伊坂幸太郎のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ伊坂幸太郎さんのラッシュライフです。
以下の5人の人間の群像劇です。
話は入り組んでいて最初なにがなんだかわかりませんが、一読後立ち返ってみて、時系列を整理して読み直すととても面白いです。
黒澤は、泥棒を仕事としている人物です。
河原崎は、神に憧れる学生です。
京子は、不倫相手との結婚を目論んでいる女性です。
豊田は、会社をリストラされ、就職先がなかなか見つからない男性です。
志奈子は、拝金主義の画商である戸田に引き抜かれた若き女性画家です。
1日目
河原崎は喫茶店で「尋ね人」のチラシの裏に絵を描きます。そこで塚本と会い、「高橋」の話や「神の解体」について聞きます。白人女性から日本語を書 -
Posted by ブクログ
ネタバレ伊坂幸太郎さんデビュー25周年おめでとうございます!!
今作のお気に入りのセリフはこちら。
「真面目に、誠実にやろうとするのはいいけれど、それを他人にまで求めはじめると危ない」
何度か作中に出てくる、「他人と過去は変えられない。自分と未来は変えられる」にも通じるところがあると思うし、心に留めておきたい。
ずっと翔のことを気にかけていた量子さん、安心の結末で良かった。
物語の最後の北斎の言葉は、伊坂さんから読者へのメッセージかな?嬉しい!
まだまだ読んでいない伊坂さん作品がたくさんある私は幸せ者だなあ。
これからもどんどん読みたい。 -
Posted by ブクログ
とても面白かった!
皆さんが伊坂幸太郎さんを好きな理由が
良く分かりました
登場人物のそれぞれにしっかりした
性格や心情、思考方法があり
愛すべき者や憎めない者、はっきりと嫌な者が
良いテンポで良く練られたストーリーを
ドタンバタンと飽きさせる事なく
結末まで大忙しです(笑)
新幹線が舞台というのも面白く
停車駅に着くまで降りる事が出来ず
先頭から最後尾までは一本道なので
逃げる隠れるも一般客もいるので
戦うも大変、知恵と運が必要
伊坂幸太郎さんは登場人物に容赦がないので
どこで誰がどうなるか分からずその点でも
ハラハラしましたね(笑)
日本にこんなに殺し屋がいるか?
とか思う軽妙なセ -
Posted by ブクログ
泥棒にリストラ親父、神に憧れる青年に不倫の末にお互いの配偶者を殺めようとする女性カウンセラー。
4人の話がそれぞれ進んでいく中、それぞれが互いに影響を及ぼし、互いに思いもしない結末に進んでいく。
「オーデュボンの祈り」に続いて読んでみたが、それよりも若干突拍子さはなくなったものの、物語として面白く、また作者のトリックも仕掛けられている。未読の方のため詳細は避けるが、整理しながら呼んだほうがいいかもしれない。
エッシャーの騙し絵が巻頭にあり、たびたび文中でも取りざたされるように、まさに騙し絵のような本作。
ラストに行くにつれてその全貌が見えてくると思う。
「オーデュボンの祈り」ほど好奇心が -
Posted by ブクログ
伊坂幸太郎の作風を解説の人が「そういうこと!」って言いたいほど明確に書いてくれてた。
本来はシリアスなシーンでも登場人物の言葉遊び?的なのが止まらないところ、そのギャップ?というのかその違和感がなんとなく自分に合わない気がして、読み進めるのもすごい時間かかったけど、最後の方は一気に読めちゃった!展開がどんどん変わってハラハラしたからかなー?
「システムに管理されてる」ことに気づかないままなのか、それに気づいて見て見ぬふりをするのかどっちが幸せなんだろう?と。気づかないままの方が色々楽だよなーとか思ってしまった苦笑
大きなものに対抗する中で、目の前の小さなことを行う、っていう考え方。実際1人の人