伊坂幸太郎のレビュー一覧

  • 火星に住むつもりかい?

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    「犯罪抑制」の名の下に、白昼堂々と行われる公開処刑。そんな斬新すぎる設定も、伊坂さんの緻密な説明力にかかれば「いつか現実になるかもしれない」という戦慄のリアリティを帯びてきます。正義が暴走し、誰もが監視者となる恐怖。これまでの作品とは一味違う、ヒリつくような緊張感と社会への鋭い風刺が、胸に深く突き刺さる傑作です。

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    2026年03月27日
  • 火星に住むつもりかい?

    匿名

    購入済み

    残酷さを隠し持っているのが人間、正義と悪がなんなのかわからなくなってしまいました。最後はスカッとできました。

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    2024年06月01日
  • 夜の国のクーパー

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    ネタバレ

    最初は何のことやらと思っていたけど、読み進めるうちに鼠が喋って交渉を持ちかけてきたり、鉄国の兵士が死んだり…とうとう現代から来たらしい男とトムが出会ったところに話が戻って、物語が加速して…
    終盤にかけてはとにかく面白かった
    人間たちの緊迫した状況の中、人間の国のことは自分たちには関係ないというようなネコたちの会話がなんだか良かった
    最後どうやって敵を追い払うのかと思ったら、まさかの展開で笑っちゃったけど、このファンタジー感も好きだった

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    2024年05月24日
  • キャプテンサンダーボルト 新装版(新潮文庫nex)

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    文庫版は、おまけ含めて700ページ弱の長編。手探りの序盤を乗り越えるとグッと入り込めた。井ノ原と相葉コンビ(+ポンセ)、掛け合いが最高だった!

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    2024年05月14日
  • 夜の国のクーパー

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    寓話という趣が強かった。終盤で明らかになるミステリ的な要素は、意外と中盤で察してしまい驚きは大きくなかったかもしれない。会話が軽快で読みやすい。

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    2024年05月12日
  • グラスホッパー

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    先が気になるストーリー展開と、
    気が急いた私をサポートするかのような文章の読みやすさ。
    本に振り回されたい時におすすめ。
    今回も本当に楽しかったです。

    押し屋という殺しの職業を中心に巡る世界を
    鈴木、鯨、蝉の3人の視点を通してのぞく物語。

    ストーリーだけではなく、
    自分の普段靄にかかっている思考を言語化してくれるのもこの本の魅力でした。
    「世の中の不幸の大半は誰かが高をくくっていたことが原因」
    殺し屋の世界なので、わかる、と言ってはベクトルが違うかもしれないけど、身に覚えがある。
    自分の未来の不幸は高をくくってしまう。
    他人の未来については予報も警報も出せるのに。


    雑記
    今回読むのは2回目。
    ふとしたキーワードが
    後でひょっこり重要な役割として出てくるから
    気をつけてたのに、まんまと伏線回収に鳥肌が。
    悔しい一方で振り回されてる快感も感じる。。

    そして
    最後の描写がなんとも気になる。。
    鈴木も幻覚を見ている、、ってことですよね?どこからが現実なのか。
    もう一回読まなければ。
     
     

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    2026年10月06日
  • 魔王 新装版

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     伊坂幸太郎さんの著書は哲学的な表現が多いような気がします。
     この本が出版されたのは2005年だと思いますが、日本の政治や政治家に対するアンチテーゼがテーマのように感じました。途中に次のような一文があります。
     『聞こえのいいことばかりを口にし、何も決定せず、何も断言せず、憲法をはじめとする法律を恣意的に解釈し、国民を騙すかのようにずるずると、任期を務めていく政治家の無責任さ...』
     今に始まったことではないですが、何か令和の政治家の有様を予言していたのではないかとさえ思いました。
     主人公には自分が念じた言葉を相手が口に出す超能力を持っていましたが、伊坂幸太郎さんも未来がわかる超能力を持っているのかもしれませんね。
     物語の随所に宮沢賢治さんの詩も出てきますが、それに触発されたのか「注文の多い料理店」を本棚に追加しました。夏までには読むぞ!

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    2024年04月15日
  • 夜の国のクーパー

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    異国の戦争と語り継がれる伝説、猫とネズミの対話。ファンタジーとしてのおもしろさにのめり込んでいたら、なんとこれは「世界の秘密」の前章に過ぎなかった。
    無条件に信じてしまうことの危うさを感じる。

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    2024年04月12日
  • モダンタイムス(下) 新装版

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    読めば読むほど『そういうことだったのか!』と分かっていくのが爽快。いつもなんでも検索しちゃう人間としては、ほんとに怖い。あと、伊坂好太郎さんの言葉が全体的にとてもよかったです。笑

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    2024年03月27日
  • あるキング

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    解説にもある通り、いつもの伊坂幸太郎作品とはテイストが異なる作品でした。マクベスを読んでみたくなったな〜。
    王求に降りかかる不幸が切なかった、、、。

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    2024年03月20日
  • キャプテンサンダーボルト 下

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    子供の頃に野球を通して学んだことは全て役に立たというセリフが良かった。
    最近のコスパやタイバを重視して、 何でも安易な成果を求める風潮より、意味も分からずに一生懸命何かに打ち込んだ時代の方が好きだな。

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    2024年03月02日
  • キャプテンサンダーボルト 上

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    協働執筆とは思えない伊坂ワールド全開の上巻でした。
    お得意の伏線だらけの展開なので下巻が楽しみです。

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    2024年02月28日
  • PK 新装版

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    これは3つの短編(PK、超人、密使)からなるんだけど、全て読み終わった時に『密使』から物語は始まり、『超人』と『PK』がそれぞれ違う過去だった場合(パラレルワールド)という構成になっていて、読み終わった時の繋がり、伏線に感動しました。
    みんなの小さな勇気が集まることで、お互いに意識してなくてもある人に影響され、歴史が作られる。
    私の何気ない行動で、どっかの誰かの人生が変わってるのかもなと思えた作品でした。

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    2024年02月19日
  • キャプテンサンダーボルト 下

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    スリル感、スピード感抜群の映像的なストーリー

    小学生以来の悪ガキコンビ
    高校時代の過去の出来事をキッカケに、決定的に関係が疎遠になっていた
    ひょんな事から再び出会った二人が、世界を巻き込むような壮大な事件に巻き込まれる

    お互いに色々な事情で抱えた借金
    公開中止になった特撮映画
    ゴシキヌマの水を求める謎の組織と銀髪の男
    村上病の謎
    戦時中のB29の不可解な墜落
    テロ組織


    相葉時之と井ノ原悠という名前は、解説でも語られているけど、明らかにアイドルグループを意識してるよな

    二人の性格も真面目と不真面目、熱血とクール、猪突猛進と冷静沈着と対象的だけど
    特撮ヒーローものの「鳴神戦隊サンダーボルト」に思い入れがあるという共通点

    ターミネーターの如く執拗に、そしてタフに追いかけてくる銀髪の男

    謎の美女 桃沢瞳
    色仕掛けを武器に男から情報を引き出しつつ、彼女も何らかの事情を抱えていそうな雰囲気

    それにしても、冒頭の一文「ガイノイド脂肪に注目しろ!」のインパクトよ
    この文章はどっちの思惑なんですかね?
    伊坂さんっぽくはあるけど……


    戦後に発生した架空の病気「村上病」の謎
    新型コロナウイルスのパンデミック前にこの物語が書かれていたんだなぁ
    架空の物語ではあるけど、所々に人々の反応の答え合わせがされた気がする

    国が推奨するワクチン接種
    それに反発する人
    ワクチンのリスクとベネフィットの比較

    所々の設定に物語上の都合のよいファンタジー要素があるけど、実際にバイオテロを起いたら大変な事になるというのが実感できる

    ラストの展開ですけど、あそこの気密性ってどうなんですかね?
    確か人が閉じ込められたときのために通気孔があるようなものですけど
    ま、その辺のツッコミは野暮ですね

    色々と手こずらせたり、いい場面で活躍したりした犬のポンセ(仮称)
    助っ人外国人で巨人の選手ではなかったというヒント
    名前が何かの伏線や前フリかと思ったけど違ったな

    下巻のボーナストラックでも登場してるし、やはりマスコット的な立ち位置なんだろうなぁ



    物語としてはバディものにあたるけど、その執筆背景が何よりのバディものになっているというね

    阿部和重と伊坂幸太郎が打ち合わせして、お互いに担当する章を決め
    さらに出来上がった文章にまたお互いにガンガン手を入れてくという制作方法らしい
    お互いに手の入っていない部分はないとの事

    阿部和重さんの著作は一作も読んでないし、伊坂幸太郎は何作か読んだ程度だけど、設定や言い回しの所々から伊坂幸太郎っぽさは感じる

    世の中に、こんな制作スタイルで出版された作品って他にあるのかな?
    こんな特徴というだけでもこの作品に価値があると思える

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    2024年01月25日
  • キャプテンサンダーボルト 上

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    二人の作家が織りなすノンストップエンタメ

    小学生以来の悪ガキコンビ
    蔵王の御釜の水を求める謎の組織と異様に強い銀髪の男
    戦後に発生した「村上病」の謎
    東京大空襲の日に東北方面で墜落した三機のB29

    詳細な感想は下巻を読み終わってから


    阿部和重と伊坂幸太郎の合作らしい

    阿部和重さんの著作は未読なので何とも言えないけど、伊坂さんのは何作か読んだ事があるので、所々に漂うそれっぽさは感じる

    どうやって書いたんでしょうね?
    江國香織さんと辻仁成さんのように、それぞれ別の人物のパートを書いているわけでもない
    木皿泉のように、二人でプロットを相談し、どちらかが主導して書いて、もう片方がバトンタッチして加筆修正して、とか?

    うーん、二人の文章を読み込んでいるわけではないので、よくわからん

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    2024年01月24日
  • モダンタイムス(下) 新装版

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    単行本から大幅な改訂が行われていると聞き、どう変わったのか知りたくて文庫本を読んだ。

    上巻も所々変わっていたところもあったが、特にこの下巻は大きく改訂されていた。
    ただ国家というシステムに立ち向かうという大きなテーマ自体は変わっておらず、むしろそれが強調された様な印象を受けた。

    新装版への解説の最後に、オマケとして文庫版と単行本の違いを簡単に紹介されていたので気になる人は読んでみるとよいかも。

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    2024年01月22日
  • エール!(3)

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    ネタバレ

    お仕事小説のアンソロジー。
    美術品輸送展示スタッフ、災害救急センター通信員、ベビーシッター、農業、イベント会社契約社員、新幹線清掃スタッフの6つの職業を6人の作家が描く。
    はじめましての作家さんが4人、ていうか原田マハさんと伊坂幸太郎さんしか知らない。農業の吉永南央さんの切り口はおもしろく、救急情報センターの日明恩さんのはこれからキュンキュンしてゆきそうかなと。
    伊坂さんはいつもとちょっと違い、作者知らずに読んだら伊坂さんと思わなかったかな、仙台出てこないし。

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    2024年01月21日
  • キャプテンサンダーボルト 新装版(新潮文庫nex)

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    ドキドキワクワク読み進めながら、読み終わった時の爽快感がある。ページ数は非常に長いが後半駆け抜けて一気に読める。さすがの伊坂幸太郎。作者2人でどうやって書いたんだろう。合作すごい。
    世界を救いたくなる。

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    2024年01月18日
  • モダンタイムス(下) 新装版

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    緊張感と疾走感で直ぐに読み終えた。
    自らが社会の一部に組み込まれていることを認識し、それを見直す面白さがあった。

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    2023年12月24日
  • シーソーモンスター

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    あとがきから読むべし。異なる時代の海族と山族の争いを書いた螺旋プロジェクト。他の作者の作品も読みたい。◆シーソーモンスター。昭和後期。米ソ冷戦、バブル景気。嫁姑問題は息子、夫の危機を救うための伏線だったのかどうかはまったく本当に定かではない。最後は貿易摩擦解消。昭和から平成へ。◆スピンモンスター。近未来。自動運転車の事故で家族をすべて失った少年二人。檜山景虎は警察、水戸直正は配達人となり、新幹線の車内で再会。水戸への不思議な依頼。審判員、先代海族も絡み、事態は思わぬところへ着地。

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    2026年01月12日