伊坂幸太郎のレビュー一覧

  • さよならジャバウォック

    購入済み

    人間の脳に取り憑いて凶暴化させるジャバウォックというものが存在する世界観のSFのようなミステリーです。終盤のトリックが明かされたときの、違和感が繋がる感覚と衝撃が素晴らしいです。

    #ドキドキハラハラ

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    2025年11月30日
  • ゴールデンスランバー(新潮文庫)

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    初めて読んだ伊坂幸太郎作品がこのゴールデンスランバーでした。
    いやあ、すごかった。
    次々起こる展開に読む手が止まらず、一気に読み終えた。
    衝撃の一言、すごい本を読んだなぁと。
    色んな事件が起こる中、過去の話も入りつつ、伏線が少しずつ回収されていくのも気持ちよかった。
    最初の入りから斬新だなとは思ったが、読み終わってから少し読み直しをしたくらいにはこの本にのめり込んだ。
    伊坂幸太郎作品をもっと読んでみようと思うきっかけには充分すぎる。楽しみです!

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    2025年11月29日
  • 777 トリプルセブン

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    マリアビートルを読んだ人は面白いはずです。なんなら、マリアビートルを読んでから読んだ方が面白いと思います。
    天道虫の人柄や鈍臭さに惹かれていき、気づいたら読み終えている一冊だと感じました。

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    2025年11月29日
  • ペッパーズ・ゴースト

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    文体が読みやすく、なにより現代に生まれるからこそ感じる不満や問題などを交錯して描かれているのが良かった。
    読み終えるだけでは、自分の未来や考えについて希望やポジティブな気持ちを感じるわけではないが、解説を読むことによって実感した。

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    2025年11月28日
  • アヒルと鴨のコインロッカー

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    物語が進むにつれて話がひとつに収束していく感覚がとても良かった。なにより、ちょっとブータンという国を知れて嬉しい

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    2025年11月28日
  • 重力ピエロ

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    春が二階から落ちてきた。冒頭でこの作品は面白いと思った。読書を趣味としてまだ1ヶ月程度の私にはこんなに斬新で読者の心を揺るがす1文を人間がかけるのかとひどく関心した。内容は遺伝子・放火・重力をキーワードとした小説。放火現場の予想を登場人物の「私」と読者である「私」二人で推理しているような錯覚を起こし大変楽しく読むことが出来た。また放火犯の全貌が露になるのと同時に読者である「私」もひどく絶望し、ページをめくるのが億劫になった。最後はほんのり涙しそうになる内容。読書初心者の私でも十分に楽しめた内容でした。

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    2025年11月27日
  • 砂漠

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    面白かった。伊坂さんの茶化したようなお茶目な文も所々合って登場人物もみんな魅力的で好きだな。話の内容は面白い。伊坂さんワールドは本当にいつも楽しい。

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    2025年11月27日
  • キャプテンサンダーボルト 下

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    『キャプテンサンダーボルト』 阿部和重 × 伊坂幸太郎少年野球でバッテリーを組んでいた相葉と井ノ原が、大人になって再会し、蔵王の御釜を舞台にテロリストと戦う冒険譚。相葉は熱血タイプ、井ノ原は巻き込まれ体質で、関わらないようにしても結局巻き込まれる。その心理描写が面白い。村上病という架空の感染症、生物兵器、東京大空襲のB29墜落など、歴史とフィクションが絶妙に絡み合う。「村上病はあるけどない」という言葉が物語の鍵。登場人物や犬も個性的で、特に犬は自由気ままで愛らしく、『ハウルの動く城』の犬を思い出した。ストーリーは一見大味でも、伏線回収やテンポの良さに伊坂さんらしさが光る。阿部さんの作品も読ん

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    2025年11月27日
  • フーガはユーガ

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    風我も優我伊坂さんらしいキャラクター。2人の関係も面白い。伊坂さんの引き出しはすごいですね。ありがちにはならない。読みやすいので是非!

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    2025年11月27日
  • 陽気なギャングの日常と襲撃

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    陽気なギャングは地球を回すの続編です。成瀬も響野も久遠もみんな元気で生き生きしてます。伊坂さんらしさが楽しい作品ですね。個性的なキャラクターが魅力的で、ほどよい名言がまたたまりません。私にとってはとても読みやすく楽しく大好きな作品の一つです。

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    2025年11月27日
  • ラッシュライフ

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    これぞ伏線回収のスペシャリスト伊坂幸太郎!
    バラバラだったストーリーが1つの騙し絵に繋がっていく様は読んでて鳥肌が止まりませんでした。
    「これってもしかして?」「あれもそうだったのか」が連続して起こるラストパートは最高です。
    台詞回しがユーモア溢れるのでグダリがちな会話パートも全く飽きないし、かつその台詞すらも重要な伏線だった、みたいなことが多々起きます。必読。

    あと黒澤になら空き巣入られてもいい。

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    2025年11月26日
  • マイクロスパイ・アンサンブル

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    伊坂幸太郎さんの小説は、読書の楽しさを味わえます。本書も伏線が回収されていく爽快感が味わえて楽しめました。割と乗り換えの多い通勤の人にピッタリの小説と思いました。ちょっと不思議なファンタジー小説でした。

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    2025年11月26日
  • オーデュボンの祈り

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    高校生ぶりぐらいに読み返したけど、やっぱり伊坂幸太郎の中で一番好き。これがデビュー作なのすごい。5ページおきくらいに泣きそうになっていた。不思議。
    ノスタルジックな世界だけど、この世界でもちゃんと悪が存在する。伊坂幸太郎の作品は、悪、不条理をがむしゃらにというよりはふわっと主人公なりの正義を持って飛び越えていく。
    (言語化が難しい、、語彙力が足りない、、)(お前は逃げるよ、と言われた主人公だけど)

    登場人物それぞれに正義があるところも魅力。(aはbだ、という表現も一種の正義)

    逃げたくなるようなやるせない世の中でも、向き合ってみようという気持ちになれる。読後、少し世界が魅力を持って見えるよ

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    2025年11月26日
  • 重力ピエロ

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    何回目かの再読。最近いろいろな作家さんの本を読むようにしているけど、やっぱり自分は伊坂作品の世界観が好きだし、この本が好きだなとしみじみ感じた。

    ジャンルとしてはいろんな犯罪が出てくるし、ミステリーに分類されるのかもしれない。けれど、この本は家族の話であり兄弟の話というほうがしっくりとくる。
    初めて読んだのは大学生のころだったが、それから何年も経って改めて読むとお父さんの優しさと強さが胸にグッとくる。
    「俺たちは最強の家族だ」
    「おまえは俺に似て、嘘が下手だ」
    深刻な状況でこんなことをさらっといえる大人っていいなと思った。

    個人的にはお母さんの「気休め」と競馬場のエピソードも好きだ。

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    2025年11月25日
  • 死神の精度

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    ネタバレ

    目から流れ出てくるのは涙ではなく希望だ、と言わんばかりに必死にそれを拭っている
    人間というのはいつだって、自分が死ぬことを棚に上げている
    「そんときは刺してねえ時だよ」と妙な弁解を口にする
    「突き抜けるような青い空ってのはいい表現だよね」と腕を組む
    「人間というのは、眩しい時と笑う時に、似た表情になるんだな」


    人間は自分の死だけを特別、ファンタジーに考えていると思った

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    2025年11月25日
  • マリアビートル

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    長いから時間がかかると思いきや、一瞬で読み終わった。それくらい、中弛みも一切なく、どの瞬間も面白すぎた。だから伊坂幸太郎はすごい。

    王子がどう成敗されるか気になって気になって、なるほどそうきたか!と。
    物語が繋がっていく瞬間が面白くて、悪はちゃんと罰される。読み応えたっぷりでした!

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    2025年11月23日
  • ゴールデンスランバー(新潮文庫)

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    本当に面白いです。
    終わり方としても決してハッピーエンドではないものの、最後の章「事件から三ヶ月後」では当事者たちに救いがあった事がわかり切ないはずなのにどこか穏やかなほっこりする感じがたまりません。
    伏線も見事です。
    事件を客観視した視点、事件から二十年後の話が前半の章で出てくるので、その後の章の事件最中の主人公視点と照らし合わせて見るとより面白いと思います。
    私は一通り読み終えた後第三章まで読み直しましたが、また新たな発見が…


    二十年後のノンフィクションライターって…あの人ですよね?
    「森の声」で『ん?』と思って再度読んだら『やっぱりそうじゃん…』と腑に落ちちゃう箇所があるんですけどど

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    2025年11月23日
  • 重力ピエロ

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    春の悲しい生い立ちと人格形成に思いを馳せると胸が痛くなるが、兄や両親との絆に救われる。家族っていいな、と気付かされた。
    ガンジーや文豪の含蓄のある言葉が登場するたび考えさせられ、深い教養を得られる良書だと思った。ミステリー要素もあり、知的好奇心も刺激され、引き込まれた。

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    2025年11月22日
  • マリアビートル

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    最終的に結構な人が死んでるんだけど、なんだかそれを感じさせない。それぞれの思惑が入り混じって、でもごちゃごちゃせずにうまぁく収束していった印象。
    木村父、登場ページさえ少ないけど、あのレジェンド感。かっこよかった

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    2025年11月21日
  • AX アックス

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    伊坂さんの書く殺し屋って、世間一般的な残酷冷徹な感じではなく、どこかユーモアがあって憎めない人たち。この主人公で言えば、恐妻家で愛妻家。一挙手一投足全てに気を遣っていることが妙にリアル。スズメバチ駆除しちゃうところとか家族思いの主人公。派手さはなかったが楽しく読むことができた

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    2025年11月21日