伊坂幸太郎のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
文庫書き下ろしの短編集。「プレゼント」というタイトルだが、内容のお題は「夏」とのことで、あまり「プレゼント」感はなかった。
……が、私にとってはどの作品もとても短編とは思えないくらい内容が濃く、それぞれの作家の味が存分に発揮されており、まさしく文庫本のお値段で単行本7冊分の濃さがある立派なプレゼントだなと感じた!
どの作家さんも一度は目にしたことある方々だし、内容のまとめ方もさすがとしか言いようがなく、ベテラン陣が新潮文庫のために人肌脱ぎました感が半端なかった。
あと個人的には新潮文庫のカバー剥がした下の丁装が好きなのでこのカバーも好みだった。
思ったよりあっという間にどの作品も読めるので、忙しい、でもちゃんと感動したい人にオススメです!! -
Posted by ブクログ
ネタバレ「父はさらに、春に向かって、こうつづけた。
それは、私たち兄弟を救済する最高の台詞だった。
『おまえは俺に似て、嘘が下手だ』」
泣いた。めちゃめちゃにかっけえ。
春は生まれてからずっと苦しんできたんだなと考えると胸がキュってなる。
家族で一人だけ絵が上手いのをコンプレックスに思って描くのをやめたり、溜まったものが溢れそうになって夜中にゴミ置き場に行ったり…
春だけじゃなくて、泉水もお母さんもお父さんもずっと抱えてきたもんなあ。
お父さんが春に手を差し出すところも良かった。
仲の良い男の兄弟ってカラッとしながらも強い絆を感じる。
「『赤の他人が父親面するんじゃねえよ』」
これも良かったなあ。そうだよな葛城は赤の他人だよな。そうだよなそうだよな。
「おまえが仮に法を犯しても、そこには何か理由があるんだ、と俺は信じるよ」
泣。