伊坂幸太郎のレビュー一覧
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伊坂さんの中篇が四作収録されている作品。
この作品の前に、伊坂さんの『オー!ファザー』を読んでいたので、『ポテチ』の親子愛にグッときてしまいました。主人公の今村が抱えている悩みが少しずつ明かされていきますが、すべてがわかったとき、『タッチ』や『ポテトチップス』に感動する件がたまらなくなります。(特に若葉が「間違えてもらって、かえって良かったかも」というシーンは震えます)
『オー!ファザー』でも触れましたが、伊坂さんは血の繋がりに関係ない、親子の愛を色々な角度から描いていて、それはこれからもずっと、変わらずに在り続けものなのだという強いメッセージを感じました。
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『さよならジャバウォック』を読み終えてまず感じたのは、「何を読まされているんだろう」という戸惑いが、最後には「そういうことだったのか」という驚きへ変わる作品だったということだ。
物語は夫を殺してしまったかもしれない女性の視点から始まる。しかし読み進めるほど、時間の流れや登場人物の言動に小さな違和感が積み重なっていく。伊坂幸太郎作品らしく、最初は意味が分からない会話や出来事が次々に現れるのだが、それらを無理に説明しようとはしない。この「分からなさ」が最後まで続くため、人によっては少し読みづらく感じるかもしれない。それでもページをめくってしまうのは、「この違和感には必ず意味がある」という信頼感が -
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メモ
全体を通して、感じる重低音。ドラマティックな派手さはなくて、静かだけれども確かに動いてる流れみたいなのを感じた。死神のせいなのか、雨の描写のせいなのか、バッハのチェロ無伴奏組曲のせいか。何か大きな気付きがあったというよりも、根底にある小さな流れを感じた。
6つの中では、旅路の話と最後の老女の話が特に好きだった。ミュージックにジャケットに、最後の最後で前の章とのつながりが見えて、懐かしさと寂しさがふわっと込み上げてくる感じ。人間らしくないけど、同時に妙にどこか人間らしさもある死神の千葉さんのキャラクターも相まって。「山なんて走ってりゃぶち当たる」が残ったフレーズ(旅路を死神より)。 -
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『父と息子』の関係性を描いた家族小説。
主人公の由紀夫は、母1人・父4人という特殊な家庭環境に育つ男の子。そんな環境に育ったことが影響しているせいか、由紀夫は大人びていて、飄々としている印象。そんな由紀夫が、友人・鱒二のトラブルに巻き込まれてしまうというお話し。
4人の父親の愛情に、照れ臭さと鬱陶しさを感じる由紀夫の心情描写がとても瑞々しく、10代ならでは。
冷静沈着な由紀夫が、トラブルに巻き込まれ命の危険を感じたとき、真っ先に頭に浮かんだのが4人の父親。いかに父親たちに愛されていたのか気付かされる場面にグッときます。
愛されるということが、どれだけ心強いものか。
例え血が繋がっていなくても、 -
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ネタバレジャバウォッグという人間に憑りついて攻撃性を増させる霊体?的なモノが存在する世界で、その実験対象になった人物らと、それの悪用を防ごうとする人物らの顛末が書かれる。
小説ならではのミスリードで結末は楽しめたのだが、個人的に一番怖かったのは量子にはジャバウォッグが憑いていないと宣言されるシーンだった。憑かれていたからおかしかったのではなく、素でアレなのか…という感じで若干引いた。
結末としては本当におかしかったのは憑かれていたときだったとうことになるわけだが、そうでないときも色々アレな感じなので、人格あんまり変わってないのではなどと思った。
また退散はできたかもしれないが根本的な解消には至らな