伊坂幸太郎のレビュー一覧
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2000年の『オーデュボンの祈り』からデビュー25周年、書き下ろし長編ミステリー!
物語は仙台に住む主婦の量子が夫を殺してしまったという告白から始まる。かつては優しかった夫がだんだん冷たく暴力的になり、量子はついに取り返しのつかない行動に出てしまった。
夫の恐ろしい言動は、人間の脳の前頭前野に寄生する「ジャバウォック」が原因だった可能性が示唆される。
このジャバウォックをどのように「剥がす」か、人間の本質的な暴力性に彼らがどう向き合っていくかをテーマに話が進んでいく。
物語の視点は常に量子にあって、誰を信じていいかわからないという彼女の混乱を一緒に体感できた。
量子、桂凍朗、絵馬、破魔矢、 -
Posted by ブクログ
ネタバレ今回の舞台は東北新幹線はやと。
東京〜盛岡間で殺し屋達の攻防が繰り広げられる。
不運なことばかり起きる天道虫。
文学好きな蜜柑とトーマス好きの檸檬。
幼い息子の仇打ちに来た元殺し屋木村。
その仇である中学生、王子。
毒殺が得意な蜜蜂。
嫌な奴を描くなぁと苦虫を噛み潰したような感覚がずっとあった。その嫌な奴は勿論王子。
優等生を装っているけど実際には悪魔のような存在。それなのに世渡り上手で、悪いことをしてもバレない。計算高く人を服従させる力がある。こういう嫌な人いるよな〜の最終系のようなキャラクター。
早く成敗してほしい!って思ってるのに中々思い通りにならなくてもどかしかった。
天道虫の -
Posted by ブクログ
ゴールデンスランバー
2025.12.29
首相襲撃事件というテーマは安倍総理の件以来、まったくイメージしたことがなかったけれど人々がパニックになる姿や警察が追いかけてくる状況がとても伝わってきた。
一人暮らしを始めてから、テレビを見る機会がものすごく減った。以前はなんとなく毎朝耳にしていた、最新のニュース関連の情報は現在全く持っていない。この本を読み進めるにつれて報道の危うさ、裏の組織への恐怖が増大した。我々はニュースを聞いても、どうして?と思わずに受動的に情報を得る姿勢をとりがちだ。目に見えているものは必ずしも真実とは限らないことを知るべきである。
習慣と信頼
この言葉が繰り返し登場し