伊坂幸太郎のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
タイトルは知っていたものの、なぜか手に取らないままだった本作を初読。
どんでん返しで有名であることは知っていたが、一見ミステリーらしくないのであまり身構えず読み進め、ちゃんと騙された。随所にある伏線が綺麗に回収されて全体像が明らかになる流れは見事で、読み返すと意味のわかる文脈やセリフがたくさんあって楽しかった。特に、最後の駅のシーンあたりからラストにかけての2年前と現在の描写の重なり方は本当に見事だった。
ただ、伊坂幸太郎さんの作風は苦手じゃないが、今作は独特の文体が特に多く感じられて少々くどく思ってしまった(といってもまだ殺し屋シリーズしか読んだことない)。日常の情景の中に、会話劇というか、用意されたようなセリフの掛け合いがひたすら続いていく感じで、個人的には途中でどんどん引き込まれるタイプの内容ではなかった。名作と知らなければ途中で離脱していたかもしれない。
といっても、最後まで読んで初めて綺麗にピースがはまる作品なので、読破したあとのすっきり感は印象に残る一冊だった。 -
Posted by ブクログ
兄弟の絆の話
遺伝子情報を扱う企業に勤める兄・泉水と、グラフィティアート(公共の壁に描かれた落書き)を消す作業をする弟・春
身近に起こる連続放火が、遺伝子とグラフィティアートに関連しているということに気づく
事件を追ううちに、
兄弟の家族の過去や、そして弟・春が背負う葛藤に向き合うことになる
急展開することもなく、昔の話やエピソードを挟みながら進むので、度々眠くなって読むのに時間がかかってしまったけど、悪くはない話だった。
兄も弟も結局同じことをしようと考えていたし、父の懐の深さも感じた。
"遺伝子であるとか、血の繋がりであるとか、そういったものを、父は軽々と飛び越えてしまった。"
軽妙だけど軽薄でない
結びつきの強さ、
簡単には計り知れない繋がりの深さを感じた。
黒澤が持ってきた花
花言葉は⋯
"賞賛に値する"
読後感は清々しい。
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Posted by ブクログ
哲学入門書を2冊読んでからのたまたま読んだこの本。
ちょうどソクラテスのことも読み知ったばかりだったので、読書体験がつながる面白さを実感したところ。
大好きな伊坂幸太郎さんの作品。
最近読めてなくて久しぶり。
思い込みや先入観は良くないって分かってるつもりだったけど、『逆ソクラテス』を読んで「あれ?私、子供たちに思い込みや決め付けで話してない?」ってドキリとした。思い返せば結構決め付けてる。
気を付けようと心改めた。ありがとう、伊坂さん!
短編集なんだけど、やっぱりただの短編集じゃない。
何かしら繋がりがあって、気持ちいい伏線回収があって、読んでてドキドキワクワクしました。
子供時代を振り返りながら、成長した今の景色が見られるのも良かったです。