伊坂幸太郎のレビュー一覧

  • ガソリン生活

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    まさかの車目線のお話。内容や起こる事件は本格的なミステリーなのに、車視点なのがユーモアがあってすごく好きでした。車目線のクスッと笑えるシーンもあったり、ずっと手元に置いておきたい一冊になりました。

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    2026年09月25日
  • アイネクライネナハトムジーク

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    伊坂幸太郎さんの作品は今回が初めてです。
    事前に少し下調べをして、その時の気分でこの本を選びました。

    織田一真のキャラクターやテンポの良い会話はもちろん、藤間さんの課長が語る人生の教訓(ミッキーマウスが手を振り続けるくだり)が特に印象的でした。
    2人とも個性的ですが、「こういう人、いるよね」と思わず微笑んでしまうような親しみやすさがあります。多くの登場人物が出てきて、いたるところに伏線が張り巡らされているので、これは確実に「もう一度読むことになる作品」になりそうです。

    終盤のボクシングの熱狂は、まるでジェットコースターで一気に駆け抜けるようなスピード感で、気がつけば読み終えていました!

    読み飽きない仕掛けがたっぷりと詰まった、大満足の一冊でした。

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    2026年09月25日
  • ゴールデンスランバー(新潮文庫)

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    素晴らしい。
    伏線に感じない伏線が散りばめられ、見事なまでの伏線回収。
    読後の気持ちよさがすごい。
    話・構成ともに非常に読みやすいため、万人におすすめしたい。
    評価:10点/10点

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    2026年09月25日
  • 重力ピエロ

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    文が呼吸をしている。
    伊坂幸太郎が書く文体のリズム。それを追いながら文字を読むと、一人称で書かれた主人公の息遣いを感じる。
    わたし自身のお気に入りの作家が誰か。それを決めた作品が、この重力ピエロだった。
    カテゴリはミステリー・サスペンス、といった物に分類されてはいるが、大規模な謎があるわけでも、びっくり大どんでん返しがあるわけでもない。
    ただ、じんわりと答え合わせをしていく。そういった作品でした。
    主人公と他の人物との掛け合いが、海外のやり取り味があるというか、舞台の1シーン、みたいな感じなので、そこは好みが別れるかもしれません。

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    2026年09月25日
  • 残り全部バケーション

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    ネタバレ

    伊坂幸太郎というと、『重力ピエロ』の最初の一文、「春が二階から落ちてきた。」の何たるマジカルなことで有名であると思うが、この『残り全部バケーション』はその反対、最後の一文があまりにもマジカルである。まあそれは小説なんだからそうだろう、と言いたくなる諸君もいるかもしれないが、そんなことを一瞬忘れてしまうくらいには最後の一文がマジカルなのだ。なんだか、ニクい。「焼き肉屋だったら承知しねえぞ」。伊坂幸太郎が書く世界はよくデザインされている。「警察」がいないのだ。なにもかもが目に見えないくらいの細い糸で繋がっていて、それが切れるようなことがない。はじめは何もないと思っていたところに糸が「あった」ということが適当なタイミングで適当に知らされる。あまりにも完璧なのだ。あれはプロットがしっかりしていないとできないだろう。実に、彼の書く世界は文学の力とか可能性とかそういうものに満ち溢れているし、彼自身、心の底からそれを信じているに違いない。現実ではそれは死んだ世界かもしれないが、文学の上では生きた世界なのだ。残り全部バケーション、あとは描かなくてもわかるでしょう?

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    2026年09月25日
  • ゴールデンスランバー(新潮文庫)

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    ネタバレ

    やっぱり人間生きていればなんとかなるんだから、醜態を晒してでも生きて生き抜かなきゃいけない
    伊坂幸太郎の物語はそれをよく感じさせてくれる

    青柳が逃げて生き抜くことを選んでくれたのが嬉しかった

    大きすぎて姿の見えない何者かが迫ってくるストーリーはハラハラしてとっても楽しく読めた
    そこに散りばめられた伊坂節っていうのかな??
    ちょっとふふっと笑える会話がところどころにあってそれがとても好き

    全部の伏線を綺麗に掻っ攫う他の作品も好きだけど、風呂敷畳みきらないスタイルのラストが物語に似合ってた

    森田がすごく素敵なキャラで好きだった、、生きてくれてたらきっと青柳屋!してくれたんだろうな〜

    丸く収まるハッピーエンドではないかもしれないけど、大満足の1冊だった!

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    2026年09月24日
  • オー!ファーザー

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    すごく面白かった!!!
    由紀夫~ と4人のヒーロー、いやいや、4人のお父さん!!
    由紀夫と父、由紀夫と多恵子、由紀夫と殿様、
    由紀夫と鱒二(ますじ)の話し言葉が素朴で、芯があって、面白い。
    ミステリーではなく、ファンタジーでもなく、日常が少し非日常的な、物語で、
    はじめて、本を読んで「ロス」というものを味わった。
    言葉選びから、内容から、登場人物から、みんなみんな最高だった!!
    わたしは、好きな本です!

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    2026年09月24日
  • 777 トリプルセブン

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    『マリアビートル』に続き、天道虫こと七尾のお話。

    今回も、高級ホテルの一室にプレゼントを届ける
    ただそれだけの簡単な仕事だったはずが、やっぱりそうはいかない。事件に巻き込まれ、ホテルから出られなくなってしまう。

    テンポがよく、登場人物は多いのに、それぞれの個性がしっかり立っていて魅力的。次から次へと状況が動くので、一気読みでした。

    そして途中で「兜」の名前が出てきた瞬間、ちょっと泣きそうに。殺し屋シリーズを追いかけてきた読者には、こういうつながりがたまりません。

    善と悪が入り混じり、ひっくり返り、「えっ!」と思わず声が出てしまう場面も。

    高校生の息子にストーリーを話したところ、読みたいと言うので貸してみたら、息子もまったく同じ箇所でびっくりしたらしい。
    作者の誘導に、親子そろってまんまとハマっています。

    メタリックなカバーがとてもかっこよく、どうやらその表紙も読んでみようと思うきっかけになったようです。これから伊坂作品を共に楽しめそうです。

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    2026年09月24日
  • 残り全部バケーション

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    読んでると大筋読めるけど、そんなことは大した問題ではなく、とても綺麗な作品に感じた。構成もとても面白い。誰が主人公で誰が中心なのかが読んでるとわからなくなるが、後半には、合点が行く。伊坂さんの作品はどれも面白いな。

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    2026年09月23日
  • オー!ファーザー

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    4人の父親という設定から家庭環境が悪いのではないかという先入観があったが、全くの逆である。4人が仲良いというわけではないが、心の底では信頼していることを感じた。伊坂さんの得意な要素やパターンで作り上げているとあとがきに書いてあった通り、伏線の回収の仕方や途中からどんどん物語が繋がっていく感じがとてもおもしろかった。

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    2026年09月23日
  • マリアビートル

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    伊坂幸太郎の殺し屋シリーズでも最高作品
    蜜柑と檸檬が好きだったな
    飽きることなく読める
    登場する全殺し屋が好きになる

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    2026年09月23日
  • オーデュボンの祈り

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    大好きでもう何度も読んでる作品
    伊坂幸太郎節が効いているけど、いつもよりファンタジー強めでそこもよい

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    2026年09月23日
  • ゴールデンスランバー(新潮文庫)

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    ネタバレ

    伊坂幸太郎の本は学生の頃何冊か読んだが、本作は久しぶりの伊坂作品。

    関係なさそうな人物が繋がっていく物語の構成がやっぱり面白い。警察のやりたい放題さはどうなんだ?とも思ったがまあ小説なので。

    事件がひと段落してからの青柳と周囲の人々の接触をかいたエピローグっぽい章が余韻があってよかった。ハッピーエンドって話ではないんだけどいい終わり方だったなあ。

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    2026年09月22日
  • 逆ソクラテス

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    甥に本を読んでほしくて、朝読タイムはあるらしいので(朝読は全国共通の言葉なのだろうか?)中学生でも読みやすい本をネットで調べていたらこの本が取り上げられており、丁度、昔読んでたけど伊坂幸太郎また読みたいなぁと思っていたので、買って中学生でも読めそうか確認のためそして個人的欲求の為に読んだ。
    子どもの頃を回想する短編集なので子どもに刺さるのかは分からないが、スポーツをやってることもあり、興味を少しでも持ってほしいと思った。
    子ども時代には価値があり、だがそれが人生の全てでもなく、大人も子どもも同じなのだと言うことを分かってほしいなと思った。
    私はここまでの印象深い小学校での出来事がないので、なんだか侘しさを覚えた。

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    2026年09月22日
  • ゴールデンスランバー(新潮文庫)

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    『俺ではない炎上』のあとに本作を読みました。どちらも「冤罪を着せられ、大衆から逃げる」という共通点がありながら、結末や読後感が異なります。本作の方が読者に委ねられた余白が多く、より深みを味わえました。

    ※以下はネタバレ要素を含みます。

    ​『ゴールデン スランバー』において特に印象的だったのは、最後まで「真犯人は誰だったのか」「なぜ青柳が標的にされたのか」という核心が明かされない点です。国家規模の巨大な権力や悪意が背景にあることを予感させつつ、その真相が闇に包まれたまま進む不気味さが最後まで残りました。もし別作品として、この事件を仕掛けた「真犯人側の視点」で物語が描かれることがあれば、ぜひ読んでみたいです。

    ​物語の結末は「王道のハッピーエンド」ではなかったものの、青柳が過去に関わってきた人たちとの繋がりや信頼は、どんな巨大な力をもってしても決して消し去ることはできず、温かさを感じる作品でした。

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    2026年09月22日
  • マリアビートル

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    舞台は東北新幹線。乗客は、殺し屋など、わけありの人たちで、それぞれの思惑が意外な形でぶつかり、交錯し、心理戦、頭脳戦が繰り広げられていきます。
    個性的な殺し屋がいろいろ登場するのですが、なかでも特にわたしが好きになったのは、二人組の殺し屋「蜜柑」と「檸檬」です。
    文学好きの蜜柑。
    『きかんしゃトーマス』好きの檸檬。
    二人は蘊蓄を交え、哲学的ともとれる言葉を口にします。
    「こういうキャラクターが好きでしょ?」と作者にわたしの心を読み取られたかのように、楽しくておもしろい気持ちにさせられる二人組でした。
    そのほか、興味深いキャラクターの中に、悪魔的な少年「王子」がいます。王子は、明確な答えの出ない質問を、試すように、見下すように、大人たちに投げかけます。
    「どうして人を殺してはいけないの」
    わたしは逆に「どうして人は人を殺してしまうのか」と、殺し合う殺し屋たちの物語を読みながら考えてしまいました。
    そこで、この小説のタイトル「マリアビートル」です。
    殺し屋の一人が、てんとう虫を見ながら、マリアビートルという英語での呼び名について思いをはせる場面があります。小説の中で味わったほうがいいと思うので、ここでは詳しく書きませんが、殺す側の心の中に繊細な感受性が描かれていて、いいなと思いました。

    文庫本の残りのページが少なくなり終わりが近づいてもハラハラ感が増し、「これ、ページ足りるの?」「懸念していた問題は解決するの?」と心配になりながら没入して読みました。そして、無事に読み終わり「おみごとでした」と思いつつ、本を閉じました。

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    2026年09月22日
  • ゴールデンスランバー(新潮文庫)

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    ネタバレ

    結末が想像できない終わり方で、すごく良かったです!
    登場人物が皆魅力的。
    怖くてハラハラしたり、ほっこりしたり、感動したり。

    私はミステリー小説をまだそんなに見てないので比べる事はできませんが、たぶんこんな感じの終わり方は良い意味でなかなかないんじゃないかなと思ってます。
    気づかない伏線が沢山ある気がして、読み返したり他の人の感想も見たくなる作品でした。

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    2026年09月22日
  • マイクロスパイ・アンサンブル

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    今まであまり読んだことのない、新しい読み方ができて面白かった。

    別世界線の2つの物語を交互に読んでいって、最後につながっていく構成が特に印象的。少しずつつながりが見えてくるのも楽しかった。

    自分とは違う考え方にも触れることができて、物事を前向きに捉えるための考え方も教えてもらえるような本だった。

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    2026年09月22日
  • 陽気なギャングが地球を回す

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    2026.09.21

    伊坂幸太郎さんの殺し屋シリーズが大好きで、こちらのシリーズも気になって読んだ。
    まさに読むエンタメ小説。ハラハラしながら伏線が回収されていき、見事にスッキリと結末まで持っていく素晴らしいストーリー。

    4人のメンバーたちのキャラも立っており、交わされる会話がいちいち粋で癖になる。

    読んだ後は1本の映画を見終わったような満足感で満たされた。
    迷わず2作目も読もうと思う。

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    2026年09月21日
  • バイバイ、ブラックバード<新装版>

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    主人公星野一彦が、見張り役の粗暴な大女とともに五股をかけていた彼女たちに別れを告げに行く。
    〈あのバス〉で連れていかれるまでに。

    主人公星野は自分から別れを告げにきたくせに、モヤモヤ引きずってその女性を気にかけている、
    というのを5人(五股をかけてたので)に繰り返しながら話が進む。

    別れるために会いに行き、
    大女の繭美が何でもズバズバ言って辞書を出し、「私の辞書にはのってない」という。
    そして〈あのバス〉で連れていかれるという不穏さもその都度チラリと覗かせる。

    最後の繭美の行動で話を終えた所が良かった。
    ふたりの数週間は、お互いを理解するのに充分な時間だったんだな、と思った。

    太宰治の絶筆『グッド・バイ』をモチーフに書かれている。

    おもしろかった。

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    2026年09月21日