伊坂幸太郎のレビュー一覧
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購入済み
複雑だけど良い
動物が痛めつけられている描写はすごく不快で、犯人が最終的にどうなったか分かるまでとても長く感じた。
途中、過去から現在へ場面が変わって全ての話がつながった瞬間は、伊坂作品の良さを感じられて良かった。
それぞれの場面での人の顔や風景までイメージの沸く読みやすい作品で、かつストーリーも満足度の高いものだった。タイトルの伏線回収までしっかりされており、気持ち的には晴れないけれど、スッキリ読み切れた感じ。 -
Posted by ブクログ
今から10年前に出版された伊坂さんのエッセイ。
以前「仙台ぐらし」を読んだ時に、
「エッセイより小説の方が好きだなぁ」と思い、この1冊を読むのがこんなに遅くなってしまいました。
こちらは伊坂さんの小説と同じくらい好きでした。
このエッセイを片手に、デビュー作からもう一度全部読み返したくなりました。
いつか絶対やります。
まず伊坂さんのお父様に魅了され、
「なるほど、伊坂さんの作品(考え方)にはお父様から受けた影響も大きく関係しているのか」と納得しつつ、自分の親もこうであったらよかったのにと嫉妬を覚えました。
続いて、私が最も好きな「魔王」について伊坂さんが「とり憑かれるようにして書き上げ」たと表現されていることに自己満足な幸せを感じました。
そして何より、このエッセイで紹介されている本達全てが何と魅力的に感じられることか。
最近好みの本が見つからないな、もう読み尽くしたかしらと考えていた自分が恥ずかしくてたまりません。
伊坂さんに向かって
読書っていいですよね、小説って楽しいですよね、と話しかけたくなるような、そんなエッセイでした。
相変わらず、伊坂さんの作品となるとレビューがいつも以上にうまく書けません。
その代わりに、特に印象に残った部分を記します。
「『何かを断定するのには覚悟が必要で、その覚悟を持たないで軽々しく物事を決めつけている人が多いんじゃないかな』」
「表面的な事実だけを見て、『理解できない』物には蓋をしてしまい、『若者は異常になってきている』と決めつけるのは、このカミュの時代から現代まで、変わっていないということかもしれません。」
「読書というものは、別の世界へ精神的な旅に出かけるようなもの」
「やるべきことをやる、『弱いけど強い』」
「世界は大変だ。残酷なことや理不尽なことで満ちている。僕たちは繊細で、弱い。それは分かっている。分かった上で強く生きていくほかない。」
デビュー20年目の今年もエッセイ集が出るといいな。
2020年21冊目。