【感想・ネタバレ】サブマリンのレビュー

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Posted by ブクログ 2024年03月27日

家裁調査官という職業を初めて知った。
子供と向き合うのは、自分の子供でもキツい。
ましてや、犯罪を犯した子供と向き合うなんて。
自分自身と向き合うことと同じで、
放った言葉や態度はすべて自分に戻ってくる。
大人目線で語っても伝わらない。
陣内調査官は、そんなことをすべてすっ飛ばして人とぶつかる。子供...続きを読むも大人も障がい者も関係ない。
それがなんとも爽快。
感想は、
面白かった!
すっきりした!
本の世界にはまるのは楽しい。

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Posted by ブクログ 2024年02月26日

私が1番好きな作家・伊坂幸太郎のおそらく22作目。
これも伊坂さんらしく楽しい作品だった。

ユニークな登場人物が特徴の伊坂作品だが、今回の陣内は特にそれ。ただ、陣内だけでなく、永瀬さんもなかなかユニークでいい。

あと、伊坂作品の読後のちょっとした楽しみが参考文献を見ること。そもそも小説なのに参考...続きを読む文献があることも面白いし、並ぶ文献もかなりぶち抜けている笑 今回はジャス関連の文献が並ぶ。
ゴールデンスランバーの時は、下水道の文献があったような記憶が、、、

最後に、なんでこんなことまで知ってるんだという気持ち。今回はタイタニック号の船長の名前を例に取っていて驚いた。

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Posted by ブクログ 2024年02月02日

陣内みたいな大人が大好きで。
実在していたらいいなと思いつつ、フィクションなんだろうなと諦めがつく、小説を読んでよかったと思わせる素敵なキャラクター。だから小説が好き。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2024年01月22日

本作を読むのであれば是非「チルドレン」を読んでから読んでもらいたい。読まなくても話は通じるが、読んでからの方がよりキャラクターへの愛着が湧く。

「悪いことをした人、もしくはする予定の人にはどのような罰を与えてもいいか?」「もしかりに、赤子のヒトラーに出会ったら、その後彼が多くの人間を殺戮するので先...続きを読むに殺しても許されるか?」
ドキッとするような、当然こうだろう!と即答できそうで、いや…でも…と躊躇うような、そんな難しい命題を登場人物のポップな台詞回しと展開の面白さで考えさせてくれる作品だった。
定期的に何度も読み直したい作品の一つ。

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Posted by ブクログ 2023年11月25日

善とか悪とかひとことでは決められないことが多いけれど、
優しい世界で生きたいなぁと思いました。


伊坂作品を連続で読むと、見たことあるミュージシャンの名前が出てきて嬉しくなります。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2023年09月25日

ずるい。伊坂先生の作品の特有の、後半に畳み掛ける人物たちの交錯が、これもずるかった。棚岡の轢いた相手の真実を知った時、とても爽快な気分になってしまったのは仕方ないと思う。面白すぎた。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2023年09月24日

相変わらず変わった男の陣内さん。名言も多くとても魅力的です。それを少し迷惑がりつつも慕う周りの人たち。今回も面白かったです。

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Posted by ブクログ 2023年08月29日

やっぱり良い。
読んでて楽しいなから、読んで良かったと純粋に思えるのが良い。
何より前作からのヒーロー、陣内がやることなすこと、やっぱりずっと良い。

連作短編集の続編だけど、今作は短編でなく長編。
そして前作に比べて、がっつり重ため。
陣内が言うところの『面倒臭い』話。
なのに、伊坂幸太郎さんの手...続きを読む腕に掛かれば、重苦しくなく、でもしっかりと味わえる。

前作で陣内に惚れた人は、今作でますます惚れ込んだと思う。
陣内語録とか、陣内言動集とか、作ってほしい。
疲れたとき、悩んだとき、笑いたいとき、ひたすら読みたい。

今作の陣内の台詞は好きなものがたくさんあったけど、「今の俺が、今、一番本当の俺だからな」が陣内らしくて好き。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2023年08月29日

前作の『チルドレン』が大好きだったことは覚えていますが、陣内のことを「部下を振り回すハタ迷惑な上司だけど、最後は泣かされる」程度にしか覚えていませんでした。本作もそんな感じで物語は進み、ラスト20頁で胸を打たれる。

人を撥ねた若者に救いなんてあるものだろうかと思っていたのに、「何でもかんでも機械的...続きを読むに厳しく罰していくわけにはいかない」という陣内の言葉には感極まりました。

命の穴埋めなんてできない。だったらどうすればいいのか。被害者のこと、加害者のこと、いっぱい、いっぱい考えさせられます。こんな家裁調査官がいてもいい。

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Posted by ブクログ 2023年08月13日

最後のシーンで思わずうるっと来てしまった。救済の余地がすべての物事にとっては必要なんだなあと。少年犯罪においては刑罰よりも更生、という決まり文句が度々出てくるけど、最後の陣内の言葉で繋がった。

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購入済み

安定

2020年09月10日

前作も大好きで楽しみにしていました。いろいろ考えさせられますが、読み終わると心が暖かくなります。

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Posted by ブクログ 2024年04月07日

2024年24冊目
伊坂幸太郎さん/サブマリン
「チルドレン」での名(迷)コンビ、家裁調査官の陣内と武藤が引き続き登場。
個人的には先に「チルドレン」を読まれることをオススメします

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Posted by ブクログ 2024年03月21日

陣内さん的な破天荒に見えて結局いい奴と真面目に見えて、結局陣内さんについて行く武藤さん
な、関係も好きだし結局私も好き
何かの作品で「後藤さん」も陣内さん要素あったような、確か

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Posted by ブクログ 2024年03月10日

「チルドレン」から打って変わって重たい内容。
並々ならぬ行動力で道を切り拓いていく陣内の存在があるからこそ書けるような話。
罪と罰について答えの出せないモヤモヤに陥るが、ジャズミュージシャン、ローランド・カークの人生の理不尽さと一瞬の輝きから生きる意味を見出すことができる。

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Posted by ブクログ 2024年03月01日

ニュースで騒がれる事実は出来事のほんの一部でしかないのに、随分振り回されている自分に気が付きました。昔の事件の犯人の少年が既に社会復帰している、という記事など見ると、得体の知れない何かが再び世に解き放たれたようなそら恐ろしさを感じることもあります。でも彼らが、どんな時間を過ごし何を考え、これからどう...続きを読む生きていこうとしているのかは私には分かりません。勿論、被害者のことを考えれば簡単に割り切ることは出来ないですが、作中に登場する少年たちのような子達には、次のチャンスをと願ってしまいます。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2024年02月24日

チルドレンの続編ということで読んでみた。
チルドレンでも登場した家裁調査官の陣内と武藤を中心に、少年事件をメインテーマとした物語が描かれている。

タイトル「サブマリン」を訳すと潜水艦。
物語の後半に「水中の潜水艦のごとく〜」という比喩表現が出てきて、その意味を理解した。
人の記憶や悲しみは時間の経...続きを読む過とともに薄れるが、それは普段水中で見えないだけであり、何かのきっかけで急浮上して、姿を現してくる。伊坂さんらしい、ウィットに富んだタイトルだと思った。

物語では、陣内が仕事として関わる3人の少年・元少年が登場するが、クライマックスでそれぞれの少年が陣内に対してグッときて涙ぐむ描写が印象的だった。
チルドレンで陣内が「俺たちは奇跡を起こすんだ」という言葉を発しているが、まさにサブマリンでも奇跡を起こしていた。

ジャズマンのチャールズ・ミンガスとローランド・カークのCDを聴く場面も印象的だった。
この物語には色んな問いかけがあり、正義か悪かに二分できないもの、説明できない、わからないと答えるしかない場面が多いのだが、単純な言葉では言い表し難いものを丁寧に描写して読者に伝えている。

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Posted by ブクログ 2024年01月14日

陣内と武藤の掛け合いが面白く、重い題材にも関わらず、不思議と読む側を暗くさせない。
少年法については、年齢で罪の重さに違いがあっても良いのか?それは誰かの為になる法律なのか?と思う所がありました。
家裁調査官というマニュアル通りにいかない現場だからこそ、陣内みたいな大人が必要なのかもしれません。
...続きを読む林青年が抱える苦悩を見ていると、彼の恵まれているとはいえない境遇に同情する感情と、親がかっこいい背中を見せてくれなきゃな、という気持ちで泣けてきます。

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Posted by ブクログ 2023年12月25日

多感な時期に出会って相談に乗ってもらった大人って歳を取っても忘れない。あの時の言葉が間違いなく今の自分の基礎になっている。

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Posted by ブクログ 2023年11月02日

復讐ならいいのか、被害者が犯罪者なら許されるのか、、線引きが難しい問題であると同時に法では裁ききれない部分が大きいと思った。

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Posted by ブクログ 2023年10月27日

少年事件。
厳しく処罰するべきなのか、更正のために甘くするべきなのか。
テーマは、重いが読んでいる最中も読み終えた後も重くなりすぎないほどよい感じで読める。

陣内さんの人柄がよい。

単純に読書として楽しめる。

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Posted by ブクログ 2023年10月18日

「チルドレン」も面白かったけど、今作はもっと面白い。

少年犯罪に関する罪と罰の物語。
重いテーマなのに読みやすい。

そして今回も陣内さんのキャラクターが良かった。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2023年10月08日

 前作「チルドレン」よりも先にサブマリンに出会い読んでしまった。

 主要な登場人物は、家庭裁判所調査官である武藤と陣内の二人。そして今回、観察対象である小山田俊と、無免許運転事故により、1人の男性を殺してしまった棚岡佑真との関わりを中心にしてストーリーが展開されていくが、途中でてくる視覚障碍者であ...続きを読むる永瀬さんの登場も、ストーリーに深く関わってくる。

 毎度ながら伊坂さんの作品では、登場人物の軽快な会話の掛け合いが魅力の一つではあるが、同時に一見すると意味のないような会話でも、登場人物の考えの本質を突いていたり、大きな伏線であったりすることがより物語に引き込ませる要因であることに気付かされる。

 特に陣内さんの人柄に強く惹かれると共に、後半の怒涛のストーリー展開によってあっという間に読んでしまった。

 大人の刑事事件として裁かれるのではなく、少年犯罪は「更生」を目的として今後どうしていくかが決まっていく。ネットでもよく「人殺しは死刑でいい」など安直に書かれているが、非常に偏った見方で危険な思想であることであると思う。犯罪には様々な思いが潜んでいて、それを頭ごなしに「犯罪」として刑で裁いていっても、実は堂々巡りになってしまうかもしれない。

 この作品を読んで、私はそこまでに至る経緯や犯人の思惑、思想に考えを寄せるだけでなく、ある一つの方向から物事を見ることの危険性に気づいたら気がする。非常に考えさせられる作品だった。

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Posted by ブクログ 2023年09月29日

前作チルドレンを読んでからのサブマリン。
罪の意識と罪に向き合う少年達をテーマに、何が正しいのか、答えに窮する問いを読者に突きつけてきます。
そうした深く考えさせられる内容を、要所要所で陣内さんが、笑わせてくれるので、読むのがしんどくならない様に配慮されてる気がします。
続きのシリーズが出たら、ぜひ...続きを読むまた読みたいです。

あと、から揚げの油とフロントガラスの相性について、検索したのは自分だけじゃないはず。
一度油分がつくと、そこだけ脆くなって、ちょっとした小石でガラスが壊れるので、知らない人はネットで検索した方がいいです。マジで。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2023年09月12日

チルドレンから陣内はさらにめんどくさくでも、少し大人になっていた。
今回は無免許運転の少年の事故を軸に、過去の少年の運転事故や他で保護観察中パソコンに強い少年が出てきたり、、、長編だった。

陣内の過去の事故の被害者少年(今回の事故起こした少年)との約束が漫画を最後まで読ませてやるだったかーってなっ...続きを読むた。
陣内のしつこさってちょっといいよね

あと、目の見えない永瀬夫婦は相変わらずいい雰囲気。

p20 どこでもいいから座ってで、膝の上に座った陣内の話

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2023年09月03日

陣内さん、迷惑な男(笑)
でもこんな人がいたら、更生する少年もいるかもしれない。
「なぜ友達のように頻繁に来るのか?」と聞いたら、「おい、本気で言ってるのか。友達が遊びに来てるんだろうが」ってところが素敵だった。あと漫画も10年もしつこく催促して最後まで描かせたし。(最後まで描いても面白くなかったと...続きを読むかディスってたけどw)
実際は忙しくて過去の案件にかかわってる時間なんてないんだろうけどね。

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Posted by ブクログ 2023年07月26日

面白かった。なんか、良い話っぽい感じにみえた。

この方、伏線回収面倒って思う本もあって疲れる時あるけど、今回は読みやすくて面白かった。

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Posted by ブクログ 2023年09月08日

チルドレンの続編。
家裁調査官の陣内と武藤が同じチームになり、少年たちと向き合う。

目には目を、交通事故には交通事故を。悪いことをした人に復讐するのは罪なのか。犯罪を犯す可能性がある危険人物を事前に罰するのは罪なのか。
難しく重たいテーマであるにも関わらずスラスラと読めたのは、相変わらずの陣内節が...続きを読む炸裂していたからかな?

正解のない問いだとしても考えることをやめてはいけないと感じた一冊。

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購入済み

また前作チルドレンが読みたくて

2021年02月03日

ウィットに富んだ会話とうんちく、張り巡らされたふくせんの妙、何よりステキな仲間たちと織りなす物語、もう一度前作チルドレンを読み直したくなりました。

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ネタバレ購入済み

おまえみたいなやつもいる

2019年10月14日

久しぶりに著者の作品を読んだ。
面倒くさい登場人物に伏せんではなく、短編が一編の物語を織り成していくのに、面白味と安心感を覚えながら読了。
性善説ではなく、人は関わる人によって善くも悪くも変わるんだと、思わせられます。

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購入済み

伊坂幸太郎ワールド!?

2019年07月21日

ひと味違う伊坂幸太郎ワールドを堪能しました。
陣内さん、いい奴なんだよね〜

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Posted by ブクログ 2024年04月02日

久しぶりの伊坂作品

相変わらずのノンストップ急行。疾走感はクセになります。
「チルドレン」では個人的にハマらなかった陣内ですが、今回はよかった。

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Posted by ブクログ 2024年01月01日

あらすじ
家庭裁判所調査官の武藤は貧乏くじを引くタイプ。無免許事故を起こした19歳は、近親者が昔、死亡事故に遭っていたと判明。また15歳のパソコン少年は「ネットの犯行予告の真偽を見破れる」と言い出す。だが一番の問題は傍迷惑な上司・陣内の存在だった!読み終えた瞬間、今よりも世界が輝いてみえる大切な物語...続きを読む




感想
今回も『チルドレン』に続きギャグ満載のコメディタッチの作品かと思っていましたが、めちゃ繊細なお話でした。
少年犯罪ってむずかしい…
罰を与えられない代わりに、更生に向けて励んでいく。
いろいろな少年がいる中で家裁調査官の武藤はまっすぐに少年と向き合い、陣内もそうかと思いきや、思わぬ角度から切込みを入れる!
周りは予想もつかない陣内の暴走に辟易するも、そこには大きな愛が確かにある。
陣内面白すぎるので、自分の職場にもいてほしい笑

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Posted by ブクログ 2023年09月14日

普通だったらあまり関わりたくない人を描いているのに、なぜか引き込まれる。
久々の伊坂さん、よかったです

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Posted by ブクログ 2023年07月22日

読みやすくて一瞬で読み終えた。
何が正しくて何が間違っているのか、、世の中やるせないことだらけ。
陣内、いい人だなぁ。それに比べて、武藤に対してなんの思い入れも湧かない。。。

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