伊坂幸太郎のレビュー一覧

  • 陽気なギャングが地球を回す

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    もっとさくさくいくと思ったら、じれったいシーンが多かったのと、展開が予想通りすぎた。でも雰囲気はすき!

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    2025年12月01日
  • 楽園の楽園

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    ネタバレ

    人はどんなものにもストーリーがあると思い込む。

    装丁が綺麗で、思わず手に取ってしまった本。
    緑に輝く動物たちを描いたその美しい表紙の先には、短い物語が紡がれている。
    最遊記の登場人物にも似たこの物語の登場人物たちは、”先生”を探し求め冒険をする。

    行き着く結末は、少し寂しいものに感じた。
    『オーデュボンの祈り』を思い出させるこの結末は、少し懐かしく感じた。


    P24:「気に入らない相手だとしても、憎んではいけない。厄介な相手も、敵とは限らない」

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    2025年11月30日
  • 火星に住むつもりかい?

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    読書録「火星に住むつもりかい?」3

    著者 伊坂幸太郎
    出版 光文社

    p491より引用
    “「どうすることもできないよ。振り子の揺
    れを真ん中で止めることはできないから。
    大事なのは、行ったり来たりのバランスだ
    よ。偏ってきたら、別方向に戻さなくてはい
    けない。正しさなんてもとは、どこにもな
    い。スピードが出過ぎたらブレーキをかけ
    る、少し緩めてやる。その程度だ」”

     警察組織が力を持ち、中世の魔女狩りのよ
    うな行為が行われる世の中を描いた、長編サ
    スペンスミステリ。同社刊行作文庫版。
     会社におけるリストラ業務に携わっていた
    男が、突然警察に身柄を勾留された。一度は
    容疑を認めた男だったが

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    2025年11月30日
  • ゴールデンスランバー(新潮文庫)

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    総理大臣暗殺の濡れ衣を着せられ、逃亡する男の物語。なぜ彼が選ばれたのか、誰が黒幕なのかという種明かしはない。
    こんな状況でもあきらめないという信念が必要。ということを著者は伝えたかったのか?

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    2025年11月30日
  • 楽園の楽園

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    ヒトは物語(ストーリー)が好き。
    起こった事象には原因・理由がある(はずだ)と考える。

    今この世で起きていることは、全て地球の意思によるもの。人類の誕生から発展、自然災害、ウイルス蔓延…などなど。

    なんだかとても現実離れしているけれど、はいはいそうですねと流しきれない深さがある。

    AI(アーティフィシャル・インテリジェンス)じゃなくて
    NI(ネイチャー・インテリジェンス)。

    心に留めておこう。
    さすがの発想の伊坂幸太郎氏。

    次代のゴクー、チョウ・サンゴはどう生きるのかな。

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    2025年11月30日
  • オー!ファーザー

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    陽気なギャングでも思ったけど、大人が四人くらいで未成年の子供の私生活に面白おかしく干渉してくるストーリーが伊坂さんは好きなんだろうな。読んでて面白いから自分も好きだけど。
    そんな中でもこの主人公の由紀夫は元来の無感動気質が前面に出てて、大人に可愛がられながらもちゃんと可愛げのないタイプに描かれているし、熱くならない気質の割に友人のピンチへの介入の仕方が限度を超えていたりと若者的な矛盾が多い。

    物語の終わり方がとても独特で、状況的にはハッピーエンドなはずなのにとてもそう言えないような、一抹のもの淋しさを与えてくる終わり方をしてて、今までの伊坂作品には無い読後感だった。

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    2025年11月30日
  • ペッパーズ・ゴースト

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    著者の得意技が詰め込まれた普遍的な面白さがある小説。
    物事の受け取り方は何通りもあるから、希望を選択できる。

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    2025年11月30日
  • ジャイロスコープ

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    ネタバレ

    心に優しい話もヒヤッとする話もこもごも
    安定の伊坂さんのワールド
    とりあえず、国務長官パウエルさんの名言集が読みたくなった

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    2025年11月29日
  • 終末のフール

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    ネタバレ

    終末ものは過去何冊か読んできた、だいたい荒れ狂う人々の中、日常を過ごす人たちが描かれているものだった
    こちらもそういったもので、仙台の同じマンションに住む住人たちのそれぞれが、たまに交錯しながら残り3年を過ごす短編集になっていた

    もし本当に数年後世界が終わるとわかったら?
    そんなタイムリミット、絶対知りたくないよな

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    2025年11月29日
  • クジラアタマの王様(新潮文庫)

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    伊坂作品をはじめて読んだ。
    コロナ禍を踏まえた作品かと思ったら、それ以前に書かれた内容で驚いた。真面目なトーンで冗談を言い合う登場人物たちの会話が好きだった。

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    2025年11月27日
  • フィッシュストーリー(新潮文庫)

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    ネタバレ

    面白かった。
    「僕の孤独が魚だとしたら、そのあまりの巨大さと獰猛さに、鯨でさえ逃げ出すに違いない」という言葉が好き。

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    2025年11月27日
  • 終末のフール

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    読書録「終末のフール」3

    著者 伊坂幸太郎
    出版 集英社文庫

    p249より引用
    “「あのさ、地球の環境もコントロールでき
    ない人間が、どうして火星の環境を維持でき
    るわけ?」”

    目次より引用
    “終末のフール
     太陽のシール
     籠城のビール
     冬眠のガール
     鋼鉄のフール”

     終わりゆく世界に生きる人々を描いた、短
    編連作群像劇。同社刊行作文庫版。
     小惑星の衝突の予測によって、8年後の滅亡
    が予告されてしまった地球。予告後の世界の
    混乱から5年が経過し、少し落ち着きを見せる
    世の中で、人々はそれぞれ残りの時間を過ご
    す…。

     上記の引用は、地球が駄目なら火星に住め
    ばいいじゃない、と

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    2025年11月27日
  • ペッパーズ・ゴースト

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    伊坂幸太郎作品は本当に久しぶりで、タイトルと表紙に惹かれて手に取ってみた。
    中学校教師とネコジゴハンターの2場面が展開されているが、いつの間にかその世界線が交差している。気が付いたら、交わっているのだから、不思議だ。
    ハラハラしながら読み進めるものの、いまいちニーチェの概念が分からなくて、?なときもあったけど、「結局物事は捉えよう」に私は着地した。面白かった^^

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    2025年11月27日
  • キャプテンサンダーボルト 上

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    阿部和重さん、伊坂幸太郎さんの合作。登場人物の話が平行に進められて合流するいかにも伊坂さんっぽいなと思いつつも合流までが早いなと思いました。。阿部さんの作品を読んだことないので阿部さんっぽさは解らないが、、、読み易い本でテンポよく読めました。まだ上巻のみしか読んでないので下巻が楽しみです。それにしても合作ってどうやって書くんだろう?

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    2025年11月27日
  • マイクロスパイ・アンサンブル

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    はじめは、ストーリーがわからずちんぷんかんぷんだったけど。だんだんと2つの物語が交差していくと、面白くなってきた。ただ、エージェント•ハルトの世界が何だったのか、想像をかきたてるのが苦手な方には難しく感じてしまうだろう。

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    2025年11月26日
  • 楽園の楽園

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    伊坂版ディストピア小説。
     
    五十九彦、三瑚嬢、蝶八隗の選ばれし三人が、世界の暴走の原因と考えられる、人工知能『天軸』の所在を探る冒険譚。

    設定自体は、何だか面白そうと惹きつけられるけれども、如何せんページ数が少ないので、ちょっと肩透かしをくらった感が拭えない物足りない作品でした❗️

    伊坂さんは、『あるキング』で形態別に3種類の展開作品を出版されているので、もしかしたらこの作品の次回の出版時においては、改めて書き足したりするのではないだろうか⁉️と少し勘繰っています。

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    2025年11月25日
  • マイクロスパイ・アンサンブル

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    伊坂幸太郎作品の違う軸で進んでいく話に最初こそ苦戦したが、読み進むに連れて互いの世界にとっては些細なことが影響し合ってるに気づいてからは楽しく読めた。

    あっと驚くような伏線回収と言うよりかは心が綻ぶような小さな伏線回収が沢山出てきて良かった。
    車のライトをつけた、下を向いてくしゃみをした、そんな事でもどこかの誰かには影響しているのかな。気づかないだけで自分の些細な行動もエージェント・ハルト達に影響を与えてたら面白いな。

    著者インタビューにもあったように起こってもおかしくない奇跡が沢山起きるというのも良かった。
    自分も奇跡の可能性を否定せず、僅かな可能性でワクワク出来るような日々を送りたい。

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    2025年11月24日
  • 火星に住むつもりかい?

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    理不尽とやるせなさがゴールデンスランバーっぽい。
    前半、話の全体像がつかめるまで登場人物が多くて時間がかかった。
    後半の伏線回収はさすがに気持ち良かった。

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    2025年11月24日
  • グラスホッパー

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    これを読んだことあるような…?蝉とか鯨とかハンコを押してある書き方に記憶が。でも全く内容が記憶になく、最後まで読んだ。鈴木さんにはまともな世界に戻ってほしいと願う。

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    2025年11月24日
  • 重力ピエロ

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    ネタバレ

    伊坂幸太郎さんの『重力ピエロ』

    「春が二階から落ちてきた−」
    そんな文章から始まるこの小説。春は主人公泉水の弟。性的な暴力に対する嫌悪感が強く、校内で起きようとしていた自分には無関係なレイプ事件も殴り込んで止めたくらい。

    仙台に住む泉水と春の一家は、母が過去に未成年から暴行被害を受け、その結果として弟の春が生まれていた。家族は春を深く愛し、父を中心に一家は壊れずに暮らしてきた。兄の泉水はその過去を知りつつ、大人になり、遺伝子を扱う研究職に就く。春は高い身体能力を持ち、類稀な美術の才能を持つなど、どこか常人とは違う感性を持ち、大人になる。

    時が流れ、仙台の町で奇妙な落書き(グラフィティ)が

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    2025年11月23日