伊坂幸太郎のレビュー一覧
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ネタバレ目の前の人に、念じた言葉を喋らせることができる不思議な力「腹話術」に目覚めたとある男性。
彼は、いま世間で注目を集め大きなうねりを生み出そうとしている一人の政治家を危険視し、「腹話術」の能力で近づこうとするが…………
全ての謎が分かりやすく明かされてスッキリするというタイプの話ではなく、読み終わっても「あれはどういうことだったんだろう?」というモヤモヤが残る。
突然の鳥の視点とこちらを見上げる潤也……という体験が一体何を意味するのか、バーのマスターの謎など、後半で明かされそうな気配もあったけど明確な種明かしはないまま。
想像や考察のし甲斐があると言えばそうだけど、2編ともどこか消化 -
Posted by ブクログ
伊坂ワールドのひとつと言えますね。ファンタジー要素と現実社会との融合というかリンクというか、話自体は特別盛り上がりがあるわけでもないのですが、年数が経つ中で淡々とそれぞれの世界、主人公に起きる物語を静観して見守っているような、そんな作品。伊坂ワールドとは言いましたが、異世界が交錯するところなんかはどこか村上春樹感も感じつつ、個人的には嫌いじゃないなと。先日まで長編作の国宝を読んでいたのもあって箸休め的に積読されてた本作を手にしましたが、ちょうどいい感じの箸休め感を得られて読んで良かったです。人に薦めるかと言うと、、うーん、別の伊坂作品になるかな…
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Posted by ブクログ
シーソーモンスターの方のオチ、かなり最高だった
途中までの嫁姑問題はかなりいらいらしたし長いなぁと思ったけどもオチが神すぎて読後感も最高だった
スピンモンスターの方の読後感が微妙だったな、、、、あと話が難しく感じた、思考が誘導されてる感じが否めなかったかなあ
とはいえ前半の話が後半にめちゃくちゃ絡んでくるのも、前半の伏線が後半で回収されるのも、未来のテクノロジーの話とかが出てくるのもすごくワクワクしたし面白かった
読後感はアヒルと鴨のコインロッカー、スピンモンスターの逃走劇はゴールデンスランバー、設定と構成はさよならジャパウォックに酷似って感じでした
螺旋プロジェクトは気になるので読む! -
Posted by ブクログ
心が沈んでいる時にこそ読むべき物語かもしれない。
8年後に小惑星が衝突し、地球は滅亡する。
そう予告されてから5年が過ぎた頃。
当初は絶望からパニックに陥った世界も、いまや平穏な小康状態にある。
仙台北部の団地ヒルズタウンの住民たちも同様だった。
彼らは余命3年という時間の中で人生を見つめなおす短編集。
たんなるパニックものではなく、パニックの先にある不気味な平穏さ。
小惑星が衝突する、そんな大前提の設定がありつつも
描かれているのは我々と変わらない平穏な日常。
それがまたより生きている実感を読み手にも与えてくる。
特にこれといった起伏や驚きが待っているわけではないのだが、
それでも最後 -
Posted by ブクログ
不思議な小説だった。
夢と現実を行き来するような設定は、具体例は浮かばなくともどこかで出会っている設定のはず。この小説は夢の中だけでなく現実世界でさえも現実離れしたようなイベントが起こり、主人公はなんとかして落ち着けて行くが、どこかずっとふわふわしたような雰囲気を感じた。あまり現実味がないというか。夢の中での勝敗がこちらの世界での何かに繋がっている。主人公がイマイチ半信半疑で進んでいくのは割と面白かった。最終的には目の前の事件の解決に向けて、逆説的に夢の中での敵を倒せば!となって寝ようとするのは面白かったし、そうくるか、と新鮮だった。
ところどころ入っている挿絵も可愛くてよかった。