伊坂幸太郎のレビュー一覧
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小学生の時になんとなく感じていた疑問
先生って威張ってない?
本当のことってどれ?
特別って?
子供だからこその純粋で鋭いはてなたち。別にこの本を読めば子供の頃の疑問が一気に解決するなんてことはないのだけれど、小学校を卒業してから何年も経って改めてあの時の疑問にぶつかってみると、今だから出てくる答えがあったりする。
若干大人びた感じがする。
昔の私ならどんな風に解決していたのかな。どんな答えを胸に持っていたのかな。
小学生ならではの突飛な発想と行動力を読んでいくと、とうに忘れた感覚に触れているような気がしてワクワクする。この小説は道徳の教科書とはまた少し違うけれど、そんなように教科書を大人 -
Posted by ブクログ
ネタバレ8編の連作群像劇。隕石が落ちて8年後に世界が終わると宣告されて5年が過ぎ、なんとなく世間が小康状態の時点の、悟りを開いた様な日常がリアル。表題の「終末のフール」に始まり、「太陽のシール」「籠城のビール」…と続くタイトルがハライチのネタみたい笑。特に好きなお話は「冬眠のガール」「演劇のオール」かな。キャラは「週末のフール」の静江さんと「天体のヨール」の二ノ宮が好き。
「鋼鉄のウール」で苗場さんの「あなたの今の生き方は、あとどれくらい生きるつもりの生き方なんですか?」のセリフに痺れた。かっこいい。
それにしても、今作も仙台が舞台。伊坂さんてば本当に故郷が大好きなのね笑。
連作群像劇とはいえ、普段、 -
Posted by ブクログ
『豊かな人生』とは?がテーマとなっている作品。
父に自殺され神に憧れる青年、不倫相手と再婚を企む女性カウンセラー、職を失い家族に見捨てられた男。
思想や恋愛、仕事に捉われている登場人物たちのピリピリした人生が描かれる中、諦観している黒澤の視点がとても印象的です。黒澤の「人生については誰もがアマチュアなんだよ」というセリフが、失敗してあたりまえなんだと、間接的に人生の教訓を教えてもらえた気がしました。中でも、豊田という職を失い老犬を拾う男がこの物語の肝で、ラストに描かれる『豊かな人生』とは?の答えが、この人物のセリフにつまっています。個人的には、佐々岡がサイドボードの趣味が悪いと一言放つ場面と、