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「安全地区」に指定された仙台を取り締まる「平和警察」。その管理下、住人の監視と密告によって「危険人物」と認められた者は、衆人環視の中で刑に処されてしまう。不条理渦巻く世界で窮地に陥った人々を救うのは、全身黒ずくめの「正義の味方」、ただ一人。ディストピアに迸るユーモアとアイロニー。伊坂ワールドの醍醐味が余すところなく詰め込まれたジャンルの枠を超越する傑作!
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Posted by ブクログ
現実的だけど現実的じゃない、ありえなくもない世界の話。 怖すぎるけどどうなるのか気になって仕方なかった。
タイトルからは想像出来ないお話。 正義について考えさせられる1冊。 ちゃんと伏線回収して、伊坂幸太郎の話は安心して読める。面白かった。
伊坂ワールド全開であるなと感じた。良い意味で。 伊坂幸太郎が好きなので贔屓目に見ているところはあるかもしれないが、話の持っていき方や伏線回収の仕方など、今回も惹き付けられ面白かった。 魔女狩りをコンセプトに現代に投影して描かれた「平和警察」という機構は酷く悲惨な制度であると感じたが、よくよく考える...続きを読むとさほど今私たちが生きている時代と変わらず、物語はあえてそれを皮肉ったものではないかとも思った。 SNSやメディアなどで映し出された1部の情報であたかも相手の全てを知ったかのように錯覚し皆で寄って集って批判をぶつける、一方通行の集団行動。私人逮捕などが正義と唄い活動している逮捕者も居るくらいで、規模や時代背景は違えど、「魔女狩り」や「村八分」といったものは常に人間の防衛反応・潜在意識としてあるのではないかと感じた。 ひとつの良いことを偽善だと言い炎上する点や、自分に被害が加わらなければ人は残酷になれるという点など、処刑を見届ける民衆の狂気の描かれ方はなんら誇張した表現ではないと私は思う。 そんな中で立ち上がれる勇気ある人(今回で言う物語の久慈)をヒーローと称え敬うわけではないが、素直に認められる世間でありたいなと感じた。 タイトルにあやかるのであれば、 まだ地球も捨てたもんじゃない。と言ってもらえるように。
伊坂幸太郎らしい作品。SFと言ってもいいかも。 タイトルの「火星に住むつもりかい?」は平和警察という魔女狩りが横行するその世界で、その現状が嫌なら火星にでも住むしかないんじゃない?という意味だが、舞台となっている架空の日本で繰り広げられる事態が想像であってもあり得なさ過ぎて、この舞台の方こそ火星での...続きを読む出来事じゃないの?と思ってしまうくらいあり得ない設定だ。 しかし考えてみると、例えば遠く離れたアフリカの独裁国ではもしかして同じような事が起きているかも?すぐお隣の拉致問題が解決していないお国では密告も奨励されているようだし同じような事があるのでは??最近世界を掻き回しているいる超大国の大統領は本作と同じような事を絶対にやらないと誰が保証できる??? そう。今の日本では起こりえない事かもしれないが、世界は本作と似たような事になるかもしれない危うさを孕んでいる。 もしも世界がそうなったらどうしよう...。火星とは言わないがせめて月に移住できるような環境が整うまで、こういう事態が現実にならないことを祈るばかりだ。
私も大きな力によって知らぬ間に使われている存在なのだろう。きっと私の命なんてそこら辺の虫よりも低い。見えてから潰す、自分の足で潰す、なんてまだ上級で、私なんてきっと会ってもないのに、その人自身でもなくさっと指をあげることで他の誰かが動いて潰されるのだろうな。 でもそれもその人にとっての正義で、私が...続きを読む正義だと思っていることと同じくらい真っ直ぐに思っているのかもしれない。 ほんとうに人が多過ぎる。多いからこそいろんな思想があって、まとめる人が出てきて、まとめられる人が出てくる。
確かにディストピアだった。あまりことの重大さを感じさせない登場人物達に若干の恐怖を感じつつ嫌な気持ちを引きずりながら読み進めた。 最初から最後まで飽きる事なく読めた。が、世界の仕組みがどうしても怖すぎる。このストーリーの世界の人達は今の私達とは違う価値観で生きている。似ているようで全く違う。もう別の...続きを読むステージになっている。実際に主人公達と同じ世界の仕組みの中で生きていかなくてはいけなくなったら…もう恐ろし過ぎる。 誰が犯人だとか、どういう手口だったのか、動機は、など全部どうでもいいと思えてしまうくらいこの世界に適当している人々に恐怖を感じた。 そんなことを言っていて、自分も同じ状況下に置かれたらどうなるか。きっと今考えたって意味のないくらい流れに流されて気付かぬ間に感覚が変わっていくのだろう。と思えてしまうのがまた恐怖を感じる。 本当にこんな世界になってしまうのなら火星に住むしかない。
斬新なストーリー、こういうの大好き! 集団心理や洗脳、思い込み、1番怖いのは人間....。 「磁石のようにS極とN極があることで均衡を保ち、安定するもの」という表現に納得。 魔女狩りって本当に本当の意味で怖い。
伏線の回収は相変わらずお見事でした。 事件が次第に明らかになっていくにつれ、正義ってなんだろう?とか、集団心理の怖さのようなものを感じます。
これまで読んだ伊坂さんの作品とは一味違う内容でした。 『斬首』『魔女狩り』一般人の前で行われてきた処刑が現代でも行うことで犯罪を抑制する。 斬新な考えだけど、あるかもしれないと思う説明力はさすがです! また、事件について虫の生態と合わせて説明させることで尚理解しやすかったです!
匿名
残酷さを隠し持っているのが人間、正義と悪がなんなのかわからなくなってしまいました。最後はスカッとできました。
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火星に住むつもりかい?
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伊坂幸太郎
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