伊坂幸太郎のレビュー一覧

  • フーガはユーガ
    めちゃめちや面白かった。伊坂幸太郎せんせいに出てくる登場人物はみんな愛せる。

    最期悲しすぎる展開だったけど、未来に繋がる新しい双子が私に希望をもたらしてくれた。
  • ラッシュライフ
    豊田が今の自分と重なる点が多かったから、爽やかにお話が終わってくれて嬉しかった。人生の豊かさを、他人に決められるのなんて真っ平ごめん。自分で切り開いていこうって思った。老犬も最後まで無事で良かった!
    あと、伊坂小説にわかなので記憶があやふやなんだけど、未来が見えるカカシってオーデュボンの祈りに登場し...続きを読む
  • 死神の浮力
    死神の精度とは違い、同じ人に1週間密着した物語。
    サイコパスの無情さ、その標的にされた家族の恐怖や怒り、悲しみが伝わってきて辛いが、千葉が加わることで絶望の中に小さな光が見えてくる。
    たった1週間をこんなに濃く描けるのは天才。
    死神のお仕事をもっと見たくなる。
  • 死神の精度
    死を暗すぎずに描いていて、読んだ後の爽快感がすきだった。各章で繋がりがあったのも面白かったし、奥入瀬渓流に行って、自分がどう感じるか知りたいと思った。
  • ガソリン生活
    久しぶりの伊坂作品。我が家の目の前の道路が出てきて、楽しさ倍増。長男・良夫が運転する車(緑デミオ)に「助けてほしい!」と女性が飛び乗って来た。なんと、超有名女優で引退した荒木翠だった。そして降ろした直後に翠が交通事故で亡くなっていた。同乗していた不倫相手とともに。その写真を撮っていたのは記者の玉田。...続きを読む
  • 火星に住むつもりかい?
    伊坂ワールド前回であるなと感じた。良い意味で。
    伊坂幸太郎が好きなので贔屓目に見ているところはあるかもしれないが、話の持っていき方や伏線回収の仕方など、今回も惹き付けられ面白かった。

    魔女狩りをコンセプトに現代に投影して描かれた「平和警察」という機構は酷く悲惨な制度であると感じたが、よくよく考える...続きを読む
  • ペッパーズ・ゴースト
    誰かから飛沫感染すると未来が見えちゃう("先行上映")謎の能力を持つ中学校の国語教師の檀先生(男)がその能力と昔のトラウマのせいで次から次へと災難に巻き込まれていく話。

    帯に書いてある
    【未来を観て人生を取り戻す】
    まさにそれ!

    猫を虐待して動画配信する「猫を地獄に送る会(ネコジゴ)」のメンバ...続きを読む
  • クジラアタマの王様(新潮文庫)
    めちゃくちゃ面白い!
    内容が小説では表現し難いところもあったが挿絵にセリフのない漫画があり場面を説明してくれている。
    身近に起きる様々な問題に立ち向かう大切さを教えてくれる。
    素晴らしい冒険小説。
  • AX アックス
    蟷螂の斧•••
    かまきりが前足を振り上げて、大きな車に立ち向かうことをいう。手向かいしても問題にもされないことで、みずからの力も顧みずに、強者に刃向かうことにたとえる。

    AX
    檸檬と蜜柑が再登場!!
    恐妻家の超一流の殺し屋 兜(三宅)、妻(茉優)、息子(克巳)
    カップラーメンのビニールを破る音、蓋...続きを読む
  • チルドレン
    登場人物がリンクした 5つの連作短編集。

    それぞれの物語で色んなところに伏線が散りばめられているのだが、それらがだんだん繋がってきて、最終的には一つの長編になるような構成になっている。

    それゆえに、次々とページをめくりたくなるような高揚感がありつつも、メインキャラの陣内を含む登場人物一人ひとりの...続きを読む
  • 終末のフール
    チェ・ゲバラの名言が印象に残る
    テーマも世界観も好き
    未来が終わるとわかったら、本当に世界はこう変わりそうだと思った
    人に勧めたい作品の一つ
  • 陽気なギャングの日常と襲撃
    小説で声を出して笑ってしまったのは相当久しぶり……もしかしたら初めてかも。
    掛け合いが秀逸です。響野さんのファンになりました。
    「〜地球を回す」の前にこちらを読んでしまったのですが、それでも絶対楽しめるという確信があるので前作も読ませていただきます。
  • サブマリン
    陣内みたいな大人が大好きで。
    実在していたらいいなと思いつつ、フィクションなんだろうなと諦めがつく、小説を読んでよかったと思わせる素敵なキャラクター。だから小説が好き。
  • オー!ファーザー
    550頁もさらっと読める面白さでした。

    1人の母と4人の父親を持つ由紀夫が、不意なカバンすり替え現場を見てしまい事件に巻き込まれ(首をつっこみ?)てゆく。

    定番のくだりと言い回しは、やはり伊坂幸太郎のソレで期待を裏切らなかった。

    とにかく父親たちが個性的で愉快だしそれが面白さに拍車をかけて、で...続きを読む
  • 終末のフール
    今自分がどれほど将来に縋って生きてるのか考えさせられる物語だった
    生きる意味とか希望ってよく聞く言葉だけど、これがないと自分を維持して生き続けていくのはすごく難しいんだろうなぁと
    ひとつひとつのお話が激動なものではないけど、世界が終わることが予告されている不思議な世の中で一人一人がそれぞれのタイミン...続きを読む
  • オー!ファーザー
    全てが伏線で読んでて飽きがこない本!!
    落ち着いた主人公の主観によって本が進んでいくから、お父さんが4人とか、色々な事件が起きてもすっと入ってくる。最後の4人が由紀夫に言った言葉がそれぞれ自分が大切にしてることを伝えたみたいでほんとに良かった。


    速読したい人にはあまり向いていなかった。2時間くら...続きを読む
  • バイバイ、ブラックバード<新装版>
    ほんっとに伊坂さん好き!最後の最後まで伏線回収してくるし、登場人物がまた脇役の1人でさえ魅力的。言葉のチョイス一つとっても素敵。直接表現せずに、行間で描写してくるところがまた良い!私なんかの文章じゃ表しきれないくらい素晴らしい本でした。どこまで好きにさせるの!!
    伊坂さんの作品の中で、上位に入るくら...続きを読む
  • 陽気なギャングは三つ数えろ
    やっぱり面白かった。
    書いてるのは伊坂幸太郎なのだが
    人物がそれを飛び出して生きてるような、
    ってそれが伊坂幸太郎なんだな。
  • 陽気なギャングは三つ数えろ
    伊坂幸太郎さん、ギャングシリーズ3作目の作品。
    後書きにあったが9年振りのギャングシリーズだったらしいのだが、自分は今回3作連続して読んでしまった為なんの違和感もなく読む事ができた。

    相変わらずのテンポの良さが健在で、成瀬、響野、久遠、雪子の4人のキャラが生き生きしている。
    特に響野と久遠は知的で...続きを読む
  • ホワイトラビット(新潮文庫)
    誘拐グループの兎田が妻を人質に取られ立てこもり事件を起こす、というのが話の本筋だが、空き巣グループの3人や過剰防衛で人を殺してしまった母子など、いろんな人のいろんな事情が絡み合って複雑化していくのが面白い。
    時系列は前後して難しいし、少しひねくれた文章なのに説明が丁寧でわかりやすい。淡々と書かれた地...続きを読む