伊坂幸太郎のレビュー一覧
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『グラスホッパー』を読んでまず感じたのは、これは殺し屋たちが暗躍するクライムサスペンスではなく、復讐という感情が人をどこへ連れていくのかを描いた物語だということだった。
物語は、妻を理不尽な事故で亡くした鈴木が、その原因を作った裏社会の組織へ復讐するため潜り込むところから始まる。しかし、その先で出会うのは「押し屋」「自殺屋」「ナイフ使い」といった、それぞれ異なる信念を持つ殺し屋たちだった。複数の視点で物語が進み、一見すると無関係だった出来事が少しずつ交差していく構成は実に巧みで、ページをめくる手が止まらない。伊坂幸太郎らしい軽快な会話やテンポの良さもあり、重い題材でありながら最後まで一気に読 -
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高校〜大学生くらいの頃、伊坂幸太郎さんにめちゃくちゃハマり、著作を片っ端から読んでいた記憶があります。
あれから十数年…。最近は伊坂さんの作品を手に取ることは少なくなりましたが、今年の5月に「ジュウリョクピエロ」という馬がG1レースで勝利した(初めて女性騎手がG1をとった)という話題を聞き、なんだか伊坂さんの初期の作品が急に読みたくなりました。
本作に関しては、映画版もすごく好きだった(瑛太がハマり役すぎる)し、物語のカラクリもばっちり覚えています。
結末を知っているからこそ分かる伏線や伊坂作品でしか味わえないシュールな面白さ、独特の台詞回しや会話の掛け合いが非常に楽しかったです。
私は新 -
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世間の評判を横目で見つつ、シリーズものは手を出しにくいんよ、とかあれこれ言い訳してたら、「伊坂幸太郎さんは何を読んでも面白い」という家族の一言で何かが弾けました。
ずっと放っておいたグラスホッパー。
殺し屋シリーズなので、もちろん非道で残虐な描写もあるのに品の良さを感じるのは何なんだ⁉︎
ばら撒かれた会話がさらーっとスマートに回収されていくのも気持ちいい。
過去にギャングは読んでましたが、軽妙でおっしゃれ〜と思うのは同じでした。
シリーズものだけど、感想を見てると前後バラバラに読んでる人が多い印象かつ高評価っぽいので先が楽しみですっ。
私の中で「困った時の〇〇さん」に伊坂幸太郎氏が追加され -
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ネタバレ独特な才能をもった4人が銀行強盗をする物語。
と思いきや、そのお金を奪われる。そして奪い返しにいく。文で表すとずいぶんボリュームの多い内容だと思うが、そこまで複雑に語られていないため読みやすい。
また、作中にそれぞれの子供を大切に思う気持ちが丁寧にそして幾度と描かれているのが印象的である。また最後の怒涛の伏線回収にクスッとしてしまう。フラッシュが焚かれないフィルムカメラがこうも役に立つとは。警官の制服が3着あると言ったセリフはこの3人のためだったのか。不思議な車はこう使うのか。あぁそうだ訓練があったんだ。
さくっと読めてしまう物語であった。 -
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殺し屋シリーズ
殺し屋と聞くとどこか物騒ですが、毎回殺し屋と思えぬキャラ揃いで楽しませてもらってます
マリアビートルでも登場した、とにかくついてない殺し屋、天道虫こと七尾、脅威の記憶力を持っているが故、追われる身となる紙野結花
とあるホテルで繰り広げられる逃走劇は期待を裏切らない内容でした
人体解剖が趣味?の乾、情報局長官の蓬、吹き矢六人組、運び屋のマクラとモウフ、コーラとソーダ、逃がし屋のおばちゃんココ、全員キャラが際立ってました
七尾は指定の相手に荷物を届けるだけの簡単な仕事を請け負いホテルへ、そこで部屋を間違えてしまい、更に運悪く襲われかけたことからどんどんドツボにハマり…今回も -
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文庫本の歴史は相当長く、諸説あるようですが、明治時代には既に世の中に存在していたようです。新潮文庫は大正時代の創刊。この夏も本屋さんの一角にコーナーが出来ている「新潮文庫の100冊」の棚で見つけました。
「新潮文庫の100冊」は今年で50周年だと言うことです。それを記念して有名な作家さんたちが書き下ろした作品を集めた一冊です。それぞれの作家さんの(私の勝手な)イメージがそのまま出ていたように思います。
おそらく読む人によってどの作家さんの作品が良かったのか?好みが大きく分かれるような気もします。私が一番面白かったのは町田そのこさんの「きっとあの日の光と同じ」。
「テンダネス」シリーズの背 -
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ネタバレ友人でも恋人でも同僚でも家族でも、今ある縁も新しい出会いも大事にすること。
それは回りまわって何か面白いものに繋がっていくのだな…一期一会でも。
ミステリでない人間ドラマもなんだか爽やかで面白かったです。
「この人が誰のお嬢さんか知ってて仰ってるんですか?なんて命知らずな…」みたいな戦法が脈々と受け継がれていて笑いました。
登場人物が多くて、でもこの人はこの人の…!と入り乱れ関わり合っていく関係に「伊坂さんコレコレ〜!」と思いながら読みました。
連作短編集さすが。ちゃんと「あの人か」と思い至れる。
時系列バラバラなのに途中で気付かされるのにも、やられた!という気持ちになれます。
ラストも