伊坂幸太郎のレビュー一覧

  • ガソリン生活
    世界観がすごい良かった。
    車同士が会話してても絶対人間には伝わらない、という設定がとても素敵。
    ほんの少しの超常的なことでその一線を超えてしまいたくなりそうなところを、絶対に踏まないからこそ面白かった。
    独特な文化の違いや言い回しの違いはリズミカルでユニークで可愛いし、いつの間にか車に心を持って行か...続きを読む
  • アイネクライネナハトムジーク
    昨今、世の中を見渡せば、暗いニュースがどうしても目を引いてしまう。
    それでも・・人を愛おしく思う気持ちがある限り、毎日がほんの少し明るくなる気がします。

    さて、作品紹介に移ります。
    伊坂さんの描く人物が、本当に大好き!
    私とは感性が異なる人物が多数描かれているはずなのに「友達になりたい」と思うのは...続きを読む
  • モダンタイムス(上) 新装版
    魔王から続く、何十年後かの世界の話。
    SEの主人公はとある仕事で怪しげなサイトを見つける。関わる人々がみなアクシデントに見舞われる、そのシステムの謎とは?
    国家とはシステムであり、コロニーであり、誰かの大きな意図で動いてるものでらない。みなその部品なのだ。でも、みんな目の前のことくらいは変えられるか...続きを読む
  • モダンタイムス(下) 新装版
    魔王から続く、何十年後かの世界の話。
    SEの主人公はとある仕事で怪しげなサイトを見つける。関わる人々がみなアクシデントに見舞われる、そのシステムの謎とは?
    国家とはシステムであり、コロニーであり、誰かの大きな意図で動いてるものでらない。みなその部品なのだ。でも、みんな目の前のことくらいは変えられるか...続きを読む
  • クジラアタマの王様(新潮文庫)

    進化する伊坂文学

    描絵が効果的に差し込まれており、何か新しいワクワク感があった。
  • オー!ファーザー

    良かったです…

    初期設定が現実的じゃなくても、読み終えると当たり前の事実みたいになっている、不思議な感覚でした。4人もいる父親一人一人がみんな由紀夫のことを愛していて、父親であることに喜びを感じているところが愛らしかったです。登場人物に誰1人憎める奴が居なくて、読み心地も最高でした!
    伊坂さん大好き。
  • アヒルと鴨のコインロッカー

    複雑だけど良い

    動物が痛めつけられている描写はすごく不快で、犯人が最終的にどうなったか分かるまでとても長く感じた。
    途中、過去から現在へ場面が変わって全ての話がつながった瞬間は、伊坂作品の良さを感じられて良かった。
    それぞれの場面での人の顔や風景までイメージの沸く読みやすい作品で、かつストーリーも満足度の高いものだ...続きを読む
  • ホワイトラビット(新潮文庫)

    伊坂ワールド

    ある瞬間から??となって読む手が止まりませんでした。伊坂さんらしいフレーズも満載でお気に入りになりました。
  • ジャイロスコープ
    子供叱るな来た道だもの年寄り笑うな行く道だもの

    妙に心に染みたが、暴力者から出た言葉だったのはなんだか皮肉だ。

    伊坂さんの文章は相変わらずおもしろい。
    特に「if」と「1人では無理がある」が好きだった。
    予想の斜め上をいく伊坂さんの結末。
    だから、やめられない。
  • キャプテンサンダーボルト 下
    ワクチンや生物兵器など、まさに今!な内容で楽しめた。

    伊坂さんの小説は名言が散りばめられてるところが好き。主人公の2人も野球少年時代、言われてたこととか鮮明に覚えていて、それを大人になった今に落とし込んでるとこも良い。

    「常識を疑え」これ大事
  • ジャイロスコープ
    伊坂さんの短編集、とても好き。

    これ、本当に書きたい事だったんじゃないかな。。。

    伊坂さんの織りなす時空に唸る。。

    最終章への持っていき方、本当に好きな一冊です!

  • ペッパーズ・ゴースト

    夢中で読める

    作者買いです。

    読み進める度に「まだ終わらないで」「まだまだ読みたいと思う小説を書くのはこの人だけだと思ってます。

    たくさん本を10代の頃に読んだけれどもうこの作者の小説しか読まなくなって早5年…笑

    今回のお話も登場人物の各視点から書かれてて読みやすく、やはり初手で各登場人物の性格...続きを読む
  • グラスホッパー

    ハードボイルドって

    伊坂幸太郎さんのワールドをしっかり堪能できる作品です!登場するキャラ(特に殺し屋の面々)が、皆個性的・魅力的でクール。ハードボイルドってこういうこと!楽しめた方には「マリアビートル」もオススメです。
  • オーデュボンの祈り
    少年の頃に読んだ伊坂幸太郎氏の商業デビュー作
    私の心に残っている1冊です

    やけっぱちでコンビニ強盗を働いた主人公が目を覚ますと、そこは鎖国を続ける孤島だった
  • 夜の国のクーパー
    ただの、妻に浮気された、情けない男が、目覚めると、見覚えのない土地の草むらで、蔓で縛られ、身動きが取れなくなっている。胸の上には、灰色の猫が座っていて、

    「ぼくの住む国では、ばたばたといろんなことが起きた」

    と、摩訶不思議な物語を語り始めるから驚きが頭を突き抜けた。そう、これは「猫と戦争」そして...続きを読む
  • エール!(2)
    1が良かったので読んでみた。
    6人の作家さんによる短編小説集で、どれも、私も仕事頑張ろう!という前向きな気持にさせてくれるストーリー。
    柿谷美雨さんの書くお話を初めて読んだが、とても良かった。この中では一番好きなお話でした。
  • 仙台ぐらし
    伊坂さんのエッセイはとても新鮮だ。
    それだけでなんだか嬉しい。

    仙台の喫茶店にはよく伊坂さんが朝から小説を書いていたようだが、今はどうなんだろうか?
    映画で前の席の人の帽子が邪魔で注意しようとしたらバックの中に「重力ピエロ」があってやめた、とか、
    書店で並んでたら前の初老の方が「オーデュボンの祈り...続きを読む
  • 仙台ぐらし
    大好きな伊坂さんのエッセイ。

    何気ない日常を見つめる視点や感性がやっぱりユニークで、
    なるほどこういう方だから、あんなに楽しい小説が書けるのだなと納得しました。

    このエッセイも、伊坂ワールドが思いきり堪能できます。

    伊坂さん、本当に魅力的な方だと思います。

    2016年10冊目。
  • 3652―伊坂幸太郎エッセイ集―
    今から10年前に出版された伊坂さんのエッセイ。

    以前「仙台ぐらし」を読んだ時に、
    「エッセイより小説の方が好きだなぁ」と思い、この1冊を読むのがこんなに遅くなってしまいました。
    こちらは伊坂さんの小説と同じくらい好きでした。

    このエッセイを片手に、デビュー作からもう一度全部読み返したくなりました...続きを読む
  • 夜の国のクーパー
    面白かった!
    伊坂さんの作品で、ここまで現代社会を外れた異世界?ファンタジー?なのは珍しいかなと思います。

    敗戦国を支配しにきた兵隊と、これからどんな酷い状況になるのか分からない住人たち。
    ピリピリとした緊張感のある中で、いくつかの事件が起こり…

    最後の展開は、予想できたようなビックリなような…...続きを読む