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Posted by ブクログ
仙台へ旅行するにあたり、仙台関連の本をと思い手に取った。以前読んだ「重力ピエロ」の作者だということぐらいしか、彼に関する情報はなかったので、タイトルから仙台出身なのかと思ったが違った。
前半と後半で、その様相が全然違った。前半は仙台をあまり感じられず、後半は仙台を大いに感じられた。と、すごく陳腐な言い方だが、ひと言でまとめると以上である。そもそもこの本を手に取ったのは、仙台についてちょっと知りたいと思ったからである。だから上記の感想なのである。
でも、本書を読んで一番感じたのは、エッセイっていいなということ。著者によると、虚実混ざっているようだが、大体が事実とのこと。その緩い内容や、心配性で優しい彼の文章を読んでいると、なんだかこちらまで優しい気持ちになり、癒される。ここのところ、小説やエッセイの類は(大好きだけれど)全然読んでいなかった。が、充足感を味わえた。
後半は、東日本大震災当時の話が書かれている。仙台は他の被災地に比べ、被害が少なかったけれども、それでも多くの影響を受けた。仙台に居た彼だからこその視点が、新たな気付きをくれた。
とても謙虚で、気さくでユーモラスな彼の人柄を知ることも出来た。特に、映画の原作者である自分を、野球部を作った高校球児に例えているあたりは、謙虚さの塊だと思った。彼が例えた高校球児と映画の原作者の例えは、「そうじゃないだろ!」と突っ込みたくなるほど、次元の違う話に思えた。言いたいことも分かるのだけれど(笑)
そんな著者と、仙台の喫茶店でばったりと遭遇しないかな。
最後に小説も収録されていて、お得感満載。
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