伊坂幸太郎のレビュー一覧

  • ペッパーズ・ゴースト

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    伊坂幸太郎ワールド全開の交差するストーリー、それも伏線だったの?という小ネタ、ユーモアのある軽快なトークにほとんど一気に読みました。
    作者によって事件の解決役を課せられ、変な特殊能力も付加された決して強くもない主人公ですが、己の過去の苦い経験を克服しようと事態を解決するために奮い立ちます。一方で同じく平凡な市井の人々がある事件を機に事件を起こす側にもなるという、対比が描かれています。本書にはニーチェを考察する場面も含まれていて、心の救済のあり様を考えさせられました。ああ面白かっただけでは終わらない好みの一冊です。

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    2026年05月30日
  • マイクロスパイ・アンサンブル

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    視点を変えると世界が多数になるかも・・・

    いま見えている事が世界の全てじゃない。
    諜報員や社会人、色々な人たちに助けたり、助けられたり、現代版のおとぎ話

    とても不思議な感覚の世界を楽しめる小説でした。
    読んでいくうちに世界の共通点が見えてきた時のワクワク感は素晴らしかったです。
    人との共通点を見つけることで空気が和らぐなど、いろいろな空気感はありました。

    あの頃が良かったは今日に失礼もいい言葉ですよね。

    不思議な世界観を満喫できる小説でした。

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    2026年05月30日
  • 逆ソクラテス

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    純粋な子供たちだからこそ、まっすぐで、目の前の課題にどう取り組んで良いかわからなくて途方に暮れることもあって、でもエネルギーはあってがむしゃらで。自分たちなりに一生懸命に考えて走っていく姿に自分もできることがあるかも、こうありたいと思える一冊。
    「自分の大事なものを貶されそうになった時は、『僕はそうは思わないけどね』と心で確認」できるように習慣づけていきたいです。

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    2026年05月30日
  • 終末のフール

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    生きることは権利ではなく義務である。
    もし私がこの世界にで生きていたのなら、死という観念的なものを目の当たりにした時、どう思うのか

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    2026年05月29日
  • サブマリン

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    ネタバレ

    「チルドレン」の続編。
    家裁調査官の陣内と、それに振り回される部下の武藤。
    だけにとどまらず、少年やその親、いろいろな人を相変わらず独自の理論で振り回される。
    少年犯罪という思いテーマが陣内の破天荒さで中和されて読みやすくなっている。

    永瀬や優子といった前作のキャラクターが出てくるのも魅力的。
    鴨居が出てこなかったのがちょっと残念。
    あるシーンで、今日は3人だけで集まる日というのがあったから、あれ、鴨居は居ないの?ちょっとしんみりした雰囲気がしたのでもしかして鴨居は‥‥と思ってしまう。



    調べてみると、「読書のいずみ「座・対談」」というインタビューで「死んじゃっていると寂しいので、どちら

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    2026年05月29日
  • 逆ソクラテス

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    スカッと系の作品ではあるのだが、それには収まらない面白さとメッセージが込められている。 この作品は子供を主人公にした短編集で、各作品若干の繋がりがある。 内容は、タイトルの通り「逆ソクラテス」を「ソクラテス」にする、言い換えれば、先入観でがんじがらめになった先生を解放する、表題作「逆ソクラテス」 クラスで威張ってるやつがちょっかいを出してくるのを懲らしめたい、「スロウではない」 子供が必死に問題を解決しようとする作品ばかり。 全てに、大切な教訓が含まれている、大人も子どもも全員楽しめる、最高の短編集。

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    2026年05月29日
  • アヒルと鴨のコインロッカー

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    過去と現在をいったりきたりして物語が明らかになっていく。河崎と琴美とドルジ、それと椎名。

    伊坂幸太郎さんの初期作品をこれまで読んでいなくて、著者の持っている怒りのようなものがストレートに打ち出されていることにどきどきした。

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    2026年05月28日
  • 逆ソクラテス

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    『僕はそう思わない』
    表題作の安斎くんの言葉は、生きていく上で大事にしたい。
    先入観やイメージの暴力に飲み込まれてしまわないように。
    個人的には、「アンスポーツマンライク」と「逆ワシントン」がツボ。
    バスケ好きは絶対読むべき。息子が小学生になる頃に、プレゼントしたいな。

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    2026年05月28日
  • 魔王 新装版

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    ネタバレ

    考えろ、考えろ。今の世の中は考え無しのことが多すぎる。だからこそ考えなければならない。

    ささいな超能力を得た兄弟は、それぞれの思惑でこの国を変えていく方法を模索する。その結果は描かれていないが、果たしてどうなったのか。

    この小説は集団心理の恐ろしさを描いている。反米感情からファストフード店に放火し、耳触りのいい言葉のプロパガンダに同調する。この集団心理に立ち向かえるのかどうか、今後、現実の私たちの世界で答え合わせをすることになるだろう、と思った。

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    2026年05月27日
  • フィッシュストーリー(新潮文庫)

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    短編集だけど伊坂幸太郎の世界観は健在。どのキャラクターも魅力的で引き込まれる。
    ポテチのラストも良かった。
    ポテチどっちも美味しいよ!

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    2026年05月27日
  • マリアビートル

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    ネタバレ

    なんか既視感あるなと思ったら映画で見たことがあった(ブレット・トレイン)
    ハチャメチャでそうはならんだろ…感がとても面白かった

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    2026年05月27日
  • フィッシュストーリー(新潮文庫)

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    短編4編収録
    フィッシュストーリーの短編が特に気に入った…
    時代が早すぎて売れなかったバンド、最後のアルバム最後の収録から40年くらいの歳月をかけて繋がる物語。
    バンドメンバーが自分達の曲から影響を受けて大きくなってほしいという夢が結果的に実現する話。そのベースには『僕の孤独が魚だったら…』の詩集がある。
    のちのアイネクライネナハトムジークにも繋がる偶然の出会いの妙的作品であった。
    その他の短編どれも毛色の違う伊坂ワールドで良かった…

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    2026年06月08日
  • アヒルと鴨のコインロッカー

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    『アヒルと鴨のコインロッカー』 伊坂幸太郎

    ここまでミステリーを軽快且つ明快に書けるのか、と思った。 
    物語の流れとしては悲しいものになってしまいそうだったが、「途中参加」の人物が居ることによってその重たさは軽減されたかの様に思える。
    話のテンポの良さも読書を退屈させない。

    いい意味で、中学生でも読めるミステリー。

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    2026年05月26日
  • アヒルと鴨のコインロッカー

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    伊坂幸太郎デビュー後、5作目の長編。
    2003年発表。

    10年ぐらい前に一度読んで、強く記憶に残っていた小説だった。BOOKOFFで見つけ、また読みたくなって購入、再読した。

    構成は、現在と二年前のカットバック形式になっている。これは伊坂幸太郎が最も得意とする形式だ。

    現在パートのストーリーテラーは、大学進学のために地元から出てきた椎名。
    彼は、隣室に住む青年・河崎と出会い、その初対面で「一緒に本屋を襲わないか」と誘われる。
    椎名は困惑しながらも、河崎の計画に巻き込まれていく。

    2年前パートのストーリーテラーは、溌剌とした女子大生・琴美。彼女はブータン人の純朴な留学生・ドルジと付き合っ

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    2026年05月26日
  • オーデュボンの祈り

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    現実離れした世界観で前半は少し読むのに時間がかかったけど、とても面白かった。これだけ多くのキャラクターが出てきても違和感なく読み進められるくらいにはそれぞれに個性があって良かった。

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    2026年05月25日
  • 終末のフール

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    もし自分が物語のような状況になったらどんな風に生きるかと想像しながら読みました。どのお話も好きだけれども、1番好きなのは天体のヨール。この状況下で天体観測を飄々と続ける冷静さ、夜の静けさからは想像できない隕石の衝突の矛盾が物語に美しい雰囲気を演出していると思う。

    印象的な場面が3つ。

    ①鋼鉄のウールより、苗場さんが「明日死ぬとしたどうするか」と聞かれての反応、
    「明日死ぬとしたら、生き方が変わるんですか?」
    「あなたの今の生き方は、どれくらい生きるつもりの生き方なんですか?」
    「できることをやるしかないですから」(ローキックと左フック)

    ②天体のヨールより、二ノ宮の亡き妻、千鶴の決め台詞

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    2026年05月25日
  • 終末のフール

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    設定がすごい。自ら死んだらダメだっていうけど、死のタイミングが分かってしまった時はどうなんだ。生きるか死ぬか、そもそも生きるとは、死ぬとは。
    それを突きつけられるのに、なぜかどの話も読んだ後に心が軽くなる不思議な小説。いかにもって感じ。
    私は冬眠のガールと太陽のシールが特に好き。ラストのしっくりくるセリフをピタッと入れてこられて、最後笑みが溢れてしまう。

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    2026年05月25日
  • グラスホッパー

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    ネタバレ

    話の展開が早くて、読みやすかった。
    視点が切り替わって、だんだん交差していくタイプで面白かった。

    鯨が最後轢かれたのは、槿が助けてくれたのか、罪悪感(幻覚)からなのか、、前者かな。

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    2026年05月24日
  • ペッパーズ・ゴースト

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    伊坂幸太郎といえばそうそうこんな感じ!
    と非常に満足度が高い。

    小気味良い会話劇と先を読めない展開に一気読みしてしまった。
    マリアビートルを彷彿とさせる二人組がとても好き。

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    2026年05月24日
  • クジラアタマの王様(新潮文庫)

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    クジラアタマの王様
    最初は「何がどうなってるんだ?」という感じで、全然物語についていけていない自分がいた。
    でも、伊坂さんの作品だから絶対気持ちのいい爽快な伏線回収が待っているはず、という安心感があってワクワクしながら読み進めていた。
    小説の途中にある挿し絵のおかげで、夢の中の世界やハシビロコウ・主人公たちの顔や姿が想像しやすくなって、よりその世界に入り込んで読むことができた。あと挿し絵にはセリフがないところも、夢の中をふわふわと覗いているような感じがして楽しかった。
    夢の話もそうだけれど、そもそもこの小説全体が伊坂さんの想像の中から生まれていると思うと本当にすごいの一言しかない……。
    不思議

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    2026年05月24日