伊坂幸太郎のレビュー一覧
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ネタバレおもしろかった!
けど、もうひと押し何か欲しかったかも。
というか、話のピークが終盤の早めというか、種明かしの話が長いので、わかりやすいと思いつつも、気持ちが冷めてしまう。
あとちょっとご都合主義過ぎるかなという印象を受けてしまった。
DV家庭の成人息子が誤って殺人(オリオオリオ)、家に隠す。
そこに空き巣が入る、しかも家を間違えてたまたま。
そこにオリオオリオを探す犯罪組織が押し入り、立て籠もり。
偶然が重なることはあるけれど、これは奇跡が重なり過ぎてて都合良過ぎると感じてしまう。
だからおもしろいのかもしれないけれど、その割には他の描写がリアリティなので、気になってしまった。
でも非 -
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陽気なギャングシリーズ二作品目。今回は一人一人が主役の短編が後の襲撃に絡まってくるという構成で描かれていた。一人一人の短編はしっかり個性が出て活かされているし、襲撃時の伏線回収が素晴らしくてやっぱり飽きない。それでいて新しく出たキャラたちの個性も豊かで、2人の誘拐犯の隠しきれない優しさと鈍感さ、良子の素直さ、優しさに劇場のオーナーのギャンブルと男らしさは見てて楽しかった。銀行強盗班の4人なのに前作から戦うのは警察じゃないのも魅力的で、大概が人助けなのも引き込まれる。ロマンはどこだをあまり聞けなかった今作は残念だった。いつも通りの洋画のような会話のテンポも伊坂ワールド全開だった。三作品目をもう買
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ネタバレ4人の父親の中では、たかさん好き!
あと、出会ってまだ2ページ目のケーキ屋の店主も好き。
由紀夫がまともな主人公で良かったなぁ~
名言だらけで、また読みたくなりました。
以下はお気に入りの文引用です。
「負けを許容できない奴らってのは品がねえよ」
「相談したら、反対されちゃうからだよ」
「答えを教えてもらえるなんて、滅多にないことだ。だから、試験にはせいぜい、楽しく取り組むべきだ」
「『自分に直接関係がないことに、興味を抱くのは人間の特技だ』とは悟の言葉だ。(略)『自分とは関係のない出来事に、くよくよ思い悩むのが人間だ』とはサンテグジュペリの言葉、らしい」
「「嫌です」(略)「出発しません」 -
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「あの瞬間、僕らは入れ替わった。」
誕生日になると、双子の兄弟・フーガとユーガは強制的に“入れ替わる”。一方が見た景色を、もう一方が感じる。そんな不思議な力を持った彼らが、過酷な運命にどう立ち向かうのか――。
明るいタイトルとポップな装丁に反して、物語は切なくて、痛くて、でも確かに希望がある。
家庭内暴力、いじめ、絶望……決して軽くはないテーマを扱いながらも、伊坂作品らしいユーモアと、伏線の妙、そして「誰かを想う強さ」に満ちている。
「逃げること」は本当に悪なのか? 「代わってあげたい」という気持ちは、どこまで届くのか?
物語を読み進めるうちに、2人の想いが胸に迫り、ラストではきっと、静か -
ネタバレ 購入済み
最後に読みました
あとがきから察するにこの順番で合ってたみたいです
既刊書の車の人物抄に似てる感じもしますが、
犬好きの私には嬉しい短編でした。
死の話題は絶望的な恐怖と悲しみを纏っている
んですがそんなこと感じさせない愉快作でした。
残りの2編も読みたいので、やっばり紙書籍も購入することになりそです -
購入済み
不覚にも
ちょっと泣けました
あとがきでその意味も分かります。
紙書籍の掲載順まで気にせずにまずはパズルを拝読し、
これはたまたま当たり、
次にタイトルの本編を拝読しましたが、最後に読まないといけなかったみたいです。
紙書籍では5番目に収録、確かに内容もそれに相応しい
皆さんもご注意下さい。
そんなこと気にしないのが短編集ではあるんですが‥ -
購入済み
お久しぶりの
新作おもしろかったです
相変わらずの伊坂節炸裂。
でも書籍版は5つ短編集つて情報
電子書籍はまだ3編しか発行されてない
早く残りの2編も読みたいな -
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ネタバレ仙台での日常を楽しくまとめた1冊。
著者が心配性な事もあって、そんな事まで気にしなくていいのでは……?みたいな話がいくつも出てきてとてもおもしろい。
私は仙台という街には縁もゆかりも無く(強いて言うなら小学生の頃仙台から転校してきた友達がいた事くらい)、普段暮らしている中であまり意識した事はなかったのだが、このエッセイに出てくる仙台とそこに住む人々がとても魅力的で次にどこか旅行に行くなら仙台もいいな〜と思い始めている。
後半には東日本大震災の話も出てくるのだが、著者自信が「この本を震災関連本にしたくない。」と言っているように、震災の本だとはあまり感じなかった。
いつか仙台に行ってみたい。 -
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ネタバレ4つの短編が長編の第1章となり、新たな強盗事件から次の事件へ巻き込まれる展開へ…!
短編↓
①「巨人に昇れば、巨人より遠くが見える」成瀬と同じ職場の後輩大久保が、市役所に相談に来た門馬が屋上での事件に巻き込まれ見届けるストーリー。
②「ガラスの家に住む者は石を投げてはいけない」響野の知り合いで同僚と一緒に呑んでいて記憶を無くした藤井が、自宅で見つけた「ノゾミ」からの書き置きを見つけ「幻の女」を追うストーリー。
③「卵を割らなければオムレツを作ることはできない」雪子の職場の同僚鮎子のもとに届いた送り主不明の舞台チケットを探るストーリー。
④「毛を刈った羊には、神も風をやわらげる」久遠が偶然出会っ -
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ネタバレ伊坂幸太郎にハズレ無しと言ったところ。
双子の兄弟、フーガとユーガは幼き頃に虐待を受けて育った。誕生日にのみ、2時間おきに入れ替わるという不思議な能力を持っていて、少年少女を監禁、暴行する犯罪者に立ち向かうと言った話。
ユーガが過去を回想するといった形式で始まる物語がいつのまにか現在進行形になる語り口がワクワクさせる。さらには、「僕の話はいくつか嘘がある」と伏線を予言させながらもそれを超えるワクワク感も良い。あとは双子のうち片方が呆気なく亡くなってしまうという衝撃さ、失望感、正義心、全ての要素が面白い。
あと、オーデュポンの祈りの案山子と隻腕のボーリング青年と他作との繋がりを匂わせてるの -
Posted by ブクログ
おもしろかったー!
ストーリーはもちろんのこと、伊坂幸太郎さんの作品の中で1番クスッと笑えたんじゃないかなぁ«٩(*´ ꒳ `*)۶»
仙台で起きた3人の人質をとった籠城事件。
犯人の請求はお金ではなく人探し。
オリオン座に詳しい通称「オリオオリオ」
本名は折尾豊。
ぼやけた写真とオリオン座に詳しい。という情報だけで探し出してこい。と言われる警察。
そしてすんなり見つかる折尾さん(笑)
籠城犯は折尾と人質を交換だ。と言うが、もちろん折尾は拒否。そして訳もわからず急に籠城犯には仲間がいて、その仲間の居場所は星座でわかる!と地図を広げはじめる折尾…途方に暮れる警察。
そりゃそうだ(笑)ふざけて