伊坂幸太郎のレビュー一覧

  • アイネクライネナハトムジーク

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    面白かったです。
    短編小説を6編集めた本ですが、登場人物がつながっていて…かつ、時間軸が20年くらいを行き来して、少し頭を使わないと理解出来ない。

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    2025年12月01日
  • 逆ソクラテス

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    伊坂先生の作品の中では異色かも。
    主要人物達が学童だなんて初めてかもしれない。初めてみたい。
    ...時間を経て大人になっていくお話もあるが。

    「いやな奴」が出てくる。
    小学生にいがちな「いやな奴」。
    そして、作中にうちの子供と同じ名前の子が出てきて
    またその性格もうちの子と似ているのだ。
    幸い「いやな奴」ではなくフィクションといえホッとした。

    子供世界は狭い。
    ものすごく狭い。
    クラスが世界の全てのような世界。
    その中でうまく立ち振る舞いながら社会性を身に着けていく(と思ってる)
    ただ、幼さゆえの根拠なき迫害や異質な物を排除しようとする事が起きる。
    (まぁそれは大人になってもなくならないの

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    2025年12月01日
  • 楽園の楽園

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    大人向けファンタジーな体裁の読みやすい短編。ディストピア小説にありがちな特有の陰鬱も深刻さが無く飄々とした物語なのだけれど、読後しばらくして、ひょっとしたらとてつもなく絶望的世界観なのかとも思えて。絶妙なバランスで語られていてかえって密やかに胸にくるものがある

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    2025年12月01日
  • グラスホッパー

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    ネタバレ

    3人の相容れなかった殺し屋(1人は?)が、1人の男を追っていく中で、徐々にそれぞれが結びついていき、衝突していく展開が疾走感溢れて面白い。

    特に、どんなに力が強い相手でも心の弱味につけ込んで自殺に追い込んでしまう鯨と、いとも簡単にナイフで相手を切り裂いてしまう蝉との対決は、どんな展開でどちらに軍配が上がるのかとハラハラして読み進めて行った。

    そして、ラストにかけては思いもよらぬ展開へと進んでいき、一気に読み終えてしまう程没入感に浸ってしまった。

    それにしても、こんなに中身がギッシリ詰まった展開なのに、たった1日での出来事かと思うと、とても中身の濃い1日だったんだなと改めて思った。

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    2025年11月30日
  • マイクロスパイ・アンサンブル

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    伊坂幸太郎さんらしいファニーでファンキーなお話。とてもいい感じ。
    猪苗代湖畔で行われる音楽とアートのフェスティバルで配られるリーフレットに載せる話として書かれ、1回こっきりのはずが毎年書き重ねられることになったそうだが、何年か前に書いた話の設定やエピソードが後半の話でしっかり活かされている筋書きや仕掛けに感心した。

    ロックバンドの楽曲の歌詞がいい具合に物語に絡んでいて、〈あの頃に戻りたいって そうゆうコト言わない/あの頃に戻りたいって それじゃ今日に失礼〉とか〈生きてるあいだは 不死身だ/一度も 死なないんだ〉なんて、特に刺さった。
    伊坂さんの多くの物語に根底にある「ただ生きていることへの肯

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    2025年11月30日
  • グラスホッパー

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    読書録「グラスホッパー」4

    著者 伊坂幸太郎
    出版 角川文庫

    p66より引用
    “台詞は少ないがそれでも、彼が世の中で
    もっとも軽蔑しているのが、新聞屋の店主で
    あることは歴然としていた。青年を扱き使う
    だけで、労働にいそしむことなく、怠惰に生
    活している、肥満の店主だ。”

     妻の復讐を誓った男やその他の、常人が関
    わってはいけない人達が生きる様を描いた、
    長編群像劇。同社刊行作加筆修正文庫版。
     夜になっても明るく騒がしい街を眺めて、
    学生の頃を思い出す一人の男。虫と人間の類
    似性についての思い出と共に、頭に浮かんで
    きたのは、亡くなった妻の発した言葉だっ
    た…。

     上記の引用は、フラ

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    2025年11月30日
  • アイネクライネナハトムジーク

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    登場人物の繋がりと時代が前後しているのを追っていくのがちょっと大変でした。
    人との出会いや繋がりで人生が変化していくのを感じた。

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    2025年11月29日
  • あるキング

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    読書録「あるキング」4

    著者 伊坂幸太郎
    出版 徳間書店

    p9より引用
    “ さて、そのような仙醍キングスであるか
    ら、仙醍市に住むからといって、誰もが仙醍
    キングスのファンとはならない。むしろ地元
    の汚点、と憎んでいる者も少なくなかっ
    た。が、それでもファンはいる。地味な昆虫
    や味の薄い香辛料にも、どんなものにもファ
    ンはいるものなのだ。”

    目次より抜粋引用
    “〇歳
     三歳
     十歳
     十二歳
     十三歳”

     一人の天才の生涯を描いた、現代ファンタ
    ジー長編小説。同社刊行作加筆修正文庫版。
     地方の万年Bクラスプロ野球球団に、その
    チームにはもったいない程の能力を持つ選手
    が在籍していた。

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    2025年11月29日
  • 楽園の楽園

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    私もNI救会に入会しましたぁ!!

    そして『楽園の楽園』 読みましたぁ!!

    未来は。。。
    人間は。。。

    AIとNIによって。。。

    奥深い森のように
    深く 深く 迷い込んでしまう
    お話でした。。。

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    2025年11月30日
  • チルドレン

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    読書録「チルドレン」4

    著者 伊坂幸太郎
    出版 講談社文庫

    p77より引用
    “小山内さんの言葉を借りれば、「家裁の調
    査官がサラリーマンよりも多く経験できるの
    は、裏切られること」らしい。”

    目次より抜粋引用
    “バンク
     チルドレン
     レトリーバー
     チルドレンⅡ
     イン”

     ごく普通に生きる人達の日常に起きる、少
    し厄介な揉め事を描いた、短編連作小説。
    同社刊行作文庫版。
     銀行強盗の人質になってしまった大学生の
    鴨居と陣内。巻き込まれる原因となった陣内
    の行動から、出会った時のことを思い出さざ
    るを得ない鴨居だったが…。

     上記の引用は、家庭裁判所のお世話になっ
    た人物が、同じ罪

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    2025年11月29日
  • ラッシュライフ

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    なんだろう、この感覚は。
    無関係のはずの5つの人生が少しずつ交錯していく感じがたまらない。
    先に読んでいた「アイネクライネナハトムジーク」を思い出した。誰もが人生の主役であり、誰かの人生の脇役でもある。
    近いうち、再読したいと思える良書だった。
    トランクの死体のくだりに少しご都合主義を感じたことと、教祖の種明かしに物足りなさを感じたので、星4つ。

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    2025年11月29日
  • ゴールデンスランバー(新潮文庫)

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    長いこと積読してたけどふと思いたち手にとった。堺雅人主演で映画化されているとのことでキャスティングを見て登場人物を浮かべながら読み進めた。ちょっと長い気がするけど後半は伏線回収が楽しかった。それでもちょっと悲しい結末に泣けた。配信されてたらすぐ見たかったな。

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    2025年11月29日
  • マリアビートル

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    『マリアビートル』はスリル満点なのに、ところどころ人間味があって、気がつくと登場人物みんなを応援したくなる。
    ラストのまとまり方がやっぱり最高で、読んだあとはちょっと元気をもらえた。

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    2025年11月29日
  • 楽園の楽園

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    人は「ストーリー」を求める。確かにそうだと思う。

    嫌なこと、理解できないこと、うらやましさ、感動ーー、そのたびに、私たちは勝手に物語を作り、原因や理由を探す。

    「自然にまかせてみよう」と思っても、その“まかせる理由”さえ物語にしてしまう。
人がストーリーを求めてしまうことは、もう解明できない本能のようなものなのかもしれない。世の中にあふれるあらゆるものは、結局この性質に行き着く気がする。

    環境破壊、人類の絶滅。
    私たちはなんでも説明したがるけれど、もしそれらが“地球が生きるためのただの動き”だとしたら、人間も虫も植物も同じ存在にすぎない。

    物語が好きで読書をしている私にとって、この発想

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    2025年11月28日
  • 残り全部バケーション

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    ネタバレ

    誰が主人公かわからない状況で山場も分からなかったのに、最後の一文で全て回収して心がスッキリしたのがとってもよかった!

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    2025年11月28日
  • さよならジャバウォック

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    伏線回収どんでん返し小説 !! ⟡.·
    主人公に揺さぶられて所々で「?」ってなっていたことが、後半にかけて明らかになっていくのが面白かった。こういうの大好き(ˊᵕˋ).。oO
    賛否両論あるけど、
    なるほど !! そういうことか!!
    って私はちゃんとスッキリできました。

    〝 過去と他人は変えられないけど未来と自分は変えられる 〟

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    2025年11月28日
  • チルドレン

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    間違えて続編のサブマリンを先に読んでから、この本を読んだけど、面白かった。逆にこの順番で読んで良かったと思えたぐらい。クセ強の陣内さんの家裁調査官になる前の若い時の話しや銀行強盗に遭遇した話し、盲目の友人との出会いの話など非常に面白く興味深く読めた。この陣内さん、関連本が出たら読みたいです。奇跡を起こす、起こせる、そう思うと元気が出ますね。

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    2025年11月27日
  • 楽園の楽園

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    最期まで物語を求めた異物の物語。

    NIに組み込まれているものは物語をもたないのだろうか?
    物語をもつからヒトは異物なんだろうか?

    ヒトは植物や虫や動物などの様に ただ生きて死ぬことができない。
    生きること死ぬことに意味や理由を必要とする。物語を必要とする。だから異物なのか?
    それとも最初はただ異質なだけだったのが年月をかけて異物になってしまったのか?
    ヒトが紡ぐあまりにもヒト本位の物語にNIが愛想を尽かしてしまったのか?


    考えてみるとヒトは生まれて名を得た時から もう何らかの物語に組み込まれているような気もするけれど…。


    読むのはあっという間だったが読後の思考の揺れ動きが激しい。考

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    2025年11月30日
  • 重力ピエロ

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    家族、兄弟の揺るぎない関係を描いた作品。
    当たり前のように存在することであっても、それをものともしない絆に感動しました。
    (あまり書くとネタバレになるので…。)
    DNA(遺伝子)の話が出てきて、化学が好きな私にはとても面白く読めました。
    TTAGGG!

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    2025年11月27日
  • 砂漠

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    物語は5章、春、夏、秋、冬、春、で構成され、今[冬]まで読み終わり、あとは最後の章[春]だけ。
    途中まで読んであえての感想です。
    残りが[春]しかも数ページしかないなんて寂しい。。ずっと読んでいたい類のやつですね。学生時代のイロイロを、伊坂さん調で退屈せずに読めます。伊坂さん、やっぱりキャラ立ちがすごい。

    本当に読み終わりたくなさすぎて、みんな学生のままでシリーズ化で読みたかった〜
    麻雀もボーリングも詳しくないけど楽しめました!

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    2025年11月27日