伊坂幸太郎のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
読書備忘録951号。
★★★★。
伊坂さんの初期作品で連作短編(長編)。
巻末の解説で香山さんが仰っていますが、今では普通になっている連作長編の手法はこの作品が最初じゃないか?と。
それぞれの短編に登場する面々がそれぞれ主人公になったりして繰り広げられる小説世界。
【バンク】
舞台は仙台の銀行。
閉店間際ギリギリの銀行に大学生の鴨居と陣内が訪れる。
銀行からしたらはた迷惑な客。
ただ、彼らは今日中にバイト代から学費を振り込まないとダメだと。もうちょっと言えば陣内が。カスハラまがいの屁理屈を捏ねる。捏ね捏ね。
もっと早く振り込んでおけよ!と言いたくなる。
そして銀行強盗に巻き込まれる2人。
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Posted by ブクログ
ネタバレ他の伊坂幸太郎作品より間接的で哲学的な話が多く、終盤以外は正直ページが進みにくかったが、終盤は安定の伏線回収と重いテーマなのに爽やかな読後感にしてくれる。
とは言え、伊坂幸太郎といえば!と期待していた分、うーん…と思ってしまった。
個人的に、殺人の話はフィクションとしてフラットに見れるが、女性だからかレイプなどを含む話は胸糞感マシマシになるからかも?
お父さんの性格というか存在自体が素敵だった!
ーーーピエロは重力を忘れさせるために、メイクをし、玉に乗り、空中ブランコで優雅に空を飛び、ときには不格好に転ぶ。何かを忘れさせるためにだ。 -
Posted by ブクログ
陽気なギャングシリーズの2作目
前作とは違い4人の銀行強盗各々の短編かは始まり最後は一つの物語に収束する長編物語!
個性あふれる4人の日常を覗き見しているようで大満足でした!!響野さんの深そうで深くない話や雑学に何度も笑わされツッコみたくなりました。
序盤の些細な会話に出てくる物や小ネタが終盤に意味を持ってくるところが読んでいて気持ちいいです!
次の作品が今の所最新作ということでこの世界観を堪能できなくなると考えると悲しいですが3作目噛み締めながら読みたいと思います!
p.s. 記憶が無くなりそうなほどお酒を飲む時はパエリアがマストアイテムらしいですよ(笑)