伊坂幸太郎のレビュー一覧
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本作は「殺し屋シリーズ」の第1作目にあたります。鯨、蝉、槿という3人の個性的な殺し屋が暗躍する世界を描いた物語。 妻を交通事故で失った元高校教師・鈴木は、加害者とされる寺原への復讐を果たすため、寺原の会社に契約社員として潜入します。 しかしその会社も寺原自身もろくでもなく、各方面から恨みを買っていました。 そして寺原は、鈴木の目の前で交通事故によって死亡。 その瞬間に鈴木が目にした出来事をきっかけに、彼と殺し屋たちの運命が動き出していきます。伊坂さんの描く世界観やキャラクターはいつも魅力的で、この殺し屋たちも例外ではありません。 殺し屋なのにどこか憎めず、殺しの方法にもユーモアがあっ
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ネタバレおもしろかった!
けど、もうひと押し何か欲しかったかも。
というか、話のピークが終盤の早めというか、種明かしの話が長いので、わかりやすいと思いつつも、気持ちが冷めてしまう。
あとちょっとご都合主義過ぎるかなという印象を受けてしまった。
DV家庭の成人息子が誤って殺人(オリオオリオ)、家に隠す。
そこに空き巣が入る、しかも家を間違えてたまたま。
そこにオリオオリオを探す犯罪組織が押し入り、立て籠もり。
偶然が重なることはあるけれど、これは奇跡が重なり過ぎてて都合良過ぎると感じてしまう。
だからおもしろいのかもしれないけれど、その割には他の描写がリアリティなので、気になってしまった。
でも非 -
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陽気なギャングシリーズ二作品目。今回は一人一人が主役の短編が後の襲撃に絡まってくるという構成で描かれていた。一人一人の短編はしっかり個性が出て活かされているし、襲撃時の伏線回収が素晴らしくてやっぱり飽きない。それでいて新しく出たキャラたちの個性も豊かで、2人の誘拐犯の隠しきれない優しさと鈍感さ、良子の素直さ、優しさに劇場のオーナーのギャンブルと男らしさは見てて楽しかった。銀行強盗班の4人なのに前作から戦うのは警察じゃないのも魅力的で、大概が人助けなのも引き込まれる。ロマンはどこだをあまり聞けなかった今作は残念だった。いつも通りの洋画のような会話のテンポも伊坂ワールド全開だった。三作品目をもう買
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ネタバレ4人の父親の中では、たかさん好き!
あと、出会ってまだ2ページ目のケーキ屋の店主も好き。
由紀夫がまともな主人公で良かったなぁ~
名言だらけで、また読みたくなりました。
以下はお気に入りの文引用です。
「負けを許容できない奴らってのは品がねえよ」
「相談したら、反対されちゃうからだよ」
「答えを教えてもらえるなんて、滅多にないことだ。だから、試験にはせいぜい、楽しく取り組むべきだ」
「『自分に直接関係がないことに、興味を抱くのは人間の特技だ』とは悟の言葉だ。(略)『自分とは関係のない出来事に、くよくよ思い悩むのが人間だ』とはサンテグジュペリの言葉、らしい」
「「嫌です」(略)「出発しません」 -
Posted by ブクログ
「あの瞬間、僕らは入れ替わった。」
誕生日になると、双子の兄弟・フーガとユーガは強制的に“入れ替わる”。一方が見た景色を、もう一方が感じる。そんな不思議な力を持った彼らが、過酷な運命にどう立ち向かうのか――。
明るいタイトルとポップな装丁に反して、物語は切なくて、痛くて、でも確かに希望がある。
家庭内暴力、いじめ、絶望……決して軽くはないテーマを扱いながらも、伊坂作品らしいユーモアと、伏線の妙、そして「誰かを想う強さ」に満ちている。
「逃げること」は本当に悪なのか? 「代わってあげたい」という気持ちは、どこまで届くのか?
物語を読み進めるうちに、2人の想いが胸に迫り、ラストではきっと、静か