伊坂幸太郎のレビュー一覧
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大学生活は「人生の夏休み」と形容されるように、あまり責任を伴うこともなく、それぞれがあまり意味のないことに時間を費やし、無駄な時間を過ごしているように思える。傍から見れば、馬鹿馬鹿しいし、なぜそんなことに熱中しているのだ、と鼻で笑われるようなことをしているかもしれない。でも、意味のないことに無駄な時間を費やせるって最高じゃないか、と思う。
本書の中では、東北の国立大学に通う苗字に方位がついている4人+1が恋愛や麻雀、ボウリング、「プレシデントマン」探し、空き巣犯探し、超能力対決などやはりあまり将来に活きるわけでもない、意味のないことに興じている様子が描かれる。でも彼らはすごく生き生きしている -
Posted by ブクログ
『逆ソクラテス』は小学生たちを中心に描いた短編集だが、子どもたちの発想や会話はどこか大人びている。知識も豊富で、考え方も鋭い。あとがきによれば、伊坂幸太郎自身が「小学生だからといって表現の幅を狭めたくなかった」と考えていたそうで、その意図がよく伝わってくる。
特に表題作『逆ソクラテス』に登場する安斎のようなキャラクターは印象的だった。「先入観こそが悪である」という考え方を軸に、大人たちの思い込みや偏見に子どもたちが挑んでいく。その姿には子どもらしい無邪気さと痛快さがある。
子どもは大人ほど言語化できなくても、「この人は何かおかしい」「あまり良いことをしていない」といった違和感を敏感に察知し