あらすじ
恐妻家のシステムエンジニア渡辺拓海はあるサイトの仕様変更を引き継ぐ。
プログラムの一部は暗号化されていて、前任者は失踪中。
解析を進めていた後輩や上司を次々と不幸が襲う。
彼らは皆、ある特定のキーワードを同時に検索していたのだった。
『魔王』から五十年後の世界。
検索から始まる監視の行き着く先は──。
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Posted by ブクログ
まだ、下巻を読んでいないのであまり語らない。
その上でだけど、ワクワク感と不穏感がすごい押し寄せてくる。
最後の小説の中の小説、という構造にも
もはや現実に帰ってこれないのではと思うほど
恐ろしくのめり込んだ。
早く下巻のページをめくりたい。
(あと今回難読漢字が多いのは気のせい?笑笑)
Posted by ブクログ
続きが気になりすぎて一気読み!三人集まれば文殊の知恵、ハンドルネームが5の人のところは展開が読めなくてつい面白い!って叫んだ。会話もテンポが良いし、内容もセンスがある。暴力シーンはめちゃくちゃ怖かった…(^^;)
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やはり『魔王』の続編で、先にそちらを読んでおいて正解。めくれたスカートを直す、の意味も『魔王』を読んだらわかる。『ゴールデンスランバー』を思わせる記述もあると思ったら、ほぼ同時に書き上げた作品だったとか。情報操作で罪を着せられるとか似ているところもある。あと上下巻を左右に並べたときに、どちらを右、左にしても絵がつながる装丁になっているのが好き。アートを感じる。
Posted by ブクログ
裏表紙のあらすじに惹かれて読んでみたけど、読めば読むほどに面白さが増してくる。下巻に向けての謎の深まりが十二分にあり、早く下巻を読みたくなる。…というか、不倫を疑い怖い筋の人を差し向ける奥さん…ワイルド過ぎだろって思った。
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魔王から続く、何十年後かの世界の話。
SEの主人公はとある仕事で怪しげなサイトを見つける。関わる人々がみなアクシデントに見舞われる、そのシステムの謎とは?
国家とはシステムであり、コロニーであり、誰かの大きな意図で動いてるものでらない。みなその部品なのだ。でも、みんな目の前のことくらいは変えられるかもしれない。そんな話。
浮気を許さない謎の妻、謎の小説家、拷問担当の髭男、などユニークな登場人物で重いテーマも軽快です。面白かった!
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安定の伊坂ワールド。ぶっとんでる~
これは21世紀後半の話?50年後くらいには徴兵制復活してる設定らしい、、こわ。
小説内に出てくる井坂好太郎?のことをこき下ろす感じで書いてるのが面白かったし、伊坂幸太郎さん本人のことなんだろうなって思うともっと面白い。
そこで伊坂幸太郎さんの小説の書き方とかを読み解いてるのがなるほど、と思った。
奥さん謎過ぎるし、不倫相手の女の子も本人出てこないまま行方不明になっちゃうし、占いなんぞやだし、よくわからない男たちに襲われるし、首相が関わってるとか議員が関わってるとか昔の事件とか、、、色々引っかかったまま下に行きますが、、これ全部どんなふうに回収してくれるか楽しみ!
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伊坂幸太郎さんの作品は、貫井徳郎さんや薬丸岳さんの作品と違って初っ端からグイグイ引き込まれる感覚は無いのですが読み進めていく内にいつの間にか沼の真ん中に腰まで浸かっちゃっているという感覚です。前置きが長くなってしまいましたが、今回の作品はシステムエンジニア・渡辺拓海が請け負った仕事は、出会い系サイトの仕様変更といったもので今迄受けてきた仕事と比べわりかし楽な仕事と思いきや、自分の前にこの仕事を担当していた上司の五反田正臣は突如失踪。。。不明な点が多すぎる仕事に対し、渡辺は発注者に問い合わせる為に電話しても繋がらないし、コンタクトを取ろうとした事を上司に叱られる始末。渡辺はこのプロジェクトの謎を解明出来るのか?㊦が楽しみです!
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本書の「勇気はあるか?」とか、魔王の「考えろ考えろ」とか、学生時代に読んだお陰で今の自分をかなり形成するきっかけになってるなぁと読み直して思った。思い入れの深い一本、の上巻。
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本の中に、作家としての伊坂幸太郎が出てくるのが面白い。ほんで、デジタル、情報の怖さは、今の世界を映していると思う。
メモ
・人は大体のことを要約しようとするが、人生は要約できない。結婚、出産、離婚、転職などは大体残る、ただ、日頃のつまらない仕事、仕事相手との言い合い、オムツを変えたことなど、どうでも良いことは要約から削がれる。ただ、そういう事柄が実は人生なんだ。そういうのの積み重ねで人生はできている。
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面白かったです。上下巻ですが、比較的短期に読み切りました。上の方が面白かったかな。伊坂幸太郎さんはやはり長編が良いです。「アイスピックは氷を刺すから、人を刺すならヒトピック、ニクピック、逆さにしたらピクニック」のくだりはいつか使いたいですね(笑)。「そういうものだ」ってとこも共感してしまいました。
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魔王を読んで本作に来た。魔王では最後、お金で人を救えるか、考えていた潤也だが、モダンタイムスでは、その後の潤也がどうなったか、真偽は別として噂上で示唆されている。また、犬養という名前や、スポーツ選手の能力持ちの話から、魔王と同一世界であることが分かる。これから下巻を読むが、楽しみでしかないので、期待を込めて星4をつける。
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めちゃくちゃ面白い! 伊坂作品はアヒルと鴨のコインロッカー、マリアビートル、魔王、フィッシュストーリーくらいしか読めていない初心者だけどダントツでハマってしまった。
並行して走るエピソードが全部スリリングで魅力的だし、何より女好きでいけすかない人物として主人公に語られる井坂好太郎なる小説家のキャラクターがとても良い。続きが楽しみ。
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恐妻家のシステムエンジニア・渡辺拓海はあるサイトの仕様変更を引き継ぐ。
プログラムの一部は暗号化されていて、前任者の先輩は失踪中。
解析を進めていた後輩や上司を次々と不幸が襲う。
彼らは皆、ある特定のキーワードを同時に検索していたのだった。
時代設定は21世紀半ばという近未来。
著者の別作品『魔王』の50年後の世界を描いているらしく、
『魔王』が未読だったので、それがどこまで影響しているのかわからず。
上巻はとりあえず謎を散りばめ、芽が出てきたとこで終わる。
これがどう花開くのか、下巻に期待したい。
伊坂作品特有のキャラクターの良さが今作も光っている。
作者・伊坂幸太郎自身をもじった小説家・井坂好太郎なる人物。
「人生は要約できない」
この井坂好太郎の名言なのか迷言なのかわからぬ発言の数々。
気付けば惹き込まれてしまっている自分が少し悔しい。
Posted by ブクログ
伊坂幸太郎『魔王』から50年後の世界。
『魔王』から続けて、と思っていたが…
かなり時間が経ってしまい、『魔王』の記憶もあやふやに…
システムエンジニアの渡辺拓海は、行方不明となった五反田の残したあるサイトの仕様変更の仕事を引き継ぐ。
プログラムは暗号化されていて、一向に仕事は進まない。
依頼元・株式会社ゴッシュともうまく連絡が取れず…
『播磨崎中学校事件』、『安藤商会』で検索をした会社の上司、後輩に不幸が…
一方で、渡辺は妻・佳代子から不倫を疑われ…
不倫相手は行方不明に…
渡辺の友人の作家・井坂好太郎も絡んできて…
何がなんだか…が、ここまで…
かなり設定が複雑で…
『検索から監視が始まる』
すべてが仕組まれたことだったんだろうか…
渡辺の不倫も。
『播磨崎中学校事件』も。
ヒーロー・永島丈も。
『魔王』から50年後の世界、2050年くらいなんだろう。
所々に現代より未来の話なんだと。
どう繋がっていくのだろう…
Posted by ブクログ
著者の別作品「魔王」の未来の話。
「魔王」がおもしろかったため、続きの話があると知り購入。
上下巻のためまだまだ話は始まったばかりだが、様々な要素が出揃い始め歯車が周り始めた感覚がある。
下巻もすごく楽しみ。
Posted by ブクログ
少し未来の話
魔王の続きだったみたい
覚醒した主人公には安藤兄が憑いた、ってこと?
サッパリ気持ち良い結末!てわけではないと感じた
全編通して「こんな世の中になったらどうする〜?」って問われてる感じ(ファシズムとか)
主人公の妻は何者だったんだろうか…
Posted by ブクログ
主人公はSEとして働いていて、変な仕事を任され、事件に巻き込まれていく。"魔王"とつながっているので、そちらから読むのがおすすめ。
ハラハラするし、『えっ…?』ってなれるんだけど、とにかく拷問のシーンがきついので、心臓の弱い方はお気をつけて…
Posted by ブクログ
魔王の続きということで、読み始めたけど
魔王の結びつきが全然わからない。
時折、それらしきものが出てくるけれど。
でも、読み始めるとどんどん先が読みたくて
一気に読んじゃった