伊坂幸太郎のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
伊坂幸太郎デビュー後、5作目の長編。
2003年発表。
10年ぐらい前に一度読んで、強く記憶に残っていた小説だった。BOOKOFFで見つけ、また読みたくなって購入、再読した。
構成は、現在と二年前のカットバック形式になっている。これは伊坂幸太郎が最も得意とする形式だ。
現在パートのストーリーテラーは、大学進学のために地元から出てきた椎名。
彼は、隣室に住む青年・河崎と出会い、その初対面で「一緒に本屋を襲わないか」と誘われる。
椎名は困惑しながらも、河崎の計画に巻き込まれていく。
2年前パートのストーリーテラーは、溌剌とした女子大生・琴美。彼女はブータン人の純朴な留学生・ドルジと付き合っ -
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もし自分が物語のような状況になったらどんな風に生きるかと想像しながら読みました。どのお話も好きだけれども、1番好きなのは天体のヨール。この状況下で天体観測を飄々と続ける冷静さ、夜の静けさからは想像できない隕石の衝突の矛盾が物語に美しい雰囲気を演出していると思う。
印象的な場面が3つ。
①鋼鉄のウールより、苗場さんが「明日死ぬとしたどうするか」と聞かれての反応、
「明日死ぬとしたら、生き方が変わるんですか?」
「あなたの今の生き方は、どれくらい生きるつもりの生き方なんですか?」
「できることをやるしかないですから」(ローキックと左フック)
②天体のヨールより、二ノ宮の亡き妻、千鶴の決め台詞 -
Posted by ブクログ
ネタバレ700ページもあるのに、続きが気になって止まらなくなっちゃうくらいには面白い。
でも伏線が回収されない感じのモヤモヤをどう受け取るかの読者次第で、評価が分かれそうなそんな一冊でした。
東野圭吾先生のような、張り巡らせた伏線を綺麗に回収していく、点と点が繋がっていくあのなんとも言えない高揚感?が好きな私にとってはモヤモヤが残りました(ラストシーンはとてもよかったです)。
伊坂幸太郎先生曰く、「物語の風呂敷は、畳む過程がいちばんつまらない」とのこと。
物語の畳まなさ具合に味を感じるのだと。
本作は、その「畳まなさ具合の味を楽しむ」そんな作品であった。
人の感性はそれぞれですが、全てを語られ -
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クジラアタマの王様
最初は「何がどうなってるんだ?」という感じで、全然物語についていけていない自分がいた。
でも、伊坂さんの作品だから絶対気持ちのいい爽快な伏線回収が待っているはず、という安心感があってワクワクしながら読み進めていた。
小説の途中にある挿し絵のおかげで、夢の中の世界やハシビロコウ・主人公たちの顔や姿が想像しやすくなって、よりその世界に入り込んで読むことができた。あと挿し絵にはセリフがないところも、夢の中をふわふわと覗いているような感じがして楽しかった。
夢の話もそうだけれど、そもそもこの小説全体が伊坂さんの想像の中から生まれていると思うと本当にすごいの一言しかない……。
不思議 -
Posted by ブクログ
ネタバレやっぱりさあ、この伊坂幸太郎作品を読んだ後のほわほわとしたしあわせな余韻がすごく好きだ。
マイクロスパイアンサンブル読んだ時も思ったけど、こう、なんか、しあわせって地続きだな、っていうか、イマココだけじゃない、ずっと物語は昔から続いてきて、これからも続いていく。一見、嫌なこと、悲しいことに思えることも少し先の未来でそれを自分がどう受け止めているのか分からない、当たり前なことなんだけど、私たちが日々気づいていないような、作業や毎日に、ああこんな未来があったらいいな、と思わせてくれる。
希望の物語を書くのが本当にうまいなあ。特別なことは何一つ起きない、だけど、あのとき自分がこう感じて、今ここでそ