伊坂幸太郎のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
「陽気なギャング」シリーズの第2弾。4人組のギャングが見事に銀行強盗を成功させる。しかし、今回はそれだけでは終わらない。またも予測不可能なストーリーが展開する。
前作同様に軽やかな会話とテンポが魅力的、そして知的で小粋で贅沢な軽快サスペンス、それなのに極上のエンタメ小説!
タイトル通りにギャング4人それぞれの日常生活を描きながら、4人それぞれに事件が発生する。別々のストーリーで進んでいくのかと思いきや、そうではないのが絶妙な面白さ。
社長令嬢誘拐事件が、4人それぞれのストーリーとうまくリンクしていき、やはり最後は伊坂幸太郎お得意の伏線回収で見事に決めてくれた。 -
「夜の国のクーパー」
伊坂幸太郎がまさか「吾輩は猫である」でくるとは思わなかった。語り手は人の言葉がわかる猫のトム。
舞台は毒塗りの防壁が巡らされた小さな国。鉄国が侵入して来て、国王の冠人が射殺され、国が支配される。
トムは生まれて初めて馬という動物と銃という武器を目の当たりにする。
そんな占領された国の様子をトムは「私」に語りかける。
仙台の公務員の「私」は妻に浮気をされ、趣味の釣りに逃避して海に出たら時化に遭い、気付いたら見知らぬ場所で横たわっていたのだ。
恐らく伊坂幸太郎の愛読者なら、彼のデビュー作「オーデュボンの祈り」を思い出すだろう。
人間の言葉を喋る案山子が存在する異世界を舞台にしたファンタジーを -
Posted by ブクログ
伊坂さんのギャングシリーズ三作目!
読み手に楽しんでもらうことに集中したというこのシリーズはとにかく読んでいて笑いが止まらりません。
嘘を見抜くことができる成瀬、止まることのない演説を繰り出す喫茶店マスター響野、スリの天才動物好きの久遠、コンマ単位での体内時計を持つシングルマザー雪子。
雪子の息子慎一が大学生になっていたり、何でも屋の田中が実家を出ていたりと、時間の変化とともにキャラクターの状況も変わっている点など、シリーズものとしての醍醐味を感じました。
銀行強盗をした4人でしたが、逃げ際に警備員の警防により手を負傷してしまう久遠。
その怪我した手を、厚顔無恥の悪徳記者の火尻は見逃すことなく