伊坂幸太郎のレビュー一覧
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青柳雅春の逃亡劇をイッキに読み漁った。
そしてビートルズのゴールデンスランバーを
ライブラリに入れ、聞く日々。笑
そんな人は多いのではないでしょうか。
青柳と樋口の2人がいつ交わるんだろうと
ドキドキしながらページをめくった。
長編だったはずだが、あっさりと読み終えた。
比較的読みやすく、
所々にはドキドキするシーンなどもあり
臨場感あふれるストーリーだった。
冤罪とわかった状態で容疑者を応援する視点にどうしてもなってしまうが、
そもそも何故このような事態になっているのかが
もっと深掘りしてほしかったが、
それをすると倍くらいのページ数になるんだろうな、、、。 -
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伊坂幸太郎の小説『魔王』を、キャラクターを学生に変更して大胆に再構築したコミカライズ作品。さらに同作者の小説『グラスホッパー』の世界観を融合させることで、原作ファンにも予想外の化学反応を見せてくれる意欲作です。
物語の軸は、『魔王』でも中心となる犬養と安藤の対立ですが、この漫画ではそこに『グラスホッパー』の主要キャラクター――暗殺者として高い人気を誇る蝉や槿が登場します。これにより、作品の熱量が一気に引き上げられ、「少年誌的な熱さ」のあるドラマとアクションが展開されます。蝉と安藤が直接ぶつかるなど、原作ではあり得ないクロスオーバーが実現している点も、ファンにはたまらない魅力です。
一方で、 -
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ネタバレ立て続けに起こる大規模事故や天災。
それらは「天災及び事故、犯罪の予見と予防に関する基軸」なるアルゴリズムを基にした、略称『天軸』と呼ばれる人工知能の暴走が原因と考えられた。
五十九彦(ごじゅくひこ)、三瑚嬢(さんごじょう)、蝶八隗(ちょうはっかい)の3人は、その開発者の所在を探す旅に出た。
と、ここまで読んで、伊坂さん、『西遊記』が好きだなあって思った。
『SOSの猿』でも『西遊記』をモチーフに使ったし、今回は天竺の開発者が三蔵法師?いや、釈迦如来?
ところが話はもっと大きなものだったのだ。
少なくともお釈迦様の手のひらよりも。多分。
その仕組みの説明を読んで、伊坂幸太郎のデビュー作『オ -
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ネタバレ「西遊記」を彷彿とさせる登場人物の名前、そしてストーリー。コロナ禍や震災、台頭し始めているAIなど、現実の出来事を盛り込んで編まれたおとぎ話と言ったところか。
おとぎ話らしく、挿絵が載っているのが洒落ていて、まさに「大人の絵本」といった雰囲気のあるのが良い。絵のタッチも好きだ。
<先生>って三蔵法師のことかなぁ、などと呑気に構えていたら、ガツンと頭を強く殴られたような衝撃のラストが待っていた。
伊坂幸太郎作品ならではの機知に富んだ会話と巧妙な伏線が存分に味わえる。衝撃のラストにて、伏線がバッチリ決まるのが快感且つ恐ろしかった。そういう帰結か、と⋯
自然がネットワークを構築しているとい -
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面白かったけど伊坂幸太郎にしては珍しくイヤミスだったかな
ペット殺しの若者3人の残忍さとか浅はかさがかなり全面的に押し出されていてかなり読み進めるのがしんどかった。倫理観が欠落していて人に平気で残忍なことができる人間を心の底から軽蔑しているので不快感が凄かった。伊坂幸太郎はこの残忍さと浅はかさが目立つ不快な人間を書くのがうまい気がする。というか毎回このタイプの人間が出てきてないか?
琴美が死んだ後で見るドルジの「死んだら生まれ変わるだけだから」とでも言うかのような最期にはかなり泣きそうになった。綺麗な畳まれ方だった。
伊坂幸太郎節のつまった台詞回しは今作も確かに出てきてはいるんだけど内容のショ -
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ネタバレ途中途中で読み手に向かって語りが入る、伊坂さんの相変わらずなユーモアのある会話炸裂で楽しめた。
後半部分のネタバレ解説からは一気読みだった。
妻を誘拐された兎田孝則が起こした立てこもり事件。
一軒の家族宅へ立てこもりしてたのかと思ったら父親は空き巣犯の黒澤⁉︎
かと思ったら人質の家族はすでにオリオオリオを殺してしまっているし、みんな兎田の妻を助けるために裏で協力者として仲間意識がうまれていて…
物語を読み進めていくとドンデン返しが待っていて、伏線回収もお見事で、物語の内容的には大事件ではないけれど話の展開がとても楽しかった。
空き巣犯の黒澤の仲間、中村と今村、3人のチームを見ていると私の好 -
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様々な人物が織りなす群像劇。メインの登場人物は8人。
何でもお金で買えると信じている画商、戸田と、彼に振り回されている女性画家の志奈子。
周到な準備をしてから空き巣に入る、泥棒稼業の黒澤。
新興宗教の教祖に憧れる画家志望の河原崎と、指導役の塚本。
それぞれの配偶者を殺害する計画を立てている、精神科医の京子と、サッカー選手の青山。
40社連続不採用の憂き目に遭っている、失業者の豊田。
何も罪を犯していないのは、戸田(嫌なヤツではある)と志奈子だけ。
元々泥棒の黒澤を含め、ほとんどが何かしらやらかしてしまう。
同情できる境遇の者もいれば、そうでない者もいる。手放しで共感できる人は‥いないかな〜