伊坂幸太郎のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
ネタバレ人は新興宗教にハマる。なぜか?それは、大人になれば、答えなどが明確ではないからだ。しかし、宗教には「こうすればいいですよ。」と答えがある。だから、人々は、古い宗教であれ、新しい宗教であれ、ハマるのだ。
僕はなぜ自分がキリスト教にハマっていた時期があったのか、これでわかった。つまり、ヒントなり、答えなりを探していたのだ。いわゆる、正しいものを追い求めていた。読書にハマるのも同じことで、正しさを追い求めるために読書をする、又は映画やドラマをNetflixで見る。そういう意味で本書は文学的要素がある小説だ。まさに、答えがある小説でもある。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ伊坂幸太郎ファンの友人からのおすすめで読みました!
まだ幼い双子の主人公が父親からの暴力を受けるシーンからはじまります。読むのキツイかな...と思ったら年に一度双子が入れ代わるというミラクルが発覚して、重くなりすぎずに読み進められました。
双子の父以外にさまざまな形の暴力が出てくるのですが、暴力を振るう側の狂気、受ける側の心の中がフィクションとはいえすごくリアルでした。
読み終える頃には風我と優我の性格の違いがはっきり分かるほど、思い入れを感じました。
難しい言葉はなくともすらすらと読みすすめられるのに、心にずっしりと残る伊坂幸太郎さんの表現力が素晴らしかったです。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ銀行強盗集団の久遠、成瀬、響野、雪子は、ひょんなことからハイエナ記者の火尻に彼らの正体を気付かれる。弱みを握られた久遠たちは火尻の借金を帳消しにするために、奮闘する。シリーズ三作目。
個性的なキャラクターがテンポのいい会話を繰り広げ、トラブルに巻き込まれながらも、物騒な事件を見事に解決する。読者が求める伊坂さんらしさがふんだんに詰まった、伊坂作品の中でも大好きなシリーズ。
約10年ぶりに再読したけど本当に4人の会話が魅力的で引き込まれる。
特に、響野は事件への貢献度は低いものの、「個性的なキャラクター」「テンポのいい会話」という意味では、澱みなく言葉を紡ぐ演説の達人の彼がもっとも重要な人物なのかもしれない。自己評価と他者評価が違ううえ話し出したら止まらなくて実際にはすごく厄介なんだろうけど、騒がしくて面白い。
とはいえ今回は動物に詳しい久遠が大活躍!
カジノのあるマンションにセアカゴケグモならぬマダラヒメグモを蒔き、その間に防犯カメラの情報を消す。そしてカジノグループのリーダー大桑に追って来させる。
大桑が久遠に負けず劣らず昆虫に詳しかった時は焦ったけど、ここで響野の「いいか、人間というのはな、目の前で作業を堂々と云々」防護服を着たNASAの職員やキャビンアテンダントの例を久遠が思い出し、無事にマダラヒメグモの駆除終了(そうでなくても成瀬がなんとかしたはずだが)。
シリーズ終わりなの悲しいなあ