伊坂幸太郎のレビュー一覧
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久しぶりに小説でも読むかーと思って手にとった作品。結果として、読書初心者には大正解だったかも。ポップな狂気も、どんどん進む展開も、終わりのまとまりの良さも、刺激中毒の若者にはすんなり入りやすいしね。
読んでる感覚としては、洋画みたいだなって思ってた。オーシャンズてきな。読んでる手が止まらなくなるって感覚を久しぶりに味わった、最高。
この本の後に同作者のゴールデンスランバーも読んでどっちも好きだったんだけど、読後感の種類が違う。ゴールデンスランバーが、ずっしりと誰かに共有したくなるような重みのある感情なのに対して、777は「最高ー!!」と両手をあげたくなるような感情。伊坂さん、すご。 -
Posted by ブクログ
伊坂の777を読んだ後に読んだから、序盤の登場人物の複雑さ、意外にゆっくりな物語展開に手が止まりそうになりながら読んだ。いやー、序盤の自分が信じられないね。読後の興奮感たるや。
「だって最後には捕まるじゃん」ってずっと思いながら読んでたから、結構読んでて苦しい瞬間も多かった。苦しかった理由として、「こうすればいいよ!」っていうのが安易にでてこないところもある。だって相手は大きな権力なわけだし。単純で爽快な解決策なんてなくて、悩みつつ選びとった選択肢が最終的に俯瞰して見ると最善手だったんじゃないかって思える。自分はそれが好きだった。
冤罪からの逃走劇という分かりやすいアクションなテーマなの -
Posted by ブクログ
ネタバレこの本を読んで抱いた感想として、主に2種類ある。
「嫉妬」と「労働の心構え」である。
死神である千葉は、多様な人生を間接的に体感できる。また、死を恐れないどころか、死そのものや人間というものに興味を持っていない。その一方、我々人間は、今の一度きりの人生しかなく、他の人間が作り出す残酷な社会で生きていかなければならない。私は、そんな人間に生まれたが故に、他人を意識せずに多様な人生を間接的に体感できる千葉に対して、嫉妬心を抱いてしまった。
また、死神の千葉は、時折、仕事に対する考えを洩らす。千葉の仕事に対する姿勢は、我々人間が持つべき仕事に対する姿勢であったように感じる。その意味で本書は、単なる -
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ネタバレおそらく4度目くらいの再読。今だにこれ以上に面白かった本と出会ったことがない。さすがに3回も読んでいたので、大まかなストーリーは頭の中にしっかり刻まれていたが、その分細かいセリフに散りばめられていた伏線(と言うと簡単だけど本当にしれっと貼られているから怖い)やら、拳銃の行方やら、座席の位置など、頭の中で考えられる余裕が生まれて何倍も楽しめた印象。まだ、この本味がする。むしろ、美味い。
今回改めて思うのは、七尾一番運が良い説。
ついてないようで、一番ついてる。もし、仮に最初の依頼通り上野に降りていたら、檸檬蜜柑に殺されていただろうし、木村と王子のあれこれも上手くかわしてる上に、最後には蛇のおかげ -
Posted by ブクログ
ネタバレスイスイ人とそうでない人の人生観の違いを描くさま、仮にスイスイ人でなかったとしてもそれを受け入れてその中で生きがいや楽しみを見つけることで幸せにもなれる。他人と自分は違う、「りんごは梅にはなれない」はまさにその通りで他人と比較することの無意味さ、自分のよさややるべきことを見出す方に注力すべきだというメッセージに感じた。
また天道虫の不運さは相変わらずで、そのことを受け入れて心構えやどんなことにも備えておく姿勢にも学ぶべきものがあった。
人それぞれの生き方があるが、決して悲観的にならず前を向き、何事もやり切ることが必要で、資本主義に縛られすぎないことも大切にしていきたい。