伊坂幸太郎のレビュー一覧
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有名作品なのに長らく読む機会がなかったのだが、この度、伊坂ワールドデビュー。このタイトルと「一緒に本屋を襲わないか?」なんて突拍子もなく軽妙な始まり方からは想像もつかない、とても切ないミステリーだった。叙述トリックの代表としてもよく言及されるが、なるほどそこで騙してくるのかと大変楽しめた。タイトル回収を半分ずつ、でもしっかりさらってくれるのもいい(英語タイトルの方が直球でネタバレを想像させる?)
必ずしも後味の良い読後感ではないが、不思議と読んでよかったと思わされる作品。
作品を通じて要所で出てくるブータンの人達の人生観が作品のテーマと混然となって、いい味を出している。
これまでちゃんと聞 -
Posted by ブクログ
前作のグラスホッパーを読んだので、続きで読みました。
グラスホッパーと比べて、個人的には正直に言って3倍も5倍も面白かったです。
共通して出てくるのは鈴木とあさがお、スズメバチなどでしたが、とにかく今作の登場人物が相当ユーモアあり狡猾さあり間抜けさありで楽しめました。
途中では、王子と蜜柑檸檬に、かなり分があるのかなぁーと思っていたんですが。
木村は最後まさかの展開に、王子もこういう終わり方ね、というところで、蜜柑と檸檬は本当に良いキャラクターをしていて勝ち残って欲しいと思いましたが、。ちゃんとエンディングで出てくるところが良し。スズメバチがいるんだからそっちが勝ちかと思ったりもしましたが、半 -
Posted by ブクログ
読みやすい。超読みやすい。情景がスムーズに浮かび上がる。
伏線回収とか驚くようなトリックのイメージが強いけど、物語自体の素直さと言うか負けそうな主人公がグッと拳を固めて現状に立ち向かうような力強さがある。
その力強さに引っ張られてしまうのは、情景描写の分かりやすさもあると思う。
第3部が物語のプロローグになっていて、とても印象に残るぶっ込み方をしてくる。突如20年後とか言われて「何?何?これどう言う事?」と強烈なイメージを与えておきつつ、全てを読み終わった時に改めて気がつく。あれはプロローグでもありエピローグだったんだと。
小説ってやっぱ面白いな。と再認識させてくれる作品だった。
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Posted by ブクログ
『マリアビートル』を読んでまず感じたのは、これは新幹線を舞台にした殺し屋たちのアクション小説ではなく、「偶然」と「必然」の境界を描いた物語だということだった。
東京から盛岡へ向かう東北新幹線。その車内には、殺し屋、復讐を誓う男、冷酷な少年、裏社会の人間たちが、それぞれ異なる目的を抱えて乗り合わせている。一見すると無関係に動いているように見える彼らの運命は、車内という限られた空間で少しずつ交錯し、やがて思いもよらない形で一つの物語へと収束していく。次々と立場が入れ替わり、予想を覆す展開が続くが、読み終えたときに強く残るのは、事件の派手さではなく、その裏で巧みに積み重ねられていた因果の連鎖だった -
Posted by ブクログ
ネタバレ死人は出たが、主人公視点ならハッピーエンドではないにしてもバットエンドでもなかった。小説ながらそれがよかった。
過去現在未来の構成、人物視点の切替で興味を引いた。
読んだ感想一発目は、理不尽だが逃げられない。この小説はもう20年前のものだが、今の現代でなお、〇〇ハラスメントを逆手に取った「〇ハラ亅ハラスメントを逆に受けるケースが多発。〇ハラですと訴えたら、訴えられた側は一瞬にして発言権を失い負ける。国会でも嘘の週刊誌ネタで無駄に追求してあたかも真実かのように報道されている。
常に情報には裏があると思って接しないと危険。これが20年前の小説なのかと驚き。
もはや何も信じられない。安易に信じてはい