伊坂幸太郎のレビュー一覧
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複数の短編が独立しているように見えて、実はすべてのエピソードが繋がっている。この作品は、そんな人と人との繋がりの尊さや、出会いの大切さに気づかされる一冊だった。
作中で特に心に残ってるのは、「これが出会いだ、ってその瞬間に感じるんじゃなくて、後で思い返して分かるもの」という言葉です。この言葉に触れ、私自身の現在の価値観も、これまでの様々な人との出会いによって形作られてきたのだと改めて実感しました。今後も大小様々な出会いを経験していくと思うが、その瞬間の関わりを大切にできれば、相手への見え方や関係性もより豊かになっていくのかなと感じた。
また、この作品には一貫して「世界チャンピオンに挑戦する -
Posted by ブクログ
ネタバレ長らく、本を貸してあげていた元教え子が、自分で本を買うようになったから、もう貸してもらわなくていいと言ってきた。何を買ったのかと聞いたら、この伊坂幸太郎の『アイネクライネナハトムジーク』だという。
この本を選んだ理由は、タイトルがかっこよかったからとのことで、彼は、この本のタイトルが、モーツァルトの作曲した有名な曲名であることを知らなかった。そのため、本当に「アイネクライネナハトムジーク」という響きのかっこよさだけに惹かれて、この本を読もうと思ったらしい。
これが曲名であることを知ってしまっている人間の身からすると、どうしても、あの曲とのつながりや、音楽にまつわる物語を期待して本を開いてしまう -
Posted by ブクログ
1. 20年ぶりの再読と「底知れない悪意」への着目
かつての記憶とは異なり、今回は「人間の底知れない悪意」というテーマが強烈に突き刺さり、そのことばかりを深く考えてしまう読書となった。
それは現在、自分自身が人間関係の悩みに直面していることと無関係ではない。自分が無意識に相手や世界を「理想化」して見ていたのではないか、他者は自分の想像を絶するような全く異なる価値観や考え方を持っているのではないか、という問いとシンクロした。
自分が現実で直面しているものは作中のような極端な悪意ではないにせよ、「自分の見方の歪み(認知のバイアス)」を捉え直す契機として、この物語の悪意がリアルに迫ってきた。