伊坂幸太郎のレビュー一覧

  • ゴールデンスランバー(新潮文庫)

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    【メディアと権力に立ち向かう本】

    首相暗殺の犯人に仕立て上げられた青柳雅春の逃走劇。

    人のあたたかさに触れる場面も、緊縛したスリリングな逃走の場面も、盛りだくさんの内容だった。父親や花火屋社長やマンホール職人のような、マスコミに流されない、信念を持った大人が出てくるところが良かった。一方で、警察やマスコミの陰湿な部分が描かれた、社会派の本だったと思う。

    物語が長いにも関わらず同展開の繰り返しに感じることもあった。警察が市民に発砲したことが報道されないのは、今の時代ではリアリティがないように思う。結局最後は逃げることを選択したのだが、物語最後のインパクトとしては弱くそれでいいのか?というし

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    2026年01月29日
  • ゴールデンスランバー(新潮文庫)

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    初めての伊坂幸太郎作品であったがとても面白く、序盤から終盤まで程よい緊張感があって次が気になり、ページを捲る手が止まらなかった。物語中では「人を信頼すること」に突破口を見出した場面が特に印象に残り、信じるということが持つ力、大切さを再発見できた。個人的に筆者の言う物語の風呂敷を畳みきらない美学には共感できるため、この物語の全てを語らない締め方は好みであった。今後、他の伊坂幸太郎作品も読んでみようと思う。

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    2026年01月29日
  • 重力ピエロ

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    先に『死神の精度』を読み、作中で春らしき登場人物が出てきたので気になって本作を読みました。
    “春が二階から落ちてきた。”
    季節が巡ることの詩的な表現かと思いきや物理的に春が落ちてきて一気に魅了されました。(笑)

    伊坂さんの作品は個性強めのキャラクターと軽快な会話が見どころの一つなので本作も春という少し?結構?変わった人物と春と比べたら比較的まとも枠の兄泉水との哲学的な会話がテンポよく描かれていて良かったです。
    様々な分野での偉人の引用や普通に生活してたら一生知らなかったであろう雑学を知れるのも魅力の一つですね!

    遺伝子と放火とグラフィティアート、この三つが繋がった時の真実は重く苦しいもの

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    2026年01月28日
  • フーガはユーガ

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    兄の優雅と弟の風雅が、誕生日に2時間に1度身体ごと入れ替わるという不思議な力をもって、様々な困難に挑む物語。
    伊坂幸太郎さん特有の「痛快さ」を堪能できる小説。

    幼い頃から受け続ける父親からの虐待を中心に、中学生、高校生と成長する兄弟の身に起きた出来事を回想形式で辿っていく。

    兄弟が中学生の時に起きた小学生女児虐殺事件、風雅の就職後に起きた女子高生の事件、大学生の優雅のハルコさんとハルタくんとの出会い、父親との直接対決、最後に暴かれるテレビ記者の高杉の正体…。

    それらの出来事が最後に繋がった時、見えた景色は壮絶で過酷なものだった。結末も決してハッピーエンドとはいかない。

    しかし、彼らは自

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    2026年01月28日
  • アイネクライネナハトムジーク

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    面白かった!
    読みやすい
    登場人物にそれぞれ何かしらの繋がりがあって面白い 自分の知人とか友人を辿るといろんな人がいるのかも
    人生は何が転機になるかわからないし何が起きるかわからないなと思った

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    2026年01月28日
  • 死神の精度

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    ⭐︎3.8
    千葉と調査対象の人間の判定までの数日間を描いている連作短編。共通の設定のなかでも、ミステリーだったり、恋愛だったり、ヤクザだったりと色んなジャンルが読めて楽しい。
    淡々と仕事をこなし、興味がないと言いながらも人間達となんだかいい関係を築いてしまう千葉のキャラクターが魅力的だった。人間独特の考え方や感覚がまったく理解できないのも面白くて、死神という立場の活かし方がいいなぁと。最後のエピソードではサプライズもあってほっこり。
    新装版の特別インタビューにて、判定が「可」なのか「見送り」なのか、結果を楽しみにする作品にはしたくないという言葉があって、伊坂さんらしい考え方でいいなと思ったし、

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    2026年01月28日
  • ホワイトラビット(新潮文庫)

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    ある日、ある場所で立て籠もり事件が発生する。オリオン座と白兎とレ・ミゼラブルの交錯。読み進めるごとに真相に近付き、アタマの理解がついて行かなけなくなるほどに驚くと同時にページを捲る手が、文字を追う眼がスピードを増す。最後の伏線回収はいつもながら圧巻!他作品の登場人物が出てくるのもファンには堪らないであろう事は間違いない。

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    2026年01月27日
  • 逆ソクラテス

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    伊坂幸太郎さんの作品はどれも、どこか「男の子の目線」が残っている感じがある。世界を斜めから見ていて、少しひねくれているけど、根っこは案外まっすぐ。理屈っぽい会話や軽妙なやり取りも、放課後の教室で延々と続くおしゃべりみたいな温度がある。

    大人の側が持ち出す正しさや決めつけに対して、子どもたちが静かに疑問を返していく。そのやり取りが説教くさくならないのは、物語全体が「分かったつもりになるなよ」という男の子の視線で貫かれているからだと思う。伊坂幸太郎特有の、あのどこか浮世離れした軽快な文体。
    日常に潜む違和感を鋭く突く書き味が、相変わらず心地よい。

    大人になってもふと思い出す、あの甘酸っぱい懐か

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    2026年01月27日
  • ペッパーズ・ゴースト

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    檀先生とネコジゴハンター2人の話がだんだん繋がっていくのがとても面白かった!
    ラストはちょっと難しかったけど…
    サクサク読み進められて、だけど考えさせられる内容でした
    東北イーグルスが負け方とかそのまますぎて笑いました

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    2026年01月27日
  • 仙台ぐらし

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    伊坂幸太郎では珍しいエッセイ集。伊坂さんって不思議な人なんだな〜っていうのが伝わってきて面白い。もちろん普通の人の感性も持ってるんだけど、小説家になる人が持ち合わせるであろう独特の感性も人一倍持ち合わせているなと感じた。
    震災については、伊坂さんなりに考えることもあるみたいで色々興味深かった。仙台に少しでもゆかりがある人はサラッと読んでみてほしい一冊。

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    2026年01月26日
  • 楽園の楽園

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    楽園を一度見てしまえば(読んでしまえば)
    草木たちが違った角度で見えるようになる。
    値段に対してこの薄さなことを不安に感じていたのを恥ずかしく思う。
    伊坂幸太郎さんは凄い。

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    2026年01月27日
  • さよならジャバウォック

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    いきなり殺人事件から物語は始まるからミステリーかと思いきや、そうではなくてSF的な要素の方が強いので、そのつもりで読んだ方がいいです。
    ちょっと、哲学的なお話も散りばめられてて、さらにビートルズの唄も出てきて、興味深かったです。

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    2026年01月26日
  • ゴールデンスランバー(新潮文庫)

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    ハッピーエンド?なのか?生きているんだからハッピーエンドなのか?まぁでも最後の最後、岩崎さん〜七美ちゃんの「たいへんよくできました」のスタンプの場面まで、気持ちがじんわりと温かくほぐれていくような感覚になったから、ハッピーエンドなんだろうなぁ

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    2026年01月26日
  • チルドレン

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    ネタバレ

    初めての伊坂幸太郎作品。
    面白い!変な言い回しがないのでストレートに伝わる。短編集と書いてあるが全ての話が繋がっているのでまさに「短編のフリした長編」だと分かる
    陣内のハッキリした性格が癖になる。出てくる登場人物皆が魅力的で陣内との掛け合いを見るのが楽しい。家裁調査官のライブに行ってお父さんが歌っていると気づいた時に少年が驚くのではなく苦笑しながら「歌ってるの俺のお父さんだよ」と言ったのが良かった。
    この章の「俺たちは奇跡を起こすんだ」というセリフが凄く好き

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    2026年01月26日
  • さよならジャバウォック

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    映像で表現しようにもし尽くせない大胆なトリック。怒りという本能を持ち、コロナを体験したからこそ書けるであろう一級のエンターテイメント

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    2026年01月25日
  • アヒルと鴨のコインロッカー

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    2年前と現在をシンクロさせながら進んでいくお話
    ブータンでの鳥葬を初めて知りました。
    ドルジの死生観はやはり文化の違いがあるのかなぁと思う反面,分かる所もあり切なくもある
    微笑みの国の人だからこそ自己犠牲してしまうのでしょうね 
    優しさ溢れるドルジ,琴美ちゃん河崎が見守ってくれますきっと。

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    2026年01月25日
  • アイネクライネナハトムジーク

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    ―ヒューマンドラマ―

    伊坂幸太郎さんの作品にしては、とっても平和な物語。といった印象。作中で物騒度MAXは、子供から出る『皆殺し』ってフレーズかな。

    キーとなる登場人物が多い上に、年代があちこち飛ぶけど、フルネームや名前で主語をハッキリさせてくれてるから、分かりやすかった。
    (途中で人物メモとった笑)

    殺し屋とか出てこなくて、あれ?ってなったけど、
    青山美智子さんの本を読んだような、ほっこりした気分になった。

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    2026年01月25日
  • チルドレン

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    伊坂幸太郎の世界観大好きかも、なんか全部を喜劇として捉えてるような達観してる陣内も好き。盲導犬を連れているから知らない婦人からお金を渡された永瀬に対して「ずるい」っていう陣内も好きだし、「関係ない」の【響きが心地よい】っていう表現がとても好きだった。

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    2026年01月24日
  • ゴールデンスランバー(新潮文庫)

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    なさそうでありそうな話だった。最後はどう終わるのだろうかと思ったけど、何だか切ない終わりだった。自分を信じてくれる人が何人かいるだけで、これだけ救われるのだなぁと思った。

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    2026年01月24日
  • さよならジャバウォック

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    ネタバレ

    この始まり方にすごく引き込まれました。
    「これからどうなるの?!」というところで、場面が変わって残念だったくらいです。
    話が進むにつれて、この話のオチが「脳が見せた幻覚」じゃないのか心配になりましたが、しっかりとした終わり方で安心しました。
    夢か現実か?、破魔矢と絵馬はは味方なのか?、この話の違和感はなんなのか?
    面白かったです。

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    2026年01月24日