伊坂幸太郎のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
「チルドレン」の家裁調査官、陣内・武藤のコンビが再び。
家裁調査官の2人が扱うのは少年事件。現実の世界でも、少年事件と言うのは、しばしば問題になる。罪に対して罰することよりも、更正を目的としている為、被害者や世の中の感情としては、甘すぎるのではないかと感じることも多いこと、被害者は名前も報道されてしまうのに、加害者の少年は守られていること。正直、私自身も、この被害者やその家族の辛さに比べ、守られている加害少年は、いったい何なのだろう?と思うことも、過去に1度や2度ではない。
しかし、若林青年の苦しみを知った時に、確かに、加害者と言えど、背景は本当にそれぞれで、一括りで語るのは難しいな、と改め -
Posted by ブクログ
若林少年みたいに、ちょっとした脇見運転で起きてしまう事件がある一方で、小山田俊がネットで見つける犯行声明や、実際にその人が起こそうとする事件もある。
この二つって一見同じ「事件」に見えるけど、実は全然違うものなんじゃないかと思った。
作中でも触れられていたけど、自分はやっぱり、前者みたいな「本人にそのつもりはなかったけど起きてしまった事件」の方が、後者の「明確な意図があったけど未遂に終わった事件」よりは、まだ情状酌量の余地があるんじゃないかと思う。あくまで個人的にだけど、この対比は結構印象に残った。
あと、この作品で一番印象に残ったのは、陣内の「先入観のなさ」。
自分も武藤と同じで、小林少