伊坂幸太郎のレビュー一覧
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とてもとても長く、美しい詩を読んでいるような気分だった。
本屋さんで見かけるたび、不思議なタイトルだ、と思っていたが2割くらい読んでやっとその意味に気づいた(遅い)。伊坂さん、天才かと思った。(そうです)
むかし、すごくすごく親密になって、ずっとその人を考えいたくらいのヒトでも、今はもう会うことはないことがほぼ確定しているヒトもいる。
そんなヒトたちに対して、私も〈僕の大好きな あのヒトが ちゃんと幸せだったらいいな 僕の大好きな あのヒトが ちゃんと裕福だったらいいな〉と見えないくらい心の奥底で思っていたことを思い出させてくれた本だった。 -
Posted by ブクログ
1番最初に感じたのは、この小説を大学卒業前に読めて良かったということ。昨日看護師国家試験が終わって、ずっと読むのを我慢していた砂漠。ようやく読めた。ストーリーとしては大学生活4年間の日常やちょっとした事件なんかを春夏秋冬(1年春、2年夏、3年秋、4年冬)になぞらえて描いている感じ。タイトルの砂漠ってなんだろう?って思ってたけど、砂漠=社会ってことみたい。大学生活が終わったら社会という名の砂漠(どこに進むのも自由で自分次第、正解も不正解も誰も示してくれない世界)に放り出されることになる。大学までは勉強して、必要な単位を取っていったらある程度明確な基準の下評価されてそれを基準に生きていけばいいけど
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Posted by ブクログ
モラハラにDVに不倫と最悪の3コンボを叩き出したクズ夫を、妻が殺した。
そんな激重重展開から始まり、あれ今回の伊坂さんはこういう路線なのねと思った。ら。
まさかヘビーな事件の開幕から、
こんなにポップなストーリーになるとは
全く思いませんでした…………!
これぞ伊坂印、めちゃくちゃ面白かった。
破魔矢と絵馬、みんな大好きですよね。
ミステリーというよりもSFの感じが強いかな?
斗真さん視点のある大物ミュージシャンのお話が好きでした。
最終的に、夫を殺した量子視点と斗真視点が合流しますがそれまでの「あれ?なんか違和感」が綺麗に収束する、流石の伏線回収でラストに向かうにつれてどんどん面白くなりまし -
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ネタバレめちゃめちゃおもしろかった!特にラスト30ページくらい。
薄々予想はできていたが、そこまでか〜〜!!と衝撃。予想をさらにさらに上回った。ここまで伏線回収、人物・ストーリーがきれいに繋がるものかと驚いた。そしてハッピーエンドに、温かい家族の絆に涙した。もう一度最初から読み直したい。気づいてない伏線がありそう。
→改めて読み直したら、お母さんとの電話での会話とか愛を感じて涙が出た。「あなたの言うこと聞いて、ちゃんと待っていたんだから、もっと褒めてちょうだいよ」。破魔矢が微笑むシーンとか。
凍朗が根っからの子どもを大切に思う優しい人だったこと、幼少期の燕を助けたことが結果自分に返ってくること・夢を -
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ネタバレ久しぶりの伊坂作品。
データ会社の佐藤は妻と娘に出て行かれた先輩のミスのために、街頭アンケートを行っている。そこで出会った女性の手にはシャンプーと書かれていて…
伊坂作品らしい平仄が合う話、なので、途中からメモを取って読むようにした。読後、解説されたネット記事を読んで、よし、と思った。
見落としていたのは「メイクアップ」の結衣と結婚したのが高校の時の野球部の同級生だった、ということ。これ以外は大体、把握できたのだけれど。
小野のラストの試合があのような形に終わってしまったのは、まさに伊坂作品、という気がした。完全勝利みたいなのはなくて、どこか欠けがあるような形に終わらせるものが多い -
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ネタバレ一段、自分のレベルが上がった気がした。完読できるか不安だったけど、2日で読み切れた。あまり小説を読まないから群像劇や短編集を中心に読みあさってて、伊坂幸太郎作品繋がりで名前を知っていたが、長編のハードルもあって、しばらく購入を控えてた。積み本を消化したので意を決して会社帰りにこの本を含めて4冊購入。読み始めると次が気になりはじめて、普段は一章一夜くらいのペースだけど、休憩を挟みつつ日中読んで夜も読んだ。評判がいいことだけあって、たしかに面白かったし、これを基準にすると、過去読んだ逆ソクラテスやパズルと天気の評価が相対的に落ちるのも頷けた。自分は逆ソクラテスも好きだったけど。なんとなく予測できる