伊坂幸太郎のレビュー一覧
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ネタバレ短編が幾つもある本で、違う物語の中で登場人物が登場してくるシーンも興奮した。物語の中でこのシーンは何のシーンだろうと思った箇所が最後まで読むとここに繋がるのか...!!となる事が多くてその度に鳥肌が立った。伏線回収される爽快感があってとても良かった。
「先入観」で最初からこうだと決め込んでしまったら、何も変わらない。先入観で悪く決めつけられた相手は萎縮してしまうし、可能性をなくしてしまう事に改めて気付けた。間違えた道を選んでも、軌道修正して真面目に続けていたら前を向いていけるいうのが物語の要になっていて好きな作品の1つになった。 -
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ネタバレ死神の千葉は、選ばれた人間の元へ行き1週間調査する。
そして「可」か「見送り」か判断して報告する。
「可」の場合は、その人間は死亡する。
死神は皆、「可」とする方が圧倒的に多い。
千葉を含め死神は、人間の作った音楽が大好き。
千葉の嫌いなものは渋滞。
千葉の仕事中は必ず雨が降る。
【死神の精度】
コールセンターの苦情受付係の女
【死神と藤田】
ヤクザの藤田と子分、その他勢力のいざこざ
【吹雪に死神】
吹雪の旅館でのサスペンス
【恋愛で死神】
ブティック勤務の男が一目惚れした女とのあれこれ
【旅路を死神】
殺人を犯した男との逃亡
【死神対老女】
海の見える高台で美容院を営む老女
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Posted by ブクログ
ネタバレ殺し屋シリーズの3作目ということで、どんな感じの話かと思ったが、前2作とはまたガラリと変わった展開で、楽しめた。恐妻家が本業で、殺し屋が片手間かのような描き方に、思わず笑ってしまう場面もあった。
一応扱いは短編集らしいが、話自体は繋がっており、どう展開していくかと思っていた後半は、兜の死があっさりと明かされ、息子・克己によるストーリーとなり、やはり一筋縄では終わらないなと感じた。最後は10年越しの敵討ち、というクライマックスだが、やはり描き方の性質上、全体として終始ほのぼのとした感じがある、独特な一冊だった。ラストは妻との出会いシーンで終わるのもしみじみとした。 -
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ネタバレ伊坂幸太郎さんの『砂漠』。
仙台市の国立大学に入学した主人公・北村は、軽薄なプレイボーイの鳥井、超能力を持つ南、大学一の美女の東堂、パンクロック好きで熱血漢の西嶋という個性豊かな4人と出会います。鳥井が「東西南北の苗字を持つ仲間を集めたい」と言って麻雀に誘ったことをきっかけに、5人の交流が始まります。
日常は大学生らしいボウリング勝負、合コン(長谷川藍子ら短大生を相手にしたもの)、アルバイト、学園祭、音楽(パンクロック談義)などで彩られています。一方で、非日常的な事件も次々と起こります。
仙台の街では「プレジデントマン」と呼ばれる通り魔が出没します。中年男性に「大統領か?」と問いかけては -
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ネタバレ過去と現在の話が交互に進んでいくため、読者は断片的な情報を少しずつ得ることしかできない。物語を読み進めていくと、これまでに得た情報が頭の中で少しずつ繋がり、謎が解けたような感覚が生まれてくる。しかし物語の終盤、自分が大きなミスリードをしていたことに気づかされ、それまでの解釈が一気にひっくり返る。この瞬間こそが、この作品の面白さだと思った。
ドルジはひとりぼっちになってしまい、とてつもなく大きな絶望や悲しみ、無力感を抱えていたのではないかと思う。だからこそ、椎名が隣に引っ越してきてディランの歌を口ずさむ姿を見つけたとき、「ドルジは一体どんな気持ちだったのだろう」と考えると胸がじんとする。
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