伊坂幸太郎のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
「陽気なギャング」シリーズの第3弾。4人組ギャングが見事に銀行強盗をする。この小説は、軽快でスリルがあり想像できない面白さがある。
銀行強盗をしてからストーリーが動いていく。週刊誌記者との接触で銀行強盗がバレてしまう。しかし、その週刊誌記者に復讐をするグループと週刊誌記者の借金の取り立て屋が絡んできて、まったく予測不可能なストーリーを展開する。
今度こそ、ギャング4人組は銀行強盗の正体がバレて捕まってしまうのかと思ってしまった。週刊誌記者に記事にされる可能性が出てきて絶体絶命になる。エンディングに向かっての描写は、スリルとエンタメ性が重なり合って唸らされた。
この作品は登場人物が優れてい -
Posted by ブクログ
ネタバレ青春小説だと聞いて読みましたが、伊坂幸太郎でした。
ストーリー展開や登場人物のセリフが相変わらず軽快でクセがある。
アヒルと鴨みたいなどんでん返し。よりは伏線回収が多めかな。ゴールデンスランバーよりは強くない。
『モラトリアムの贅沢さ』を主軸にしているのが、考えなくても率直に伝わってくる。なんか展開は早いのにスローなんだよね。イメージでここまで変わるんだなと思い知らされた。
構成について、登場人物の情報を詳細に書いた。と本人は語るが、その効果はあまり感じなかったかなぁ。ただ『重力ピエロ』と比べるとキャラの設定にブレがなくなった気はする。だから現実感が消えない。
『重力ピエロ』はどこか遠 -
Posted by ブクログ
伊坂幸太郎さんの「殺し屋シリーズ」を読むのは、「マリアビートル」に次いで2冊目。
「マリアビートル」では、天道虫(七尾)は新幹線から降りられなかったが、「777 」では、高級ホテルの一室にプレゼントを届けるだけの簡単な仕事のはずが、そのホテルから出られなくなってしまう。そんな状況の中、またしても次から次へと不運が待ち受けていた。
登場人物がそれぞれ個性的で面白いのに加え、ハラハラドキドキの展開で、先が知りたくなって一気に読み進めることができる。
登場人物の名前も面白い。マクラとモウフ、高良(コーラ)と奏田(ソーダ)、吹き矢を使う六人組のアスカ、ナラ、ヘイアン、カマクラ、センゴク、エド。