伊坂幸太郎のレビュー一覧
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ネタバレ年越し読書。新春1冊目。新聞の書籍紹介コーナーで取り上げられていて、内容が気になっていた。
読んでみると、スピード感ある展開と最後のどんでん返しで爽快感があった。
絵馬と破魔矢という登場人物の名前に、お正月感を感じた。読みながら自分の脳内も騙されて混乱していく没入感が味わえた。近未来的なのもほどよいSFを楽しめて面白かった。息子に会いたがる量子に感情移入しながら読めたが、登場人物たちがドライなので、さくさく読み進められた。
「過去と他人は変えられない。未来と自分は変えられる。」このメッセージが軸となり、薄気味悪い展開ながらも、前向きな雰囲気の小説だった。
「さよならジャバウォック」は -
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「あいつはそういうタイプじゃない、、、」
「役に立つ機関車になりたいやつだ」
いやー、最近は連続で面白い本に当たるなぁ。
不運の女神に魅入られた殺し屋の七尾
文学好きの蜜柑とトーマス好きの檸檬の凄腕殺し屋コンビ
アル中に半分足を突っ込んでいる木村
そんな木村を狡猾にたくみに操る王子
みんな良いキャラ!
こんな個性的なメンツを作れる伊坂先生最高すぎる!
さらに前作グラスホッパーとの繋がりで、物語はより濃厚に!
いやー、きたねー。サイコパスキャラ。
王子はマジで怖いわー。
そして、七尾の運の悪さ!まるで、ついてない洋一君並!笑
蜜柑と檸檬もいいコンビ!トーマス好きすぎ!!
小説に限 -
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ネタバレ伊坂幸太郎さんの『アヒルの鴨のコインロッカー』、です。
大学進学のため仙台に引っ越してきた椎名は、アパートの隣人である青年・河崎と出会います。河崎は椎名に親しげに接し、ボブ・ディランの歌をきっかけに会話を重ねた後、「広辞苑を盗むために本屋を襲わないか」と呼びかけます。椎名は半ば流される形でこの計画に加わり、モデルガンを持って書店に向かい、本屋を襲います。
一方、物語と並行して二年前の出来事が描かれます。仙台でペットショップに勤めていた琴美は、ブータン人留学生のドルジと恋人関係にあり、穏やかな日常を送っていました。その頃、仙台では動物を標的にした連続虐殺事件が発生しており、琴美は犯人グループ -
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一言メモ、他人は変えられないから自分を変える
ジャバウォックという名の、暴力的だったり記憶喪失になったりする、人に乗り移る存在に、体を乗っ取られた人を助けるお話
読むまで、ちょっと難しい話なのかなと思いながら読み出す。…面白い。時々、今はどの時間を読んでるんだ?と、ストーリーの時間をつかむのに手こずる部分もあり。時間軸が2つあって、交互に章が展開されている。だんだんそれが分かってくる。
私を含めて、誰にでも、ジャバウォックは存在してるんじゃないのかな。それが、発症していないだけで。もしくは、たまにひょっこり顔を出したり。もしくは、私も40代になって、『二十代って何したっけ?』と、記憶喪失的 -
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ネタバレガイノイド脂肪が出てきて「あれ?」
「田中徹と相葉時之の物語なんだなぁ」と思ってたら、田中が出てこなくなって「あれ?」
最初から最後まで、作者の手のひらの上でぐるぐる歩き回ってました(笑)
相葉が途中まで好きになれなくて(危なっかしくて見てられない) でも、その行動の裏には彼なりの理由があるっていうのが良い。
井ノ原が正反対のキャラだからこそ、この2人のコンビが凄く映えるなぁと思いました。メンターが怖すぎる。強すぎる。「誰が倒せるんだよっ」とちょっと投げやり気味になってました(反省)まさか、あんな最後とは、、、
終盤で序盤のあれがここで!と、思わず「あっ、、」と言ってしまいました。家で良かっ -
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「家族」や「血のつながり」は色々な要因で多くの人を縛り付けるものだと思う。それは本書のような強固な絆であることもあれば、呪縛のようなものになってしまうこともある。ただ、そんな枠組みも考え方ひとつで、すべては自分次第になる、そう考えればそこまで気負いするものではないのかもしれない。
春の内面や考え、思想をもっと掘り下げてほしいと感じなくもないが、そこをやり始めるとこの読後感にはならないだろうし、そういうのをある程度排するのが伊坂幸太郎の良さとも感じる。
あとはとにかく、軽快でウィットに富んだ会話が心地よいので、伊坂幸太郎節を浴びるにはぴったり。 -
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理不尽に対抗しろ。
子供のときに感じていた、大人への不信感を思い出したいときに読みたい本だった。
この本を読んで、子供という存在は、大人よりも確信をつくことを発するのだと学んだ。
この本を読んで、人としての原点に立ち直れた気がする。他者への先入観を捨てる、失敗したときにも素直に自分の非を認める、など。
読者が子供だったなら、今信じている考え方は間違っていないことを伝えるために勧めたい。大人だったら、いわゆる「綺麗事」と言われる信念を思い出してほしい、捨ててはいけないということを伝えるために勧めたい。
この本に共感できるところは、正直ほとんどなかった。それは、私が大人になって子供たちの純粋な気持 -
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伊坂さん大好きです。
リズミカルな文体や表現や比喩のチョイス、読んでいて吹き出しちゃうくらいのユーモア。
ご自身も小説を愛してるんだろうなと分かるような深みのある古典の引用、そして思考の深さを感じられる機知に富んだ文章。
普段あまり一度読んだ本を読み返したりしないんですが、
10年以上前にこちらのシリーズを読んで衝撃。(何も知らずマリアビートルから読み始めました、こっちも星5つ!)
こんなに一気読みしてしまうくらい面白い作品って無かったので、これは絶対読み返すぞと思っていたものです。
いやいや無いでしょう、あり得ないでしょう、でもあるんじゃないこんな世界、ってちょっと思わせてくれてハラハラし -
Posted by ブクログ
ネタバレ殺し屋シリーズでは一番好きな部類。
兜と呼ばれる歴戦の猛者が、実は恐妻家で家族思いな一面があり私生活に一苦労すると言うもの。家族愛と同時に「フェアでなければいけない」と言う信条のもと、最終的には殺し屋業を抜ける為に自らの命を懸けるというもの。
殺し屋と言われると、いつも血の通っていない冷血な人物像を描くことが多いがこの作中の登場人物はそうではなく、あくまで人情に溢れているのが良い。ただ、その人情はターゲットには向かず、あくまで同じ境遇にある人、共通項を感じる人にのみベクトルが向いているのがリアルな人というものを表している気がする。