伊坂幸太郎のレビュー一覧

  • チルドレン

    Posted by ブクログ

    迷いない伊坂幸太郎の流れるような文章、ほんと大好き。
    何回読んだかわからないけど、チルドレンも再読。

    短編なのにきちんと繋がりがあって、一つ一つの些細なエピソードですらちゃんと伏線を回収してくれて安心(?)できる笑

    0
    2025年10月26日
  • 重力ピエロ

    Posted by ブクログ

    読み終わって、不思議な感覚になった。
    正解ってこの世にはないと感じた。
    強姦されて、産まれてきたことが幸せなのか不幸なのか、それも分からないが、春の苦しみはとても奥が深いものだと感じた。

    0
    2025年10月26日
  • アヒルと鴨のコインロッカー

    Posted by ブクログ

    大学生の椎名が、引っ越し先であるアパートの住人から「一緒に本屋を襲わないか」と提案される。
    過去に起きた河崎&琴美&ドルジの物語と椎名の物語が交互に進む。
    読むのは多分4回目。初めて読んだ時は小説ならではのギミックや、点と点が繋がる感覚が気持ちよかった。作者の作品では〈ラッシュライフ〉と並んでツートップで好き。
    陰湿で凄惨な事件が背景で起きつつも、作品の雰囲気はのどかだなぁと気づいた。

    0
    2025年10月26日
  • アイネクライネナハトムジーク

    Posted by ブクログ

    再読。張り巡らされた伏線が温かくて感動的であり、そのストーリーの巧みさに改めて引き込まれました。

    ​一見無関係に見える複数の短編が、時系列を超えて静かに、そして確実に関わり合っていく構成がこの物語の最大の魅力です。

    街頭アンケートから始まる佐藤と紗季の出会い、ボクサー小野学の恋、高校時代のいじめっ子との再会。それぞれの日常で起きた小さな出来事が、実は全て繋がっていたという伏線回収の連鎖は、まるで精巧なドミノ倒しのようで、読者に大きな感動と驚きを与えてくれます。

    ​特に笑えたのが「誰の娘か知ってますか?」のストーリーです。いじめっ子に対する報復として、攻撃的ではなく、「やめておいた方がいい

    0
    2025年10月26日
  • サブマリン

    Posted by ブクログ

    読書備忘録952号。
    ★★★★★。

    チルドレンからの家裁調査官シリーズ!
    (シリーズ続いていないから寂しい)

    陣内、武藤のテッパンコンビによるコミカルな伊坂ワールド。
    彼らが直面するのは少年事件。裁くのではなく再生を目指す。
    一方で少年事件の被害者としては、再生なんて要らん!裁け!償え!という、ある意味、普通の感覚。これは難しすぎるテーマ。

    粗筋備忘はそぐわない作品。
    ストーリー骨子備忘禄で。

    チルドレンから更に時間は過ぎて。
    再び武藤くんは少年事件担当に。
    武藤くんは結婚して、二人の子持ち。
    更に後輩にオモロイ女子、木更津安奈が参戦!

    そして、チルドレンからの盲目の永瀬と優子が非常

    0
    2025年10月25日
  • 陽気なギャングが地球を回す

    Posted by ブクログ

    本作品に限ったことではないが、嘘を見破るという能力は非常に便利だと感じる。本来なら読者に任せられる解釈を「嘘だ」という成瀬の一言で話を一本道にできる。彼や彼らの波に飲まれてしまうような感覚になり、とても面白かった。伊坂氏が描く、嫌味を含んだ極端な言い回しの、登場人物同士の掛け合いがとても好みで、読み進める中で何度もニヤニヤさせられていた。私が何を読んでいるか知らない周りの人には嗤われていたと思う。
    友人からの薦めで読ませていただいたが、読んで良かった。シリーズ作であるとのことなので、自作も読みたい。

    0
    2025年10月25日
  • アイネクライネナハトムジーク

    Posted by ブクログ

    人は出会い、交差するー
    伊坂さんの語りには、パズルのピースが一つずつ埋まっていくような嬉しさが詰まっているなと思う。
    ああなっていたらいいのに、が裏切りなく実現されていく夢のような空間だ。
    偶然から必然から生まれた関係性、音楽との出会いから踏み出した一歩、手に汗握る熱い展開。どれも美しくかっこよく切り取られて読後には「ああ、読んでよかった」そんな嬉しい気持ちが広がる小説だった。

    0
    2025年10月24日
  • ペッパーズ・ゴースト

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    10/20くらいから10/23

    面白かったー!!!手が止まらない!!
    最初のネコジゴの話面白くて、これが本編じゃないんだ〜しょんぼり…ってなってたら!!まさかの!!!

    特異体質な設定から、キャラクターに背景に、散りばめられた要素に…無駄なところがない感じで、とてもよかったな。終わり方もホワイトラビットみたいなモヤモヤ感もなくて、伊坂幸太郎のこと好きになった。かも。

    結局今をどう生きるかだよね〜う〜ん。
    マンクスはかわいい。

    0
    2025年10月23日
  • 楽園の楽園

    Posted by ブクログ

    主人公の名前が五十九彦(ごじゅくひこ)、三瑚嬢(さんごじょう)、蝶八隗(ちょうはっかい)ときて西遊記のパロディかと思ったが、名前で遊んでても内容はなかなかに壮大で驚いた。
    AI(アーティフィシャルインテリジェンス)に対するNI(ネイチャーインテリジェンス)の話だとだけ書いておこう。

    0
    2025年10月22日
  • ペッパーズ・ゴースト

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    一度読み出すと止まらない…
    自分の言動は誰か創作者の手によって操作されているような気がすると話す登場人物がいて、
    ドキっとしちゃいました。
    小説そのものの良さを最高に活かした作品で
    すごく面白かったです。
    ニーチェについては名前しか知らなかったので、
    この機会にどんな哲学者だったか調べてみようと思います。

    0
    2025年10月20日
  • モダンタイムス(下) 新装版

    Posted by ブクログ

    目に見える拷問的な暴力と「そういうことになっている」システム的な見えない力。いろいろな「力」と意表を突く展開に恐怖し憤り踊らされ···清々しい脱力感!芯の強い女性、読者に委ねる正義や良心の解釈、遊び心とユーモア、伊坂さん大凝縮の大長編!

    単行本の分厚さにビビって上下巻にわかれた文庫なら読めそう、という謎の理由で(あと旅のお供に)今回文庫版を選びましたが、文庫版あとがきによると「文庫化にあたり、大きな変更」がされてるそう。そんなこと言われたら気になるじゃないですか!
    時間を置いて単行本も読むべきです、絶対。笑

    ”人はいつだって、得意なやり方で、世の中とぶつかっていくほかない。そして、得意なや

    0
    2025年10月20日
  • マリアビートル

    Posted by ブクログ

    読み終わるまで寝不足だった(寝る前に読む派)。『777』で伊坂作品デビューしちゃったもんだから、『777』→『グラスホッパー』→本作だった。『777』では天道虫くんが推しだったから、2作目で予期せず会えて私は”ついてる”。もし 『AX』にも登場するなら生き延びることネタバレになるけど、大歓迎。グロい描写は少なくていいけど、胸糞悪いガキを成敗するシーン”を除く”って思った(怒)。

    0
    2025年10月20日
  • 777 トリプルセブン

    Posted by ブクログ

    本当に面白かった!まるで映画の世界w
    伊坂幸太郎作品って感じでした。
    色んな殺し屋が出てきてこれからどんな展開になるのか、最後までハラハラしながら進んでく。
    なんといっても、てんとう虫くんが主人公だったのが嬉しかった!マリアビールがほんとよかったから。
    本当伊坂幸太郎の殺し屋シリーズは、いつも読み終わるのが寂しくなる。カッコ良い作品でした!

    0
    2025年10月19日
  • 逆ソクラテス

    Posted by ブクログ

    僕はそうは思わない
    作者が伝えたいこのフレーズの意味を最後まで読んでしっかりと理解してとても腑に落ちました。自分自身がどちらかというと真面目に生きて損をする側の人間であると思っているので、この本はそういう気持ちを持ってネガティブになってしまった時にこそまた読み返して勇気づけてもらいたい作品でもあるなと思いました。

    0
    2025年10月19日
  • 逆ソクラテス

    Posted by ブクログ

    以前伊坂さんの作品を読んだ時は読みやすくて気になる小説を書く人だなぁとしか思わなかった。
    しかし、この作品は伊坂さんの人となりが出ている作品だった。芯をしっかり持っているが、それを周りに押し付けない、それでいて、様々なことにおいて色んな視点から物事を見ることが出来るフラットな人であると感じた。
    伊坂さんの内面を知ることができるような作品で嬉しかった。伊坂さんの内面を垣間見たことで、他の作品も読んでみたいと興味が湧いた

    0
    2025年10月19日
  • 逆ソクラテス

    Posted by ブクログ

    間違いなく、伊坂作品の中で一番好きな作品です。
    「自分はそうは思わない。」
    かっこよくて、いい言葉だなあ

    0
    2025年10月19日
  • ロングレンジ

    購入済み

    伊坂幸太郎先生

    一番、好きな作家さん。やっぱり伊坂幸太郎先生は最高。

    0
    2025年10月18日
  • 逆ソクラテス

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    Audibleにて拝聴しました。
    伊坂幸太郎さんの凄さを改めて実感した1冊でした。
    どれも美しい短編でしたが、「アンスポーツマンライク」が私は1番好きです。歩くんが1歩を踏み出すシーンが本当に印象的でした。そしてその「アンスポーツマンライク」のその後を、「逆ワシントン」で更に強めるサプライズ。非の打ち所がない傑作短編集です。

    0
    2025年10月18日
  • 死神の浮力

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    良い。
    伊坂幸太郎の本領発揮。散りばめられた名言。
    死ぬのは怖いけど怖いことさえわからない。
    今、今日をよりよく生きる。

    0
    2025年10月18日
  • マリアビートル

    Posted by ブクログ

    前作「グラスホッパー」と同じように終始ハラハラドキドキ展開。心休まる瞬間はほとんどなかった。
    前作の人たちが活躍していたり重要なカギを握っていたり、繋がらないと思っていた人たちが繋がったりとなんだかもう壮大すぎて面白かった。最後のスッキリも嬉しかったな。
    新幹線の車内での出来事とは思えないくらい!

    0
    2025年10月17日