伊坂幸太郎のレビュー一覧

  • ペッパーズ・ゴースト

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    伊坂幸太郎さんの作品は好きで今回も楽しませていただきました。

    テーマになっている
    「ツァラトゥストラはこう語った」を読後し各々の思ったことを片手に読み進めていくとより一層没頭できそうだと思いました。

    勿論読まなくても、物語として驚く仕掛けがあり、驚きで二転三転することができる作品です。

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    2025年10月16日
  • 死神の精度

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    死神から見た世間を千葉と一緒に覗き見することが出来たような感覚の物語だった。千葉にも、人間味があると言うには少し足りないものがあるけど、好きなもの嫌いなものがはっきりしていてどこか親近感や愛着を沸かせるようなキャラクターだったからこそ作品がより面白くしてくれたんだと思う。加えて一つ一つの物語を追って、最後のお話にたどり着いた時、「あ、そういうこと」ってストンと理解できる伏線の回収がすごく好きだった。劇的じゃないけど、今まで登場してきた登場キャラクター達にまた出会えた気がした。

    この作品、実写映画もあるけどそれもそれなりに原作を遵守した作品だったので、原作の本を読んだあと物足りなかったら実写映

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    2025年10月15日
  • ペッパーズ・ゴースト

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    並走する2つの物語。それは交わることのない世界線かと思いきや、急に交わり、さらにもう1つのストーリーも絡み合い、衝撃の温かいラストへ帰結していく。
    これぞ伊坂ワールド。という感じ。久々に読んだけどやっぱり楽しめた。

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    2025年10月15日
  • アヒルと鴨のコインロッカー

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    ネタバレ

    読んだのがかなり前なので再読。
    独特の世界観と衝撃の展開に一気読みしてしまった。
    そして読み終わった後は、切ない気持ちでいっぱいになった。

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    2025年10月14日
  • アヒルと鴨のコインロッカー

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    本当に面白い。衝撃もきっちりあり、ほろっと泣いてしまってもおかしくない展開もあり、傑作とはまさにこのことだなと思った。

    椎名、河崎、琴美、ドルジ。まさかそう交差するとは思わなかった。途中自分でも予想を立てながら読み進めてはいたけど綺麗に裏切られた。彼らの物語がどう終わるのか、明言されていないのもいい終わり方だと思う。
    琴美やペット殺しの最後が納得いかないという人もいるだろうけど、世の中そんなもんなんだ。痛快に劇的に終わることの方が珍しい。

    「善いことも悪いことも、やったことは、全部自分に戻ってくるんだ。今は違っても、生まれ変わった後で、しっぺ返しがくる」

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    2025年10月13日
  • ガソリン生活

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    ネタバレ

    トイストーリーの車バージョンみたいな世界観で、楽しかった!
    普段クルマを運転する人の方が、より楽しめるように思う。
    車目線の物語を今まで読んだことがなかったけれど、例えば「享、公園行かないほうがいいよ!」と思っても、登場人物の人間たちの行動を止めることができないのは車たちも読者も一緒なので、車たちと同じ目線で読み進めることができて、新鮮だった。

    細見氏のようなかっこいいキャラも出てくるし、謎解き要素もあって飽きずに読めるし、蛙の置物とか予想できなかった伏線が回収されて、やっぱり伊坂幸太郎さんの作品は好きだなと再認識する。

    私の愛車は作中に出てこなかったけれど、それでもこの本を読んだら車への

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    2025年10月13日
  • 終末のフール

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    世界があと3年で終わることが決まっているとき、果たして自分は生き方を変えるだろうか。自分は今、あと何年生きられると思って生きているのだろうか。「滅びの前のシャングリラ」と設定こそ似通っているが、また別の感想が得られて面白かった。締め切りがあった方が仕事が捗るように、たとえ短くても残りの寿命を知っていた方が太い人生を生きられるのかもしれない。あと3年しかなくても、穏やかに着々と自分の食べたいものを食べて、会いたい人に会って、行きたいところに行って、高いところに登って最後を迎えることができれば、割と良い走馬灯が見られそう。

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    2025年10月11日
  • 砂漠

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    砂漠というタイトルが良い。
    北村視点の話だけど、北村が特別優しいわけではないし、自分のことを語りたがらないのも良かった。4年間の回想が断片的なのも、気づいたら周りの人間が変化しているのもリアル。
    西嶋のような人と大学で会えて友達になれたら、最高だと思う。
    「その気になればね、砂漠に雪を降らすことだって、余裕でできるんですよ」
    この言葉が物語の最初の方で出てくるのが、後々聞いてくるし身に染みてくる。
    そして物語の最後に、
    「あの時は良かったな、オアシスだったな、と逃げるようなことは絶対に考えるな。そういう人生を送るなよ」
    という学長の言葉が出てくるのも良い。
    明日も砂漠で、砂漠に慣れすぎないよう

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    2025年10月09日
  • 重力ピエロ

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    ネタバレ

    真面目な兄と女嫌いの美形の弟の話。
    弟の出自が悲惨だが、それを乗り越える家族愛が良かった。
    母親が強い女性だと思った。
    映画化もされているが面白かった。

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    2025年10月09日
  • 逆ソクラテス

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    わたしは、そうは思わない。 読んだ後、早速使ってみた。自分は自分が思うことを信じること、そしてそれを声に出してみることもまた違う何かをもたらしてくれそうだと感じた。娘の話、母親に対する反論をちゃんと受け止めなくては、と思った。 伊坂さんならではの世界観、やっぱり読書はいいなぁと思った。

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    2025年10月07日
  • ラッシュライフ

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    ネタバレ

    もう伊坂幸太郎大好きになりますね。なぜ今まで、読んでなかったのかが不思議なくらい面白い。
    作品の群像劇、出てくるキャラクター、そして所々センスの溢れるセリフ達、どれを取っても一級品です。
    特に好きなセリフは泥棒黒澤の言った
    「人生については誰もがアマチュアなんだよ。」
    「誰だって初参加なんだ。人生にプロフェッショナルがいるわけないがない。」
    このセリフはとても心に響いた。
    それぞれの登場人物は異なる人生を歩んでいるのだが、順風満帆に進むのではなく、計画は頓挫し、挫折しながら進んでいく。彼らが人生のプロフェッショナルであるなら、ミスなく進んでいくはずだが、そうではない。
    そして、何事も金さえあれ

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    2025年10月06日
  • アイネクライネナハトムジーク (下)

    購入済み

    巻末の伊坂先生の言葉

    伊坂先生ってやっぱりすごいです。この方の日本語には文章には、どういうわけか人の涙腺を緩める力があるんです。
    1ページにすとんと収まる後書きだけで、私が上巻で感じたこと全部当てられててびっくりしたし、優しい内容に感動するしで・・・感情が溢れるんですよ。

    #ほのぼの #感動する

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    2025年10月05日
  • ラッシュライフ

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    奥田英朗の『最悪』を彷彿とさせる別々の人生を歩んでいた人物たちが交錯する最高の物語だった。1ページ目の1枚の絵が初めはどう意味を持つのか分からなかったが、物語の節々に登場し最後には物語全体がこの絵の構成になってるように感じ絵画と文学がリンクするような不思議な感覚だった。

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    2025年10月04日
  • チルドレン

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    最初にサブマリンを読んでしまい失敗したかなと思ったけど、それはそれで答え合わせのようですごく楽しく読めました。

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    2025年10月03日
  • マリアビートル

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    ネタバレ

    もう序盤から面白すぎて困った。寝ずに読んだ。
    檸檬と蜜柑好きだなー
    トーマスのシールのくだりがとても良かった
    殺し屋シリーズで1番好きだけど777がまだなのでそちらも楽しみ

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    2025年10月02日
  • オーデュボンの祈り

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    伊坂幸太郎の最高傑作。

    未来を知っているカカシは何故殺されたのか?という謎に迫るミステリー。それに加えて、登場人物の価値観によりもたらされる寓話的要素が作品に奥深さを生んでいる。

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    2025年10月02日
  • マリアビートル

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    もう、本当に伊坂の作品は綺麗だなぁと思う。
    頭にサラ〜と風景が浮かんでくる感覚。

    この殺し屋シリーズ弟2弾。新幹線の逃げれない中でおきる、色々な展開。
    キャラクターが完璧に出来上がって、映画を見ているような感覚。
    騙されている大人達にイラつき、
    どんでん返しがないかハラハラした、、
    これは、読んで良かった❗️

    グラスホッパーの登場人物も出てきて、嬉しくなった!

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    2025年10月03日
  • ホワイトラビット(新潮文庫)

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    レミゼラブルの引用たくさん出てくると聞いて、長年の積読の中から探し出した。読み始めたら、あっという間。そして気付いた時にはもう遅い。どこから騙されていたのか、ついページを戻して読み込んでしまった。それぞれのキャラ、特に黒澤がやっぱり良い。

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    2025年10月02日
  • 晴れた日は謎を追って がまくら市事件

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    別の作家さんが同じ街を舞台に書き下ろす短編集なんて
    ワクワクしかなかった!
    個人的には、ホントスカと大黒天が特に好きだった!
    全部面白かったけれど。

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    2025年10月01日
  • グラスホッパー

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    ネタバレ

    相変わらずの伏線回収が凄い作品。
    書いてあることに無駄がない。
    妻を殺された鈴木が敵を討つために組織に潜入する。だが肝心の敵が目の前で車にひかれて死んでしまう。彼は押し屋に殺されたのか?押し屋を巡り多彩な殺し屋達が織りなすハードボイルド小説。
    個々のキャラクターも魅力的。
    特に蝉がいいねー。
    隠れてるんじゃない、満を持してるんだ、てセリフが好き。

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    2025年10月10日