伊坂幸太郎のレビュー一覧
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購入済み
複雑だけど良い
動物が痛めつけられている描写はすごく不快で、犯人が最終的にどうなったか分かるまでとても長く感じた。
途中、過去から現在へ場面が変わって全ての話がつながった瞬間は、伊坂作品の良さを感じられて良かった。
それぞれの場面での人の顔や風景までイメージの沸く読みやすい作品で、かつストーリーも満足度の高いものだった。タイトルの伏線回収までしっかりされており、気持ち的には晴れないけれど、スッキリ読み切れた感じ。 -
Posted by ブクログ
バブル末期の昭和の時代、アメリカと日本の間には貿易摩擦が生じていた頃、各家庭では嫁姑問題が勃発していた!
一見、平和そうに見える北山家でも嫁と姑の争いは絶えず、日々新たな問題を生じさせていた!
ここまでは、普通の家庭であるが、実は嫁の前職が元諜報員!?
嫁の宮子は姑セツの周りで起きる不審死に疑問を持つがそれが物語の始まりであった・・・
そして、近未来の日本では電子化と監視化が進み、大事なもの程、アナログ化のような不思議な逆転現象が生じていた!?
そんな中、手紙を届ける配達人の水戸は一通の手紙をきっかけに大きな事件に巻き込まれてしまう!?
そして、因縁の男檜山と遭遇する!
もちろ -
Posted by ブクログ
伊坂さんのエッセイはとても新鮮だ。
それだけでなんだか嬉しい。
仙台の喫茶店にはよく伊坂さんが朝から小説を書いていたようだが、今はどうなんだろうか?
映画で前の席の人の帽子が邪魔で注意しようとしたらバックの中に「重力ピエロ」があってやめた、とか、
書店で並んでたら前の初老の方が「オーデュボンの祈り」を買おうとしていて何故?と思ったり。
さすがに今の伊坂さんは顔もよく知られているし、状況も違うんだろうな。
私も震災後は何の本も音楽も触れられなかった。
そんなパワーがなかった。
でも、伊坂さんの本なら読めたかもなぁと今なら思う。
伊坂さんはそんな優しい人だと思った。
震災本にはしたくなかっ -
Posted by ブクログ
今から10年前に出版された伊坂さんのエッセイ。
以前「仙台ぐらし」を読んだ時に、
「エッセイより小説の方が好きだなぁ」と思い、この1冊を読むのがこんなに遅くなってしまいました。
こちらは伊坂さんの小説と同じくらい好きでした。
このエッセイを片手に、デビュー作からもう一度全部読み返したくなりました。
いつか絶対やります。
まず伊坂さんのお父様に魅了され、
「なるほど、伊坂さんの作品(考え方)にはお父様から受けた影響も大きく関係しているのか」と納得しつつ、自分の親もこうであったらよかったのにと嫉妬を覚えました。
続いて、私が最も好きな「魔王」について伊坂さんが「とり憑かれるようにして書き上