伊坂幸太郎のレビュー一覧

  • オーデュボンの祈り

    Posted by ブクログ

    伊坂幸太郎さんのデビュー作品。
    別の視点から物語が進む、格言を織り交ぜながら個性豊かなキャラと会話の絶妙さ、多くの伏線、そして見事な伏線回収が伊坂ワールドの魅力かと思うがちと異世界のキャラ設定などちと難解にしすぎではないかな…が感想。
    しかし読み続けているうちに異世界島の生活に違和感を感じなくなり一気に読むことができた。
    ミステリー作品という感じではなかったがしっかりと殺人と謎解きの流れがありオリジナリティあふれるミステリー作品といえる。

    0
    2026年04月04日
  • ホワイトラビット(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    人質籠城事件をメインに、人質誘拐グループの暗躍を重ねながらユーモアたっぷり、それでいてジンとくるシーンも織り交ぜた快作。籠城して警察に包囲された状況からどうやって人質となった新妻を探し出し解放するのか。ほぼ不可能を思われる難題を奇抜なトリックで鮮やかに成し遂げる。作者ならではのユニークな言い回し、レ・ミゼラブルに相当傾倒し、色々な場面で活用される。神目線で状況を解説するところもそう。作者自身もあとがきで不安がっているが、トリックが複雑で一読では掴みきれないほど深い。
    たくさんの作品を紡いできた作者にはアイディアの枯渇はないのか、と考えるほど今回もふるってます。終わり方がさりげなくかっこよかった

    0
    2026年04月04日
  • キャプテンサンダーボルト 新装版(新潮文庫nex)

    Posted by ブクログ

    おっもしろ…である。
    特にボーナストラックがおっもしろ。
    本編ははらはらドキドキ過ぎて、心臓に悪い、という表現がしっくり。

    伝染病にワクチン接種、そして兵器。
    ハードボイルドもあり、人間の営みもあり。

    作家さんって本当にすごい職業だと思います。フィクションの中に、いろんな要素を整えて、楽しませてくれる作品を生み出している。

    0
    2026年04月04日
  • ホワイトラビット(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    夏之目課長の娘さんのセリフがとても印象に残っている。

    レミゼラブルのパリの下水道事情を1章つかって説明するということを知った夏之目課長が娘に問いかける。「ストーリー以外のところなんて必要なのか?」
    それに対し、
    「そういう無駄なところが、物語を豊かにするんだから。」

    無駄が物語を豊かにする一方、無駄を楽しめる人間は豊かなんだとも思う。
    妻と娘を失い、仕事に没頭していないと悲しみで押しつぶさそうになっていた夏之目課長は最後に無駄(本来の仕事から外れ、黒澤についていったシーン)を楽しんで豊かさを取り戻したんだろうな。

    30代半ば、効率重視だけではなく、無駄を楽しみ、豊かな人生を歩もう。

    0
    2026年04月04日
  • 陽気なギャングが地球を回す

    Posted by ブクログ

    これぞ伊坂幸太郎ど真ん中。
    安心して読み進められるし爽やかな読後感で気持ちが良い。
    物語のテンポも良くて「陽気なギャング」一向のキャラクター性も良いのでストレス無く読めた。

    0
    2026年04月03日
  • 逆ソクラテス

    Posted by ブクログ

    小学生たちが主人公となった5つの短編集。
    こどもって、ほんとに小さな社会で必死に生きているんだよね。大人からしたら些細な問題かもしれないけど、こどもからしたら人生を揺るがすくらいの事件だったり。お金もないし使えるものは限られた中で答えの出ない問にがむしゃらに向かった行く。それは大人もこどもから学んでいかないといけないところかもね。

    0
    2026年04月03日
  • ゴールデンスランバー(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    主人公青柳が突然首相暗殺の濡れ衣をきせられるが、青柳の人柄や友人からの信頼もあったり、さまざまな人と出会ったりする、ハラハラドキドキで必死な2日間の逃走劇。

    過去の思い出話が多く組み込まれており、登場人物との関係性が深く感情移入しやすい。また、マスコミや警察の闇も見え、青柳の立場になると怒りと恐怖で諦めてしまいそうだと思った。

    しかし、青柳からは周りの人の声もあり強く生きていこうという気持ちが感じられた。

    0
    2026年04月03日
  • アヒルと鴨のコインロッカー

    Posted by ブクログ

    犯罪と片棒を担ぐことが嫌な主人公椎名と河崎と名乗る謎の男の物語と外国人ドルジと日本人女性の琴美の物語がどのように交わるのかここが見どころだと思います。
    初めから中盤にかけては話が交錯している感覚があり、少し関連付けにくいですが、徐々に近くなっていきます。
    主人公椎名は春に上京してきたのだが、お隣に挨拶をする時に「本屋を襲わないか?」という持ちかけを謎の男(河崎)から持ちかけられるという意味のわからないところからスタートする現在と動物をすごく大事にする2人の男女が正反対の動物殺しを暇つぶしのように楽しんでいる3人組と接触するところから始まる過去の物語が交錯して描かれていきます。
    印象に残ったとこ

    0
    2026年04月02日
  • 重力ピエロ

    Posted by ブクログ

    『春が二階から落ちてきた。』
    この冒頭がなんか好き。
    家族愛と兄弟愛のお話かな。

    結局遺伝子ではなく、生まれ育った環境なんだと思いたいし、そうなんだと思う。

    まぁまぁ長いのでちょっと読むのに時間がかかってしまったけど、後半はスルスル読めて面白かった。

    0
    2026年04月02日
  • ジャイロスコープ

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    短編集。でも1つ1つが面白くてサクッと読めてしまった。
    短編ながらに、それぞれがちょっとずつ繋がっていたりして全然、舞台が違う話なのに不思議と同じ世界線のなかでの物語になっている。

    いちばん好きだったのは、「1人では無理がある」かな。
    冒頭の物騒な話から、サンタクロースの話になってどう展開するのか…と思いながら読んでいたので、これがいちばん面白かった。

    0
    2026年04月02日
  • 逆ソクラテス

    Posted by ブクログ

    小学生を主役にした短編集。
    昔経験したことあるような懐かしい描写が、自分と重ねられて読める。
    先入観は良くないと教わってても、大人になると先入観は抱いて行動してしまう。
    自分を見直し、あの頃の気持ちを思い出したい時に読む本。

    0
    2026年03月31日
  • 終末のフール

    Posted by ブクログ

    あと3年で世界が終わる
    みんな死んでしまう中で生きていく人達の短編集

    人それぞれ3年で終わる世界での死と生への感情が違いとても面白かった
    色々な登場人物がある時点で交差する点なども読んでいて面白かった

    0
    2026年03月31日
  • マリアビートル

    Posted by ブクログ

    マリアビートル★3.8
    ブラピ主演で実写化された映画を観たことがあったが、原作は初めて。一部グラスホッパーの登場人物と被っていて懐かしさを感じた。登場人物ほぼ全員殺し屋で物語は東京から岩手にむかう新幹線の中だけで展開される。殺し屋同士も誰が敵かわからない中、お互いを牽制し合いながら戦うのがハラハラして面白かった。生意気でサイコパスな中学生王子がおじいちゃん殺し屋に全て見透かされてやられるのが爽快でした。

    0
    2026年03月31日
  • グラスホッパー

    Posted by ブクログ

    グラスホッパー★3.8
    ずっと読みたかった殺し屋シリーズ!妻の復讐のために殺し屋になった心優しい鈴木は運良く周りの人に助けられ命拾いを繰り返して任務を遂行していく。展開が多くて面白かった。

    0
    2026年03月31日
  • 砂漠

    Posted by ブクログ

    5人の大学生たちのキャンパスライフが描かれています。大きな事件が起きるわけでもなく淡々と物語が進んでいくのですがどこか読んでいると前向きな気持ちになっていきました。特に西嶋の考え方が印象に残って面白いことは自分で起こす!という前向きな考え方がすごくいいなと思いました。

    0
    2026年03月30日
  • モダンタイムス(下) 新装版

    Posted by ブクログ

    今後サスペンス小説のおすすめを聞かれたら自信を持ってモダンタイムスと答えるだろう。

    それくらい終始ハラハラドキドキの連続だった。
    上下巻合わせて700ページ超という長編小説だったが退屈することなく最後まで読むことができた。

    上巻で散りばめられた安藤商会や株式会社ゴッシユの正体、播磨崎中学校事件の真相や検索の仕組みなどありとあらゆる伏線がどんどんと回収されていき、読み進める手が止まらなかった。

    中でもホテルで緒方と兎の男と対峙する場面がドキドキした。
    もうダメかと思う度に超能力が解放したり思わぬ人物が助けに来たりと胸熱な展開に何度歓喜したことか。

    SEとしてPC上のシステムを制作する渡辺

    0
    2026年03月30日
  • フィッシュストーリー(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    動物園のエンジン、サクリファイス、フィッシュストーリー、ポテチの4篇を収録。いつもながら、タイトルからは全く内容がわからない。読んだ後でも何だこれ。そういうところも伊坂幸太郎ワールド。人を喰ったような話の展開、とぼけているのか、天然なのか、意味不明な行動をする登場人物も他編と繋がりがあるのも、もうすっかり伊坂ワールドにハマっている自分には楽しい。
    煙に巻かれたような、翻弄されているような、登場人物たちだけでなく、読者も一緒にフワフワできるのが楽しいのか。黒澤は今回も活躍するけど。ロックバンドでメジャーで夢見る話、作家で賞を取れたらいいなとか思って書いたのかしら。仙台の野球チームはどう思っている

    0
    2026年03月30日
  • ホワイトラビット(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    緊迫感のあるシチュエーションだけど、伊坂幸太郎さんの文章だからなんだか寸劇を見ているようで楽しく読んだ。どんどんひっくり返される展開にびっくりして、あっという間に読み終わってしまった。
    人情味あふれる立てこもり事件!

    0
    2026年03月30日
  • アヒルと鴨のコインロッカー

    Posted by ブクログ

    伊坂幸太郎の作品には毎作品驚かされる展開があることがわかっているのに、勘付いたことが一度もなく、今回もまたまんまと騙されてしまった。
    ただ、今まで読んだ作品の中でも特に、正しさが幸せと繋がっているわけではない、というような、正しいものが報われない、というような、やりきれないような気持ちにさせられた。美しかったものが奪われた今、それが美しかったことを何とか証明するように、道理が通っているようであべこべな決断や行動をしていく彼の姿が、そうするしかなかった彼の美しさを表しているようで、その点でも、正しさとの矛盾を感じて虚しい気持ちになる。
    非常に純度が高く、感想とは真逆なことを言っているようだが、私

    0
    2026年03月29日
  • 陽気なギャングが地球を回す

    Posted by ブクログ

    自分は《コンフイデンスマンjp》《トリリオンゲーム》《オーシャンズ》みたいなものが好きなので、本作もワクワクしながら堪能いたしました。 

    ちょっと鼻につく成瀬のキャラがいい。



    〜全面的に賛同するつもりはありませんが、でも、応援していますよ。ドジらないでください。


    これに尽きます。
    自分以外の人に対して、こんな完璧なエール。
    さすがです。

    0
    2026年03月29日