あらすじ
伊坂幸太郎デビュー25周年記念書き下ろし作品。
これはディストピア小説か? ユートピア小説か?
所在不明の人工知能〈天軸〉の暴走で、世界が混乱に陥る近未来。
開発者が遺した絵画〈楽園〉を手掛かりに
五十九彦(ごじゅくひこ)、三瑚嬢(さんごじょう)、蝶八隗(ちょうはっかい)の選ばれし3人は、
〈天軸〉の在処を探す旅に出る――。
書き下ろしの短編小説を、気鋭のアーティスト、井出静佳の
装画・挿絵とともに味わう「伊坂幸太郎史上最も美しい1冊」。
感情タグBEST3
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久々の作家さん
まず装丁も本文の文字もとっても素敵
そして内容も短編なのにストーリーが壮大で、所々にあるイラストも相まってオトナのための児童書みたいな感じ
あんまり本を読まない方にもおすすめできる本
Posted by ブクログ
楽園を一度見てしまえば(読んでしまえば)
草木たちが違った角度で見えるようになる。
値段に対してこの薄さなことを不安に感じていたのを恥ずかしく思う。
伊坂幸太郎さんは凄い。
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装丁が綺麗で目を引きました。壮大なストーリーがコンパクトにまとめられていて読みやすかったです。内容的には、鈴木光司さんのユビキタスを思い出しました。
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短編で一気読み
短いながらも伊坂作品らしい遊び心にクスッとなり、登場人物のやりとりにグッと引き込まれ、やっぱり私も物語が好きなんだなぁ〜と改めて思えた
25周年らしい凝った装丁や書店展開もお祭りっぽくて良かった
Posted by ブクログ
楽園だけあって装丁も中のイラストもとても素敵。短いお話。五十九彦と三瑚嬢と蝶八隗の会話が楽しい。この名前も楽しい。こんな風にヒトが排除される日がいつかくるかもなと思ってしまう。地震も多いし。戦争ももっと起こりそうだし。
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主人公たち3人のゆるやかな掛け合いから、大人のファンタジー、冒険のお話なのかと楽しく読み進めておりましたが、急に雲行きが怪しくなり気が付いたら主人公と同じ状況に置かれていました。
しまった、と思った時にはもう遅い。
普段いかに自分本位に物事を捉えてしまっているか、考えさせられる物語でした。
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哲学的なお話。
短めな書き下ろし。
いだしずかさんによるイラストを多く使った美しい一冊。
人間の傲慢さと思い上がりについておもいあたることが書かれてる。
混沌たることがおきてる地球のなかでノイズで必要ないものは人間たちであると思うべきなのかもしれない。
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伊坂幸太郎さんの作品はそんな読んだことないんやけど、短そうなのと挿絵もあったので手に取ってみた٩( ´ω` )و
個人的には哲学的な考え方?みたいなのを、物語性に落とし込んだよ、みたいな感じだった。
おとぎ話のような、ファンタジーも込み込みされたような、そんなテーマで、でも現実的な世界観でもあって、登場人物たちもおそらく誰かに説明したら、理解して貰えないだろう、みたいなのを感じているような出来事に直面するんだけど、否定するにしては的を得ている、って感覚?(何言ってんだろ)
4分の1月板、おいらは好きやったでฅ(*´꒳`*ฅ)ꪆ
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面白かった。
テーマはよくある感じ。そこに伊坂色がふんだんに盛り込まれているのでオリジナリティが担保されている。物語中の雑談や回想が纏まってラストに向かっていく様はさすが。
小説を持って物語の無力性みたいなものを説くのは面白いね。我々はアレコレ考えるけど、この結末に至った意味なんて誰にも分からないからね。世の中の全てに意味があると思うな、と正面から言われている感じがした。もっと長くてもよかったけど、そうすればそれこそストーリー性が出てきてしまうからしょうがないのかな、と思う。その意味では今作は純文学っぽい。
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登場人物の、五十九彦(ごじゅくひこ)、三瑚嬢(さんごじょう)、蝶八隗(ちょうはっかい)の選ばれし3人。
数日前に伊坂幸太郎氏が本当に面白いと思った本を集めたという「小説の惑星」の中で「悟浄歎異:中島敦」を読んでいたので設定がなんだかおもしろく感じました。
ストーリーは、AI暴走!?といえば、ありがちといえばありがちですが、ラストはひとひねり。
短すぎてもっと読みたかった気もするけど、3人の雑談感とかだとこれでちょうど良いのか・・・。
おもしろかったです。
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装丁の美しさと伊坂幸太郎/著に惹かれ、手に取った。
特殊な能力を持つ三瑚嬢(さんごじょう)蝶八傀(ちょうはっかい)五十九彦(ごじゅくひこ)の三人。
大停電と感染症と大地震が世界中の「世の終わり」を引き起こしかけている。その暴走を引き起こしたと思われる人工知能『天軸(てんじく)』を開発した〈先生〉を探す旅を始める。
アダムとイブの『楽園』やら『山椒魚』やら、
もちろん風刺も散りばめられている。
「AIではなくてNI?」
「人間の大好きなもの?何だよそれ」「ほら」三瑚嬢は答えた。「物語(ストーリー)だよ」
97頁でストーリーを完結させる素晴らしさ!いつもながらお見事です!
Posted by ブクログ
皆さんの評価は低めですが、この本は伊坂幸太郎の大人向けの絵本だと思えばよいと思います。私は児童書も絵本も大好きなので。
綺麗な装丁と挿絵、ファンタジックな内容だけど、AIの暴走ではなく、NI、nature intelligenceの力だと。あとヒトはストーリーを求めるということ。私はこういう考え方が好きです。
でも次は長編が読みたいですね。
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大人向けファンタジーな体裁の読みやすい短編。ディストピア小説にありがちな特有の陰鬱も深刻さが無く飄々とした物語なのだけれど、読後しばらくして、ひょっとしたらとてつもなく絶望的世界観なのかとも思えて。絶妙なバランスで語られていてかえって密やかに胸にくるものがある
Posted by ブクログ
最期まで物語を求めた異物の物語。
NIに組み込まれているものは物語をもたないのだろうか?
物語をもつからヒトは異物なんだろうか?
ヒトは植物や虫や動物などの様に ただ生きて死ぬことができない。
生きること死ぬことに意味や理由を必要とする。物語を必要とする。だから異物なのか?
それとも最初はただ異質なだけだったのが年月をかけて異物になってしまったのか?
ヒトが紡ぐあまりにもヒト本位の物語にNIが愛想を尽かしてしまったのか?
考えてみるとヒトは生まれて名を得た時から もう何らかの物語に組み込まれているような気もするけれど…。
読むのはあっという間だったが読後の思考の揺れ動きが激しい。考えれば考えるほど深い…。
そういう意味では良書なのかも。そしてもちろん それを意図して書かれているのだろうけれど。
さらっと
久々の新刊書き下ろしで楽しみにしていました
さらっとあっさり数時間で完読。
相変わらずの伏線回収で感心
あんまりエンタメ要素は少なめ
現代社会のトレンド入ってる
星少なめも納得
紙媒体の装本は評判みたいなので本屋さんに
出掛けてみます。
Posted by ブクログ
これまで伊坂幸太郎は読んだことがなかったのだが、某読書番組での特集を見て興味を持ったので、初。
他の本を読んでいないのでなんともなんだけど、なるほど、ユニークな世界を作る人なのかな、と。ジャンルはファンタジーになるのか?
面白いのだが、物語が短く、それがちょっと残念。読者に脳梗塞修繕後の世界を想像させる、は意図されたものかもしれないが、その先が読みたかったかなー。先生も行方不明なままだし。
ただ、設定がかなり突拍子もないので、長過ぎると辟易してしまうかも。だからこのくらいがいいのかな。
前半に出てくる小さなエピソードひとつひとつに意味があり、後半に、うまいな…、と思わせられる箇所多数。素晴らしいですね。
先に書いた「突拍子のなさ」はキャラ設定もなのだが、さらりと書かれていて不思議とどぎつくない。こういうのも文章力なんだろうな。
NIという発想も自分的には好みで、NIが実在し同じ決断をすればいいのに。と昨今の世界・社会情勢を見て思ったり。
これが典型的な伊坂幸太郎なのだとしたら、もう少し長編を読んでみたい。
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伊坂幸太郎さん、大人気作家なので読んだことはあるけどかなり久々。
というのも多作なので、どれを読んだかわからなくなって追うのを諦めてしまった。(ちなみに東野圭吾さんも同様)
今回はたまたま。開くと短編?という感じでさらっと読もうと思ったら、さすが短くてもえっ?となりゾクっとしました。
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人間という種はこの地球の中でどれほど役に立っているのか、それとも異物に過ぎないのか
いよいよAIが人間の生活に入り込んできて、SFの世界に留まらない事柄が起きても不思議ではないのかも
Posted by ブクログ
伊坂さん作品では珍しく挿絵入りの作品。
「天軸」をはじめ、三瑚嬢や蝶八隗など、西遊記パロなのかな?と思いながら読み進めた。テイストが違って面白かったけどちょっと難しかった〜!!
【印象に残った言葉】
「それはさておき、その夢の中でね、私は言ってるの。『悲しみは悲しみとして、後悔は後悔として切り離していいのです』」
「気に入らない相手だとしても、憎んではいけない。厄介な相手も、敵とは限らない。」
Posted by ブクログ
挿絵がとても印象的で、絵本のよう。
さくっと読めます。人間がどんなに科学を発達させても、到底及ばない自然の力、NI。
世界のどこかに本当にあるのかもと思わせる、迫力がありました。
Posted by ブクログ
楽園の楽園
伊坂幸太郎
短編でサクッと読めるてので読んでみた。
独特の世界観が伊坂さんっぽい!サラッと読んでたら最後サラッといかなかった。さすがだーー!!
やっぱり伊坂さん好きだって思った1冊でした。読めてよかった。
Posted by ブクログ
挿絵付きの小説で珍しいと思っていましたが、挿絵も含めてとても楽しめる作品でした。
最近良くあるAIの暴走の物語と思いきや、自然全体がそうしていた、と言うのはとても面白い発想だと思いました。
ヒトでいうウィルスと自然でのヒトは同じだから排除する作用が働いている、あるかもしれないと思える物語とすごく読みやすい文章で短い物語でしたが読んでいて楽しかったです。
Posted by ブクログ
かなり短い物語でしたが、キャラクターが濃く、設定も深みがあって、もう少しじっくり読みたい気もしました。手に取りやすい量の中にメッセージが詰まっていたのでこれはこれでよかったのかも。
ちょっとぞっとするお話でした。
Posted by ブクログ
人はどんなものにもストーリーがあると思い込む。
装丁が綺麗で、思わず手に取ってしまった本。
緑に輝く動物たちを描いたその美しい表紙の先には、短い物語が紡がれている。
最遊記の登場人物にも似たこの物語の登場人物たちは、”先生”を探し求め冒険をする。
行き着く結末は、少し寂しいものに感じた。
『オーデュボンの祈り』を思い出させるこの結末は、少し懐かしく感じた。
P24:「気に入らない相手だとしても、憎んではいけない。厄介な相手も、敵とは限らない」
Posted by ブクログ
ヒトは物語(ストーリー)が好き。
起こった事象には原因・理由がある(はずだ)と考える。
今この世で起きていることは、全て地球の意思によるもの。人類の誕生から発展、自然災害、ウイルス蔓延…などなど。
なんだかとても現実離れしているけれど、はいはいそうですねと流しきれない深さがある。
AI(アーティフィシャル・インテリジェンス)じゃなくて
NI(ネイチャー・インテリジェンス)。
心に留めておこう。
さすがの発想の伊坂幸太郎氏。
次代のゴクー、チョウ・サンゴはどう生きるのかな。
Posted by ブクログ
登場するのは西遊記を思わせる名前を持つ3人。
五十九彦、三湖嬢、蝶八隗だ。舞台は近未来の地球か?大停電、大地震、感染症の災厄に見舞われている。理由が人工知能「天軸」の暴走かもしれないと考えた開発者が確認しに行ったものの行方不明。ある貨物飛行機事故がきっかけで、位置情報が得られたため、冒頭の3人が派遣された。免疫力が並外れて強く、感染症にもかからないことから選ばれたのだ。果たして3人は目的地にたどり着けるのか?といったお話のようだ。アダムとイブの物語に登場する生命の樹と知恵の樹を思わせる大木にからまるパラシュート。引き返せそうにない楽園。人間の世界の終わりを示唆する、不思議な本だ。