伊坂幸太郎のレビュー一覧

  • チルドレン

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    読書備忘録951号。
    ★★★★。

    伊坂さんの初期作品で連作短編(長編)。
    巻末の解説で香山さんが仰っていますが、今では普通になっている連作長編の手法はこの作品が最初じゃないか?と。
    それぞれの短編に登場する面々がそれぞれ主人公になったりして繰り広げられる小説世界。

    【バンク】
    舞台は仙台の銀行。
    閉店間際ギリギリの銀行に大学生の鴨居と陣内が訪れる。
    銀行からしたらはた迷惑な客。
    ただ、彼らは今日中にバイト代から学費を振り込まないとダメだと。もうちょっと言えば陣内が。カスハラまがいの屁理屈を捏ねる。捏ね捏ね。
    もっと早く振り込んでおけよ!と言いたくなる。
    そして銀行強盗に巻き込まれる2人。

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    2025年10月25日
  • マリアビートル

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    最初から最後まで新幹線内での話。こんな新幹線があったら怖すぎます。
    みな強烈なキャラクターではあるものの、どこか愛すべきところがあるのに、王子は悪の塊のような感じ。大人でないことを活かして、一度信じさせる側になればあとは同調してくれる、そして自分の立場を常に人より上にしていく。
    スピード感があって面白かったです。何回絶対絶命のタイミングがあっただろう。いくつかは絶命でしたが。

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    2025年10月25日
  • AX アックス

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    ネタバレ

    家庭では妻のご機嫌ばかりとって、息子を溺愛している兜は有能な殺し屋。

    「グラスホッパー」「マリアビートル」に続く殺し屋シリーズ

    今回は登場人物はそんなに多くなくほとんど兜の場面。ちょこちょこ死んだりしますが、殺しの場面メインというより家庭での兜の場面だったり、殺し屋の顔と家庭の顔がじっくり楽しめる話でした。

    人間味があって悲哀も描写されて、それでいて伊坂さんならではのユーモアある場面がたくさんで面白かった。

    章を追うごとに兜の印鑑がだんだん斜めになっていって最後には印鑑が掠れていく。
    兜の死を表しているかのようだった。

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    2025年10月24日
  • 死神の精度

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    短編で構成される死神シリーズ1作目。
    個人的に2作目より好みであった。

    晴れた日を見たことのない千葉が最後、晴れを見ることができたり、いつも結果を可としている千葉がそうはしないこともあったりと短編ながら1つの物語としても、展開の妙が感じられ面白かった。

    またそれぞれの短編単体で見ても、先が気になる展開が用意されており、バラエティに飛んだ非常に良い作品だった。

    ⭐︎4.4

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    2025年10月24日
  • ラッシュライフ

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    グラスホッパーに続き13年ぶりの再読。
    4人の視点がクルクル変わるから頭が追いつかないところもあったけど、黒澤の会話のユーモアに気付けたのは良かった。豊田はずっと応援できた。
    出てきた銀行強盗はあの陽気なギャングかな?

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    2025年10月22日
  • ペッパーズ・ゴースト

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    伊坂作品らしい個性的なキャラクターが登場し、伏線や意外な展開が随所に盛り込まれて“伊坂作品の全部乗せ”のような楽しさがあった。伊坂作品に出てくる"悪い人”、不思議と憎めないんだよな。
    登場人物の「ニュースはたいがい嫌な話しか取り上げない。ごく普通のいい話はニュースにならない」という言葉が印象的で、悲観的なニュースや不確かな情報に流されずに日常の中にある小さな希望をしっかり見つめようと思えた。

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    2025年10月22日
  • クジラアタマの王様(新潮文庫)

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    意外な方向に話が進んだなという印象。また、ゲームの世界と現実がリンクするという設定も、実際はありきたりではあるが、ここまできちんとまとめてあってすごい。挿絵もちょうど良く、テンポ良く読める。主人公岸の名前の由来には意外でクスッとしてしまった。

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    2025年10月22日
  • 重力ピエロ

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    ネタバレ

    他の伊坂幸太郎作品より間接的で哲学的な話が多く、終盤以外は正直ページが進みにくかったが、終盤は安定の伏線回収と重いテーマなのに爽やかな読後感にしてくれる。
    とは言え、伊坂幸太郎といえば!と期待していた分、うーん…と思ってしまった。
    個人的に、殺人の話はフィクションとしてフラットに見れるが、女性だからかレイプなどを含む話は胸糞感マシマシになるからかも?

    お父さんの性格というか存在自体が素敵だった!


    ーーーピエロは重力を忘れさせるために、メイクをし、玉に乗り、空中ブランコで優雅に空を飛び、ときには不格好に転ぶ。何かを忘れさせるためにだ。

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    2025年10月21日
  • 終末のフール

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    八つの短編が交わったり、すれ違いざまにちらりと見えたりしながら進んでいく構成が好きでした。
    世界の終末までの残りの時間を生きる人々を描いたこの作品は、生きる意味を死ぬ意味を、真正面から真面目くさく語るのではないところが良かったです。日常の生活の中にそのテーマを落とし込んでいるから、納得する描写がたくさんあったような気がします。

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    2025年10月21日
  • 逆ソクラテス

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    珍しい。逆転のような、大人の決めつけをひっくり返す返してくれるような。これまで読んだことがないような小説だった。予想を裏切って、私たち大人に生き方の示唆をしてくれるストーリー。どれもこれも秀作ばかり。心にしっかりとしまっておきたい。

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    2025年10月19日
  • オー!ファーザー

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    父親が4人という突飛な設定ながら、それぞれが息子を思う姿が温かい。
    気づけば重大な事件に巻き込まれていくものの、少し風変わりで魅力的な家族の絆で乗り越えていく。ユーモアと愛情に満ちた、家族の形を描いた心温まる物語でした。

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    2025年10月19日
  • AX アックス

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    殺し屋シリーズ第3弾!スケールの大きさはマリアビートルとは全然ちがうけど、
    1人の【兜】中心に進んでいく。
    家族のお話と言ってもいいほど。
    最後はちょっと泣けてきてしまった。
    伊坂幸太郎の殺し屋の人はすごくいい人だったりするので、、、今回は兜をすごく応援している、、
    あー、ここで伏線回収か、、
    とてもよかったです

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    2025年10月19日
  • 夜の国のクーパー

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    きっと何かのメタファーなんだろうなあと思っていたものが綺麗に回収される気持ちよさはこの作品でも共通。この瞬間のために読んでいると言っても過言ではない。

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    2025年10月18日
  • 陽気なギャングの日常と襲撃

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    陽気なギャングシリーズの2作目
    前作とは違い4人の銀行強盗各々の短編かは始まり最後は一つの物語に収束する長編物語!
    個性あふれる4人の日常を覗き見しているようで大満足でした!!響野さんの深そうで深くない話や雑学に何度も笑わされツッコみたくなりました。
    序盤の些細な会話に出てくる物や小ネタが終盤に意味を持ってくるところが読んでいて気持ちいいです!

    次の作品が今の所最新作ということでこの世界観を堪能できなくなると考えると悲しいですが3作目噛み締めながら読みたいと思います!

    p.s. 記憶が無くなりそうなほどお酒を飲む時はパエリアがマストアイテムらしいですよ(笑)

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    2025年10月17日
  • 砂漠

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    最後の一ページが大好き。
    文をそのまま書くわけにはいかないので、ニュアンスを書く。
    ————————————
    〇〇と過ごした学生時代を
    「そんなこともあったなあ」と昔観た映画と同じ感覚で思い出すことになるかもしれない。
    ————————————
    昔すごい好きだった人と会っても何も感じなくなるし、逆に微妙だと思っていた小説家の作品に夢中になってたりする。
    今夢中になってることも時間が経てば
    どうでも良くなってしまうのかなと思うと
    寂しい。だけど時の流れには逆らえない

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    2025年10月18日
  • ホワイトラビット(新潮文庫)

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    ネタバレ

    ん?と思ったタイミングでちょうど作者の外部からの解説が入るのがすごいと思った。
    オリオン座によって繋がる物語と、複数の人物のそれぞれの話が一つに集結していく構成はさすがと思った!


    オリオン座のベテルギウスは640光年離れている。

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    2025年10月17日
  • グラスホッパー

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    ネタバレ

     えげつない読み応えだった。先の読めない展開⋯機知に富んだ会話⋯炸裂するスリル⋯伏線の妙⋯それら全てがたまらない。

     殺し屋の業界が私たちの日常のすぐ隣にありそうな雰囲気で描かれていて、怖いと感じたけれど、逆に楽しくも感じられたのは、伊坂作品の独特な筆致の影響だと思う。

     生きてるように生きなくちゃ。
     強く心に刺さった。私もバイキングで「一対一の勝負」に挑んでみたくなった。

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    2025年10月17日
  • 重力ピエロ

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    映画に自分の家が映っているというだけで読み始めたが、儚くて強く、一周回って綺麗だと言える本だった。文章に伝える力があった。タイトルの付け方も素晴らしい。

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    2025年10月16日
  • ペッパーズ・ゴースト

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    他人の未来を見ることができる中学教師の壇先生。
    生徒が虐待されているかもしれないと疑いを持った壇先生は、未来を見る力を使って生徒を助けようとする。
    さらにネコジゴに制裁を加える二人組も絡んできて…。
    伊坂幸太郎さんワールド全開のエンターテイメント小説。

    あー、面白かった!
    ストーリーは言わずもがな、キャラクター、細かなあれこれがピッタリはまっていく快感、視点を変えて読む楽しさ、どれをとっても面白い。
    久しぶりに伊坂さんの作品を読んだけれど、読んで損はない作家さんだと思う。
    読み始めてすぐに引き込まれてしまった。
    ニーチェなんて読んだことがないけれど、登場人物たちと一緒に哲学を考えた。
    被害

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    2025年10月15日
  • オーデュボンの祈り

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    ネタバレ

    かなり面白かったです。
    違和感を感じながら読み進めましたが、違和感の正体は掴めず、最後はおそらく価値観の違いだろうと思いました。

    犬や熊、鳥、ウサギのような人が出てきたので、実は動物植物の島か?とか思いましたが全然的外れでした。

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    2025年10月15日