伊坂幸太郎のレビュー一覧
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印象に残っているワード
・人は大きな目的のために生きているわけではない、小さな目的のために生きてるんだ。
・情報が拡散されたこの社会で、どの情報が正しく、何が間違っているのかが、はっきりしない。ただ、少なくとも、妻と自分のささやかな場所と時間は損なわれないはず。
この情報社会で、人は、何が正しくて、何が間違っている、ということを、自分の関係のないことまで首を突っ込み、ジャッジしている。匿名であることを逆手に、SNSでの誹謗中傷も増えている。
仕事は細分化され、仕事だから、という理由で悪いことも平気でする人が世の中にはごまんといる。良心がない、と表現されていた。
一方で、日本の社会人は、病ん -
ネタバレ 購入済み
青柳くんたいへんよくできました
知り合いにすすめられて軽い気持ちで読んで、
続きが気になりすぎて止まらなくて、
結局一日で読んでしまった
得体のしれない権力との戦い、というか一方的にやられて、次から次に罠にはめられてしまう。
自分にそっくりに整形された偽物、近づいてくる怪しい女性、自分には覚えがないのに、店でコイツが暴れてた、と証言してくる人や、問答無用でショットガンを撃ってくる警察、、、
読んでるうちに、かなり前から、主人公が犯人に仕立て上げられる準備がされていたことがだんだんわかってくる。
今の時代、情報操作なんて簡単にできてしまうんだとすごく怖くなった。
これからは、受け手の私達が、流れてくる情報をそのまま受け -
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ネタバレ本屋さんで買ってもらった1冊!
本当は別の読みたかったけど、予算オーバーしそうだったから文庫本で我慢、、、
伊坂幸太郎作品にしては今まで読んだものよりちょっと違った感覚だったなΣ('◉⌓◉’)
今まではミステリーでこことここが繋がるんだ!って発見が面白かったけど今回はちょっと不思議なお話だったな\(//∇//)\
不思議な感覚もだけど星野くん、、、
五股ってすごいな( ゚д゚)
一度に五人の全然タイプも性格も違う女性と付き合うとは( ・∇・)
確かにそういう人もいるけれど、、、
そして自分がいなくなるからってちゃんと五人の女性とお別れする誠実さがあるならちゃんと一人の人と付き合 -
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上下巻まとめての感想
また時が経ったら読み返したい出会えて良かった一冊。
上巻は特に怒涛の展開で、あっという間に読んでしまった。途中、なかなか残虐なシーンがあり、そこは読むのが辛かった。井坂好太郎には笑いました。
心に残ったワードは「楽観とは、真の精神的勇気だ。」ほんとついつまらないことを心配して気を揉んでしまう性格なので、このワードを心に留めておきたい。
「文庫版あとがき」で文庫化にあたって改訂されていたことが書かれていました。機会があれば、改訂前も読んでみたい。
「魔王」を読んでなくても楽しめるけど、読んだ方がより一層面白い。そういえば、魔王では「死神の精度」の千葉さんが出てきたんで -
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ネタバレがまくら市という架空の町を舞台に、様々な事件に遭遇する作品集です。
5つのお話が収録されておりますが、どれもとても興味深い内容でした。
1.弓投げの崖を見てはいけない
5年目の結婚記念日のプレゼントを買いに行った帰りに若者たちの不注意で事故に遭い、しかも証拠を消す為に殺そうとするなんて…。
犯人たちへの憤りとともに、このお話に一気に引き込まれました。
しかし登場人物のうち3人が物を持ったまま走る描写があり、最後に車で跳ねられた人物の手に持っていたものが飛んでいくシーンがありましたが、具体的に誰かは書かれておらず…。
結末を読者に委ねる展開はあまり好きではなかったのですが、あとがきを読んでびっ -
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ネタバレうわ〜〜!うわ〜!!すごいわくわくしながら頁をめくった1冊だった!
前作『グラスホッパー』もさすが伊坂幸太郎な1冊だったけど今作はもうなんかレベちにおもしろかった…(相変わらずの語彙力)
続編めちゃめちゃおもしろ〜!となったのは中山七里の御子柴弁護士シリーズ以来。
殺し屋シリーズ、シリーズものとは言うものの登場人物は被らないと思ってたら『グラスホッパー』で登場した押し屋の『槿』と『鈴木先生』もふんわり良い感じに登場してて、読んでなくても問題ないけど、前作読んでる勢を嬉しくてさせるくらいの量で出できてまんまと嬉しかった。
殺し屋たちだからクズが出てきたり緊迫する場面や残酷な描写もあるのに、そこ -
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伊坂幸太郎ワールドにまたもや引き込まれた。
伊坂さんの書く会話のやり取りは、頭のよいツッコミやそう返すかと思うような面白さがあり本当に大好き。
ムッソリーニ、ファシズム、についてあまり考えたこともなかったけどこの本を読んで、みんなが同じ考え方や行動を起こすことってある意味怖いし、いいことならしてもいいとも限らないなと思った。
みんなどこが他責で、「命令されたから」「仕事だから」で物事を成して自分で選択することをしてないだけなんだろうなと思った。
私もきっとそうで。流されて流されて生きてきたなと過去を振り返るきっかけになった。
ムッソリーニのように、何かを変えたり大きな力を発揮することは出来ない -
Posted by ブクログ
働く女性の生活の一部を切り取った短編アンソロジー
女性視点で描かれる各小説から、働く女性の悩み、苦しみ、喜びを感じ取ることができ、不覚にも「クール」で涙した。
他にも、伊坂幸太郎さんの書いた短編は短いながらも伏線が貼られており、読んでいて点と点がつながる心地よさを感じることができた。
エール3作を通して、「働くこと」「社会とつながること」の二つについて考えるきっかけを得れたと思う。今までは社会の歯車というマイナスイメージを持っていた会社員も、見方を変えれば誰かを喜ばせる素敵な仕事のように感じた。
社会人になったのちも、誰かを喜ばせる仕事をしたいし、その喜ばせれるかも知れない機会を「面倒だか