思ってしまうこともあるけれど、手を抜いて適当にやっても99%の物事は問題なく解決してしまうかもしれないけど、それで取りこぼしてしまうかもしれない1%のために手を抜くわけにはいかないというのは、運転も規範を守ることも仕事も同じなんだなと思った。

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    2025年09月01日
  • 残り全部バケーション

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    今まで読んだ伊坂幸太郎の小説の中で1番好きだったかも
    伏線が多いから行ったり来たりしながら読み進めていたのだけど、それが苦にならないのが伊坂幸太郎の凄さだなと思う。最初から最後まで繋がってて、終わり方もおしゃれで、めちゃくちゃあがった
    岡田、めっちゃいいやつだし、暴力性はともかくこういう風に生きたいなって思わせてくれるような人だった
    溝口は味があってやればできるタイプだから、毒島さんが気に入ってるのもすごくよくわかる。最後のシーンめっちゃかっこよかった

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    2025年09月15日