伊坂幸太郎のレビュー一覧

  • 逆ソクラテス

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    伊坂先生の作品の中では異色かも。
    主要人物達が学童だなんて初めてかもしれない。初めてみたい。
    ...時間を経て大人になっていくお話もあるが。

    「いやな奴」が出てくる。
    小学生にいがちな「いやな奴」。
    そして、作中にうちの子供と同じ名前の子が出てきて
    またその性格もうちの子と似ているのだ。
    幸い「いやな奴」ではなくフィクションといえホッとした。

    子供世界は狭い。
    ものすごく狭い。
    クラスが世界の全てのような世界。
    その中でうまく立ち振る舞いながら社会性を身に着けていく(と思ってる)
    ただ、幼さゆえの根拠なき迫害や異質な物を排除しようとする事が起きる。
    (まぁそれは大人になってもなくならないの

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    2025年12月01日
  • 楽園の楽園

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    大人向けファンタジーな体裁の読みやすい短編。ディストピア小説にありがちな特有の陰鬱も深刻さが無く飄々とした物語なのだけれど、読後しばらくして、ひょっとしたらとてつもなく絶望的世界観なのかとも思えて。絶妙なバランスで語られていてかえって密やかに胸にくるものがある

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    2025年12月01日
  • グラスホッパー

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    ネタバレ

    3人の相容れなかった殺し屋(1人は?)が、1人の男を追っていく中で、徐々にそれぞれが結びついていき、衝突していく展開が疾走感溢れて面白い。

    特に、どんなに力が強い相手でも心の弱味につけ込んで自殺に追い込んでしまう鯨と、いとも簡単にナイフで相手を切り裂いてしまう蝉との対決は、どんな展開でどちらに軍配が上がるのかとハラハラして読み進めて行った。

    そして、ラストにかけては思いもよらぬ展開へと進んでいき、一気に読み終えてしまう程没入感に浸ってしまった。

    それにしても、こんなに中身がギッシリ詰まった展開なのに、たった1日での出来事かと思うと、とても中身の濃い1日だったんだなと改めて思った。

    0
    2025年11月30日
  • グラスホッパー

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    読書録「グラスホッパー」4

    著者 伊坂幸太郎
    出版 角川文庫

    p66より引用
    “台詞は少ないがそれでも、彼が世の中で
    もっとも軽蔑しているのが、新聞屋の店主で
    あることは歴然としていた。青年を扱き使う
    だけで、労働にいそしむことなく、怠惰に生
    活している、肥満の店主だ。”

     妻の復讐を誓った男やその他の、常人が関
    わってはいけない人達が生きる様を描いた、
    長編群像劇。同社刊行作加筆修正文庫版。
     夜になっても明るく騒がしい街を眺めて、
    学生の頃を思い出す一人の男。虫と人間の類
    似性についての思い出と共に、頭に浮かんで
    きたのは、亡くなった妻の発した言葉だっ
    た…。

     上記の引用は、フラ

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    2025年11月30日
  • あるキング

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    読書録「あるキング」4

    著者 伊坂幸太郎
    出版 徳間書店

    p9より引用
    “ さて、そのような仙醍キングスであるか
    ら、仙醍市に住むからといって、誰もが仙醍
    キングスのファンとはならない。むしろ地元
    の汚点、と憎んでいる者も少なくなかっ
    た。が、それでもファンはいる。地味な昆虫
    や味の薄い香辛料にも、どんなものにもファ
    ンはいるものなのだ。”

    目次より抜粋引用
    “〇歳
     三歳
     十歳
     十二歳
     十三歳”

     一人の天才の生涯を描いた、現代ファンタ
    ジー長編小説。同社刊行作加筆修正文庫版。
     地方の万年Bクラスプロ野球球団に、その
    チームにはもったいない程の能力を持つ選手
    が在籍していた。

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    2025年11月29日
  • チルドレン

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    読書録「チルドレン」4

    著者 伊坂幸太郎
    出版 講談社文庫

    p77より引用
    “小山内さんの言葉を借りれば、「家裁の調
    査官がサラリーマンよりも多く経験できるの
    は、裏切られること」らしい。”

    目次より抜粋引用
    “バンク
     チルドレン
     レトリーバー
     チルドレンⅡ
     イン”

     ごく普通に生きる人達の日常に起きる、少
    し厄介な揉め事を描いた、短編連作小説。
    同社刊行作文庫版。
     銀行強盗の人質になってしまった大学生の
    鴨居と陣内。巻き込まれる原因となった陣内
    の行動から、出会った時のことを思い出さざ
    るを得ない鴨居だったが…。

     上記の引用は、家庭裁判所のお世話になっ
    た人物が、同じ罪

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    2025年11月29日
  • ラッシュライフ

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    なんだろう、この感覚は。
    無関係のはずの5つの人生が少しずつ交錯していく感じがたまらない。
    先に読んでいた「アイネクライネナハトムジーク」を思い出した。誰もが人生の主役であり、誰かの人生の脇役でもある。
    近いうち、再読したいと思える良書だった。
    トランクの死体のくだりに少しご都合主義を感じたことと、教祖の種明かしに物足りなさを感じたので、星4つ。

    0
    2025年11月29日
  • マリアビートル

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    『マリアビートル』はスリル満点なのに、ところどころ人間味があって、気がつくと登場人物みんなを応援したくなる。
    ラストのまとまり方がやっぱり最高で、読んだあとはちょっと元気をもらえた。

    0
    2025年11月29日
  • 残り全部バケーション

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    ネタバレ

    誰が主人公かわからない状況で山場も分からなかったのに、最後の一文で全て回収して心がスッキリしたのがとってもよかった!

    0
    2025年11月28日
  • チルドレン

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    間違えて続編のサブマリンを先に読んでから、この本を読んだけど、面白かった。逆にこの順番で読んで良かったと思えたぐらい。クセ強の陣内さんの家裁調査官になる前の若い時の話しや銀行強盗に遭遇した話し、盲目の友人との出会いの話など非常に面白く興味深く読めた。この陣内さん、関連本が出たら読みたいです。奇跡を起こす、起こせる、そう思うと元気が出ますね。

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    2025年11月27日
  • 楽園の楽園

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    最期まで物語を求めた異物の物語。

    NIに組み込まれているものは物語をもたないのだろうか?
    物語をもつからヒトは異物なんだろうか?

    ヒトは植物や虫や動物などの様に ただ生きて死ぬことができない。
    生きること死ぬことに意味や理由を必要とする。物語を必要とする。だから異物なのか?
    それとも最初はただ異質なだけだったのが年月をかけて異物になってしまったのか?
    ヒトが紡ぐあまりにもヒト本位の物語にNIが愛想を尽かしてしまったのか?


    考えてみるとヒトは生まれて名を得た時から もう何らかの物語に組み込まれているような気もするけれど…。


    読むのはあっという間だったが読後の思考の揺れ動きが激しい。考

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    2025年11月30日
  • 砂漠

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    物語は5章、春、夏、秋、冬、春、で構成され、今[冬]まで読み終わり、あとは最後の章[春]だけ。
    途中まで読んであえての感想です。
    残りが[春]しかも数ページしかないなんて寂しい。。ずっと読んでいたい類のやつですね。学生時代のイロイロを、伊坂さん調で退屈せずに読めます。伊坂さん、やっぱりキャラ立ちがすごい。

    本当に読み終わりたくなさすぎて、みんな学生のままでシリーズ化で読みたかった〜
    麻雀もボーリングも詳しくないけど楽しめました!

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    2025年11月27日
  • 終末のフール

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    明日死ぬとしたら、生き方が変わるんですか?あなたの今の生き方は、どれくらい生きるつもりの生き方なんですか?
    胸に響いた一文。一日一日を大切にとよく言うけれど、日々の生活に忙しくて忘れがちになる。でも、明日命がなくなっても後悔しない、今幸せだと言える、そういう日々を送っていきたい、そう強く感じた。一つ一つの物語がおもしろかった。伊坂さんのほんのり温かくなる世界観も伝わる好きな作品だった。

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    2025年11月27日
  • チルドレン

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    【2025年144冊目】
    まさか銀行強盗の人質になるとは思わなかった――友人である陣内に付き添って閉店間際の銀行にやってきた鴨居は、銀行員と言い争う友人を見ているうちに、銀行強盗に巻き込まれてしまう。緊迫した空気の中、陣内だけは嫌にマイペースでいて――、連作短編集。

    「伊坂幸太郎、まずはコレ!」と帯にあり、「ほう、どれどれ、数々の伊坂作品を読んできた私がジャッジしてしんぜましょう」と思って読み始めたら、ええ、ええ、面白かったですこと!確かにまずはコレから読んでみて、と言いたくなる作品です。

    伊坂作品には魅力的な登場人物が多数出てきますが、今作の陣内も相当イカれていて(でも常識人なところが

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    2025年11月26日
  • オー!ファーザー

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    あり得ない設定なんだけど、笑ったりハラハラしたり納得できて、あっという間に読み進めました!
    私も4人のお父さんがいたらなぁと羨ましいです。

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    2025年11月26日
  • 逆ソクラテス

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    敵は、先入観。多感な時期の少年少女達が、様々な先入観に、それぞれの武器で立ち向かう5編の短編集。
    大人の今でもグッとくる話ばかりだが、学生時代に出会えたら更に人生違ったものになったかもと思える作品。
    繋がりも見事で、「これがあの子か」と読み返したくなる

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    2025年11月26日
  • ペッパーズ・ゴースト

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    ネコジゴハンター目線の物語と、先生目線の一見関係ない二つの物語が並行に進んでいき、ある時点で交わりだしたときに、ここは繋がっていたのかという爽快感と共に読み進めることができた。
    話が重すぎるわけでもないが、自分だったらどう行動するのかと考えさせてくれる楽しさもあり、久々に伊坂幸太郎を読んだがこんなに読みやすかったっけと驚いた一冊だった。
    自分が納得できる生き方と死に方を。

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    2025年11月26日
  • 777 トリプルセブン

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    ネタバレ

    架空の国の架空の建物であちら(裏)の世界の人達がすごく絡み合って、架空のチーズケーキが登場する面白い話だった。

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    2025年11月24日
  • 陽気なギャングの日常と襲撃

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    前作がひとつの銀行強盗を軸にして物語を引っぱっていたのに対し、本作は登場人物それぞれに焦点を当てた四つの短編と、それらが収束するひとつの事件で構成されている。それぞれの短編が後半の大きな流れへと自然に噛み合っていき、「こう絡むのか」という発見が随所にある。構成の巧さは相変わらずで、軽快な文体に支えられてテンポ良く読める。重い作品の後に読んだこともあり、シリーズ特有の会話劇や空気感をより楽しめた。

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    2025年11月24日
  • 777 トリプルセブン

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    運の悪い天道虫だけど今回は自分の些細なミスからどんどん他の殺し屋に巻き込まれていく…。殺し屋の話だけどどこかポップで読みやすい。登場人物が多々出てくるけど覚えやすくて、割といい人も多い。不運だったり嫌な過去って忘れられる方が良いなと思った。

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    2025年11月24日