伊坂幸太郎のレビュー一覧
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ネタバレ100点。
すごく良かった。自分が読みたい伊坂幸太郎っていう感じ。これぞ伊坂。
それぞれ登場人物の人生が交錯して、リンクしていくのすごく楽しかった。まず個性豊か。特に泥棒の黒澤が好き。みんな好きなんじゃないかな。
空き巣のシーンで、佐々岡が家主の体で黒澤が超能力さながら特徴を言い当てて、「いやー、突拍子もなく超能力出してきたなー。」と腑に落ちなかったら、後に、同級生だろ俺ら、ってネタバラシするの最高に伊坂幸太郎。そしてこの家はこういう特徴で、って言い当てて、まあ入念に下調べして家主の特徴見てたら出来る範囲の言い当てなのかなーと思ってたら実は黒澤の家でしたーって、思ったより伊坂幸太郎だった。思 -
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ネタバレ殺し屋シリーズ、ほかのとはまた違ったテイストを感じました。
それにしても、何回泣かすねん!!!
シリーズ4作読みましたが少し志向の違う感じ
恐妻家の殺し屋の笑いと涙のストーリー
幼い頃から不遇な人生で、仕方なく歩んだ裏世界。自分には日なたを歩く人生は来ないと思っていた兜に、ふとやってきた人生を変える出会い。
もしかしたら自分にも光が差す人生が歩めるのではないか、と感じさせてくれた『チケット』
他人から見たら恐妻家に怯える情けない夫・父親かもしれないけれど、その妻に対する絶対的な感謝、自分の人生を変えてくれた人への感謝が滲んでいて泣けた。
作中に出てくる人々の爆発する思い。他人からみ -
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ネタバレ死神の千葉は、選ばれた人間の元へ行き1週間調査する。
そして「可」か「見送り」か判断して報告する。
「可」の場合は、その人間は死亡する。
死神は皆、「可」とする方が圧倒的に多い。
千葉を含め死神は、人間の作った音楽が大好き。
千葉の嫌いなものは渋滞。
千葉の仕事中は必ず雨が降る。
【死神の精度】
コールセンターの苦情受付係の女
【死神と藤田】
ヤクザの藤田と子分、その他勢力のいざこざ
【吹雪に死神】
吹雪の旅館でのサスペンス
【恋愛で死神】
ブティック勤務の男が一目惚れした女とのあれこれ
【旅路を死神】
殺人を犯した男との逃亡
【死神対老女】
海の見える高台で美容院を営む老女
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ネタバレ伊坂幸太郎さんの『砂漠』。
仙台市の国立大学に入学した主人公・北村は、軽薄なプレイボーイの鳥井、超能力を持つ南、大学一の美女の東堂、パンクロック好きで熱血漢の西嶋という個性豊かな4人と出会います。鳥井が「東西南北の苗字を持つ仲間を集めたい」と言って麻雀に誘ったことをきっかけに、5人の交流が始まります。
日常は大学生らしいボウリング勝負、合コン(長谷川藍子ら短大生を相手にしたもの)、アルバイト、学園祭、音楽(パンクロック談義)などで彩られています。一方で、非日常的な事件も次々と起こります。
仙台の街では「プレジデントマン」と呼ばれる通り魔が出没します。中年男性に「大統領か?」と問いかけては -
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ネタバレ過去と現在の話が交互に進み、読者は断片的な情報を少しずつしか得られない。物語を読み進めるうちに情報が繋がり、謎が解ける感覚を味わうことができる。さらに物語の終盤でミスリードに気づき、それまでの解釈が一気に覆される瞬間がこの作品の魅力だと思った。
ドルジはひとりぼっちになり絶望や無力感を抱えていたと思う。だからこそ、隣に引っ越してきた椎名がディランの歌を口ずさむ姿を見て、彼がどのような気持ちになったのかを考えると胸が熱くなる。また、琴美や河崎から受け取ったさまざまな考えや言葉を覚え続けていたドルジの健気さも愛おしい。
この作品は読む前と読んだ後で主人公が変わるところも見どころだと思う。物語を追っ -
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ネタバレ大学に入学するために一人暮らしを始めた椎名、ブータン人と同居をする琴美の2人の視点で描かれる。椎名は現在、琴美は二年前という時間軸で進んでいくため、前半は2人の間に多少の伏線が張られつつも先が見えない状態が続いていく。そして、物語の終盤で一気に前半のモヤモヤが回収されていく。完全に一気読み作品。恥ずかしながら、前回初めて伊坂幸太郎作品に触れて、その時のあまりの読みやすさから早くも2作品目の本作を手に取った。作品としての満足度だけじゃなくて、事件をきっかけに変わっていく登場人物とか、ところどころ散りばめられるブータンの考え方が印象的でとても良かった。