伊坂幸太郎のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ首相暗殺の濡れ衣を着せられた主人公が、警察や世間の目から逃げるサスペンス小説。
終始映像が頭に浮かんで、ハラハラドキドキでとても面白かった。
大学生時代の回想が要所要所で盛り込まれていて、くだらない話ばっかりしていたけど素敵な学生時間を過ごしたんだなと思わされることが何回もあった。それが追われている場面で出てくるため、その対比が物凄く残酷に感じられた。
結局この事件は誰が企てたものなのかは分からなかったけれど、著者の伊坂幸太郎さんも、伏線を全て回収するのは好きではないといったことを言っていたみたいなので、そういうものなのかと納得している。
後半は特に樋口晴子かっこよかったなぁ。
ラスト -
Posted by ブクログ
久しぶりに没入感ある読書体験をさせてもらえた。
夫をついつい死に至らしめ、どうしようかと混乱している量子の元へ、大学時代の後輩である桂凍朗が現れ、夫の死体を一緒に片付けてくれると言う……
序盤からもうハイペースで、量子と同様、混乱の渦の最中にずっと放り込まれている感じだった。
桂の目的は何なのか、ジャバウォックという人間の脳に取り憑く得体の知れない物質(?)が物語の中心に据えられており、筆者らしい「現実的なのにどこか非現実的」さにワクワクした。
途中から量子と行動を共にする夫婦も、有能そうなのにどこか欠けている感じが良い。夫婦は悪い人間ではなさそうだが、本当に信頼していいのかどうか読者側とし -
Posted by ブクログ
ネタバレ本書に限らず、伊坂幸太郎さんが描く会話が本当に大好き。やけに遠回しな伝え方や、皮肉めいた表現。会話を紡ぐ登場人物同士の関係性を読者に想像させ、小説の素晴らしさをしみじみと感じる。
それだけが伊坂幸太郎さんの魅力ではないのだけれどするすると文字を浴びせられ、どんどんページを捲らされるのが気持ちいい。
「現在」の時間軸で頑なに河崎の名前を出していないことや、容姿の端麗さに関する記述が乏しいことから、「二年前」の河崎とは別の人間なんだろうなとは思っていたけれど、本当にそうだとそれはそれでびっくりするし、納得する。
これは自分の解釈だけど、はじめに椎名と河崎が会話した場面で、
「実は、俺は死から、復