伊坂幸太郎のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ再読。
どのエピソードもとてもよかった。
1番好きなエピソードは睦子さんで、1番好きな人はユミちゃん。全員魅力的だな〜。いい人ってたくさんいるのに、1人とだけ付き合うっていう普通のことがとてもすごいことに思えてしまう。それくらいみんな素敵でした。
浮気のエピソードって性別とか成敗するとかそういう要素が含まれてて人間の嫌な部分をくすぐられてどうしても苦しくなるのにこの本はそんなことがなくてずっと楽しく読めた。星野くんの魅力に気づける女性たちもすごい。この本だと星野くんがいたら好きになっちゃうよ〜と思うけど、実際目の前にいた時にその魅力に気づけるかどうかはわからない。星野くんの魅力に気づける人でいたいなと思う。すっごく優しいとか飛び抜けて面白いとかそういうのじゃなくて、欲がなくて目の前にいる相手の幸福を願ってしまうような人の良さ、そういう地味な、なろうと思ってもそうはなれないから、せめてその人の性質を見てあげたい。
星野くんが変わらない人間であること、繭美が星野くんと関わって変わったこと、どちらもとても良くて、変わることも変わらないことも大事よね〜 -
Posted by ブクログ
『楽園の楽園』を読んで久しぶりに伊坂作品に心を動かされたので、話題になっていた本作を今さらながら読んでみました!
普通のミステリーかと思っていたら、SF寄りの雰囲気と巧妙なミスリードが散りばめられていて、後半近くまで「今わたしは何を読んでいるんだろう?」と先の展開がまったく読めない、良い意味でクセのある作品だった。
物語は量子と斗真、二人の視点が交互で進む。
量子はおバカでせっかちすぎて、見ていてハラハラしたりモヤモヤしたりするのだけれど、その支離滅裂で必死な思考が文体を通してとてもよく伝わってきて、読んでいるこちらまで同じように焦らされる、、、。
一方で斗真のパートは穏やかで優しく、ホッとできる癒しのような時間になっている。
この対比が絶妙で、緩急がついているからこそ、量子パートの焦りがより強く感じられる。この技術が本当に素晴らしい!伊坂さんに転がされる!
ミスリードの仕方も、裏の裏をかくような鮮やかさで、想像もつかない展開に「もう一度読み直してみたい」と思わせる。
伊坂さんの作品は『終末のフルール』が大好きで、そこで止まっていたけれど、これからも新刊が出たら読みたい!
とても楽しい読書時間でした!! -
Posted by ブクログ
ネタバレ夫は死んだ。死んでいる。
私が殺した。
量子は夫からの暴力を受け、夫を殺してしまった。
ジャバウォックと呼ばれる、人の脳を狂わせるものが存在するらしい。それは、宿主が死ぬと別の生き物に移り住む。取りつかれた人は理性の働きが効かなくなり、ブチ切れたり、暴力を振るったりしてしまう。夫はどうやらそれに付かれていたらしい。
そのジャバウォックを付けた亀が、国の研究機関から盗まれた。
それを追う二人組、「破魔矢と絵馬」に連れられ、事件に巻き込まれる。
目の前にずっとヒントが落ちていたのに、初めの方を確かめることを怠ったために真相を素通りしてしまった…。悔しい…。まさか、ジャバウォックに付かれたら記憶がなくなるという話がそうつながるとは…。
お馴染みの伊坂幸太郎の語り口が非常に心地よく、テンポよく読めてしまう。
あっちこっちに振り回されるのも、適度に揺さぶられて、次の展開が気になって仕方ない。
そして、最後の5分の1くらいから、怒涛の展開で伏線を回収していく。
最初の方に出てきた燕ちゃんの話も、二重三重に回収されて、微笑んでしまう。
あの人が暴力を振るったのも、ジャバウォックのせい。テストステロンのせい。と、敵がいた方が救いがある、というのが逆説的だけど真理だなーと思う。
でないと、その人本人の性質が邪悪だった、ということになってしまうから。
その人の周りの人にしても、同じ社会に生きる人にしても。そんな邪悪な人がいるかもしれないなんて、受け入れ難い。
あと、炎上怖い…二人、炎上してキャリアを折られた人が出てくる。
どちらも復活したということで良いのかも知れないが、ほんと怖い…なんでそんな事…。 -
Posted by ブクログ
ネタバレなるほど〜、こう来たか。近未来なのねー。
量子さんが混乱をきたすはずだ。
そして絵馬と破魔矢、相変わらずネーミングセンスがよい(^^)
ジャバウォック対策に亀!見たこともない携帯端末、見てみたい。
お母さんが流石だと思った。落ち着いていた。勘がいい家系なんだな。ラストはちょっと悲しいけど、幸せな気持ちも残る。ジャバウォック対策に使われる曲、聴いてしまった(^∇^)
伊坂幸太郎作品の会話のテンポが好き。いつのまにか巻き込まれるペースというか。今回は破魔矢だな。おかげで一気読みした。
最近あまり伊坂幸太郎作品を読んでいなくて、もしかして、この2人はどこかに出てきているのかな?