伊坂幸太郎のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
小説の設定から面白く、首相が暗殺され、主人公がその事件の濡れ衣を着せられ、逃走するというなんとも読書欲をそそられる設定になってましたし、自分もTikTokの紹介を見て、読んでみたいと思い、手に取った1人です。
構成が最初客観的な視点から入り、後から当事者たちの視点で描かれていて、そこからの伏線回収が気持ちいいくらいきれいでした。
また、習慣って大事なんだなって思わせてくれたり、信頼するってこともされるってこともとても難しいことだし、そういう存在がいるってことがすごいことなんだなとも思わせてくれるそんな物語でした。
自分は最後の物語のしめかたがすごく好きでした。
ページ数は多いですが、伏線 -
Posted by ブクログ
10年以上ぶりに再読。
大好きな伊坂さんの原点にして頂点と言える作品。
読み直してみて、本作への思い入れは思い出補正も多分にあることが判明し、少し寂しい思いをするなどしつつ。
それでも存分に楽しめました。
「地図に載ってない閉ざされた島で、喋る案山子殺人の謎を追う」
という本作のあらすじだけを見ると、子供向けファンタジーのような感じがして避けられがちのように思います。
実際、幾度となく周囲に熱烈推薦してきましたが
「リアリティなさすぎて…(苦笑)」
みたいな反応をされることが多かったです。
忸怩たる思いです。もっと布教する力が欲しい。
自分が本作を初めて読んだのは10代で、鮮烈な衝撃を -
Posted by ブクログ
『AX アックス』を読んでまず感じたのは、これは伝説の殺し屋を主人公にしたサスペンスではなく、本当の強さとは何かを描いた物語だということだった。
主人公の兜は、裏社会では誰もが恐れる腕利きの殺し屋である。しかし、その姿とは対照的に、家庭では妻の機嫌を気にしながら暮らす、ごく普通の夫でもある。この極端なギャップが物語にユーモアを生み出している一方で、物語が進むにつれて、その二つの顔が決して矛盾ではないことが分かってくる。殺し屋として生きる日常と、家族を守ろうとする日常。その狭間で揺れる兜の姿が、この作品の軸となっている。
この作品が描いているのは、殺し屋の生き様ではない。人は誰かを守ろうとし -
Posted by ブクログ
改めて、伊坂幸太郎好きだなって思った。
他の本は、設定や登場人物に現実味がないと、うまく入り込めないのだが、彼の本は絶妙に全部現実味がない。
それでも、今生きてるこの世界ではなく、伊坂ワールドとしてしっくり受け入れられちゃうから不思議だ。贔屓だと思う。
でも、読後はいつもの現実の世界がちょっと優しくなった気がするし、人の発言や自分の発言に凄く気が止まるようになる。
悩みはしっかりあるのに楽観的な感覚が性に合ってるのかもしれない。
「明日死ぬとしたら、生き方が変わるんですか?」「あなたの今の生き方は、どれくらい生きるつもりの生き方なんですか?」がいいね。
そうそう、関係ないけど、どの本にも毎回ボ -
Posted by ブクログ
『グラスホッパー』を読んでまず感じたのは、これは殺し屋たちが暗躍するクライムサスペンスではなく、復讐という感情が人をどこへ連れていくのかを描いた物語だということだった。
物語は、妻を理不尽な事故で亡くした鈴木が、その原因を作った裏社会の組織へ復讐するため潜り込むところから始まる。しかし、その先で出会うのは「押し屋」「自殺屋」「ナイフ使い」といった、それぞれ異なる信念を持つ殺し屋たちだった。複数の視点で物語が進み、一見すると無関係だった出来事が少しずつ交差していく構成は実に巧みで、ページをめくる手が止まらない。伊坂幸太郎らしい軽快な会話やテンポの良さもあり、重い題材でありながら最後まで一気に読 -
Posted by ブクログ
高校〜大学生くらいの頃、伊坂幸太郎さんにめちゃくちゃハマり、著作を片っ端から読んでいた記憶があります。
あれから十数年…。最近は伊坂さんの作品を手に取ることは少なくなりましたが、今年の5月に「ジュウリョクピエロ」という馬がG1レースで勝利した(初めて女性騎手がG1をとった)という話題を聞き、なんだか伊坂さんの初期の作品が急に読みたくなりました。
本作に関しては、映画版もすごく好きだった(瑛太がハマり役すぎる)し、物語のカラクリもばっちり覚えています。
結末を知っているからこそ分かる伏線や伊坂作品でしか味わえないシュールな面白さ、独特の台詞回しや会話の掛け合いが非常に楽しかったです。
私は新 -
Posted by ブクログ
世間の評判を横目で見つつ、シリーズものは手を出しにくいんよ、とかあれこれ言い訳してたら、「伊坂幸太郎さんは何を読んでも面白い」という家族の一言で何かが弾けました。
ずっと放っておいたグラスホッパー。
殺し屋シリーズなので、もちろん非道で残虐な描写もあるのに品の良さを感じるのは何なんだ⁉︎
ばら撒かれた会話がさらーっとスマートに回収されていくのも気持ちいい。
過去にギャングは読んでましたが、軽妙でおっしゃれ〜と思うのは同じでした。
シリーズものだけど、感想を見てると前後バラバラに読んでる人が多い印象かつ高評価っぽいので先が楽しみですっ。
私の中で「困った時の〇〇さん」に伊坂幸太郎氏が追加され