伊坂幸太郎のレビュー一覧

  • キャプテンサンダーボルト 新装版(新潮文庫nex)

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    事実とフィクションを織り交ぜながら話が進んでいくと、本当にあったことなのか?と思ってしまうリアリティさがあって面白かった。私は山形県出身なので、あぁ、あの道かとか、あの場所かと想像できてわくわくしながら読めたのが良かった。

    結局ポンセのちゃんとした名前が分からずじまいだったけど、ポンセなんだよね?きっと笑

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    2024年02月29日
  • 火星に住むつもりかい?

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    伊坂ワールド全開であるなと感じた。良い意味で。
    伊坂幸太郎が好きなので贔屓目に見ているところはあるかもしれないが、話の持っていき方や伏線回収の仕方など、今回も惹き付けられ面白かった。

    魔女狩りをコンセプトに現代に投影して描かれた「平和警察」という機構は酷く悲惨な制度であると感じたが、よくよく考えるとさほど今私たちが生きている時代と変わらず、物語はあえてそれを皮肉ったものではないかとも思った。
    SNSやメディアなどで映し出された1部の情報であたかも相手の全てを知ったかのように錯覚し皆で寄って集って批判をぶつける、一方通行の集団行動。私人逮捕などが正義と唄い活動している逮捕者も居るくらいで、規模

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    2025年02月01日
  • 魔王 新装版

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    「あれと似ている。あの、歌曲の子供は、まさに今の俺だ。俺だけが、魔王の存在に気づき、叫び、騒ぎ、おののいているにもかかわらず、周囲にいる誰もがそれに気づかない。」

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    2024年01月08日
  • あるキング

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    伊坂幸太郎の名前を忘れられなくなったのは、これを読んでからだった。それまで何冊か伊坂幸太郎の本を読んだことはあったけれど、作家名と結びつけて覚えるほどの印象は実のところなかった。

    ストーリーは一つの試合、書いてしまうと陳腐すぎるような理由の一つの死から始まる。その死と同時に誕生した子どもは、宿命づけられたように野球の王になる。周囲に強烈な印象と不気味な予感を与えながら。
    その周囲を取り巻く狂気と、その只中にいながら静かに自分の運命を辿る王求の姿に、どうしてか妙に憧れた。ここまで期待されて、淡々と一つのことだけ見ていられる人生。そういう宿命を作者と物語によって負わされたキャラクター。これだけ書

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    2024年01月01日
  • 仙台ぐらし

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    いつものコーヒーブレイクが100倍
    楽しくなりました。
    ミルクコーラ、どんな味なのか気になる。 
    いつか何処かで
    「見知らぬ知人」の一人になれたらいいな。

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    2023年12月06日
  • モダンタイムス(下) 新装版

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    これまで読んだ伊坂幸太郎さんの作品の中で、最も大作で最も考えさせられる小説に感じた。
    この内容を10数年前に描かれたことに予測能力の素晴らしさを感じる。
    「システム」という主題については考えさせられたとともに、強く共感できる内容であり、今後の人生での考え方の一つとして参考になった。
    主人公の奥さんの生き方は爽快で一途で強靭で、なってみたい人物だった。

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    2023年12月06日
  • 777 トリプルセブン

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    伊坂ワールド満載

    テントウムシが登場する殺し屋シリーズ。話のテンポと言い回しが爽快。スイスイ読んでしまう。読了感の後味が良いのは、まだに伊坂ワールド。話は怖い内容のはずが、おかしくな場面が刷り込まれている。でも映像化は怖いかも‥。とってもお勧めです。

    #怖い #スカッとする #笑える

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    2023年12月02日
  • ラッシュライフ

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    また一冊バイブルが増えた。

    伊坂幸太郎氏の作品は気持ちが沈んでいる時、希望が無くなってしまいそうな時、のような悲しい気持ちの時に読み始めると、気がつけば、私も頑張るかな、って本から顔を上げている。
    ストーリーは決して明るいものでは無いのだが不思議とそうなるのだ。
    殺し屋シリーズを一通り読み終え、これはどんな話しかな、と期待をして読み始めたらいつものテンポの良いストーリーにつられ、4時間程で読み終えた。またも、自分の人生もなんとかできるかな、と前向き気味笑になれる作品だった。
    伊坂幸太郎氏の作品に登場する人達は、殺し屋でさえも何かを背負っていて「死んでくれるなよ」と応援してしまうのだが、あっけなく死んでしまう『良さげな人』

    #深い #切ない #共感する

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    2023年11月16日
  • 仙台ぐらし

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    大好きな作家、伊坂幸太郎さんのエッセイ。
    あんなにハラハラ面白いストーリーを作る作家の普段の顔を見られる気がして、ワクワク読み始めた。

    伊坂さんの作品に度々出てくる、心配性のキャラは伊坂さんがモデルなんだなと知った(笑)

    今度仙台に行ったら、珈琲チェーン店に伊坂さんがいるかもしれない、と探してしまいそう。

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    2023年11月07日
  • 猪苗代湖でまた会う話

    匿名

    購入済み

    あんまり内容はよく分からなかった。
    伊坂さんの本だから買ってみたけど、他になにか内容を理解するために必要な作品とかがあるのかな?
    色々謎が多い作品だったな。

    #シュール

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    2023年11月01日
  • 夜の国のクーパー

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    ネタバレ

    非現実的な世界と現実的な世界が交わる、伊坂さんらしい世界で面白かったです。
    複眼隊長が格好良かったです。

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    2023年10月18日
  • 777 トリプルセブン

    購入済み

    殺し屋シリーズ4作目。最高に面白かったです!
    まず、最初のマクラとモウフの会話からぐいぐい引き込まれました。
    ココさんのキャラもいいし、六人組や高良と奏田の二人も個性豊かで面白い。
    でもやっぱり七尾さんがいいですね。マリアビートルの時もよかったですが、今回も最高でした。
    物語としても面白かったですし、読み終わった後はもう一度読み返したくなると思います。

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    2023年10月10日
  • ゴールデンスランバー(新潮文庫)

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    伊坂作品で一番好き。ハラハラするけど、どこか爽快な逃走劇。

    読後、大学時代の友人に会いたくなりました。ただし、あいつらはこの物語のように、逃走の手助けしてくれないだろうなあ。

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    2025年12月01日
  • 777 トリプルセブン

    購入済み

    2年ぶりの

    書き下ろし、オモしろかったです。

    資本主義や世の中への皮肉
    会話遊びは相変わらず。

    過去の業者も想い出され伊坂作品を
    継続して読まれている方は更に愛着が
    出てくるのでは?

    天道虫シリーズは前作がハリウッドで
    おかしな感じで映像化されていますが、
    こちらは映像化するならダイハード並に
    して欲しいですね?

    #エモい

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    2023年09月28日
  • 逆ソクラテス

    匿名

    購入済み

    面白かった。
    伊坂先生の作品の中では珍しい感じの方なんだろうか。
    物騒な事件もほぼないし、読んでてさわやかな気持ちになれた。インタビューもおもしろかったな。

    #深い

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    2023年09月09日
  • モダンタイムス(上) 新装版

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    続きが気になりすぎて一気読み!三人集まれば文殊の知恵、ハンドルネームが5の人のところは展開が読めなくてつい面白い!って叫んだ。会話もテンポが良いし、内容もセンスがある。暴力シーンはめちゃくちゃ怖かった…(^^;)

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    2023年08月25日
  • モダンタイムス(下) 新装版

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    ネタバレ

    単行本は2010年に読んでいる。
    小説は少し書き換えがある。

    13年振りの再読で、かなり久しぶり。

    そんな前の小説なのか?っていうほど、未来の設定だとは言え、現代に通じている。

    伊坂幸太郎さんの小説を読むと、タイミングがよく合うので恐ろしく感じることもある。

    最近、伊坂幸太郎さんの小説を再読し始めたのだけど、時代は繰り返しているのか、でも、未来を予言でもしてるかのように思えてしまう。

    今回、たまたまこの小説を再読したけど、最近強く仕事で思っていたことが書かれている。

    そういうことになっている…というシステム。

    細分化されたことで、よからぬことに加担していても罪の意識が弱い、あるい

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    2023年07月27日
  • 夜の国のクーパー

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    結構長編の小説だけど世界観に引き込まれて一気に読んでしまった^^
    構成がめちゃめちゃいい
    最初の何気ない設定だと思ってたことが最後になってまさかの展開で面白かった
    猫目線の問題と人間目線の問題がそれぞれ進んでいくのがいいと思った

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    2023年07月10日
  • モダンタイムス(下) 新装版

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    文庫化にあたり、ある事件の真相について変更があったそうだが、最初に出た方は読んでいない。人生は要約できない。削ぎ落とされたところが大事。物事なんて見る角度を変えれば、何が正しいのかなんて分かんなくなっちゃう。小説で世界なんて変えられねえ。届くかも。どこかの誰か、一人。名言がてんこ盛りで、心に響く。また、検索することで、自分がどういう人間か情報を与えてしまっているというのが、今のチャットGPTに通じるものがある気がした。

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    2023年07月08日
  • モダンタイムス(上) 新装版

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    やはり『魔王』の続編で、先にそちらを読んでおいて正解。めくれたスカートを直す、の意味も『魔王』を読んだらわかる。『ゴールデンスランバー』を思わせる記述もあると思ったら、ほぼ同時に書き上げた作品だったとか。情報操作で罪を着せられるとか似ているところもある。あと上下巻を左右に並べたときに、どちらを右、左にしても絵がつながる装丁になっているのが好き。アートを感じる。

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    2023年07月07日