伊坂幸太郎のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
ネタバレ幼稚な反抗と浅薄な理想主義はパンクロックの本質
一年春
いかにも登場人物が大学生っぽいし、講義や麻雀やボウリングって…
東堂:誰もが認める美人
南:スピリチュアル
西嶋:思想強め
鳥井:金持ち
長谷川はホスト通いで、支払いに困ってたんかな
合コン相手を出しに使ってそう
普通の人なら恥ずかしくなることも平然とやってのける西嶋がカッコ良すぎる
懐かしい感じがしてセンチメンタルになった
二年夏
ドライブや海の描写
西嶋がビルの管理会社の古賀さんに頼んでビルの電灯で中をつくり、ロンする話
鳥井がおそらく長谷川に騙されて、ホストの礼一くんたちにRV車に轢かれて、腕を失う
左腕に気を遣ってしまう -
Posted by ブクログ
ネタバレ歳をとって大人になるにつれて、自分の関わってきた世界が広くなる。色々なことを知るにつれて、純粋無垢な子供の心を失っていく気がする。
世の中自分の力じゃどうにもならないことがたくさんある、自分のことで精一杯、才能ある人には勝てない、世の中平等じゃない、不条理、諦観、羨望などを知るにつれて、それを、ことあるごとに理由にして、目の前の問題から逃げてしまったり、挑戦できなくなっている自分がいるなと、この本を読んで思った。
・その気になればね、砂漠に雪を降らすことだって、余裕でできるんですよ。
・目の前の危機を救えばいいじゃないですか。今、目の前で泣いている人を救えない人間がね、明日、世界を救えるわ -
Posted by ブクログ
伊坂幸太郎の小説は好きなものもあればあんまりそうじゃないのもある
本作は後者だった
後半になってようやく面白くなったきたが、前半は生徒が書いたよくわからない内容の小説と現実世界の行ったり来たりで少しイライラしながら読み進めた
そういう別の話との行ったり来たりする形式の小説ははっきり言って苦手だ
自分は気が短いのかもしれない
それでも最後まで読み終えられたのは、ひとえに結末が気になってしょうがなかったからだろう
未来を垣間見ることができる能力を持つ主人公の話は私の大好物だから
ストーリーは面白かったけど、前半のイライラがあったので星3つです -
Posted by ブクログ
ネタバレ死神が主人公という、もう、ユーモアが溢れている作品。死神と言っても、鎌を持っていたり、怖い形相ではなく、何ら一般人とは変わらないクールな死神が織りなす、短編物語。ササッと読み終わった。
「恋愛で死神」が非常に印象深い。
死神を通じて、2人の距離が縮まっていく様子、最後に彼女が萩原と同じセリフをまんま喋っていたのが何とも素敵だったなぁ。
2人で同じことを考えたり、同じことを言ったりするような小さな幸せが、恋愛の根幹、人を好きになるっていうことなのかな。
「死神対老女」で、例の彼女が登場したり、最後には死神念願の「晴れ」の天気を見ることができたりなど、死神にとって、忘れられない出会い、忘れら -
Posted by ブクログ
ネタバレ公的機関による監視社会、事実が捻じ曲げられるディストピアとなった日本。
正義のヒーローが立ち上がり、最後には既存の仕組みが緩やかに破壊される。
緩やかにというのが面白かった。結局仕組みを破壊するためには、リーダーをすげ替えて既存の仕組みから新しい仕組みに移行させる必要がある。
今の仕組みに問題があるからと言って真っ向から戦ったとしても、相手がその仕組み上のリーダーであれば、よっぽどのことがない限り変えられない。
しかし、その仕組みを提唱するリーダーを失脚させ、すげかえることで仕組みを変えられる。
そんなメッセージを受け取ったように感じた。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ5つのストーリーが最後は繋がってくることに驚く。
①拝金主義画商の戸田&画家の志奈子
②泥棒の黒澤
③新興宗教に惹かれている画家志望の河原崎&宗教の先輩?の塚本
④W不倫しているカウンセラーの京子&サッカー選手の青山
⑤失業した豊田&老犬
あまり好きではないストーリーだったが、泥棒の黒澤の性格はなかなかおもしろかった。
失業した豊田&老犬もおもしろいコンビ?だった。
この老犬は実は神様なのではないか?と思ったが、当然そんなはずもなかった笑
読んでいくと時系列も分かってきて、そうなってくるとあっという間に最後まで読み切れた。
とてもよく考えられた構成