伊坂幸太郎のレビュー一覧
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いちおうミステリということになっているけど、推理要素は薄め。
死神である主人公と、死の対象として選ばれた人物たちとのやり取りが中心の短編集。
短編としてそれぞれの話の出来がとてもよく、ほっこりもするし感動もする。
ただ、基本的にどの人物もどうしても「死」が訪れることがメタ的には分かっているから、どこか悲しい気持ちにもなる。
死ぬことは予見できないし、誰にでも訪れるもので、それをみんな理解はしているのだけど、常に忘れずに胸の中にあるかといえばそうでもない。
でも後悔しない最期を迎えるためには、いつも忘れずにいないといけないな。と考えさせられるような内容だった。
決して陰鬱な感じではなく、話として -
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面白かったです。
8年後に小惑星が地球に衝突すると聞いて、人はどんな行動を取るのか。そして残り3年となった今、それぞれ人はどう過ごすのか。何を感じ、何を達成したいと思うのか。恐れるのか、あるいは別の感情を持つのか。
まずその世界観に舌を巻きます。
一人一人の視点で描かれる短編の形式でありながら、伊坂さんの小説お馴染みの、こっちの登場人物があっちのお話に登場して、というのが散りばめられていて、あぁこの人は他人の目にはこういう風に映るんだな、とか、そういう面白みもありました。文章のセンスやテンポの良さ、それからユーモアもいつもながら、楽しませていただきました。何でこんな面白い文章が書けるの!もー -
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黒澤いい奴過ぎるやろ。
視点が切り替わりまくってだいぶ複雑な小説でした。ただそれに見合う展開が......スゴすぎる。
しかもところどころ自分自身でこの小説を自虐している文があったから、オーデュボンかなんかで色々言われたんやろな。
実際、一部の評論家からすれば『レ・ミゼラブル』の引用と、叙述の強調。
ミステリ的には二回以上の偶然。とツッコまれそうな点が結構ある。
私に言わせてみれば、それら伝統かなんかを守って、この小説のオリジナリティが失われるなら本末転倒だ。伊坂幸太郎は伊坂幸太郎であるべき。
おかしいと思わせる箇所をわんこ蕎麦よろしく追加しまくればそれは普通であり、笑わせる箇所を『美 -
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ネタバレようやく読めた、殺し屋シリーズの最新作。
やっぱり好きだわ、このシリーズ。
徹底的についていない男「天道虫」。
もともとは殺し屋なのだが、あまりの運のなさに、「簡単かつ安全な仕事」を請け負っている。
今回は超高級ホテルに宿泊する男にプレゼントを届ける、というだけのはずだった。
案の定ちょっとしたアクシデントはあったが、とりあえずこのホテルから出ることさえできたら、任務は無事完了のはずだったのだが。
一度見聞きしたものを決して忘れない紙野は、非合法の組織を抜けようとホテルの一室に身を隠し、逃がし屋が雇っていたボディガードを待っていたのだが…。
「マクラ」と「モウフ」、「高良(コーラ)」と「 -
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ネタバレ20年近く前に刊行された当時に購入し、幾度となくあった引っ越しや整理を乗り越えずっと本棚に残っている作品。
(これは蛇足だがこの文庫、刊行当時は619円、2026年現在は814円だそうだ)
数年に1度読み返すのだけど、時代を感じる描写もないので違和感なく読むことができる。
今回は続編のサブマリンを読みたいがために復習として読み返した。
この本は時系列が違うものの共通して登場する人物がいる連作の短編集で、適度に話が区切られているので細切れに読書をする人でも読みやすい。でも通して読んでも話がつながっているので面白い。
誰を中心とした視点での話の展開になるかは話毎に異なる。全編通して登場する、陣内 -
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ある家で起こる立てこもり事件。
ある場所では誘拐犯の妻が誘拐されている。
ある家には空き巣が侵入している。
様々な事件が1つに繋がる瞬間はとても気持ちよかったです!
視点や時間軸が次々に変わっていくことや、作者の語りが多用されていることで飽きることなく、最後まで楽しく読めました
今作のトリックと作中に何度も出てくるオリオン座やペテルギウスなどの星の話は「時間が進まないとわからない」という点で共通しているのが物語を深めているなと感じました!
そして、相変わらず兎田、黒澤、中村などのキャラクターがステキ(オリオオリオも…?)
ずっと読んでいたくなるような軽快な会話劇もステキ
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伊坂幸太郎の『死神の精度』を読んで、私は「死」に対する考え方は人の数だけ存在するのだと強く感じた。物語に登場する人々は、死を前にしてそれぞれ異なる選択や感情を抱いている。自分には特別な才能があると思い込むことで死から遠ざかろうとする人もいれば、思い込みや勘違いの末に死へと向かってしまう人もいる。その姿はとても人間らしく、考えさせられるものがあった。
特に印象に残ったのは、死を静かに受け入れながら、孫とひそかに会う時間を楽しみに生きる老女の姿である。死を恐れるのではなく、残された時間を大切に過ごすその姿に、温かさと強さを感じた。この本を通して、私は自分自身の最期についても考えるようになった。も -
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ネタバレ4人の父親がいる由紀夫の日常について、コミカルに描かれた作品。
性格が全く異なる父親達と由紀夫の会話がテンポよく書かれており、読んでいて心地よかった。
そして、見事な伏線回収。
点と点が線になっていき、その中で父親4人の由紀夫への愛情がひしひしと伝わってきて、心が暖かくなる作品だった。
父親が4人いることは、一般的とされる父親が1人の家庭から見ればあり得ないことだと感じられる。
だが、由紀夫にとってどんな形の家族であっても、家族を愛する気持ちに変わりはない。
表紙の題名の下にa familyと書かれているが、父親が4人いるから特別ということでもなく、世界中にある「1つの家族」という風に読み取れ -
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ネタバレほんまに面白かった!!
1話目にタイトルである残り全部バケーションから始まり、突然知らない人に友達になりましょうとメールを送り、返信をもらえたら裏稼業から足を洗えるというとんでもない条件からスタートし無事に仕事を辞められることに…しかし溝口は自分のミスを岡田になすりつけ、岡田はそのまま亡き者(?)になってしまう。溝口はずっとそのことを後悔し、相棒が変わっても岡田のときは楽しかった…と語るほど。溝口の後悔の物語であるんだけど、どれも重たくならずコミカルに進んでいく。始めの方はこの話とこの話でどう繋がってるんだ?と思ったりもしたけど、細かい要素が散りばめられていて、最後の話で焼き肉のメールだったら -
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嘘を見抜く名人 成瀬
演説の達人 響野
天才スリ 久遠
精確な体内時計を持つ女 雪子
4人仲間の銀行強盗のお話。ハイテンポで話が進むので一気読みでした!
軽妙な会話は飽きることなく、本当に楽しかったです!!
小さな伏線もきれいに回収され、読後はすっきり!爽やかな気持ちになりました
銀行強盗をしたり、死体を発見したりと結構ハードなストーリーですが、伊坂さんの素敵な文体でコミカルに書かれていました。重くならない展開で気軽に読めるのがこの作品の良さだなと感じました
登場するキャラクターはみんな魅力的!地道や田中、慎一、タダシなど、銀行強盗の4人以外もみんな良いキャラ!
「ロマンはどこだ」の強