伊坂幸太郎のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
小学生が主人公の五つの短編集、「寂しい夜のページをめくれ」に触発されて購入
表題作「逆ソクラテス」も「スロウではない」も好みの作品だった。
「いくら今つらくても、未来で笑っている自分がいるなら、心強いだろうな、と思いました」
流れは全然違うけど、すずめの戸締りのラストを思い出した。
ただこの作品で一番好きなのは、圧倒的に「非オプティマス」。
寡黙な先生の長セリフ、しびれました。
「人間関係っていうのは意外に狭い。知り合いの知り合いが別の知り合いってこともあるし。間接的な知り合いが、実は、直接知っている人ってこともある。俺には関係ない、と思っていたら、大変なことになることもある。缶ペンケ -
Posted by ブクログ
ネタバレ10年ぶりに再読
10年前はさらっと読み飛ばしてしまっていたのだろう
感想がだいぶ異なったものになった。
165p 兆候はあるんですよ、幻覚のしるしは。目の前の信号の点滅がちっとも止まらなかったり、(中略)この列車ずいぶん長いなぁ、なんて思ったら、まずい兆候ですよ。信号はたいがい見始めの契機で、列車は目覚めの合図だったりします
22p この信号いつまで点滅しているんだよ。
335p 回送電車は、まだ通過している。
冒頭が幻覚の見始めの契機で
最後が目覚めの合図だとすると
実は全て幻覚?
さすがにそんなことは…?
そんなあやふやな感覚を持たせて
非現実的な、まさに夢だったのではと思 -
Posted by ブクログ
この本の中に入っている最初の2編、執筆のきっかけはミュージシャン、斉藤和義からの恋愛をテーマにアルバムを作るので出会いにあたる歌詞を書いてくれないかという依頼をもらい、伊坂幸太郎が作詞はできないので小説を書くことならばと短編アイネクライネが執筆された。
次編、ライトヘビーは斉藤和義がアイネクライネを元に作詞作曲した「ベリーベリーストロング〜アイネクライネ〜」がシングルカットされる事になったので付録用に書き下ろした。
そこから膨らんできた話をまとめた小説。
恋愛にまつわる話を書くのは稀で、泥棒や強盗、殺し屋や超能力、恐ろしい犯人、特徴的な人物や奇妙な設定がほとんど出てこない本になりました