伊坂幸太郎のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
この作品はそれぞれ別々の媒体で別々の時期に書かれた物語を少し加筆してゆるく繋げたものだったという風に解説で説明されていました。
連作短編集は大好きなジャンルなのですが、このゆるい繋がりを想像の余地があって面白いと思うよりは、もう少しバシッと謎や人物が回収される方が好みではありました。
ただ、それぞれの作品を単体でみたときの完成度はその分めちゃくちゃ高かったです!
『僕の舟』は別の短編集で読んだ時も好きになったし、『相談役の話』はゾワっとして見事でした。『合コンの話』もラストに拍手でしたし。
書き出してみると、繋がりの薄かった作品たちに意外と惹かれたことが自分でも驚きました。
やはり繋がるとしたらもうちょっと気持ちよく繋げて欲しかったのかもしれないです。
でも好き! -
Posted by ブクログ
伊坂幸太郎の作風を解説の人が「そういうこと!」って言いたいほど明確に書いてくれてた。
本来はシリアスなシーンでも登場人物の言葉遊び?的なのが止まらないところ、そのギャップ?というのかその違和感がなんとなく自分に合わない気がして、読み進めるのもすごい時間かかったけど、最後の方は一気に読めちゃった!展開がどんどん変わってハラハラしたからかなー?
「システムに管理されてる」ことに気づかないままなのか、それに気づいて見て見ぬふりをするのかどっちが幸せなんだろう?と。気づかないままの方が色々楽だよなーとか思ってしまった苦笑
大きなものに対抗する中で、目の前の小さなことを行う、っていう考え方。実際1人の人生ってそういうことだよなとか思った。 -
Posted by ブクログ
伊坂幸太郎さんらしいファニーでファンキーなお話。とてもいい感じ。
猪苗代湖畔で行われる音楽とアートのフェスティバルで配られるリーフレットに載せる話として書かれ、1回こっきりのはずが毎年書き重ねられることになったそうだが、何年か前に書いた話の設定やエピソードが後半の話でしっかり活かされている筋書きや仕掛けに感心した。
ロックバンドの楽曲の歌詞がいい具合に物語に絡んでいて、〈あの頃に戻りたいって そうゆうコト言わない/あの頃に戻りたいって それじゃ今日に失礼〉とか〈生きてるあいだは 不死身だ/一度も 死なないんだ〉なんて、特に刺さった。
伊坂さんの多くの物語に根底にある「ただ生きていることへの肯定」や「周りに生かされてことへの信頼と感謝」のようなものと響き合っているように思える。
付き合っていた彼女に振られた社会人一年生の松嶋くん、突然現れたスパイに救われ自らも一人前の諜報員になっていくいじめられっ子の〈ぼく〉、いつも謝ってばかりだが実は大人物(?)の門倉課長…。
本を閉じる頃にはすっかり親しくなった登場人物たちと別れがたい感じもあって、心地よい読後感でした。 -
Posted by ブクログ
読書録「あるキング」4
著者 伊坂幸太郎
出版 徳間書店
p9より引用
“ さて、そのような仙醍キングスであるか
ら、仙醍市に住むからといって、誰もが仙醍
キングスのファンとはならない。むしろ地元
の汚点、と憎んでいる者も少なくなかっ
た。が、それでもファンはいる。地味な昆虫
や味の薄い香辛料にも、どんなものにもファ
ンはいるものなのだ。”
目次より抜粋引用
“〇歳
三歳
十歳
十二歳
十三歳”
一人の天才の生涯を描いた、現代ファンタ
ジー長編小説。同社刊行作加筆修正文庫版。
地方の万年Bクラスプロ野球球団に、その
チームにはもったいない程の能力を持つ選手
が在籍していた。
しかしその選手は、周囲の考えなど意に介さ
ず、監督時代も含めた全ての野球人生を、そ
の球団に捧げた。そんな彼の、野球人生の締
めくくりの試合に…。
上記の引用は、万年Bクラス球団について
の一文。
蓼食う虫も好き好き、といったところでしょ
うか?あまり理解出来なくとも、人の物事の
好みには、口を出すのはマナー違反なのかも
しれません。
シェイクスピアの「マクベス」への言及や
引用が、作中によく見られるので、「マクベ
ス」読後である人ほど、楽しみが深まる作品
でしょう。
周囲を超越して野球に生きる主人公・山田
王求の生き様が、読むと複雑な気持ちを抱く
人を生むかも知れません。出来る人間の隣に
いるという事に、辛さを感じることもあるで
しょうから。
あまりハッピーな気分で読み進めるタイプ
の作品ではないので、気持ちに余裕があるよ
うな時の方が、読み易いのではないかと思わ
れます。
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Posted by ブクログ
久々に読んだ。実は以前に単行本版を読んでいたので再読の形になる。
以前読んだ時は伊坂幸太郎にハマっていた時でその時に読んでいた。今回は螺旋プロジェクトの中にシーソーモンスターが入っていたので流れで再読。最初に読んだ時も面白かったけど、螺旋プロジェクトの内容を知りつつ読んでみるとまた違った面白さがあって再読読んで良かったなぁって思った。
対立軸を意識して物語を読み進めていくことに必然的になっていくので内容がストンと入ってきたし、その中での対立軸以外の構造にも目を向けられて物語全体を楽しめた気がする。特にスピンモンスターに関しては初めて読んだ時は何が何だかといった印象だったので改めて読み直すことができて良かった。 -
Posted by ブクログ
安定の伊坂ワールド。ぶっとんでる~
これは21世紀後半の話?50年後くらいには徴兵制復活してる設定らしい、、こわ。
小説内に出てくる井坂好太郎?のことをこき下ろす感じで書いてるのが面白かったし、伊坂幸太郎さん本人のことなんだろうなって思うともっと面白い。
そこで伊坂幸太郎さんの小説の書き方とかを読み解いてるのがなるほど、と思った。
奥さん謎過ぎるし、不倫相手の女の子も本人出てこないまま行方不明になっちゃうし、占いなんぞやだし、よくわからない男たちに襲われるし、首相が関わってるとか議員が関わってるとか昔の事件とか、、、色々引っかかったまま下に行きますが、、これ全部どんなふうに回収してくれるか楽しみ!