伊坂幸太郎のレビュー一覧
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伊坂幸太郎の『死神の精度』を読んで、私は「死」に対する考え方は人の数だけ存在するのだと強く感じた。物語に登場する人々は、死を前にしてそれぞれ異なる選択や感情を抱いている。自分には特別な才能があると思い込むことで死から遠ざかろうとする人もいれば、思い込みや勘違いの末に死へと向かってしまう人もいる。その姿はとても人間らしく、考えさせられるものがあった。
特に印象に残ったのは、死を静かに受け入れながら、孫とひそかに会う時間を楽しみに生きる老女の姿である。死を恐れるのではなく、残された時間を大切に過ごすその姿に、温かさと強さを感じた。この本を通して、私は自分自身の最期についても考えるようになった。も -
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ネタバレ4人の父親がいる由紀夫の日常について、コミカルに描かれた作品。
性格が全く異なる父親達と由紀夫の会話がテンポよく書かれており、読んでいて心地よかった。
そして、見事な伏線回収。
点と点が線になっていき、その中で父親4人の由紀夫への愛情がひしひしと伝わってきて、心が暖かくなる作品だった。
父親が4人いることは、一般的とされる父親が1人の家庭から見ればあり得ないことだと感じられる。
だが、由紀夫にとってどんな形の家族であっても、家族を愛する気持ちに変わりはない。
表紙の題名の下にa familyと書かれているが、父親が4人いるから特別ということでもなく、世界中にある「1つの家族」という風に読み取れ -
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ネタバレほんまに面白かった!!
1話目にタイトルである残り全部バケーションから始まり、突然知らない人に友達になりましょうとメールを送り、返信をもらえたら裏稼業から足を洗えるというとんでもない条件からスタートし無事に仕事を辞められることに…しかし溝口は自分のミスを岡田になすりつけ、岡田はそのまま亡き者(?)になってしまう。溝口はずっとそのことを後悔し、相棒が変わっても岡田のときは楽しかった…と語るほど。溝口の後悔の物語であるんだけど、どれも重たくならずコミカルに進んでいく。始めの方はこの話とこの話でどう繋がってるんだ?と思ったりもしたけど、細かい要素が散りばめられていて、最後の話で焼き肉のメールだったら -
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伊坂幸太郎さんの名前はよく知っていたけど作品には初めて触れました。
千葉の飄々とした感じが時折クスッとなり、会ってみたいなと思わせるような人柄でした。(会ったら死んじゃうんだけど)
半分ほど読んでから3〜4ヶ月くらい間があいたのですが、久しぶりに読み始めると再びスッとスムーズに入り込むことができてとても読みやすかったです。
サイコパスが登場する作品は道尾秀介さんの『スケルトン・キー』も読みましたが、本作のほうが犯人の頭のキレ方や夫妻を苦しめていく様子がサイコパスへの理解がしやすいように感じました。
最後の犯人への仕打ちは「おぉ、まじか笑」と思ってしまいました☺️ -
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初めての車を購入した日、この本を読みました。
初心者ドライバーだし、ぶつけるかもしれないから中古の安い車を購入しました。運転が上手になったら新しい車を買えば良いやと考えていましたが、この物語を読んでしまったので車に情が移って捨てられなくなりそうです笑笑
ガソリン生活というタイトルだから、車関係の話なのはわかっていましたが、まさか主人公が車だとは思いもよらず最初のページでとてもびっくりしました。
人間同士の冗談も車仕様に変わっていたり、車ならではの走馬灯があったり、めちゃめちゃ面白かったです。
最後の展開は感動!!デミオ良かったな〜!!!
とっても面白い物語でした。私のように車を購入した -
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凶暴なやつや嫌な奴は出てくるけど、全体的な感想としては暖かくて可愛い世界観。
キャラがみんな良かった。亨が鋭い。緑デミが可愛い。
車同士の会話の可愛さ、廃車になることの恐怖。
人間からみて車を家族だと思うかどうかは人それぞれだけど、車からみた人間は家族としてみているように感じた。
車は一緒にいろんなところへ行ったり、内装外装を自分好みに変えたり、愛着が湧く。いろんな思い出を共有している。車を買ったばかりだから感情移入し過ぎた。
車視点で描かれるから、事件の内容は、車に乗っている時に話した情報を集めていくことで、全貌を知ることができる仕掛け。