伊坂幸太郎のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
伊坂ワールド全開であるなと感じた。良い意味で。
伊坂幸太郎が好きなので贔屓目に見ているところはあるかもしれないが、話の持っていき方や伏線回収の仕方など、今回も惹き付けられ面白かった。
魔女狩りをコンセプトに現代に投影して描かれた「平和警察」という機構は酷く悲惨な制度であると感じたが、よくよく考えるとさほど今私たちが生きている時代と変わらず、物語はあえてそれを皮肉ったものではないかとも思った。
SNSやメディアなどで映し出された1部の情報であたかも相手の全てを知ったかのように錯覚し皆で寄って集って批判をぶつける、一方通行の集団行動。私人逮捕などが正義と唄い活動している逮捕者も居るくらいで、規模 -
Posted by ブクログ
伊坂幸太郎の名前を忘れられなくなったのは、これを読んでからだった。それまで何冊か伊坂幸太郎の本を読んだことはあったけれど、作家名と結びつけて覚えるほどの印象は実のところなかった。
ストーリーは一つの試合、書いてしまうと陳腐すぎるような理由の一つの死から始まる。その死と同時に誕生した子どもは、宿命づけられたように野球の王になる。周囲に強烈な印象と不気味な予感を与えながら。
その周囲を取り巻く狂気と、その只中にいながら静かに自分の運命を辿る王求の姿に、どうしてか妙に憧れた。ここまで期待されて、淡々と一つのことだけ見ていられる人生。そういう宿命を作者と物語によって負わされたキャラクター。これだけ書 -
購入済み
また一冊バイブルが増えた。
伊坂幸太郎氏の作品は気持ちが沈んでいる時、希望が無くなってしまいそうな時、のような悲しい気持ちの時に読み始めると、気がつけば、私も頑張るかな、って本から顔を上げている。
ストーリーは決して明るいものでは無いのだが不思議とそうなるのだ。
殺し屋シリーズを一通り読み終え、これはどんな話しかな、と期待をして読み始めたらいつものテンポの良いストーリーにつられ、4時間程で読み終えた。またも、自分の人生もなんとかできるかな、と前向き気味笑になれる作品だった。
伊坂幸太郎氏の作品に登場する人達は、殺し屋でさえも何かを背負っていて「死んでくれるなよ」と応援してしまうのだが、あっけなく死んでしまう『良さげな人』 -
匿名
購入済みあんまり内容はよく分からなかった。
伊坂さんの本だから買ってみたけど、他になにか内容を理解するために必要な作品とかがあるのかな?
色々謎が多い作品だったな。 -
購入済み
殺し屋シリーズ4作目。最高に面白かったです!
まず、最初のマクラとモウフの会話からぐいぐい引き込まれました。
ココさんのキャラもいいし、六人組や高良と奏田の二人も個性豊かで面白い。
でもやっぱり七尾さんがいいですね。マリアビートルの時もよかったですが、今回も最高でした。
物語としても面白かったですし、読み終わった後はもう一度読み返したくなると思います。
-
購入済み
2年ぶりの
書き下ろし、オモしろかったです。
資本主義や世の中への皮肉
会話遊びは相変わらず。
過去の業者も想い出され伊坂作品を
継続して読まれている方は更に愛着が
出てくるのでは?
天道虫シリーズは前作がハリウッドで
おかしな感じで映像化されていますが、
こちらは映像化するならダイハード並に
して欲しいですね? -
匿名
購入済み面白かった。
伊坂先生の作品の中では珍しい感じの方なんだろうか。
物騒な事件もほぼないし、読んでてさわやかな気持ちになれた。インタビューもおもしろかったな。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ単行本は2010年に読んでいる。
小説は少し書き換えがある。
13年振りの再読で、かなり久しぶり。
そんな前の小説なのか?っていうほど、未来の設定だとは言え、現代に通じている。
伊坂幸太郎さんの小説を読むと、タイミングがよく合うので恐ろしく感じることもある。
最近、伊坂幸太郎さんの小説を再読し始めたのだけど、時代は繰り返しているのか、でも、未来を予言でもしてるかのように思えてしまう。
今回、たまたまこの小説を再読したけど、最近強く仕事で思っていたことが書かれている。
そういうことになっている…というシステム。
細分化されたことで、よからぬことに加担していても罪の意識が弱い、あるい