伊坂幸太郎のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ陽気なギャングシリーズ2作目
前作以上にユーモラスで面白かった。
前半が4人のそれぞれの短編集で後半が一本の長編、という変わった構成で、前半の伏線が後半で回収されるつながりもあって楽しめた。
前作はメンバー内での裏切りがあったけど今回は全員足並みが基本的に揃っていて彼らの手際の良さが際立っていたのも爽快だった。
また、実写化するとしたら誰がいいかなと想像しながら読み進めていたので展開が進むにつれて面白さが加速していく感じがした。
個人的には
成瀬→井浦新
響野→大泉洋
久遠→岡田将生
雪子→三浦透子 とかだったらいいなあとか考えてた。
内容だけでなく、視点が変わる際にページ下部に記載されている語彙の解説も前作以上にユーモアの切れ味が増していて3作目も楽しみ。 -
Posted by ブクログ
読み終えた今、妙に納得というか、開き直りに似た爽快感と、こうラストを持ってくるのか〜!さすがすぎる〜!という伊坂さんへの尊敬と、色んな気持ちが渦巻いています。振り子の喩え、凄すぎませんか。
魔女狩り的な世界、伊坂さん自身が「怖い」と仰っていたもの、覚悟して読みました。「死神の浮力」と同様、読み始めは怖くて辛くてやり切れない気持ちでしたが。もしかするとの正義のヒーロー出現か、に期待しながら、あれよあれよという間に物語にのめり込んでしまいました。
勝手に始まる国家の制度。胡散臭いけど事件を「起こしそう」な危険人物の公開処刑。当然冤罪が疑われる。けれど実際に何百年も続いた魔女狩りの歴史が、この物語を完全なフィクションとして割り切れない不気味さを残す。何が恐ろしいって、それを見に行く群衆の姿。私たちもこんなに醜くなってしまうの?「人間が人間らしく振る舞えるのは、群れていない時だけだ。」(P450)伊坂さんの的を射た一言にはいつもハッとさせられる。
とにかくこの救いようがないような状況から、どうしたら無実の人間を救えるのか。安心できる世界に変えていけるのか。そもそも可能なのか。願いながら読みました。
そこは伊坂さん。等身大の人間の持つ小さな正義感というか勇気というか少なくとも誠実さが、報われるような余韻を残す描き方をしてくれています。世界への悲観で物語を終わらせない。
他にも語りたい事がありすぎるくらい色々考えさせられました。面白くてちょっと熱くなってしまいました笑。ぜひご一読を!