伊坂幸太郎のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
泥棒にリストラ親父、神に憧れる青年に不倫の末にお互いの配偶者を殺めようとする女性カウンセラー。
4人の話がそれぞれ進んでいく中、それぞれが互いに影響を及ぼし、互いに思いもしない結末に進んでいく。
「オーデュボンの祈り」に続いて読んでみたが、それよりも若干突拍子さはなくなったものの、物語として面白く、また作者のトリックも仕掛けられている。未読の方のため詳細は避けるが、整理しながら呼んだほうがいいかもしれない。
エッシャーの騙し絵が巻頭にあり、たびたび文中でも取りざたされるように、まさに騙し絵のような本作。
ラストに行くにつれてその全貌が見えてくると思う。
「オーデュボンの祈り」ほど好奇心が -
Posted by ブクログ
伊坂幸太郎の作風を解説の人が「そういうこと!」って言いたいほど明確に書いてくれてた。
本来はシリアスなシーンでも登場人物の言葉遊び?的なのが止まらないところ、そのギャップ?というのかその違和感がなんとなく自分に合わない気がして、読み進めるのもすごい時間かかったけど、最後の方は一気に読めちゃった!展開がどんどん変わってハラハラしたからかなー?
「システムに管理されてる」ことに気づかないままなのか、それに気づいて見て見ぬふりをするのかどっちが幸せなんだろう?と。気づかないままの方が色々楽だよなーとか思ってしまった苦笑
大きなものに対抗する中で、目の前の小さなことを行う、っていう考え方。実際1人の人 -
Posted by ブクログ
まるでアリスのような不思議な世界の中で進んでいく物語。
不思議な世界、回想、主人公が島に来る前にいた仙台での話と場面は何度も行き来するが、その場面ごとに文間にマスコットのようなキャラが記されており、「あ、ここからはこの話なんだ」とわかりやすい。
不思議な世界とは言うものの、その世界で翻弄される物語ではなく、主人公と共に現実的な目で物語を追っていける。
謎解き要素的なものは薄いのかもしれないが、それがきっと肝ではないので物足りなさはなかった。
何より、島の住人の言葉や、主人公の言葉の端々に妙に考えさせることが多く印象に残った。
ミステリーととると、少し物足りないかもしれないが、物語としたら -
Posted by ブクログ
読書録「ラッシュライフ」4
著者 伊坂幸太郎
出版 新潮社
p277より引用
“「誰だって初参加なんだ。人生にプロ
フェッショナルがいるわけがない。まあ、時
には自分が人生のプロであるかのような知っ
た顔をした奴もいるがね、とにかく実際には
全員がアマチュアで、新人だ」”
全く別の方向を向いて生きてきた人達が、
ほんの数日の交わりで大きく変化するさまを
描いた群像劇。同社刊行作改稿文庫版。
立ち居振る舞いだけで人を不快にさせるよ
うな男が、一人の女を連れて新幹線で得意先
回りをしている。「金で買えない物は無い」
と豪語するその男は、誰よりも豊かに生きて
いると言い切り、自分の人生を信