伊坂幸太郎のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
人はだれしも罪を背負っている。まったく穢れをしらない無菌室で生きらる場所は人間社会にはない。
そんな二面性を『レ・ミゼラブル』を挿入しながら描いた巧みな小説だった。
あまりにご都合主義だと思われそうなストーリーだが、「いろいろあるもんだ」と楽しめるくらいのエンタメ性を持ってれば気にならない。
1番良かったのは、読者の心動かすのが大筋の白兎事件ではなく、夏乃目課長だったことだ。
なによりも難しい正しいことをしなければならない警察官と、愛を失った傷と、復讐という罪。
ミステリーとは別に、揺れ動く心理をユーモアで描く伊坂幸太郎節がサイコーだった。 -
Posted by ブクログ
平凡な会社員の話と、元いじめられっ子のスパイの話が交互に続く。別の話のように始まるのに、読み進めるうちに少しずつ響き合っていく。その重なり方が本当に気持ちよくて、タイトルのアンサンブルに思わず納得。
伊坂作品を読んでいると、自分が知らないところで誰かを助けているかもしれないし、逆に助けられているのかもしれないと思わされることがある。この作品もまさにそう。派手に泣かせるわけじゃないのに、人の優しさがじんわり沁みてくる。
それにしても、この構成はどうやって思いつくんだろう。読んでいる最中は自然についていっているのに、後から振り返ると、いや、よくこんな仕掛け考えたなと感心してしまう。やっぱり発想