伊坂幸太郎のレビュー一覧
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小学生の時になんとなく感じていた疑問
先生って威張ってない?
本当のことってどれ?
特別って?
子供だからこその純粋で鋭いはてなたち。別にこの本を読めば子供の頃の疑問が一気に解決するなんてことはないのだけれど、小学校を卒業してから何年も経って改めてあの時の疑問にぶつかってみると、今だから出てくる答えがあったりする。
若干大人びた感じがする。
昔の私ならどんな風に解決していたのかな。どんな答えを胸に持っていたのかな。
小学生ならではの突飛な発想と行動力を読んでいくと、とうに忘れた感覚に触れているような気がしてワクワクする。この小説は道徳の教科書とはまた少し違うけれど、そんなように教科書を大人 -
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主人公の鈴木よりも、読み終えたあと頭から離れなかったのは、自殺専門の殺し屋「鯨」だった。
鈴木は復讐という重い目的を抱えながらも、どこか肩の力が抜けた鈍感力があって、不思議と前へ進んでいく。一方の鯨は、事あるごとにドストエフスキーの『罪と罰』を読み返し、自分が死へ追いやった人々の幻影に苦しみ続ける。その姿を見ていると、昔観たウッディ・アレンの『マッチポイント』を思い出した。罪は必ずしも法では裁かれないこともある。けれども、自分自身の良心により執拗に裁きを受け続けることもある。
鯨には再生を望む気配すら感じられない。それなのに、なぜ『罪と罰』を読み続けるのか。救われたいのか、それとも救われな -
Posted by ブクログ
ネタバレ8編の連作群像劇。隕石が落ちて8年後に世界が終わると宣告されて5年が過ぎ、なんとなく世間が小康状態の時点の、悟りを開いた様な日常がリアル。表題の「終末のフール」に始まり、「太陽のシール」「籠城のビール」…と続くタイトルがハライチのネタみたい笑。特に好きなお話は「冬眠のガール」「演劇のオール」かな。キャラは「週末のフール」の静江さんと「天体のヨール」の二ノ宮が好き。
「鋼鉄のウール」で苗場さんの「あなたの今の生き方は、あとどれくらい生きるつもりの生き方なんですか?」のセリフに痺れた。かっこいい。
それにしても、今作も仙台が舞台。伊坂さんてば本当に故郷が大好きなのね笑。
連作群像劇とはいえ、普段、 -
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ネタバレ3人の視点で語られる多視点の一人称の物語。
読点の使い方が臨場感を生んでいる。
殺し屋を題材とした物語ということもあり、アクションシーンが多いが、読点の区切り方で、まるで自分が登場人物になって対峙しているような視点を体験できた。
交通事故のシーンでも、車の動きや被害者の動きが読点で細かく区切られることで、まるで自分がその場にいてスローモーションに見える感覚がするような不思議な体験ができた。
ストーリーももちろんだが、自分が信じられないようか絶体絶命の場面に直面した時の、スローモーションに見える感覚がいくつも体験できたのがとても面白かった。(そんな体験は絶対にしたくないが… したくないからこそ、