伊坂幸太郎のレビュー一覧
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ネタバレ複数の殺し屋の物語が並列して描かれ、やがてカタストロフィーを迎えるといった構成が抜群に面白かった『グラスホッパー』の続編に当たるのが、本作『マリアビートル』だ。前回はタイトルに当たる”バッタ”が比喩的に使われていたのだが、本作ではズバリ殺し屋の一人のあだな”てんとう虫”で、その登場人物の名前がそのままタイトルになっているというわけだ。ちなみに本作はブラッド・ピットが主演したハリウッド大作『ブレット・トレイン』の原作・・という位置付けになっているのだが、映画版はほとんどオリジナルストーリーということで、映画を観た人でも本作は面白くみることができる。
前作『グラスホッパー』の魅力は、殺し屋とい -
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ネタバレ妻を殺された元中学校教師の鈴木。なぜか本人の前に出ると対象が自殺してしまうことから、自殺専門の殺し屋をやっている鯨。そして若手ながらも凄腕の殺し屋「蝉」の3人が主人公となるオムニバス形式の本作は極めて映像的な作品であるともいえる。
まずその設定が漫画的というか極めて映像的で、出てくる登場人物の中で真っ当な人間は一人目の主人公である「鈴木」しかいない。もともと中学校教師として真面目に生きていた彼は妻を殺された復讐を目的に、非合法な事業を生業としている会社フロイラインに入社する。このフロイラインという会社、非合法なことを生業にしているだけあって、周囲には殺人者がゴロゴロしているし、殺人以外にも未 -
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ネタバレ『生きるとは、解釈の連続』
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おすすめ頂いて読んでみたのですが、『アヒルと鴨のコインロッカー』を読んだ時よりは、楽しむ余裕があったのかな、と思います。鈴木には幸せになってもらいたいなと思いました。
特に印象に残ったのが、「自分は操られている」と思っていた蝉が、中西との会話で彼が蝉の独り立ちを誇らしく思っていることを知ったところです。
「自分は操られている」と思っていれば人生はそう見えてしまうかもしれないけど、本当にそうかどうかは分からないなと思いました。
鈴木の奥さんの名言、「やるしかないじゃない」も、まさに「君の言う通り」。
弱気になりそうな時に思い出したいなと思いま -
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伊坂作品でいちばん好き。
殺し屋シリーズ第2弾。
前作とは違い、完全にエンタメに振り切った作品。
新幹線の車内が舞台で疾走感があり、ずっとハラハラドキドキ。
600ページほどあるのに、一瞬で読み終えた。
キャラが前作以上に魅力的で、みんな好き。
運のなさすぎる七尾にはさすがに同情。
檸檬と蜜柑のやり取りは毎回クスッと笑ってしまう。
生意気な中学生・王子が後半どんどん追い詰められていく展開が爽快で最高。
中学生って、大人がバカに見える時期なんだよね…と、ちょっと自分を思い出した。
「悪」に対抗できるのは「正義」ではなく「勇気」。
「大事なのは(正しくないことを -
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伊坂幸太郎らしい洒落た地の文と軽快な会話が気持ちよく読み進められた。
今日び珍しいくらいに真面目な、けれど自身の持つ特殊な能力を持て余している悩める中学教師の檀先生を中心にしてあちこちから問題が集まり絡まってきて、まさに芋づるという感じなのに、その問題が綺麗に纏っていくのが流石だなあと思う。
ネコジゴハンターのふたりが関わってくるのが、彼らが「こちら」に来たのか、「こちら」の世界が「あちら」に行ったのか。まるで『はてしない物語』のような不思議な感覚になるのに、彼らの存在があまりに馴染みすぎていて彼らが去った後に彼らのモノローグがないことが却って不思議に思うほどだった。
とても面白かった。
ネコ