伊坂幸太郎のレビュー一覧
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未来を知るカカシ、嘘しか言わない画家、動くことのできない女店主、理由になっていないといって撃ち殺す男、百年以上も人との交流がない離れ島で起こる様々な出来事。何とも不思議な世界が伊坂幸太郎ワールド。以前に初期の作品を読んだ時にはあまりに非現実的な、シュールな世界の面白さがよくわからなかったかもしれない。このところ連続で殺し屋シリーズや学生時代物を読んだ後でここに戻ってきたら、意外にもハマっていった感がある。
この土地には何か欠けているものがある、それはリアリティだろうと思って読み進めていったが、そんなことは当たり前で、話はもっと単純だけど複雑な色々な関係性を持って、と感想を書こうと思っても混乱す -
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ネタバレ大どんでん返しと言われていたので覚悟して読んだが、そこまでの衝撃はなかった。。笑
ただただペット殺しが不快だった
なんとなく予想はしてたしていたが、琴美も河崎も死んでいた。ドルジが切ない。生まれ変わって3人再会できてたらいいなあ。
河崎のキャラ好きだな〜
P182「僕はいかにも自分が主人公であるような気分で生きているけれど、よく考えてみれば、他人の人生の中では脇役に過ぎない。そんなことに今さらながらに気がついた。河崎たちの物語に、僕は途中参加しているのかもしれない。」
当たり前だけど、自分の人生も他人にとっては脇役なんだな〜という真理。 -
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ホテルの備品が戦闘道具になるとは……
天道虫が並べ立てる不運物語が、本当にくだらなくて面白くて。
今回も荷物を届けるだけの任務のはずが、またまた不運に見舞われ、そして妙な巡り合わせの中でしっかり生き残っていく。
世界一不運な男は世界一「しぶとい」ラッキー・ガイだった。
殺し屋ばかり出てくる物騒な話のはずなのに、テンポの良い会話と小気味よいアクションのせいで、人がバッタバッタと死んでゆく展開ではあるが、読者が感情を差し挟む暇などは殆どなく、逆に爽快感さえ覚えるから不思議。
全体的な軽口の合間に哲学的なことを挟んでくるので油断できない。
肩の力を抜いて読めるエンタメ小説だった。
ちなみに、 -
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ネタバレ“ここで逃げてしまった人生を、もう一度! と思えるだろうか。”
“「すべての『そうだった』を『わたしたちはそう望んだ』に変えたかったんです」”
決して、「全ページ楽しくて愛おしい」とは言えない。全ページめっちゃ大変。でもその分とてもおもしろかった。特に後半、繋がったあたりからはイッキ読み。二人が現れて、ついテンションが上がった。境界線がだんだん曖昧になり、いよいよふたつの物語が絡み合ったと思ったら、別れを惜しむ間もなく、すっと離れ離れに(これがペッパーズ・ゴースト?)。初めて出会う構成にわくわくした。別れの後の、余韻がずるい。
「ニーチェ」「ツァラトゥストラ」はなんとなく聞いたことがあ -
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■殺し屋シリーズ第1作(2004年7月)書き下ろし
元教師(鈴木)が妻の復讐をするため悪徳会社に潜入する。復讐相手が目の前で呆気なく殺し屋に消され、跡を追う。謎の殺し屋"押し屋"の情報を隠すことで立場が危うくなる鈴木。拉致された鈴木から情報を得るために殺し屋が集まってくる。
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■マリアビートルを再読後、鈴木って殺し屋だったけか?…とグラスホッパー再読。
鈴木は普通の民間人だった。
妻殺しの復讐のために不運に振り回された人。
改めて、槿の不穏さが独特でいいな。
押し屋、自殺屋と事故に見せられる殺し屋ばかりでは交わらない(話が展