伊坂幸太郎のレビュー一覧

  • 重力ピエロ

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    「春が二階から落ちてきた」

    冒頭の一文から美しくて、春になるたびに読み返したくなる作品。

    軽快な会話とテンポの良さでどんどん読ませるのに、描かれているものは決して軽くない。

    「本当に深刻なことは、陽気に伝えるべきなんだよ」

    この言葉の通り、切なさも痛みも、どこかユーモアで包まれている。

    抗えない重力を、見ている人にはそう思わせないように、泣き笑いの表情で空中を飛ぶピエロのように振る舞う。

    正義は、遺伝子を越えられるのか。

    記録しておきたくなる名言がいくつも散りばめられた、遺伝子を越えた最強の家族の物語だった。

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    2026年05月17日
  • 陽気なギャングが地球を回す

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    それぞれ特殊な能力を持った4人組の強盗たちを描いた物語。テンポが良く、とても読みやすかった。会話の掛け合いも面白く、軽快に物語が進んでいくのでどんどん読み進められる。伏線回収も気持ちよく、読後感もすっきりしていて楽しめた。成瀬の頭の良さや独特の存在感も印象的で、とても面白い作品だった。

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    2026年05月16日
  • マリアビートル

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    ネタバレ

    <目次>


    <内容>
    東北新幹線という密室の中で、殺し屋同士の丁々発止。次々と殺し屋が消えていくのだが、そのやりとりが面白い。王子といういけ好かない中学生の、「どうして人を殺しちゃいけないのですか?」に対する、塾講師(?)鈴木の答えが秀逸。「テントウムシ」が生き残るのもまあ、いいかな?でも王子に感情移入しちゃった私はなに?

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    2026年05月16日
  • オーデュボンの祈り

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    ネタバレ

    伊坂幸太郎、最高
    主人公の柔軟性が本当に素敵。島には個性的な人がたくさんいて、暮らし方も全く違うのに「この島ではこの生き方が当たり前なんだ」と受け入れられる主人公のように自分もなりたい。
    最後島に足りないのは音楽だっていうファンタジー要素強めの終わり方をしていて、スッキリはしないけど余韻が残るお話だった。

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    2026年05月14日
  • 逆ソクラテス

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    「自分が何も知らないことを知っている」ソクラテスに対して、「自分は分かっている」と信じ切る先生。だから逆ソクラテス。

    先入観で子どもを決めつける担任。その価値観をひっくり返そうと作戦を立てる子どもたちが痛快でした。憐れみではなく、未来の後輩たちのために戦うところがいい。

    作戦を立てる転校生の安斎がソクラテスの言葉「私が知っているのは、私が何も知らないということだけだ」(無知の知)を引用し、先生はまるで逆ソクラテスだと揶揄する。

    先生の一言が教室の空気を作り、その価値観が子どもたちにも広がっていく怖さもリアル。

    表題作ほか全5篇。人物や物語がゆるく繋がっていて、あ、この人また出てきた!と

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    2026年05月14日
  • 仙台ぐらし

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    伊坂さんの地元誌に掲載されたエッセイを中心とした作品

    伊坂さんの小説の面白みは日常の空想力の賜物であると理解。

    猫の話が特に面白かった…いつもの小説っぽい感じ…

    あと震災のエッセイもあり、被害はあまりなかったそうだが、心の傷として執筆もしばらく行わなかったなど震災がもたらしたものは少なからずあったのかと…

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    2026年05月14日
  • グラスホッパー

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    復讐を目論む一般人も参戦?!
    殺し屋三つ巴合戦の始まり始まり。

    伊坂幸太郎さん殺し屋シリーズの1作目ということで。
    エンタメハードボイルド小説です。
    お若い伊坂さんを見た気がします。
    ドキドキ・ハラハラで楽しかった!
    早速、次の『マリアビートル』を読もうと思います。

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    2026年05月13日
  • アイネクライネナハトムジーク

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    5つの短篇の共通の登場人物同士がリンクして繋がっていて、最終章の「ナハトムジーク」に収束していく。人生楽しいことばかりやってられないしうまく行かないことも多いけれど、前を向いて進み続けていればプラマイゼロになるどんでん返しだって起きるかもしれない。そんな希望をくれる優しい作品だった。その時の気分に合った歌を1曲100円で聴かせてくれる斎藤さんにはどこに行けば会えますか!

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    2026年05月12日
  • アヒルと鴨のコインロッカー

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    お恥ずかしながら、初めての伊坂作品。
    数年ぶりに小説を読みたくなり、どうしてもどんでん返しが味わいたかったのでどんでん返しで有名な本作を購入。
    正直どんでん返しに関しては、「十角館の殺人」「ハサミ男」この辺りには劣るが、十分驚きはあり読んでいて、嘘!?とはなった
    だが本作の大トロの部分はどんでん返しではない。私が初めての伊坂作品だからこう感じたのかもしれないが、とにかくキャラクターの掛け合い、関係性の絡め方が神がかっている。
    本作に河崎という男が登場するが、このキャラクターに私は心奪われてしまった、自分が女だったら確実に惚れている。これは、彼が持つ独特の知的な雰囲気と妙に達観した独自の哲学を持

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    2026年05月11日
  • ホワイトラビット(新潮文庫)

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    かなり好きだった。
    読むのがワクワクして早く先を読みたくなるような話だった。
    語り手側(伊坂先生)のコメントみたいなのが折々あって楽しく読めた。
    あまり読んだことのないタイプの話でミステリーでもなく、サスペンスでもなく、ヒューマンドラマ?
    どれにも当てはまりそうにない感じの伊坂ワールド体験出て嬉しかった。

    早く他の伊坂先生の話も読んでみたいと思った。


    ⭐︎4.3

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    2026年05月11日
  • 砂漠

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    長めの小説だが、それを感じさせない魅力的な登場人物と散りばめられた伏線がこの物語が終わるのを、寂しくなる感覚を抱かせる。西嶋のストレートな物言いに惹かれる。

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    2026年05月11日
  • ジャイロスコープ

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    短編集が苦手なのですが後半は鳥肌やばかった!いや、お見事でした( *˙ ˙* )

    最初の「濱田青年ほんとすか」は、面白い世界観で楽しめたが、少しずつ読むのが疲れてしまい、何日も放置…。
    意味の分からない話もあったし正直読むの読めようかと…

    でも「if」がとても良い話で、そこから一気に読めました!
    「1人では無理がある」「彗星さんたち」「後ろの声がうるさい」も面白く、所々繋がっているところもあり、でも全ての謎が解けていないところも逆に考えさせられて面白く読めました^^

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    2026年05月10日
  • 終末のフール

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    3年後に地球が滅亡すると言われた後、どのように生きていくのかを描いた作品。
    いくつかの細かい章に分かれているが、登場人物が関わり合っているのでこの人とこう繋がるんだとなる

    「フィクションは嘘が多くても、楽しい」という伊坂幸太郎さんの考え方がとても好き。
    今後もたくさん読んでいきたい

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    2026年05月10日
  • 終末のフール

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    伊坂さんワールド全開。終末物は色々ありますが、伊坂さんの世界観で読むことができて嬉しいです。シリアスさと馬鹿馬鹿しさが交互にやってくる読み心地がクセになります。

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    2026年05月10日
  • 逆ソクラテス

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    各編に出てくる少し達観した考え方を持ち周りを巻き込んでいく友達たち。こんな友達がいたら少しハラハラしながらも面白い幼少期が送れたのだろうか。他人軸だなーなんて思いながらも、大人になってもそういう人が現れるのを期待してる自分がいることに気づく。。。

    「僕は、そうは、思わない」の言葉に象徴されるように、主体に左右されずに人の言動を評価できる人でありたいと思う。

    最近はビジネス書ばかりで、久しぶりに小説を読んだが、本を読むのって楽しかったんだなって思い出せた。

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    2026年05月10日
  • 砂漠

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    ネタバレ

    冷笑が蔓延る現代に刺さる一冊でした。そんなことしてどうなる、考えたところで意味がある?など考える前に行動しろと西嶋に指摘されているように感じました。意味や意義に縛られると何もできなくなります。それを問う前にやってみてはどうか、お前は何をしたのだ、と熱量と芯があって震えました。
    登場人物が魅力的で西嶋という人間に触発されて熱されていくのは良い心地でした。第一印象で彼を疎外しない東堂や鳥井の器量は本質や内面を捉える余裕があって大人でした。鳥井は持ち前の大らかさ・大雑把さで、東堂は自分の価値尺度で西嶋を捉えていました。
    「西嶋は臆さない」。この一文で彼を表していることも個人的には彼の魅力を一層際立た

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    2026年05月10日
  • オー!ファーザー

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    ネタバレ

    変わった家族構成。それを大して恥ずかしくも思っていない。一方で誇らしくも思っていない。そんな由紀夫という主人公。
    思春期特有の斜に構えたような立ち振る舞いや言動。父親たちは、そんな息子を愛してやまなかった。妻も同時に愛していた。

    ダサくて愉快な父親たちは、妙なチームワークがあった。立場としては恋敵同士であるのにも関わらず、それぞれを理解し、信頼していた。
    男同士の絆は温かい心が緩むようなものを持っているのだと感じさせてくれた。

    私はこんな人生は絶対に歩まないであろう。だからこそ、由紀夫にとっての「あるある」というか、「日常」が新鮮で面白かった。


    いつだって子供は大人に守られているもの。

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    2026年05月10日
  • シーソーモンスター

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    面白かった~~!
    シーソーモンスターも、スピンモンスターも背景の世界観が一緒なのはおもろい。あと、出てきた登場人物被るのとか、後からうわー!これそーゆーことかー!ってなるのもいい。人工知能こわい。どうしても仲悪い人は、先祖からの因縁だと思おう!

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    2026年05月10日
  • マリアビートル

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    会話が多くて読みやすかった。続きが気になったので500ページ超えていてもあっという間に読み終わった。最初から最後まで王子に対して嫌悪感しか抱かない。今までの登場人物で一番嫌い。嫌いすぎる。

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    2026年05月09日
  • モダンタイムス(下) 新装版

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    長編。伊坂幸太郎の本あまり読んだことがなかったがこのパターン(政治系)初。小さな掛け合いの会話がやはり面白い。上と下の間になぜか1984ジョージオーエルを挟んでしまっているのも相まって、システム的社会を感じている。俺の検索履歴も怖いな。

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    2026年05月09日