伊坂幸太郎のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
ネタバレ主人公が亡き妻の仇を打つことに夢中になって闇の世界に首を突っ込む中で、様々な種類の殺し屋が登場し、その非現実的に思える世界も、どこかにもしかしたら存在するのかもしれないと思いながら、先の展開が気になって一気に読み進めてしまった。
亡き妻との結婚指輪を常に意識する主人公の姿から、そこまでおもってくれる旦那に出会えた妻は幸せ者だろうなと思った。
殺し屋のセリフの中で、「人は誰しも死にたがっている」というフレーズが、なんだか理解できないようでできるような気がした。
主人公の亡き妻の、バイキングで食べきれないくらいの量を取って、最後はお腹がはち切れそうになっている様子が自分と重なり、私にも同じような出 -
Posted by ブクログ
◼︎総括
・手軽に読み始められるエンタメ性を備えつつ、読後には確かな満足感が残る、バランスの取れた一冊。
・理不尽な状況への没入感と、読者の思い通りには進まない展開が生み出す特有の心理体験が最大の魅力。
◼︎良かった点
1. 可読性が高く没入感がある
・軽やかな文章で、心理的ハードルなく読み始められる。
・高い牽引力があり、気づけば物語の世界観に引き込まれるストーリー展開。
2. 理不尽な逆境を擬似体験できる
・日常では味わえない「追い詰められる感覚」や「逃げ場のなさ」をリアルに体感可能。
・主人公の逆境を追体験することで、高い焦燥感・緊迫感を味わえる。
・終盤の結末を含め、 -
Posted by ブクログ
ネタバレ『プレゼント』全体
どの作品の夏も同じ夏なのに違う夏だった。気温、湿度、明るさの違う夏だった。言葉にはできないけど、体験したことのある夏だった。いや、体験したと錯覚しているだけなのかな
「ウッドペッカー荘事件」
ミステリー? 探偵物? って感じで、物語のどんでん返しが面白かった。起承転結の転から「どういうこと? あ、え、あ、そういうこと、あ、だからか」ってなって、こっちの頭の回転と読む速度が上がる感じが楽しい。もしかしたら自分が見ている世界もそう見えるように設計されているだけで違うのかもしれないとかね思ってみたりね。
涼しくない夏の日陰、土砂降りの雨だった。
「二つの宇宙」
誰かに自 -
Posted by ブクログ
「人から受けた恩を忘れるような人間は、運から見放されるらしい」
いいねー。このセリフを超絶不運な主人公の七尾がいうのが面白い。確かに、七尾も最後という最後にはツキがあるしね。
いやー、伊坂幸太郎作品の中でも特に好きな「殺し屋シリーズ」。マリアビートルに続いて今回も最高でした。マクラとモウフ。コーラにソーダ。そして、6人組。キャラたってるねー。中でも、主人公の七尾とソーダ、乾、ココがよかったなぁ。
あるホテルに集まった一流の殺し屋たち。
彼、彼女らの思惑が交錯し、全然関係のない七尾が巻き込まれるのが面白い。
ラストも爽快感あって好き。
いやー、文句なしの星5でした。
次の殺し屋シリーズ -
Posted by ブクログ
志奈子 画家
黒澤 泥棒
河原崎 父親が飛び降り自殺
京子 カウンセラー
豊田 無職
それぞれのストーリーが絡み合い、展開していく。
だけではなかった!
様々なことが同時に起こっているだけでも目が離せないのに、時間軸が前後していたり、コレとアレが繋がってたり⋯。
泥棒の黒澤が、金や外見やステータスという分かりやすいものが好きで、目に見えない愛情だとか、仲間意識だとかなんて胡散臭いとか言っている。
だけど、
物語の最後の方では、
豊田は喉から手が出るほど欲しがってた仕事や金を選ぶのではなく、老いた犬を選んだ。
金を選ぶ人もいる。金ではない目に見えない愛情を選ぶ人もいる。
犬を選ぶエ -
Posted by ブクログ
ネタバレあまり本を読むのは得意ではなく、語彙も少ないため、一個一個わからない言葉が出てきたら調べながら、3週間ほどかけて読み終わりました。伊坂幸太郎さんの本はこれが一冊目です。春が二階から落ちてきたという書き出しのフレーズが気になり、読み始めたことがきっかけで、伊坂さんの比喩の表現、言葉の選び方がすごく好きになる一冊でした。兄弟について、家族について、改めて考える、クライマックスの内容は楽しい内容ではないし、緊張感を持ちながら読んだけど、最終的には心温まる話だなと不思議に思いました。重力ピエロというタイトルの意味、そして最後、冒頭の文で終わるという作品の終末、とにかく全てがツボの作品でした。伊坂幸太郎