伊坂幸太郎のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
読んだことないけど、知ってる!みたいな人もいる。超有名どころの作家ばかりの短編集。
さすが、新潮文庫…!
読んだなかで、特に気になった作品を。
「真実のトランク」
カミジョウさんを待ち続けるノリコ。最期に少しゾクッときた。人間の記憶とは、それ即ち「真実」なのだ。そして、それを取り込むトランク。トランクを研究する財団。ミゾハタ夫妻から見たカミジョウさんの姿。
もしかすると、トランクは「カミジョウさん」をどんどん作っている?世界が少しずつトランクに取り込まれている?とまで考えてしまった。その「カミジョウさん」を待ち続けるノリコもまた、すでにトランクに魅入られ、いつかトランクに、望んで取り込まれる -
Posted by ブクログ
ネタバレ殺し屋シリーズ第1作。妻を殺した者への復讐を狙う鈴木、自殺専門の殺し屋鯨、ナイフ使いの蝉、それぞれ3人の視点から物語が語られる。冒頭は全く関わりのない存在だったが、押し屋と呼ばれる殺し屋をそれぞれの思惑の元に追い始めることで交わり合っていくいうあらすじ。3人の関係が交わっていく過程が非常に面白かった。
この物語は、どこまでが現実でどこからが鈴木の幻覚なのかわからない作りになっているのかなと個人的に考えた。作中で、幻覚に悩まされる鯨に対して、田中という男が、信号や列車は幻覚のきっかけになりやすい。信号が見始めの契機で、列車が目覚めの合図だと述べている。これをふまえると、寺原が車に轢かれた場面は信 -
Posted by ブクログ
読んでいる間、こんなに気持ちが上がったり下がったりした本も珍しい。
「平和警察」という名のもと、街中の監視カメラ、密告、公開処刑。無実の人間さえ疑われれば容赦なく追い詰められていく世界。
特に序盤の理不尽でサディスティックな描写は辛く、「もう読むのをやめようかな」と本気で思った。
そんな中、ようやく正義感のある人たちが現れてホッとしたと思えば、また絶望。今度こそ本物の正義の味方が現れた!と喜んだり、怪しい人物を勝手にヒーローだと予想したり……。とにかく作者に気持ちを振り回されっぱなしだった。
やがて明らかになる「正義の味方」の姿もよかった。特別な能力を持ったスーパーヒーローではなく、怖