伊坂幸太郎のレビュー一覧

  • 陽気なギャングが地球を回す

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    初期の頃の伊坂さん。
    オーデュボンの祈り、ラッシュライフに続く3作目ですね。まだ読んでいなかった作品のうちの一つです。

    さっすが!と思える展開で一気読みでした。伏線も綺麗に回収され、ちょっと瞳孔開いてしまいそうな雑学に、キレッキレの文章。ちょいちょい笑わせてくる感じ。そうそう、伊坂さんワールドだ!
    そしてやっぱり個性的すぎる登場人物たちに愛着を感じてしまう。持ってる特殊能力の発想が異次元だし、面白い。あとギャングの一人が障害を持つ子の親だったりもして。大きく頷けるような、自分なりの気付きも多かったです。


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    2026年09月14日
  • 逆ソクラテス

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    「先入観は敵」テーマが一貫していて、生きるために大事なことを見失わないように子どもも大人も読むべき作品だと思った。高城かれんの罪と罰、「もしアンスポーツマンライクファウルだったら、相手はフリースローが与えられた上で、さらにリスタートの権利がもらえる。」、逆ワシントンの主人公の母の言説。自分や相手がやったことはいつか未来で因果応報として返ってくるかもしれないしこないかもしれない。先入観で一方的に決めつけず背景にある事情にも目を向けるべき、という考え方は大事だな。

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    2026年09月13日
  • オーデュボンの祈り

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    それなりに量のある本だったが、一気に読んでしまった。
    奇想天外?予測不能?ミステリー?
    けっこうやばい島だから、住みたいとは思わない。でも…

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    2026年09月13日
  • アヒルと鴨のコインロッカー

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    ネタバレ

    現在と2年前を交互に描く形式に最初は少しもどかしさを感じましたが、物語が進むにつれてどんどん繋がっていって興奮しました。現在の川崎が過去のドルジだと明らかになった時に、彼が抱いていた思いの深さを感じました。現在のパートは椎名の物語だと思わせておきながらも、実はこの物語は現在過去どちらのパートも琴美とドルジと川崎の物語であったという視点の変化にやられたという気持ちです。物悲しい雰囲気のボブ・ディランの曲が物語に良い味を出していると思いました。

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    2026年09月13日
  • 陽気なギャングは三つ数えろ

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    前2作同様、キャラクターにとても惹かれました。私の好きな響野の出番が少なかったですが、、、
    今回も楽しませてもらいました。ストーリーがどんどん展開していくので、一気に読み終わった感じです。「人間が仮死する薬」など、必ず後々につながるので、いつ出てくるんだろーとワクワクしながら読めました。

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    2026年09月13日
  • 砂漠

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    ネタバレ

    本の終わりまで長く感じましたが、最後まで読むと驚きがあり、読み終えて良かったと思える本でした。

    小説を読みたいなと思って本屋に行き、これまで伊坂幸太郎さんの本を読んだことがなかったのでたまたま目に止まったこの本を買いました。
    個人的にかなり分量があるなと感じ、読み切るまでにかなりの期間をかけて読みました。途中でこの先の結末は何なんだろうと読み切るのをやめようかと思いましたが、最終的に読み終えて良かったと感じます。特に構成について驚かされました。自分が思っていた時間軸とは違うことに最後に気付かされ、読み切ったあとに再度思い返すと確かにそう言われればそうかもと感心しました。北村たちの大学4年間を守ることができていたんだと嬉しくなりました。

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    2026年09月13日
  • AX アックス

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    殺し屋シリーズの他の作品を10年以上前に読んでいて連作とは知らずに手にした。
    あ〜そんな殺し屋いたいた〜新幹線聞いたことあるな〜と随所で懐かしく。
    後半は、きたきた伊坂節ー!!!という感じで止まらず一気読み。だよねだよね、伊坂さんはそうでなくっちゃ!ちょっと寂しいけどやっぱりスッキリ。
    解説にあった「大事なことほどサラッと言う」内容は衝撃で二度見した。

    関連作品もまた読み返したい!

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    2026年09月13日
  • 楽園の楽園

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    人類がAIに滅ぼされるといった有識者の研究結果が最近、報道されたが、本当に滅ぼしてくるのは何なのか?の「物語」。伊坂節たまらん。

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    2026年09月12日
  • モダンタイムス(下) 新装版

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    システムの一部っていうのに共感。自分の仕事もただの歯車の一部なんだなと思ったら、気楽になれるかも。
    男性陣は魅力的とは言い難いが、上巻ではとんでもない嫁だった佳代子さんがかっこよく決めてくれた。

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    2026年09月12日
  • 陽気なギャングが地球を回す

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    星4

    伊坂さんは読みたい本がたくさんありまして、この本もその一つ。
    前回読んだ逆ソクラテスがイマイチだったので、なかなか手が出せませんでした。
    凄い面白かったまではいかないのてすが、結構面白かったよ、って感じです。
    続編もあるし、伊坂さん読み続けます。

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    2026年09月12日
  • オー!ファーザー

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    まず、主人公の由紀夫に父親が4人いる、という現実世界にはあり得ない設定なのに、伊坂幸太郎の小説ならすんなりと受け入れられてしまう。
    父親たちはそれぞれ全く別のタイプだが共通事項として由紀夫(と母親)を愛していて、一致団結して事件を解決するストーリーがとても面白かった。

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    2026年09月12日
  • グラスホッパー

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    ネタバレ

    殺し屋シリーズ第1作。妻を殺した者への復讐を狙う鈴木、自殺専門の殺し屋鯨、ナイフ使いの蝉、それぞれ3人の視点から物語が語られる。冒頭は全く関わりのない存在だったが、押し屋と呼ばれる殺し屋をそれぞれの思惑の元に追い始めることで交わり合っていくいうあらすじ。3人の関係が交わっていく過程が非常に面白かった。
    この物語は、どこまでが現実でどこからが鈴木の幻覚なのかわからない作りになっているのかなと個人的に考えた。作中で、幻覚に悩まされる鯨に対して、田中という男が、信号や列車は幻覚のきっかけになりやすい。信号が見始めの契機で、列車が目覚めの合図だと述べている。これをふまえると、寺原が車に轢かれた場面は信号のある交差点であり、そして物語の最後は、鈴木が回送電車はまだ通過している。と述べるところで終わっている。この幻覚から覚めたことで、鈴木が妻を殺害した者への復讐心のみで生きていた人生から解放され、前を向いて生きていくことを決心した心境を示しているのではないかと個人的に考えた。
    非常に読みやすく、特に蝉のパートは会話のテンポの良さや、蝉の殺しに対する考えのイカれ具合が感じ取れて面白かった。本作以外にもシリーズ作品は3冊あるので、読んでみようと思う。

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    2026年09月12日
  • 逆ソクラテス

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    短編集。小学5.6年生が主役の先入観や固定概念などをテーマにしたもの。
    こんなんも書きはるんや、と新しい伊坂幸太郎さんを見た気がしました。

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    2026年09月11日
  • アヒルと鴨のコインロッカー

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    脈絡のない言動、話の本筋が見えない。
    それが一つの文章で急にストーリーが浮かび上がってくる作品。綺麗。

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    2026年09月11日
  • 重力ピエロ

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    許せない犯罪だけど、弟の出生に深く関わっている。複雑な状況ではあるものの、それを感じさせないくらい兄弟の仲が良いのが印象に残った。兄弟間の会話は知的だけど、おふざけやユーモアたっぷりで面白かった。

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    2026年09月11日
  • 逆ソクラテス

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    子供に読んでほしい本ですが、大人にもぜひ読んでほしい。
    頭では分かってる、それはそう、ということが書かれているけど、本当に分かっているか?私は口に出せるのか?行動できるのか?と我が身を振り返り、ぐさぐさと胸を刺されました。

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    2026年09月10日
  • AX アックス

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    伊坂幸太郎の殺し屋シリーズ
    途中ではっとする急展開、そこから時を超えた親子の絆と最後はスカッとする結末。伊坂さんらしいお話でした。

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    2026年09月10日
  • 火星に住むつもりかい?

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    読んでいる間、こんなに気持ちが上がったり下がったりした本も珍しい。

    「平和警察」という名のもと、街中の監視カメラ、密告、公開処刑。無実の人間さえ疑われれば容赦なく追い詰められていく世界。

    特に序盤の理不尽でサディスティックな描写は辛く、「もう読むのをやめようかな」と本気で思った。

    そんな中、ようやく正義感のある人たちが現れてホッとしたと思えば、また絶望。今度こそ本物の正義の味方が現れた!と喜んだり、怪しい人物を勝手にヒーローだと予想したり……。とにかく作者に気持ちを振り回されっぱなしだった。

    やがて明らかになる「正義の味方」の姿もよかった。特別な能力を持ったスーパーヒーローではなく、怖がり、迷い、葛藤する普通の人間。その人物がなぜ立ち上がったのかが丁寧に描かれていて、とてもリアルに感じた。

    そして終盤。

    あれほど「この人、大嫌い!」と思っていた人物に、最後の最後で完全にやられた。

    まさか、そう来るとは。

    途中で何度も出てくる「擬態」という言葉も、読み終わってから振り返ると印象が変わる。

    また、宝くじに当たったことから人生が思わぬ方向へ転がっていくエピソードも妙に心に残った。いつか宝くじが当たる前提で生きている私としては(笑)、高額当選しても絶対に誰にも言わない!と改めて心に誓った。

    怖くなったり、腹が立ったり、絶望したり、ホッとしたり、痛快だったり。感情が忙しい一冊だったけれど、最後まで読んでよかった。

    「平和」のためなら、どこまで許されるのか。「正義」を決めるのはいったい誰なのか。

    読み終わった今はただ一つ。

    日本に「平和警察」が誕生しませんように。

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    2026年09月10日
  • 逆ソクラテス

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    伊坂幸太郎による、小学生を主人公にした五つの物語。

    一話目の『逆ソクラテス』には、こんな一節があります。

    「中学、高校での思い出は、よくも悪くも、思春期特有の恥ずかしい出来事が多いからか、実態を伴っている。が、小学生の頃のこととなると、ぼんやりとしたものだ。小学六年生のあの数カ月のことも、大事な記憶であるにもかかわらず、思い出そうとすれば、どこか他人の冒険譚を読むような気持ちになった」

    まさにこの一冊には、そんな五つの素敵な『冒険譚』が詰まってました。

    冒険譚とはいえ、伊坂幸太郎特有の、とんでもなく非現実的な大事件に巻き込まれる派手さはないんです。(アンスポーツマンライク』はちょっと違うかもしれないけれど)描かれるのは、あくまで小学生たちの日常。

    とはいえ、伊坂幸太郎ワールド全開。
    「敵は先入観だよ」と言い放つ小学生がいれば、『ゴッドファーザー』のドン・コルレオーネごっこをしている小学生もいて、ワシントンと桜の木の逸話から、正直に生きることの大切さを学ぼうとする小学生もいる。なかなか、とんでもない小学生。現実に居たら生意気かもしれない。

    それでも巻き込まれる「事件」は、カンニング、リレーの選手決め、ミニバスのラスト一分、友達の不登校、授業参観と、どれも小学生の世界にあるものばかり。

    個人的に一番好きだったのは、『非オプティマス』で、
    小生意気な小学生を相手に、普段はおとなしい先生が、授業参観でしっかりと「最高の授業」を届ける。そして、その先には思わずスカッとするオチまで待っている。

    五篇すべて好きだったけれど、『非オプティマス』だけは、何度も読み返すと思う。

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    2026年09月08日
  • AX アックス

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    グラスホッパー、マリアビートルに次ぐ伊坂幸太郎の殺し屋シリーズ第3作目「AX」
    マリアビートルのコメディ感や爽快感が好きで、続編購入を決定。
    今回のシリーズは、家庭(妻と息子)を持つ普通のサラリーマンである主人公が、実は殺し屋としての裏の顔を持っており、その二重生活を描いている。
    相変わらずクスッと笑える文体で序盤はゆったり楽しめる。
    中盤過ぎたあたりの衝撃展開からは読む手を止められず、あっという間に完読。
    前作とは少し空気感が異なるが、十分に楽しめた。とりあえずマリアビートルを再読し、機会があれば第1作目のグラスホッパーも手に取ろうと思う。

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    2026年09月08日