伊坂幸太郎のレビュー一覧

  • オーデュボンの祈り

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    まるでアリスのような不思議な世界の中で進んでいく物語。
    不思議な世界、回想、主人公が島に来る前にいた仙台での話と場面は何度も行き来するが、その場面ごとに文間にマスコットのようなキャラが記されており、「あ、ここからはこの話なんだ」とわかりやすい。

    不思議な世界とは言うものの、その世界で翻弄される物語ではなく、主人公と共に現実的な目で物語を追っていける。

    謎解き要素的なものは薄いのかもしれないが、それがきっと肝ではないので物足りなさはなかった。
    何より、島の住人の言葉や、主人公の言葉の端々に妙に考えさせることが多く印象に残った。

    ミステリーととると、少し物足りないかもしれないが、物語としたら

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    2025年12月11日
  • 楽園の楽園

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    なんだろう?寓話ですね。人間の起源とAIならぬNI。ありえそうなちょっとゾッとする感じがまた気になります。

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    2025年12月11日
  • さよならジャバウォック

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    伊坂幸太郎のファンタジー。
    殺し屋シリーズが大好きで、
    あまりファンタジーは好みでは無いけれど
    やっぱりラスト数十ページで
    そことそこが繋がるのか~!!!!!と
    驚かせてくれるのが伊坂幸太郎。
    面白かった

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    2025年12月11日
  • グラスホッパー

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    亡き妻の仇をうつべく非合法の会社に潜り込んだ鈴木、自殺専門の殺し屋鯨、血も涙もない殺しが得意な蝉
    それぞれ「押し屋」と呼ばれる殺し屋を探し、出会う物語
    ちょっとした伏線回収が面白かった

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    2025年12月10日
  • AX アックス

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    ネタバレ

    マリアビートルとはまた違った趣向の作品であり、殺し屋のとしての側面と、一人息子を持つ家族の父親としての葛藤が描かれている。
    殺し屋にも家族がいて、子供がいる、そして、当然殺された相手にも母親がいて子供だった時代がある。
    このような、葛藤を抱えながら殺しという仕事をこなしていくことに糸目をつけるため、仕事の仲介者である医師に一矢を報いる話である。
    依頼された仕事であるとはいえ、多くの人間を殺してきた兜の罪悪感が嫁への異常なまでの気遣いに表れている。
    殺し屋の内面を描いたとても興味深い話であった。

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    2025年12月09日
  • オーデュボンの祈り

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    デビュー作から会話のキレの良さや伏線回収の上手さといった伊坂ワールドが既に完成されていたことに驚いた。コメディと不気味さ、ミステリとヒューマンドラマを同居させられる著者の腕力に脱帽!読後は名状しがたい不思議な気持ちになった。

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    2025年12月09日
  • 重力ピエロ

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    ネタバレ

    落書き、連続放火事件、春の境遇とか人生あたりが主に描かれていたけど、一番は家族愛、兄弟愛が根底にあって、この物語をつないでた気がした。
    「おまえは俺に似て、嘘が下手だ。」
    この言葉に本当に救われた。
    春は狂ってた。でも同じくらい周りのみんなも狂ってた。そこがめっちゃ好きだった。

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    2025年12月09日
  • 終末のフール

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    あと8年後に小惑星の衝突により地球が終わる。そんなニュースが世界を駆け巡ってから5年後、残りの人生が後3年になった人たちの様々なストーリーを紡ぐ連作短編集。「どうせ世界は終わるけど」と同じような設定だが、こちらは後3年とかなり切羽詰まっている。

    それぞれの登場人物が思い思いに過ごす終末世界。絶望的な状況でも、なぜか飄々と生きている登場人物が伊坂さんっぽくて良い。個人的には天体のヨールが一番好きな話だった。

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    2025年12月09日
  • オー!ファーザー

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    4人と父親と子供らしくない息子
    5人の掛け合いを中心に大きなストーリーや細かいストーリーが物語を紡いでいく。ハラハラドキドキ感もあるし、温かさもある贅沢な1冊
    自分に4人も父親がいたらどうだろう。と想像するのが楽しい

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    2025年12月08日
  • さよならジャバウォック

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    ネタバレ

    ただの夫殺害のミステリー、、、
    ではない。

    初めから違和感があった。

    会話が、、、言動が、、、
    何かおかしい。

    いきなり変わる場面展開に少々ついて行きづらさはあるものの、最後まで楽しく読めた。

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    2025年12月08日
  • ラッシュライフ

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    読書録「ラッシュライフ」4

    著者 伊坂幸太郎
    出版 新潮社

    p277より引用
    “「誰だって初参加なんだ。人生にプロ
    フェッショナルがいるわけがない。まあ、時
    には自分が人生のプロであるかのような知っ
    た顔をした奴もいるがね、とにかく実際には
    全員がアマチュアで、新人だ」”

     全く別の方向を向いて生きてきた人達が、
    ほんの数日の交わりで大きく変化するさまを
    描いた群像劇。同社刊行作改稿文庫版。
     立ち居振る舞いだけで人を不快にさせるよ
    うな男が、一人の女を連れて新幹線で得意先
    回りをしている。「金で買えない物は無い」
    と豪語するその男は、誰よりも豊かに生きて
    いると言い切り、自分の人生を信

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    2025年12月07日
  • 重力ピエロ

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    ネタバレ

    書き出しと最後がリンクしているのがとても綺麗。春に対して「お前は俺に似て嘘が下手だ」と言う父の優しさ良かった。ミステリーではないかな、犯人は春だろうと最初から予想できてしまった。挿話が面白い。特に母と競馬で万馬券を当てる話が好きだ。最後まで春がレイプされそうになっている同級生を助けた時に被害者もバットで殴った理由は分からずじまい、、自分と重ねて戒めとか????

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    2025年12月07日
  • フーガはユーガ

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    フーガとユーガの双子の不思議な入れ替えストーリー。親に恵まれず、虐待を受けていた双子。誕生日にだけ起こる双子の入れ替え。逆手にとりいろんな仕掛けを考え、犯人を追い詰めていく。小さいころ双子に憧れていたなぁ〜とWWW

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    2025年12月07日
  • ホワイトラビット(新潮文庫)

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    出版された当時から面白そうと興味を持ちつつ、また今度また今度って先延ばしに来ていたけど、坂内拓さんが記念カバーを担当されたということで購入

    面白すぎてあっという間に読み終えた。
    純粋にトリックを楽しめる小説
    最近哲学の本とか社会風刺(?)な小説を読むことが多かったこともあり、ある意味何も考えず物語のストーリー展開を楽しめたことが久々で、よかった

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    2025年12月06日
  • オー!ファーザー

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    父親が4人という突飛な設定に惹かれて随分前に購入し、やっと読めました。
    設定からも想定はしていましたがコミカルな文体でとても読みやすかったです。
    個人的に起承転結の「起承」の部分が長い印象ですが、登場人物のキャラクターが深く描写されていてそれだけでもとても楽しめました。
    4人の父親はみんな魅力的で大好きですが、
    あらゆることを知っている悟さんが由紀夫の父親が誰であるか知ろうとしないこと、
    賭け事大好きな鷹さんが自分が由紀夫の父親であるという勝負にはでない、
    というところが刺さってこの2人が特に好きです。

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    2025年12月06日
  • さよならジャバウォック

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    「真面目に、誠実にやろうとするのはいいけれど、それを他人にまで求めはじめると危ないってことだよ。正しいことをそこまで正しいと信じる
    のは」

    ミステリ?SF?ファンタジー?
    伊坂幸太郎ファンなので甘めな点数付けかもしれないけれど、この飄々とした文体とキャラ達が好きなんだよな。

    あと、すみません白状すると、本筋の話よりも、炎上で引退した歌手「北斎さん」とそのマネージャー「斗真」の関係性とやり取りに萌えてしまって…最後の一言も洒落てるね…すき…

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    2025年12月07日
  • グラスホッパー

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    ネタバレ

    面白くて、途中から目が離せない展開になった。
    殺し屋3人達と凡人鈴木さんのお話。 鯨は最期呆気ないと思ったけど、散々出てきた亡霊達とのやり取りの総括と思えば最期に何を見たのか、この終わり方しかなかったのだろうと思える。
    好きなシーンは、パスタのシーン。 美味しそう。

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    2025年12月06日
  • キャプテンサンダーボルト 下

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    とても2人で書いたとは思えないくらい、ストーリーやキャラクターがしっかりして、スラっと読んでしまいました。
    面白かったです。

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    2025年12月06日
  • キャプテンサンダーボルト 上

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    とても2人で書いたとは思えないくらい、ストーリーやキャラクターがしっかりして、スラっと読んでしまいました。
    面白かったです。

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    2025年12月06日
  • マリアビートル

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    伊坂節がしっかりと効いていて、とても面白かったです。
    ちょうど子供が機関車トーマスにハマっているので、より楽しめました。
    グラスホッパーを読んでからの方がより楽しめると思いますが、読まなくても十分楽しめます。

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    2025年12月06日