伊坂幸太郎のレビュー一覧
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購入済み
旬な話題と
変わらず軽快な文面の著者たる
久々の小説でした
やり投げとバスケットの旬な話も入り
最後は怒涛の伏線回収
やっぱり小説はエンターテイメントと
再認識させられました
もちろんほろっとした涙もあり。 -
Posted by ブクログ
死神の千葉、彼が仕事の時は雨が降る。彼の仕事は上から指定された人間の死の判定。選択肢は「可」「見送り」の2択、その判断を下すための7日間。全6話からなる短編集。
「死神の制度」:藤木一恵・家電メーカーの苦情係に勤めるOL。パッとしない彼女だが、時々ハッとするような声を出す。謎のカスハラ+ストーカー男はなぜ彼女に固執するのか、それが分かるとすっきりする。千葉が仕事に私情をバリバリ入れたのがいい。
「死神と藤田」:藤田・昔かたぎのヤクザの幹部。藤田は義理と人情のあるザ・昔のヤクザで舎弟の阿久津が慕うのも分かるし惚れてまうやろな人だ。千葉が最期まで見たいと予定を変更した、死神の心までも動かした男。
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Posted by ブクログ
ネタバレ○シーソーモンスター
面白かった!どうしても対立してしまう嫁姑が、どちらにも属さない夫を助けるために一時的に協力し、最終的にはお互いに丁度良い距離で共存を選んだ素晴らしい物語でした!
○スピンモンスター
シーソーモンスターよりも苛烈な対立をしている二人追う・追われる展開が大変面白かったです...。
裏で手を引く者の手強さが所々の描写から理解できるのがとてもゾッとしました!
初めて伊坂幸太郎さんの著書を拝読しましたが、伊坂さん自身の人格が素敵なんだろうな、と感じられる本でした...!あとがきもとても素敵で、螺旋シリーズの他作品を読みたいと思いました! -
Posted by ブクログ
個人的に伊坂幸太郎が好きだ
運命の出会いはゴールデンスランバー
これも毎回の如くタイトルの響きで手に取った。パケ買いで運命に出会った。
ラッシュライフなど色々読みどんどん深みにハマる。そしてアヒルと鴨のコインロッカーを読んで衝撃が走る。
流行りの音楽聴いてます!ぐらいのミーハーな読書ライフだ。
伊坂幸太郎作品はこの後読む作品がすらすら読めなくなると言う弊害があるほど自分にとっては読みやすく相性がいい
伊坂作品には必ず言葉遣いが荒いが本質をついているようで適当ででもかっこいい言い回しをする人間が出てくる。主人公の近しい人のことが多い。そんな人間になりたいし自分はなれないと諦め苦笑してしまう。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ伊坂さんが十年前から構想してた子供達が主役の作品。子供から見た小さな世界の表現力、言葉遣いなどにも意識を向けないといけない為に作成するのに膨大な時間がかかったらしい。その難しさが伝わらない程いつもの伊坂ワールドを発揮していて、かつ読みやすかった。無知を知ることが大事だと唱えたソクラテスに対し、自分は知っていると勘違いしている先生を逆ソクラテスと表現し、その先生に対し、先入観を壊す為に子供達が奮闘する。自分にもどこかしら先入観や主観的な意見で答えがないものでも自分と違う意見だと否定してしまっている場面があったからこそ、自分の先入観を一旦消してみて受け入れる。自分の意見があるならそれを周りに合わせ