伊坂幸太郎のレビュー一覧

  • ホワイトラビット(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    ん?と思ったタイミングでちょうど作者の外部からの解説が入るのがすごいと思った。
    オリオン座によって繋がる物語と、複数の人物のそれぞれの話が一つに集結していく構成はさすがと思った!


    オリオン座のベテルギウスは640光年離れている。

    0
    2025年10月17日
  • グラスホッパー

    Posted by ブクログ

    初期伊坂作。表現が今よりも凝った言葉を使っている感じがする。今は、より分かりやすい言葉が多くなった。
    13年ぶりの再読。昔はエンタメとして読んだけど、今回は「人は人殺しを耐えられる精神はなく、人殺しはどこかでツケを払う」という教訓を得た。

    0
    2025年10月17日
  • グラスホッパー

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

     えげつない読み応えだった。先の読めない展開⋯機知に富んだ会話⋯炸裂するスリル⋯伏線の妙⋯それら全てがたまらない。

     殺し屋の業界が私たちの日常のすぐ隣にありそうな雰囲気で描かれていて、怖いと感じたけれど、逆に楽しくも感じられたのは、伊坂作品の独特な筆致の影響だと思う。

     生きてるように生きなくちゃ。
     強く心に刺さった。私もバイキングで「一対一の勝負」に挑んでみたくなった。

    0
    2025年10月17日
  • グラスホッパー

    Posted by ブクログ

    初めての伊坂幸太郎さん
    なかなか私には刺激が強かったけど面白かった。
    鯨の能力すごすぎない?どういうこと?とは思った

    心理描写が細かく丁寧にされていてのめりこめた

    0
    2025年10月16日
  • 重力ピエロ

    Posted by ブクログ

    映画に自分の家が映っているというだけで読み始めたが、儚くて強く、一周回って綺麗だと言える本だった。文章に伝える力があった。タイトルの付け方も素晴らしい。

    0
    2025年10月16日
  • ペッパーズ・ゴースト

    Posted by ブクログ

    他人の未来を見ることができる中学教師の壇先生。
    生徒が虐待されているかもしれないと疑いを持った壇先生は、未来を見る力を使って生徒を助けようとする。
    さらにネコジゴに制裁を加える二人組も絡んできて…。
    伊坂幸太郎さんワールド全開のエンターテイメント小説。

    あー、面白かった!
    ストーリーは言わずもがな、キャラクター、細かなあれこれがピッタリはまっていく快感、視点を変えて読む楽しさ、どれをとっても面白い。
    久しぶりに伊坂さんの作品を読んだけれど、読んで損はない作家さんだと思う。
    読み始めてすぐに引き込まれてしまった。
    ニーチェなんて読んだことがないけれど、登場人物たちと一緒に哲学を考えた。
    被害

    0
    2025年10月15日
  • ゴールデンスランバー(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    結末がどうなるのか予想できずに、読む手が止まらなかった。一度読んだだけだと疑問が残るところもあるし、分かりやすいハッピーエンドではないのかもしれないけど、その仄暗さが得体の知れない大きな悪を表している感じがして不気味だった。
    何はともあれ晴子ともう一度会うことができてよかった。やじやじやじやじ矢島さんは一瞬疑っちゃってごめん。

    0
    2025年10月15日
  • オーデュボンの祈り

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    かなり面白かったです。
    違和感を感じながら読み進めましたが、違和感の正体は掴めず、最後はおそらく価値観の違いだろうと思いました。

    犬や熊、鳥、ウサギのような人が出てきたので、実は動物植物の島か?とか思いましたが全然的外れでした。

    0
    2025年10月15日
  • 楽園の楽園

    Posted by ブクログ

    ネタバレ


    何だ、この本!何なんだ、この発想!!何!何!

    五十九彦、三瑚嬢、蝶八隗の三人は、人工知能「天軸」の開発者である先生を探すという任務のもと、楽園を目指す。

    【NI:ネイチャーインテリジェンス】
    "インターネットが人間の集合知を活用するのと同じく、植物や動物が、私が気づかない方法で繋がり合い、さまざまなやり取りを交わし、大きな知能となっていても不思議じゃありません。
    この森で、自然の植物や生き物が組み合わさって、ネットワークを作り、巨大な知能となっているんです。その知能が目的を達成するために、植物や生き物に指示を出していたんですよ。地球の生きとし生けるもの、すべての集合知。&quo

    0
    2025年10月14日
  • フーガはユーガ

    Posted by ブクログ

    フーガ"と"ユーガ ではなく フーガ"は"ユーガ なのが納得
    伊坂作品はしんどいこともあるけど抗っていきたいという気持ちにさせてくれる
    切ないけど綺麗なラストでした 改稿前のを読んだら感じ方が変わるのだろうか

    0
    2025年10月14日
  • 陽気なギャングが地球を回す

    Posted by ブクログ

    特殊な能力を持った4人の銀行強盗がとあるハプニングによって盗んだ金を奪われてしまい、そのお金を奪還しようと画策し実行する話。

    伊坂幸太郎ワールド全開で登場人物はみな個性に溢れており、各々キャラクターが頭の中で容易に想像できる点が読んでいて飽きを感じさせず、この本の世界観に没頭させてくれて良かったです!

    ハイテンポな会話の中に現れる無意味だけれど知性を感じさせられる内容や、一見全く関係ない内容が後のストーリーに繋がってるのが好きです!

    0
    2025年10月14日
  • 逆ソクラテス

    Posted by ブクログ

    短編集はあまり読まないが思ったより楽しめた。タイトルにもなっている1つめの短編「逆ソクラテス」の、僕はそうは思わない、というセリフは自分らしさを守るための大切な言葉だと思った。

    0
    2025年10月14日
  • 砂漠

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    大学時代を思い出すような程よい無駄な時間が描かれつつも様々な事件が起きていく。
    その事件も全てが散らばったパーツが繋がり綺麗に回収される。
    登場人物たちと過ごしたら楽しそうだなと思いながらもクセがあって振り回されそうとも思わされるキャラクターたちだった。

    0
    2025年10月13日
  • 首折り男のための協奏曲

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    短編集。
    首を折って殺して回る男とそれに間違われる男の話。ロマンチックな恋愛話。珍しいホラー的なオチの話もあれば、合コンにまつわるハートフル(?)な話あり。バラエティーに富んでいる。
    好みなのは、伊坂幸太郎的な騙し絵的短編である〈月曜日から逃げろ〉。珍しく黒澤が押されてると思ったが、まんまと騙された。
    それはそうと、“彼”は何で死んだんでしょうね。

    0
    2025年10月13日
  • ラッシュライフ

    Posted by ブクログ

    まるで関わりのないように思えた数人の人生が読み進めていくごとに絡まり合い、繋がっていき、後半は一気に読んでしまった。なるほどなるほどと理解しながら読み進めるのはとても楽しかった。
    黒澤という泥棒の話し方、考え方が面白くてとても好きだった。

    0
    2025年10月13日
  • オーデュボンの祈り

    Posted by ブクログ

    哲学的、文学的ミステリー。現実とかけ離れた詩を感じさせるような描写が多いのが少し他の作者と作風を一線を画しているように感じる。全てが最後に繋がるが、その繋がり方があまり予想出来ず良かった。人間ドラマや哲学にも触れているがただの感動モノでは無いところが好き。

    0
    2025年10月12日
  • チルドレン

    Posted by ブクログ

    心地よい話ばかりで、陣内みたいな人がいたら、絶対うざいって思うはずなのに、伊坂先生が書いた時はふむふむってなってしまう。お父さんがバンド弾いてる話がほっこりする。

    0
    2025年10月12日
  • 死神の浮力

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    幼い娘を殺した犯人への復讐を誓う夫婦と、音楽を愛する死神・千葉との7日間の犯人追跡劇。

    相変わらずピントのズレている千葉(本人は至って真面目なつもり)と極限の精神状態の夫妻との会話は絶妙に噛み合わず、その様子が微笑ましくもあり、シリアスな場面が続く作中の重さを軽減してくれる。
    読みながらどうしても夫妻に肩入れしてしまっていたので、犯人の『見送り』には落胆と絶望を感じてしまったけど、ある意味『可』の方が救いがなかったというか…落とし所としては納得のいく結末で安心。

    人間はいずれ死ぬわけだけど、自分はどう生きたいか、どうやって生きてどう死んでいくのか…死生観について考えさせられる深い内容の作品

    0
    2025年10月12日
  • 死神の精度

    Posted by ブクログ

    死期が近付いた人間の元へ派遣され、その予定された死について可否を判定する死神・千葉と、死の対象者との7日間を描いた6つの短編連作。

    死神という単語には冷たい印象を抱きがちだけど、今作の主人公である千葉は淡々としていてクールなのにどこか憎めない。
    音楽を愛し、渋滞を嫌い、彼の仕事の日は必ず雨が降る。彼は自分の仕事をしているだけで人間の気持ちに興味はなく寄り添うでもなく突き放すでもなく、でもただそこに居る。
    どの章も切ないけど心温まる話ばかりで、読後の余韻に浸れる一冊。

    0
    2025年10月12日
  • ペッパーズ・ゴースト

    Posted by ブクログ

    初・伊坂幸太郎作品。
    現実と、生徒の作品が交差する時、
    最初のワクワクが倍になりました。

    サークルのメンバーが、
    壇先生の想像した結末を迎えていることを
    私も強く願いながら、最後まで楽しませて
    もらった。

    0
    2025年10月12日