伊坂幸太郎のレビュー一覧

  • 777 トリプルセブン

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    面白くてテンポも良く一気読みだった。マリアビートルがとてもよく、殺し屋シリーズの続きを読みたくなって読んだが、一つ飛ばしてしまったみたい。殺し屋達のネーミングや会話がオシャレで殺しという凄惨さとのアンバランスさがいい。しっかり伏線回収するのも心地よい。

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    2025年11月03日
  • アヒルと鴨のコインロッカー

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    突拍子もない謎だらけの「現在」と登場人物が織りなす青春の「二年前」を交互に描き、徐々に謎が解けていくような構成。
    「ペット殺し」など描写がややグロでしたが、スラスラ読めました。
    たとえ同一人物だとしても、話す言語で価値観は変わってくのだろうと思いました。

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    2025年11月03日
  • ゴールデンスランバー(新潮文庫)

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    青柳雅春の逃亡劇をイッキに読み漁った。

    そしてビートルズのゴールデンスランバーを
    ライブラリに入れ、聞く日々。笑
    そんな人は多いのではないでしょうか。

    青柳と樋口の2人がいつ交わるんだろうと
    ドキドキしながらページをめくった。
    長編だったはずだが、あっさりと読み終えた。
    比較的読みやすく、
    所々にはドキドキするシーンなどもあり
    臨場感あふれるストーリーだった。

    冤罪とわかった状態で容疑者を応援する視点にどうしてもなってしまうが、
    そもそも何故このような事態になっているのかが
    もっと深掘りしてほしかったが、
    それをすると倍くらいのページ数になるんだろうな、、、。

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    2025年11月03日
  • 魔王 JUVENILE REMIX 10

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    伊坂幸太郎の小説『魔王』を、キャラクターを学生に変更して大胆に再構築したコミカライズ作品。さらに同作者の小説『グラスホッパー』の世界観を融合させることで、原作ファンにも予想外の化学反応を見せてくれる意欲作です。

    物語の軸は、『魔王』でも中心となる犬養と安藤の対立ですが、この漫画ではそこに『グラスホッパー』の主要キャラクター――暗殺者として高い人気を誇る蝉や槿が登場します。これにより、作品の熱量が一気に引き上げられ、「少年誌的な熱さ」のあるドラマとアクションが展開されます。蝉と安藤が直接ぶつかるなど、原作ではあり得ないクロスオーバーが実現している点も、ファンにはたまらない魅力です。

    一方で、

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    2025年11月02日
  • AX アックス

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    殺し屋のお父さんが日常生活と暗殺業の両立に奮闘する話です。物騒な仕事をしてる割には、虫を殺すときにすごい罪悪感を覚えたり、妻に頭が上がらなかったりして、人間味のある主人公に親しみを覚えます。最終話はジーンときました…

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    2025年11月02日
  • ゴールデンスランバー(新潮文庫)

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    めっっちゃよかった。個人的にミステリー小説というより人情小説という感じ。一つ一つの描写が細かいから繊細な映像を作れるのですごく感情移入できた。

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    2025年11月01日
  • アヒルと鴨のコインロッカー

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     好きな伊坂幸太郎の小説、本屋を一緒に襲撃しようと誘われるという突拍子もないような設定から始まり、最初は現在と2年前の別別の物語が進行してゆくように見えるが、だんだんとそれらが結びついてくる。そしてさりげなくちりばめられた伏線も回収されてゆく。伊坂幸太郎の雰囲気をそのままに味わえる小説で、私はとても好きだった。

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    2025年11月01日
  • 楽園の楽園

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    ネタバレ

    立て続けに起こる大規模事故や天災。
    それらは「天災及び事故、犯罪の予見と予防に関する基軸」なるアルゴリズムを基にした、略称『天軸』と呼ばれる人工知能の暴走が原因と考えられた。
    五十九彦(ごじゅくひこ)、三瑚嬢(さんごじょう)、蝶八隗(ちょうはっかい)の3人は、その開発者の所在を探す旅に出た。

    と、ここまで読んで、伊坂さん、『西遊記』が好きだなあって思った。
    『SOSの猿』でも『西遊記』をモチーフに使ったし、今回は天竺の開発者が三蔵法師?いや、釈迦如来?

    ところが話はもっと大きなものだったのだ。
    少なくともお釈迦様の手のひらよりも。多分。
    その仕組みの説明を読んで、伊坂幸太郎のデビュー作『オ

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    2025年10月30日
  • 楽園の楽園

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    ネタバレ

    「西遊記」を彷彿とさせる登場人物の名前、そしてストーリー。コロナ禍や震災、台頭し始めているAIなど、現実の出来事を盛り込んで編まれたおとぎ話と言ったところか。
     おとぎ話らしく、挿絵が載っているのが洒落ていて、まさに「大人の絵本」といった雰囲気のあるのが良い。絵のタッチも好きだ。

    <先生>って三蔵法師のことかなぁ、などと呑気に構えていたら、ガツンと頭を強く殴られたような衝撃のラストが待っていた。
     伊坂幸太郎作品ならではの機知に富んだ会話と巧妙な伏線が存分に味わえる。衝撃のラストにて、伏線がバッチリ決まるのが快感且つ恐ろしかった。そういう帰結か、と⋯

     自然がネットワークを構築しているとい

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    2025年10月30日
  • グラスホッパー

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    想像以上に面白かった!!
    登場人部一人一人のキャラが魅力的で全員に感情移入してしまいそうになった。
    鈴木が一般人に近い存在のキャラクターだったからこそ、非日常感を感じられて面白かった。劇団には騙された笑
    他の作品も読んでみたい。

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    2025年10月30日
  • 陽気なギャングが地球を回す

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    ☆☆☆ 2025年10月 ☆☆☆

    銀行強盗を生業とする4人が主人公。
    伏線回収系の痛快ミステリー。
    序盤で登場するニセ警官の話、外からは開けられるけど中からは開けられない自動車の話、それぞれのキャラクターの持つ特殊能力…。
    それぞれが物語が進むにつれてつながっていく面白さ。
    伊坂幸太郎の本を久々に読んだが、展開のスピード感、テンポが良く
    一気に読み終えた。

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    2025年10月30日
  • アヒルと鴨のコインロッカー

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    面白かったけど伊坂幸太郎にしては珍しくイヤミスだったかな
    ペット殺しの若者3人の残忍さとか浅はかさがかなり全面的に押し出されていてかなり読み進めるのがしんどかった。倫理観が欠落していて人に平気で残忍なことができる人間を心の底から軽蔑しているので不快感が凄かった。伊坂幸太郎はこの残忍さと浅はかさが目立つ不快な人間を書くのがうまい気がする。というか毎回このタイプの人間が出てきてないか?
    琴美が死んだ後で見るドルジの「死んだら生まれ変わるだけだから」とでも言うかのような最期にはかなり泣きそうになった。綺麗な畳まれ方だった。
    伊坂幸太郎節のつまった台詞回しは今作も確かに出てきてはいるんだけど内容のショ

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    2025年10月28日
  • アヒルと鴨のコインロッカー

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    ミステリーとしてではなく物語の雰囲気が好き
    シッポサキマルマリが可愛い

    叙述トリックに綺麗に引っかかることができた
    前半パートも楽しげな会話と怖いシーンで退屈せず読むことがができた
    後半パートも怒涛の展開という感じでもなかったかなー

    タイトル回収には少し期待をしすぎてしまっていたから反省

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    2025年10月30日
  • AX アックス

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    伊坂幸太郎作品に殺し屋シリーズがあり、本書が3作目であったことを読み進めてから知ったのですが、前作が未読であっても楽しめる伊坂ワールドの良さを詰め込んだような作品でした。人と人との距離感やつながりを会話の中で捉えやすく、物語に入り込みやすい、とても読みやすい作品でした。中盤以降で、え、次そっからどうすんの??と思わず声が漏れそうになり、読み進める手が止まらなくなりました。展開は決して多くはないのですが油断大敵であるなと思わせる一冊。

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    2025年10月28日
  • 仙台ぐらし

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    「3652」よりも著者の心配性が目立っていたのと、著者による注釈がない分、こっちのほうが幾分「固い」感じがした。
    いつものユーモアは至る所にあるし、仙台での暮らしにフォーカスされているものだから新鮮だった。
    震災の様子や当時の生活のことが書かれていて、小説家として震災とどう向き合っていくのかなどの苦悩が吐露されていて、伊坂さんの内面をより深く知ることができた気がする。

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    2025年10月28日
  • 死神の精度

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     伊坂さん初めましてかも?
    伊坂さん原作の『アイネクライネナハトムジーク』はいくえみ綾さんの漫画版を読んだことがあって、原作や他の作品も読んでみたいなって思ってたのに何故か今まで手に取らなかったのよね。

     千葉という名前の死神が、対象者を1週間調査して、その死を《可》か《見送り》か判断する短編集。『死神の精度』と『死神対老女』が好きだった。千葉さんが仕事する時は必ず雨が降ってるので、一冊ほとんど雨でした。梅雨時や雨の日に読むと雰囲気たっぷりだと思う。

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    2025年10月28日
  • ホワイトラビット(新潮文庫)

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    ネタバレ

    途中途中で読み手に向かって語りが入る、伊坂さんの相変わらずなユーモアのある会話炸裂で楽しめた。
    後半部分のネタバレ解説からは一気読みだった。

    妻を誘拐された兎田孝則が起こした立てこもり事件。
    一軒の家族宅へ立てこもりしてたのかと思ったら父親は空き巣犯の黒澤⁉︎
    かと思ったら人質の家族はすでにオリオオリオを殺してしまっているし、みんな兎田の妻を助けるために裏で協力者として仲間意識がうまれていて…
    物語を読み進めていくとドンデン返しが待っていて、伏線回収もお見事で、物語の内容的には大事件ではないけれど話の展開がとても楽しかった。

    空き巣犯の黒澤の仲間、中村と今村、3人のチームを見ていると私の好

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    2025年10月28日
  • ラッシュライフ

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    様々な人物が織りなす群像劇。メインの登場人物は8人。

    何でもお金で買えると信じている画商、戸田と、彼に振り回されている女性画家の志奈子。
    周到な準備をしてから空き巣に入る、泥棒稼業の黒澤。
    新興宗教の教祖に憧れる画家志望の河原崎と、指導役の塚本。
    それぞれの配偶者を殺害する計画を立てている、精神科医の京子と、サッカー選手の青山。
    40社連続不採用の憂き目に遭っている、失業者の豊田。

    何も罪を犯していないのは、戸田(嫌なヤツではある)と志奈子だけ。
    元々泥棒の黒澤を含め、ほとんどが何かしらやらかしてしまう。
    同情できる境遇の者もいれば、そうでない者もいる。手放しで共感できる人は‥いないかな〜

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    2025年10月26日
  • 楽園の楽園

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    短くて読みやすいけど、内容がとても凝縮されているように感じる。
    シンプルなのに訴えかけるものがきちんと伝わるってすごいなぁ、伊坂幸太郎やっぱり好きだなぁと思った。
    主人公の五十九彦の心理描写、情景描写もすんなり感じられる。

    所々に散りばめられてる西遊記のパロディも好き。笑

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    2025年10月26日
  • 砂漠

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    大学の青春ストーリー。ムネアツでした。
    西嶋みたいなやつ友達に欲しいな。大学のときめちゃくちゃ麻雀やってたから、懐かしさもあり楽しく読めた。

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    2025年10月26日