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Posted by ブクログ
今から10年前に出版された伊坂さんのエッセイ。
以前「仙台ぐらし」を読んだ時に、
「エッセイより小説の方が好きだなぁ」と思い、この1冊を読むのがこんなに遅くなってしまいました。
こちらは伊坂さんの小説と同じくらい好きでした。
このエッセイを片手に、デビュー作からもう一度全部読み返したくなりました。
いつか絶対やります。
まず伊坂さんのお父様に魅了され、
「なるほど、伊坂さんの作品(考え方)にはお父様から受けた影響も大きく関係しているのか」と納得しつつ、自分の親もこうであったらよかったのにと嫉妬を覚えました。
続いて、私が最も好きな「魔王」について伊坂さんが「とり憑かれるようにして書き上げ」たと表現されていることに自己満足な幸せを感じました。
そして何より、このエッセイで紹介されている本達全てが何と魅力的に感じられることか。
最近好みの本が見つからないな、もう読み尽くしたかしらと考えていた自分が恥ずかしくてたまりません。
伊坂さんに向かって
読書っていいですよね、小説って楽しいですよね、と話しかけたくなるような、そんなエッセイでした。
相変わらず、伊坂さんの作品となるとレビューがいつも以上にうまく書けません。
その代わりに、特に印象に残った部分を記します。
「『何かを断定するのには覚悟が必要で、その覚悟を持たないで軽々しく物事を決めつけている人が多いんじゃないかな』」
「表面的な事実だけを見て、『理解できない』物には蓋をしてしまい、『若者は異常になってきている』と決めつけるのは、このカミュの時代から現代まで、変わっていないということかもしれません。」
「読書というものは、別の世界へ精神的な旅に出かけるようなもの」
「やるべきことをやる、『弱いけど強い』」
「世界は大変だ。残酷なことや理不尽なことで満ちている。僕たちは繊細で、弱い。それは分かっている。分かった上で強く生きていくほかない。」
デビュー20年目の今年もエッセイ集が出るといいな。
2020年21冊目。
Posted by ブクログ
エッセイや解説・書評の総まとめ本。
今まで『伊坂さんの書いた文章が掲載されているものは全てかき集めてコレクションしてやるぜ!』と、意気込んでいたのに、この1冊が出版されたことで落胆と歓喜が混ざりあって何とも言えない気持ちになった人は多いことでしょう。
伊坂氏オススメ&お気に入りの、マンガや小説や映画についても語られているので、自分もそれらを消化したい。
その人物に関心を持つと、その人が興味を持っているもの全てを知りたくなるというストーカー心理そのものである。
様々な本や作家と出会いながら読書をすると、自分の守備範囲が広がっていく気がする。いや、どこ守ってんねんって話しやけどな。
伊坂氏が、
『普段、小説を読んでいて、にやりとすることはあるが、噴き出して笑うようなことは無い』とエッセイの中で言うてたけど、自分はそんな伊坂作品で大いに爆笑している。隣人から苦情来るんちゃうかという音量で。
手を叩きながら。
このエッセイでも…笑
東北出身者が東京で初めてゴキブリを見たときに
「何だ?この美しい虫は。」
とか、
犬を飼ってもいないのに
「いつもポケットにドッグフードを入れている人」
とかな笑
2014年10月08日
面白かった。
初めて伊坂先生のエッセイを読んだ。
あまり知らなかった人柄について知れた。
なんかすごく身近な人って印象で楽しかった。
Posted by ブクログ
「この文章は、解説というよりはお祈りに近い」
15年の軌跡を気軽&濃密に辿る一冊
エッセイは苦手と自虐するけど、一つ一つの文章や仕事に手を抜かない人柄が伝わって、もっと好きになっちゃうじゃないか!
特に干支エッセイ。ニヤニヤが止まらない。
Posted by ブクログ
伊坂氏のエッセイ。伊坂ファン必見だと思う。
以前、別の作者のエッセイを読んで失敗しエッセイは苦手かもしれないと思っていたが、伊坂氏のエッセイは面白かった。
本人は刺激の少ない平凡な毎日だと書いているが、人気作家になった人の日常が見れた気がして私には刺激的だった。
伊坂氏がお父さんの事を書いているが、陽気なギャングシリーズの響野さんっぽい気がした。実行力と判断力に優れ正義感が人一倍強く善人の人だと絶賛していて、お父さんのことが好きなのが伝わってきてほっこりした。
「世の中には時折ゲームが予告なしに現れる」という普段の出来事すらゲームになってしまうのが素敵だなと思った。その思考回路が数々の名作を生み出してるのかと思った。
伊坂氏がおすすめしている本が多数書かれていて、感想文というか解説の書き方も上手くてかっこいいなと思った。
おすすめされてる中の「僕の愛したゴウスト」を次は読むつもり。
Posted by ブクログ
伊坂幸太郎初のエッセイ。
「オーデュポンの祈り」でデビューして10年を祝って出版。
今までの様々な雑誌でのコラムや書評などを集めたもの。
小説しか読んだことがなかったので、エッセイを読んでみて、また違った側面を知ることが出来た。
意外と気が小さくて人が良くて、出不精ってこともわかって何か面白かった。彼の薦める本も相当メモらせもらったので、早速どんどん読んでみようと思う。
「いいんじゃない?」という章が好き。
彼は元はサラリーマンと兼業していた。ある日、通勤のバスの中で、大好きな斎藤和義の「幸福な朝食 退屈な夕食」という曲をウォークマンで聴いていたとき、何故かその日はいつもより新鮮に聴こえ、「小説に専念しない限り、この曲に勝てるような作品は作れないんじゃないかな」と強く思ったらしい。そして翌日に会社に辞職の意思を伝えた。
カッコいい。こういう、自分の運命を変える一瞬ってあるんだろうな。
あと、表紙がかわいい。木工作家の三谷龍二の作品の温かい感じが好き。
次読む本が最後で、伊坂の小説、全て読破である。
同じ猪年、というところも親近感を感じる要因の一つ。
Posted by ブクログ
伊坂幸太郎さんの貴重な15年分の106のエッセイが綴られたエッセイ集。小説ではない、伊坂さんの日々の生活しているなかで感じていることや、頭の中で考えてることが詰まったとってもやさしいエッセイ集でした。心がやわらかくなるというか、ゆっくりしたテンポになれる素敵なエッセイ集です。
「名前がまた恐ろしいですね。口に出すと、その響きから恐怖が倍に増してしまいます。『ごきげんよう、おひさしぶり』などと呼ぶことにしたらどうでしょうか。」
素敵。今年の夏あいつに会ったらやってみよう。
Posted by ブクログ
伊坂幸太郎ファンにはたまらない一冊です。
何と言っても「干支エッセイ」。
困りながらなのか楽しんでるのかわかりませんが12年続いた年頭エッセイ。
私は十分に楽しめました。
Posted by ブクログ
「伊坂幸太郎」のエッセイ集『3652―伊坂幸太郎エッセイ集―』を読みました。
『火星に住むつもりかい?』、『夜の国のクーパー』、『残り全部バケーション』、『ガソリン生活』に続き、「伊坂幸太郎」作品です。
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愛する小説、苦手なスピーチ、憧れのヒーロー。
「小説以外」を収録した初のエッセイ集。
エッセイが得意ではありません――。
自らはそう語る「伊坂幸太郎」がデビュー以来ぽつぽつと発表した106編のエッセイ。
愛する小説、映画、音楽のこと。
これまた苦手なスピーチのこと。
憧れのヒーローのこと。趣味を語る中にも脈々と流れる「伊坂」的思考と、日常を鮮やかに切り取る文体。
15年間の軌跡を辿った、初のエッセイ集。
裏話満載のインタビュー脚注に加え、幻の掌編2編を収録。
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デビュー10周年のタイミングでまとめたエッセイ集として2010年(平成22年)に単行本として出版されたので、10年間の日数… 365日×10年間+うるう年の2日の合計である3,652日がタイトルの由来となったようです、、、
その5年後の2015年(平成27年)に出版された文庫本を購入したので、5年分のエッセイや掌編が追加収録された作品です。
■2000年
・幾つもの映像や文章に影響を受け、そして現在
■2001年
・キャラメルコーン
・ハードボイルド作家が人を救う話
■2002年
・健康療法マニア
・アメリカンコーヒーゲーム
■2003年
・B型とセガールとヨーグルト
・映画館は平和だ
・言葉の壁
・自由な席
・ごきげんよう
・壁
・連絡を待つ
・会いましょう
・心を広く
・町から戻り、本を読もう
・狂っちゃいないか?
・読んでいるだけで幸せな気分になりました。
・CD特等席
・一〇六人の作家に聞きました。
・叫ぶ、叫ぶとき、叫べば、叫べ
・私の隠し玉
■2004年
・猿で、赤面
・読書亡羊
・また、っていつだよ
・マニュアル通り
・わが心の恋愛映画 フィッシャー・キング
・よろしくお願いいたします。
・私が繰り返し聴く3枚のCD
・熱帯と化した東京を舞台に灼熱のファンタジー
・こちらマガーク探偵団
・「亡くなったけれど、ベンチにいる」人たちの声が聞こえる短編集
・我、この地を愛す。仙台01 政宗が二人
・我、この地を愛す。仙台02 自慢話
・我、この地を愛す。仙台03 松島
・私の隠し玉
■2005年
・吾輩は「干支」である
・人気作家63人大アンケート!
・運命を分けたザイル
・記憶に残る短編小説
・青春文学とは?
・これは僕の映画だ! としか言いようのないアカルイミライ
・リョコウバトのこと。
・連作のルール
・魔王が呼吸するまで
・大好きな本 『キャプテン翼』
・調査官とチルドレン
・私の隠し玉
■2006年
・父の犬好き
・経験を生かす。
・近況
・いいんじゃない?
・「強度のある小説」という言葉にもっともふさわしい作品
・打海文三の指摘が的確であろうと、的外れであろうと、僕は姿勢を正さずにいられない
・無邪気なようでいて、イマジネーションと邪悪さに満ちた、実は恐ろしい物語
・警察や国を、どこまで信じていいのか? この事件の顛末に、恐怖を感じずにはいられない
・このマンガを読んでいると、喜怒哀楽に分類できない、変な感覚になる
・あの作品につけたい「架空サウンドトラック」
・『鎌倉ものがたり』が描く異界の日常
・私の青春文学、この一冊 『叫び声』大江健三郎
・特別料理
・私の隠し玉
■2007年
・猪作家
・お正月は映画ですごそう
・身近な生活と広大な世界を、同時に歌える稀有なバンド
・人気作家63人大アンケート!
・『ぬかるんでから』佐藤哲也 解説
・どれにしようか。興奮しながら本の準備
・恰好いい小説
・私の隠し玉
・青春の棲みか
■2008年
・逃げ出したいネズミ
・人気作家63人大アンケート!
・僕を作った五人の作家、十冊の本
・斉藤和義さんとの仕事
・『ぼくが愛したゴウスト』打海文三 解説
・私の隠し玉&私のハマっている○○
■2009年
・牛の気持ち
・人気作家55人大アンケート!
・精神宇宙を旅するかのような本に惹かれます。
・私の隠し玉&私のデビュー直前/直後
■2010年
・おもちゃの公約
・人気作家56人大アンケート!
・武田幸三という格闘家の存在。
・三谷龍二のもうひとつの世界
・「残り全部バケーション」オートマとバケーション
・十年目に考えたこと。
・私の隠し玉
■2011年
・う・さぎの話
・人気作家54人大アンケート!
・『殺し屋 最後の仕事』ローレンス・ブロック 解説
・私の隠し玉
■2012年
・タツノオトシゴの記憶
・私の隠し玉&二〇一二年の№1
■2013年
・時にはとぐろを巻いて
・人気作家54人大アンケート!
・豊かで広大な島田山脈の入り口
・ヒーローに必要なもの
・スピーチはしたくない。
・私の隠し玉
■2014年
・木馬が怖い
・「国境なき文学団」アンケート
・人気作家57人大アンケート
・「!」と「?」
・私の隠し玉
■2015年
・メエにはメエ
・人気作家58人大アンケート
■Bonus track
・定規
・ソウルステーション
■あとがき(この本ができるまで)
■文庫版あとがき
「伊坂幸太郎」が偏愛する本や映画に音楽、喫茶店で巻き起こる数々の奇跡、退職を決めたあの日のこと、干支に恐怖する年末年始、封印された小説のアイデア、青春の部屋の直筆間取り図、デビュー前のふたりの恩人、恐るべき料理 等々に加え、裏話満載の語り下ろし脚注付きなので、ファンには堪らない内容でしたね。
個人的には、、、
映画館でのマナー(の悪さ)に共感した『映画館は平和だ』、
新幹線の自由席をフリーダムと言ってしまった駅員さんに笑ってしまった『自由な席』、
映画と漫画は映像を見せてしまうという点で同じジャンルだが、そういう意味で言うと小説は音楽の仲間ではないかと語る部分に共感した『町から戻り、本を読もう』、
年配の男性二人が、IP電話のIPが何の略か語り合う… そして『ミッション:インポッシブル』と間違いそうになるシーンで笑ってしまった『よろしくお願いいたします。』、
読んだ小説のあらすじを覚えていない… という部分に、思わず納得しながら読んだ『記憶に残る短編小説』、
が印象的でしたね。
あとは、「ザ・ブルーハーツ」や「斉藤和義」、「ラモーンズ」等、好きなミュージシャンが紹介されていることに喜んだり、「キーズ・ピータースン」や「ローレンス・ブロック」、「島田荘司」の作品が紹介してあり読んでみたくなり… と、趣味の近い部分を嬉しく感じながら、そして愉しみながら読めました。
たまにはエッセイも良いですね。
Posted by ブクログ
「喫茶店」で巻き起こる数々の奇跡、退職を決意したあの日、「青春」の部屋の直筆間取り図、デビュー前のふたりの恩人、偏愛する本や映画に音楽、「干支」に怯える日々、恐るべき料理、封印された「小説」のアイディア。20世紀「最後」の「新人作家」が歩んできた10年。
伊坂幸太郎さんのエッセイ集第一弾。発刊されたのが、デビューしてから10年。
伊坂さんの人柄、優しさ、謙虚さで溢れていて、とてもほっこりしながら読むことができました。伊坂さんのお父さんがたびたび登場し、謎の存在感を漂わせる。
「父は行動する人である。『今できることはすぐにやるべきだ』とよく言った。服にこぼれたスープの染みを布巾ですばやく拭き取り、『すぐにやれば大抵のことはどうにかなる』と言ったりもした。』
たびたび登場するお父さんの話がどれも好き。ゴキブリに恐れ慄く様子や、干支に怯える姿。
「小説というのは理不尽なことに悲しんでいる人に寄り添うもの」
心に響く言葉も数多く残されていて、大満足です。
伊坂さんのことが好きな人は、もっと好きになれると思うし、伊坂さんを少し好きな人は、もっと好きになれると思います (?)
他の方のエッセイ集を読んだことがないのでわかりませんが、とてもユーモアとやさしさにあふれた作品です。みなさんもぜひ、手に取ってみてくださいね。
Posted by ブクログ
とても気楽に読ませていただきました。
楽しかったです。
あの天才プロットを書ける人が普段考えていること、それがそのまま小説に生かされたりもしていて、こういう思考の人があの小説を書けるんだ、と妙に納得させられました。
伊坂さんの書かれる小説に、テーマや課題図書のように考えさせられるものはあまりありませんが、楽しければそれでいいじゃない、という精神がびしびし伝わってくるこの人が、私は一番大好きです。
Posted by ブクログ
好きな作家さんの小説を読んでいると、「この人はどんな生活をしているのか」「どんなものに影響を受けてきたのか」など気になる方で、伊坂幸太郎さんも例に漏れず。エッセイを通して、今まで読んだ作品、これから読む作品がより楽しめそうです。
Posted by ブクログ
いゃぁー面白かった。日記みたいな、
伊坂幸太郎、さすが賞なめし、次つぎ作品を産んでる作家だわ。いゃあ興味が湧いてくる
人となりが慮れる
伊坂幸太郎、出会い「?」はあった、6.7年前
初期の作品を手に取った、確かに。
ところが横浜に娘の出産、育児の応援にばあばの役目を仰せ使い任務実行中には〜読むエネルギーなし!
なんせアップアップしている時、たぶんグラスホッパー?かなんかを読んだ。うーん。オーデュポンの祈りだった?いい加減ですみません。
とにかく逃げたりせわしなくそんな本を読んだ。
状況と合わずに
娘婿ちゃんに面白い?と聞かれた時、せわしなくて読めないと感想を言った気がする
あえなく挫折
申し訳ありませんでした。
再度挑戦いたします。
このエッセイ
仙台のこと、映画のこと、CDのこと
興味深い話。
「小説はなんでもできるー」深い、確かにそう思う。
本文より一つ、
伊集院さん曰く「小説というものは理不尽なことに
悲しんでいる人に寄り添うものなんだよ」と
このことが好きで伊集院さんから聞いたとか言ってると
伊集院さんから、律儀に私の名前を出さなくて
君の言葉にしていいよ。ですって
律儀だわぁ。
こんなことも素敵。
このエッセイの視点で、作品を読むと面白いだろうな。
伊坂幸太郎がギュッと詰まってる。楽しい。
ちなみにこの時期はなぜかしら貫井徳郎を制覇した。横浜の有隣堂に読んでは買いの繰り返し。
これもまた夢中で面白かった。
Posted by ブクログ
本当にエッセイが苦手なんだなー
でもやはり作品に通じる感性の片鱗があり、この人の物の見方はやはり面白いと感じた。
干支エッセイの困り切ってる感がいい
Posted by ブクログ
作者の色々なところで書かれたエッセイが時系列で並べられている。それぞれは独立しているので、ところどころ読んでも問題はない。
この作家の本はよく読んでいるけれど、はっきり面白いといえるのと何が面白いのかわからないの2つに自分では分けられる。もちろん自分の力量不足が原因だから、世間的な評価は正しいと思う。それで、この本を読んで自分として一番役に立ったのが、紹介している本が今までの自分の積ん読リストとほぼまったく重ならなかったことだ。これでまた読みたい本が増えた。
Posted by ブクログ
伊坂幸太郎さんが苦手と公言するエッセイ集。10年分の歴史が詰まっていて、「仙台くらし」同様、普段小説を読んでいると垣間見ることが難しい伊坂幸太郎さんという人を知ることができる作品。
また、本人以外の作品紹介が数多くあるので、全て網羅すると100作品くらいになるのではないかと思う。
タイトルの3652の意味も最後の最後ですっきりします。
Posted by ブクログ
著者の好きな映画や音楽や小説が知れて嬉しい。ご本人は本をそんなにたくさん読む方ではないといいつつも、すごくたくさんの作品に触れているのだなとわかった。干支エッセイを一周頑張ったのすごい!ご家族やパートナーとの良い関係が伺えて、伊坂氏の優しくてちょっとネガティブなところがいいなぁと思った。
Posted by ブクログ
伊坂さんの小説が好きでおそらくだいたいの小説は読んでます。
小説を書いていたときの想い、関する出来事を知り、本エッセイで出てきた小説をまた読み返したくなりました。また、読者としての伊坂幸太郎もありなかなか人間味あふれる人だなあと。
短編エッセイ集で読みやすく、伊坂幸太郎ファンとしてはとても楽しめました。
Posted by ブクログ
2000年にデビューして10周年を迎えた著者が、それまでに綴ったエッセイをまとめたエッセイ集。365日✕10年でうるう年が2回あるから3652日ということでこのエッセイ集のタイトルが決まったらしい。
島田荘司愛が伝わる「豊かで広大な島田山脈の入り口」では島田作品のお勧め10作を挙げているが、「占星術殺人事件」「斜め屋敷の犯罪」という国内ミステリー史に輝く2作品を敢えて入れなかったのは、初めての人間には難易度が高すぎるのではないか、と思ったからというこだわりよう。
Posted by ブクログ
伊坂さんの淡々とした言い回しとユーモアで日常で感じたことが綴られている。
伊坂さんに影響を受けた身として伊坂さん自身が影響を受けた作品を知れたのが嬉しかった。
エッセイが苦手と言いつつも苦手なんだよなぁどうやって原稿を埋めようかなぁなどと悩んだ描写の後にうまいオチがつくのが流石だった。
Posted by ブクログ
このエッセイ集を通して伊坂さんの日常を少ししれた気がします。伊坂さんが書く本と日常生活のギャップが大きすぎてビックリです(笑)
伊坂の物事に対する考え方、捉え方に触れられた気がして嬉しかったです!
Posted by ブクログ
エッセイほほとんど書かないという伊坂さん。
私もエッセイってほとんど読んだことない。
だから苦手。
うーん、徒然なるままに書かれているだけで、特になんの感情も沸かず笑、最後の方は結構飛ばしてしまった、、
でも伊坂さんがオススメしてた本や映画はいくつかクリップした!いつか見る、読む。
Posted by ブクログ
ファンとしては大満足な内容でした!伊坂さんの人柄と、人となりが伺えて、これからも応援します。伊坂さんの好きな小説や映画も観てみようと思います。
Posted by ブクログ
あらすじが観光スポット
語りが移動手段
なるほど。
最近読むことが目的となり、熟読すること、語りを楽しむことができていないと感じていた。
どちらか良いとかでなく、私はスピードではなく、トルクの回転数を上げた読書や会話をしたい時期にいる。
Posted by ブクログ
これまですすんでエッセーを読んでみようと思ったことはないのだが、先日伊坂幸太郎の「モダン・タイムス」を初めて読み、その読ませる文体に惹かれて手に取った。
くすっと笑えて気軽にスラスラ読める。
仙台に暮らす伊坂幸太郎の人となりが見えて、面白いです。
Posted by ブクログ
小説とは何か、何のために小説を書くのか、小説家とは何かが、とても一貫していて気持ちが良かった。なんとなくイメージしていたとおりの、恐妻家っぽいエピソードも良かった。
Posted by ブクログ
毎度不満を漏らしつつも結局伊坂作品を読んでしまう私だが、ふと氏の人となりを知りたくなり、本書を購入。各種媒体に寄稿されたエッセイが収録されており、ごった煮感は否めないものの、エピソードトークや作品裏話、書評や映画&音楽レビューなど様々なタイプのエッセイが楽しめる。特に氏の父親絡みのエピソードはどれも面白く、作品に登場する独創的なキャラクターは実はお父上がモデルなのでは?とついつい深読みしてしまった。本書で紹介されている本を色々とチェックしている内に気付いたら『読みたい本』の登録件数が増えてしまいました…。
Posted by ブクログ
3
伊坂幸太郎エッセイ集。10年と閏年で、デビュー作の発売日から3652日ということらしい。伊坂らしいちょっとユーモアのある感じのエッセイ。干支エッセイの苦悩がなかなか面白い。パンクっぽい感じが好きらしい。注釈が多く、読むのが面倒な部分もある。下注釈なのでまだましだが。
映画と漫画は映像を見せるが、小説と音楽は仲間。想像するのがよいのだと。優しさは想像力だと。大江健三郎の言葉に、世界中の人間が想像力を働かせれば核兵器なんて一瞬でこの世から消える。伊集院静、小説というのは理不尽なことに悲しんでいる人に寄り添うもの。青春とは何か、僕にはきっと特別あつらえの人生が待っていると無根拠に思っている時期のこと。三島由紀夫の文章もじり。チルドレンの真意、大人がカッコ悪いから子供がなめるのではないか、カミュの異邦人は表面的な事実のみを見て理解できないから蓋をして若者は異常になってきていると決めつけるのはカミュの時代から現代まで変わってない。これから起きることを心配していると長生きしない、ネズミの電気ショックの実験予告電気有無。大事件の濡れ衣をきせられたため、逃亡するというプロットは王道の一つらしい。トロイの木馬、ギリシャ神話のトロイア戦争で、木馬に隠れて城の中に入れさせる話がもと。
本の紹介もかなり多い。
白昼堂々 結城昌治 軽快なコメディ調のよう。元気にさせる。小説の価値があったと思わせるよう。
幻の終わり キースピータースン ウェルズ全4作、キャラに存在感
叫び声 大江健三郎
熱帯 佐藤哲也 作家として小説表現の可能性を考えさせられる、小説表現の追求の奥深さと不思議で可愛らしい物語の面白さが一緒になってる
愛と悔恨のカーニバル、僕が愛したゴウスト 打海文三
北の夕鶴2/3の殺人、奇想天を動かす 島田荘司
ラストサムライ 武田幸三という格闘家について、抽象的な何かを伝えられる、勝手も負けてもファンになる
ドラえもん 全巻
ザワールドイズマイン、キーチ新井英樹
鎌倉物語、地球最後の日 西岸良平
映画の紹介も。狂っちゃいないぜ