伊坂幸太郎のレビュー一覧

  • 777 トリプルセブン

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    高級ホテルで、逃げる者と雇われ逃す者、雇われ追うもの。いい顔した悪い奴、悪い顔した普通な奴。
    林檎は林檎。薔薇を羨んでどうする。
    七尾さん、相変わらず読んでいて楽しい奴。

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    2025年10月12日
  • あるキング

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    なんとも言いようのない読後感!!
    予想がつきそうでつかない、伏線があるようでないようである、まさに「Fair is foul,and foul is fair.」
    この言葉が作品全体のいいスパイスとしてじわじわ効いている。一概にこの物語はこうだ、誰が悪い、などと安易な解釈ができない。こんな物語は初めてかもしれない。感服!

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    2025年10月11日
  • チルドレン

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    長編小説のような短編小説と筆者も言ってる通り、時間軸は前後するが登場人物は個性的で型破りな性格である陣内を中心に描かれている。
    陣内のような人間を見ていると、人を説得するのには論理やしきたりなどは関係ないのではと思わせてくれる。
    ミステリー小説をずっと読んでいて、人が死ぬ描写に少し疲れていたので、この作品のような比較的平和な世界観に癒された。
    気軽に伊坂幸太郎の世界を味わいたい人へおすすめの一冊です。

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    2025年10月11日
  • グラスホッパー

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    ネタバレ

    妻を車の事故で亡くした「鈴木」、相手に語りかけて対象人物に自殺をさせる自殺屋の「鯨」、上司の指示で対象人物を殺害する「蝉」の3人の登場人物が、それぞれの視点で語り手を務めるストーリー展開。
    鈴木の妻を轢いた殺し屋の息子が、ある日車に轢かれて死んでしまう場面から、3人それぞれのストーリーが続いていく。後半では3人が同じ場面で出くわす展開にハラハラドキドキした。
    個性的な登場人物がとても好きで、槿(あさがお)ファミリーを装っていた家族4人の場面はホッコリさせられるところもあった。鈴木の亡くなった妻が話す「やるしかないじゃない」という言葉が要所に響いて良かった。伊坂幸太郎さんの独特の世界観が好きなの

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    2025年10月11日
  • 陽気なギャングが地球を回す

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    4人の強盗グループのキャラが立ってて、視点がどんどん入れ替わるし展開も多いけど、話がすっと入ってきてあっという間に読めます。登場人物多いと混乱することも多いけど伊坂幸太郎すごい!
    銀行強盗って悪いはずなのに、全く悪党に感じないし、割とすごい特殊能力持ってるのにファンタジーに感じない、設定や世界観のバランス感が絶妙です。

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    2025年10月11日
  • 777 トリプルセブン

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    殺し屋シリーズ4作目。七尾は実のところ不運なのかどうなのか。6人組は嫌な感じだったけど他はみんないい人ばっかでクセもなく本当に業者?と思ったり。今回もさくさく人が死んでいくけど嫌な感じは一切なく相変わらず面白かった。

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    2025年10月10日
  • 777 トリプルセブン

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    『殺し屋シリーズ』
    やはり面白い!殺し合いや場面の切り替えが、違和感なく読みやすい!
    そして、キャラクターがしっかり作り込まれていて、登場人物が多くても覚えられる。

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    2025年10月10日
  • アヒルと鴨のコインロッカー

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    ネタバレ

    登場人物への感情移入、小説への没入感(ハラハラ感)、ストーリーの内容どれも良かった。
    こういう叙述トリック系の小説を読むのが好きで、この作品を読んだ時も、人物がはっきりした時におおお!と感嘆した記憶がある。しかも、読んでる途中でもしかしたら気付くことができたかもしれないとも思えてしまう。それくらいにヒントが散らばっていた。
    動物虐待の3人組については流石にしつこ過ぎないか!と思ったし、動物虐待が飽きたから、次は人間行くかとはならんだろと、多少の無理感は感じられた。
    だがこの小説で伝えたいところはここではないので、全くどうでも良いのだが、まあ感想なので。。

    読みやすさ5
    没入感4
    感情移入4

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    2025年10月10日
  • マリアビートル

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    グラスホッパーが好きなので、これも楽しく読めました。グラスホッパーよりもコメディ要素が多かったかな。でも、王子は現代の抱える問題で、元業者の老木村夫婦の活躍は温故知新的な教えで、登場する若い業者たちはそれぞれの個性でマイペースで、現代社会の構図にみえるような気もした。果物の名前だったり、トーマスだとか、とことんツイテナイとか、伊坂さんらしさが私は好きです。ちょっとだけ物足りなかったかなーとは感じました。期待しすぎたのかもしれないけど。ストーリーの先が読めてしまったので。でも面白かったです。

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    2025年10月10日
  • オー!ファーザー

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    ネタバレ

    父親が4人?!
    その設定だけでも興味深い。
    個性豊かな4人の父親たちが
    誰もが愛らしく見えてくる。

    由紀夫のなんでもそつ無くこなすところや
    達観した空気感も、父親たちの影響だねぇ。と
    なんだかとても微笑ましい。
    「鬱陶しい」と言う由紀夫からは
    父親たちへの愛を感じるし
    4人の父親たちの由紀夫への愛も
    とてつもなく大きい。

    母親が全然出てこないのが
    むしろポイント高いかも。
    あぁ
    鱒二のお父さんもいいんだよなぁ。

    まさにタイトル通り「オー!ファーザー」
    家族の温かいお話しと
    ちょっと有り得ない事件の伏線回収
    楽しく読めましたり

    多恵子はちょっと鬱陶しい(笑)

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    2025年10月09日
  • 死神の精度

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    ネタバレ

    伊坂さんは初めて読んだがもっと難しい話を書く人だと思ってたのでいい意味で裏切られた

    漠然と
    死神=怖いもの
    というイメージを持っていたがこの小説の中の死神は”かわいい”と感じることが多かった。
    これから数日後に死ぬ可能性がある人に接触し、死ぬべきかどうか判断する
    ことが死神の仕事であり、小説の中でも実際にその後死んでる人もいるだろうけど、その部分は書かれておらず、そこを想像するのも面白かった!

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    2025年10月09日
  • ラッシュライフ

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    ネタバレ

    世界は主人公が繋ぐリレーのようなもの

    DAY1 河原崎が主人公の1日
    河原崎が塚本と喫茶店で待ち合わせる
    河原崎がスケッチブックに『力』と書く
    河原崎が塚本に神の解体の誘いを持ち掛ける
    塚本が行方不明者を解体
    高橋がテレビで「私は生きている」と言う
    河原崎が塚本を絞殺

    DAY2 黒澤が主人公の1日
    塚本の死体を運び出す塚本と黒澤が出会う
    河原崎が塚本のくじを落として黒澤が拾う
    黒澤がスケッチブックに『夜』と書く
    黒澤が強盗の誘いを断る
    黒澤が黒猫の死体に手をかざす
    黒澤が船木のマンションから20万を盗む
    河原崎が拳銃老夫婦と出会い、バラバラ死体を見られる
    黒澤が拳銃老夫婦と出会い、20

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    2025年10月08日
  • クジラアタマの王様(新潮文庫)

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    全体的に読みやすいし、ストーリーの展開スピードもいい感じ。だけど、伊坂幸太郎のどんでん返しを期待してる人には少し物足りないかな

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    2025年10月08日
  • オー!ファーザー

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    先日、訪問したブックカフェの店主さんが、伊坂幸太郎さんを好きと伺いました。そのブックカフェには、伊坂幸太郎さんの本を集めた席もあるとの事。

    伊坂幸太郎さんは、全く知りませんでした。
    ネットで調べると、映画化された小説が多数あるのですね。
    カフェの帰り、書店で2冊ほど購入。

    面白かったです。
    高校生の由紀夫には、4人の父がいて、母と6人暮らし。そんなあり得ない設定ですが、なんだか楽しそう。
    そして、さまざまな事件に巻き込まれていきます。
    ミステリーなのかな。最後に、全部謎を回収していますし。
    映画も見てみたくなりました。

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    2025年10月08日
  • オーデュボンの祈り

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    コンビニ強盗の後、知られていない萩島に着いた伊藤。
    行動を共にする、犬に似た日比野。
    反対のことしか言わない画家の園山。
    銃で人を撃つ桜。
    船で外に行ける轟。足の悪い田中。
    郵便屋さんの草薙とその妻の百合さん。

    そして、未来が見えるカカシの優午。優午がバラバラに殺され、犯人探しが。そして未来が見えるのになぜ?


    サスペンスではあるもののそこに流れる時間や空気には一切の緊迫感はない。
    そんな、伊坂幸太郎の、一筋の恐怖と、その後訪れる爽快感が好きです。
    まるで丘の上にそよぐ春風のような。

    舞台はいつも仙台ですね。

    この島には欠けたものがある。

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    2025年10月06日
  • 陽気なギャングが地球を回す

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    それぞれ特殊能力を持った4人。テンポ感よく4人の銀行強盗から始まり巻き込まれるトラブル。家の外でしか読書できない私だけど、家でも続きが気になって家事をそっちのけに読み耽ってしまった。

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    2025年10月06日
  • 逆ソクラテス

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    子供の日常を描いた5編の短編集。

    もともと伊坂さんの作品には、倫理的な問題を考えさせられることが多いのだが、本作は人生経験の少ない子供の目線で語られていることもあってか、それがより強く感じられた。

    といっても、説教じみた答えを押しつけられるわけではなく、正解のない問題に向かい合っていくことで成長していく子供たち、そして大人たちの姿が描かれている。

    子供向けの本というわけでもないが、子供にも読ませたい本。

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    2025年10月06日
  • ホワイトラビット(新潮文庫)

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    登場人物それぞれの癖が強くて、伊坂幸太郎節の効いたテンポのいい会話が多くて面白い。
    語り手が神視点になっている作品は初めてで、新鮮味があってこれはこれでいいなと思った。

    時系列があっちにいったりこっちにいったりで、途中わけわからなくなるけど、読み終えた時に「そういうことか〜」となるからスッキリする。

    あとはオリオオリオの語呂がよくて好き。

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    2025年10月05日
  • ペッパーズ・ゴースト

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    猫好きなので..アメショーとシアンさんコンビに頑張ってもらいたい!と思いながら読みました。
    また違う作品で登場してほしいなー
    蜜柑と檸檬みたいで微笑ましい
    マリアビートルを読み直しちゃいました。

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    2025年10月05日
  • ホワイトラビット(新潮文庫)

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    面白かった。
    ワンピースの如く伏線が貼られていて、退屈せずにすぐ読み終わることができた。

    ナレーション形式で物語が進むものは初めて見て、最初の方は微妙なネタバレを含みながら進行していくのはどうなんだろうと思いながら、読み進めていった。しかし、後半になればなるほど貼られていた伏線が効いてきて物語が急速に進み、面白さが倍増した。今思えば、ナレーションが叙述トリックのキーにもなっていたように感じた。

    色々な人物と時系列をあちこちするので、少し理解に時間がかかったとこもあった。

    最後まで疑問に思っていたのは、題名であるホワイトラビットのホワイトはどこからきているのかである。物語に出てくるオリオン

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    2025年10月05日