伊坂幸太郎のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
読みやすかったので数日で読めた。友達が、殺し屋シリーズの一冊を読んでて、書店の夏のフェスでシリーズ一式が並んでたので、そこで買った。殺し屋シリーズは話は別だけど順番に読んだ方がいいとネットに載ってたので、グラスホッパーを選んで買った。本の内容とは関係ないけど、読んでる最中からいつもと違う感覚があるなと思いながら読み進めていて、感想というか、一つ印象に残ったのが、伊坂さんの本を読むと次も伊坂さんの本を読みたいなと思ったこと。なんで印象に残ったのか少し考えたら、普段、本を読むときに何か答えを探して読んでる感覚があるので、本の中で、気になったキーワードとか考えが見つかって、次にそれに関連した本に派生していくことが多いんだけど、そういう発想とは違う感覚があったから。たぶん答えとかを探すのではなくて、エンタメとして楽しむ本としてものすごく完成されてるんだなと思った。なんというか、軽めな感じと読み心地の良いフレーズが多いことが今のところは好き。次に伊坂さんの本を買うときは、殺し屋シリーズの2作目に進もうかとも考えたけど、ページが分厚いのと、他の積み本もあるのと、個人的に重力ピエロ?が気になってるので、もしかしたら次の殺し屋シリーズは少し先になるかもと思った。あと、選べるなら鯨になりたいな。
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Posted by ブクログ
ミステリー作家として大変有名な伊坂幸太郎さんですが、私はこれまで、ほとんど作品を手に取ってきませんでした。
この作品は、かなり前に読んだためすでに内容を忘れてしまった『陽気なギャングが地球を回す』に次いで、私にとって2作目になります。
『シーソーモンスター』と『スピンモンスター』という2つの中編からなる作品で、「螺旋プロジェクト」という、8名の作家による企画作品です。山族と海族の対立を共通テーマとして、それぞれ異なる時代・設定で物語が描かれています。
前者は嫁姑の対立、後者は交通事故で生き残った同い年の子どもたちの対立を描いた物語です。
どちらも、シチュエーションの妙や巧みな伏線回収には感心しましたが、残念ながら、感動するほどではありませんでした。もしかすると、私は伊坂幸太郎さんとは、それほど相性が良くないのかもしれません。
とはいえ、まだ2作品を読んだだけで相性を判断するほど良い読者ではありません。もう少し作品を読んでみなければ分からないと思いますので、3作目にも挑戦してみたいと思います。 -
Posted by ブクログ
伊坂幸太郎さんのデビュー作。不思議な世界観のお話だった。
コンビニ強盗未遂を犯した主人公が目を覚ますと荻島という外界から閉ざされた島に辿り着いており、そこで嘘しか言わない画家や未来が見えるカカシ、殺しが許されている男など不思議な人物と遭遇し、さまざまな事件に巻き込まれていくというあらすじ。このあらすじを見たときは伊坂幸太郎作品ということもあり、ミステリーだと考えていたが、もちろんミステリーではあるのだがそれ以上に、人間の傲慢さといった部分が物語の根幹になっているのかなと考えた。
読後にこの小説のタイトルである、オーデュボンの祈りという言葉を考えると、カカシはまさに彼と同じ気持ちであったのだと思う。彼は未来が見えるが、それを変えることはできない、ただこの世界がより良くなることを祈りつづけているのではないかと考えた。
結末を知った後にもう一度、本編を読み返してみたい、そう思える作品でした。 -
Posted by ブクログ
ずっと見ていたくなるような心地の良い会話のリズムは、やはり伊坂幸太郎氏にしか書けない。そんな愛おしさまで込み上げてくる。
最近戦争について色々考えたり意見を聞いたりしてる中で、妙にしっくりくることを言っていたので一部抜粋する。
確かに黒澤さんが言うように、愛国者で戦争反対、ってポジションはアリですよね。僕も、国を守る方法がそれしかないというのなら戦争だって致し方がないと思います。ただ、それは最後の最後だと思うんですよ。僕は別に、みんなを愛して仲良くしましょう、なんて博愛を訴えたいわけではないんです。ただ、すぐに、好戦的なことを言う人が果たして、国のことを考えているのかと言えば、そうは思えなくて。だって、戦争はいろんな意味で、国にとって最悪じゃないですか。僕は、学校では過去の戦争の、ひどい事例をたくさん教えるべきだと思うんです。
もっと別の、被害が少なくて、言ってしまえば、巧妙なやり方で勝つ方法を探すことを考えるようになります。そのほうがよほど、国のためになりますよ。戦争は儲かるとも言われますけど、それは自国が戦場にならず、しかも長引かない時です。そういったことを考えず、すぐに荒っぽいことを言う人は信用できません。戦争に反対するなんておまえは愛国心がないのか、なんていうのはちょっと違います。国のことを考えるなら、まずは被害の少ない戦略を選ぶべきですから」そこで黒澤は、「平和がいいね、というコメントは」と言う。「人類みな兄弟、というような綺麗事の匂いがする。」
以上。
戦争はなぜ起こり、何を求め、何を得るのか。
第二次世界大戦で犠牲になった数は8000万人。
この数字から何が得られているのか。
今後の日本はどうなるのか。
そこまで考え抜いたあとに、だから戦争は絶対ダメなんだと言えたら、もっと価値が増してくるように思う。
私がひとりここでこんなことを言ってても仕方あるまい、なんですけども。