伊坂幸太郎のレビュー一覧

  • マイクロスパイ・アンサンブル

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    【2026年94冊目】
    猪苗代湖を基点に繰り広げられる二つの物語。スパイと失恋した男、異なる世界で生きる人々の行動が交差したとき、誰かの幸せに結びつく。さあ、作戦会議を始めよう。

    「オハラ☆ブレイク」という音楽イベントに合わせて書かれた短編が、毎年のイベントに合わせて連作短編集になっていったという本作。最初は世界観に戸惑いますが、連続して読んでいるとだんだんと視点と繋がりが見えてきます。

    とはいえ、たまにあれこれ誰の視点だっけと思うところもありました。バタフライ・エフェクト的なお話で、どう繋がっていくのかを探りながら読み進めた感じです。二つの世界のキャラクターたちが、知らずしらずのうちに影響し合ってハッピーになっていくのが良かったですね。

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    2026年07月30日
  • オー!ファーザー

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    ネタバレ

    伏線を回収するために伏線を張ってる感じだった。
    監禁されてからどんどん伏線が回収されてそこからが面白かったけどそれまでは伏線らしきものが増えていくばっかりで大変だった。
    4人の父親らの人柄が素敵なのでアナザーストーリーもいっぱいありそう。
    富田林の詐欺の犯人もだし、鱒二の父が野球選手だったのを富田林が知った経緯もだし、母親についてもだし、もっともっと知りたいことがいっぱいあった。

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    2026年07月30日
  • チルドレン

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    実家から再読したい本を引っ張り出してきたうちの一つ!おそらく中学生の朝読書ぶりに読んだ。やっぱり伊坂さんの作品は読みやすい。すっと情景が浮かぶし言い回しも好きだ〜伊坂作品の中でもだいぶ柔らかくあったかくファニーな一冊。また再読できてよかった!(脳内の陣内役は大王ポットさんで)

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    2026年07月28日
  • 残り全部バケーション

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    あーこれこそ伊坂幸太郎だ!って感じの作品だった
    短編なのに繋がってるのこれすごくタイプ
    ラストの終わり方もthe伊坂幸太郎って感じでいい
    いいなー私も残り全部バケーションにしたいや

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    2026年07月27日
  • アイネクライネナハトムジーク

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    複数の短編が独立しているように見えて、実はすべてのエピソードが繋がっている。この作品は、そんな人と人との繋がりの尊さや、出会いの大切さに気づかされる一冊だった。

    作中で特に心に残ってるのは、「これが出会いだ、ってその瞬間に感じるんじゃなくて、後で思い返して分かるもの」という言葉です。この言葉に触れ、私自身の現在の価値観も、これまでの様々な人との出会いによって形作られてきたのだと改めて実感しました。今後も大小様々な出会いを経験していくと思うが、その瞬間の関わりを大切にできれば、相手への見え方や関係性もより豊かになっていくのかなと感じた。

    また、この作品には一貫して「世界チャンピオンに挑戦するボクシング選手」が登場する。これを見て思い出したのは、大谷選手をはじめとする現実世界の有名アスリートたちの存在だ。一人の生き様が、巡り巡って世界中の人々に希望を与える。その影響力の素晴らしさに気づき、改めて尊敬の念を抱いた。特にボクサーが難聴の少年に熱を与え、今度は成長した少年がその選手に勇気を与えるシーンは感慨深いものを感じた。

    この作品の醍醐味は、散りばめられた伏線が回収され、過去と未来の人々が繋がる瞬間の心地よさだと私は思う。ただ、そこに至るまでの伏線を張るパートは、個人的には少し退屈に感じてしまう部分があった。実際、読み終えるまでに少し時間がかかってしまったため、まだ気づけていない繋がりがある気もしている。
    だからこそ、これから読む方にはぜひ「一気読み」を強くおすすめしたい。私も次回は結末や繋がりを知った状態で再読し、今回見落としてしまった新たな発見を楽しみたいと思う。

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    2026年07月26日
  • 楽園の楽園

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    大規模停電や感染症の拡大など、世界が混乱する中、その原因とされる人工知能「天軸」を探すため、選ばれた3人が旅に出る物語。AIの暴走を止めることが目的と思いながら読み進めたが、物語は予想とは異なる方向へ展開し、最後には世界の見え方が一変するような結末が待っていた。短編ながら壮大なスケールで、人間とAI、そして「知性」とは何かを考えさせられる作品である。伊坂幸太郎らしい伏線とテンポのよい会話も健在で、一気に読み終えた。

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    2026年07月26日
  • ホワイトラビット(新潮文庫)

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    今村、中村とか、登場人物の多さが私の脳の容量を超越してて(そこまで多くないが)ところどころよくわからなかったけど、やっぱり伊坂幸太郎特有の軽快な語り口好きです

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    2026年07月25日
  • オー!ファーザー

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    自分に父親が4人もいたらどうだろうなぁ
    楽しいのかな?めんどくさいのかな?
    由紀夫の父親たちはみんなタイプが違うから楽しそうだけど、これが4人とも同じような性格だったりしたら… 想像するだけで顰めっ面になっちゃうな笑

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    2026年07月25日
  • アイネクライネナハトムジーク

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    ネタバレ

    長らく、本を貸してあげていた元教え子が、自分で本を買うようになったから、もう貸してもらわなくていいと言ってきた。何を買ったのかと聞いたら、この伊坂幸太郎の『アイネクライネナハトムジーク』だという。
    この本を選んだ理由は、タイトルがかっこよかったからとのことで、彼は、この本のタイトルが、モーツァルトの作曲した有名な曲名であることを知らなかった。そのため、本当に「アイネクライネナハトムジーク」という響きのかっこよさだけに惹かれて、この本を読もうと思ったらしい。
    これが曲名であることを知ってしまっている人間の身からすると、どうしても、あの曲とのつながりや、音楽にまつわる物語を期待して本を開いてしまう。そうした先入観をもつことなく、この本を開いた彼にとって、この小説の物語は、どんな風に見えたのだろうか。

    実際、読後の第一の感想は、いったいどこが「アイネクライネナハトムジーク」だったのだろうか、というものだった。もっと正直に言うと、まったく一つひとつの物語が印象に残っていなかった。最終章の「ナハトムジーク」で、これまで出てきた登場人物たちの伏線が回収されているっぽいことは認識できたのだが、ほとんどの人物関係の記憶がなかったので、脳内に「?」を浮かべながら読み進めることになった。機会があれば、もう一度読み直して、きちんと張られている伏線を回収できるようにしようと思う。

    そんな中でも唯一記憶に残ったのが、最終章、小野の世界チャンピオンがかかった試合で第十ラウンドのラウンドボーイをつとめ、ボードを真っ二つにした少年である。耳が聞こえないためにいじめを受けていた彼は、偶然出会ったボクサーの小野に勇気づけられるものの、あっさり世界チャンピオンから陥落してしまった小野の姿にがっかりし、意気消沈してしまう。そして、その沈んだ気持ちは、10年後、再度の世界チャンピオンがかかった試合で、再び小野が負けそうになったときには、その不甲斐なさに対する怒りとなるのである。
    この気持ちは、何となく、わかる気がする。自分が尊敬した人に、ずっと尊敬されるような人でいてもらいたい。その気持ちは、とても自分勝手で、一方的な思いかもしれないが、往々にして、誰かを応援したり、推したりしたことがある人には、共感できる気持ちなのではないかとも思う。

    ややずれた話になるかもしれないが、冒頭に書いた、この本を買ったという少年が、ぼくのことを称して「悪人」だと言った。彼は、ぼくが「悪人」であるという事実を、揺るがしたくないのだという。
    正直に言って、少し悲しかったけれども、少し、嬉しくもあった。彼の言う「悪人」としての自分には、たくさん、心当たりがあったからである。
    もしもぼくが、彼の思う「善人」になってしまったら、物語に出てきたラウンドボーイのように、怒るだろうか。「なんだその情けない姿は」とでも言うように、自分が理想に思っていた姿からかけ離れてしまったぼくに、怒りをぶつけてくれるだろうか。
    彼は、ぼくのことを「悪人」として信頼してくれている。そう思うと、すごく嬉しいようにも思った。

    ぼくにとってこの本は、本の内容以上に、この本を一つの区切りにして、別れることになった教え子との思い出が、心に残る一冊だった。ぼくのことを「悪人」だと思うと正直に伝えてくれる少年は、ぼくの知る限り、誰よりも優しく、賢くなれる子だと信じている。ただ、そんな彼が、ぼくから本を借りる関係を途絶える本に選んだのが、この本だったと思うと、寂しさが募る本でもある。
    物語に出てくる「斎藤さん」は、お客さんの気分を聞くと、その気分にぴったりな曲を100円で流してくれるという不思議な仕事(?)をしている。そんな「斎藤さん」が、世界チャンピオンのベルトをかけた一戦を目前にした小野に聞かせた曲がある。

    すぐにスピーカーからゆったりとした曲が流れてくる。
    『心は何で動くのだろう。心はどうやって鍛えりゃいい。哀しみなんて吹き飛ばせ。もうすぐ君の出番だぜ。もうすぐ君の出番だぜ』
    夜の歩道を取り囲む空気をぐるぐるとかき回す歌声は、最後に、『「基準は愛だ」って君の目』と続け、終わった。(p306)

    高校生になった少年との関係。教育者としての自分の出番は、もう終わってしまった。「もうすぐ君の出番だぜ」。この言葉は、まだ「出番」でない彼にこそ、向けられた言葉になりうるのではないかと、そんなことを思いながら、聴いた。
    斎藤さんは、この本を読み終えたぼくの気分に、どんな歌詞を選んでくれるのだろうか。この何とも言えない寂しさに、名前をくれる存在として、斎藤さんは、物語の中に表れているのではないか、そんな風に思うのだ。

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    2026年07月25日
  • 楽園の楽園

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    こっちの伊坂幸太郎か。
    痛快ドンデン返し系ではなく謎めいてる世界線と教訓めいたもの。
    今回は大人絵本、でしたね。イラスト入ってるのは2作目かしら

    2026.7.23
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    2026年07月23日
  • アイネクライネナハトムジーク

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    ユーモア溢れる物語が思わぬところで交差しており、面白かった。特別に印象に残る話が無い気もしたが、どれも面白いと感じた。世界は思わぬところで繋がっていて、思わぬ形で目に見えて繋がることができるのでは無いかと思った。

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    2026年07月23日
  • フィッシュストーリー(新潮文庫)

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    伊坂幸太郎さん大好きなんだが、これはなんかはまらなかったなぁ…

    短編ってのもあるのか、ぼんやりふんわりした感じで爽快感、リズム感がいまいち…

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    2026年07月21日
  • フーガはユーガ

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     誕生日に入れ替わる双子の話。実は全く別の世界を生きているが、隣を覗くことは意外と難しい。

     器用に生きている様に見えて実はとても不器用に精一杯生きている。因果からの解放を目指して。

     双子のみなさんで入れ替わった経験がある人は挙手して欲しい。

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    2026年07月21日
  • クジラアタマの王様(新潮文庫)

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    この小説は、コロナ禍以前に書かれたものだったが、パンデミックの状況の記述がまさにコロナ初期のそれで驚いた。

    そして、小説ではよくある話だが、有能な政治家が登場する世界を羨ましく思い、そんなことは現実には絶対にあり得ないことに虚しさを覚える。

    話は面白く、ところどころに挿入されるサイレントの漫画パートが示唆的に使われていて、面白い取り組みだった。

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    2026年07月20日
  • 残り全部バケーション

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    伏線回収すげぇ、、最初も最後がきちんと繋がっています。個性的な登場人物たちも見どころ。
    ただ、グッとくるものがなくてちょっと読み進めるのが辛かった部分もある。

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    2026年07月19日
  • マイクロスパイ・アンサンブル

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    不思議な読後感。伊坂さんが作るこの独特の世界観に触れたくて、定期的に手に取っています。二つの世界が絶妙に絡み合いながら進んでいくストーリーにワクワクしました。

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    2026年07月18日
  • 砂漠

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    西嶋がかっこよすぎるけど、鳥井がいることで最高の友人関係になっていると思った。良くも悪くも読んでいて気持ちよくなる学校生活物語。

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    2026年07月17日
  • 陽気なギャングは三つ数えろ

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    陽気なギャングシリーズ第3弾。今作も4人のやりとりが抜群に面白く、クスッと笑えるテンポの良さは健在。特に成瀬はやはり天才で、すべてお見通しの立ち回りが痛快だった。散りばめられた伏線が終盤で気持ちよく回収されていくのも見事。

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    2026年07月17日
  • 終末のフール

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    3.8

    死に物狂いで生きるのは、権利じゃなくて、義務だ。

    伊坂さんの小説は現実離れしてるけど、登場人物達がいくつもの心に響くセリフを残してくれる。

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    2026年07月17日
  • 陽気なギャングが地球を回す

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    サクッと気軽に楽しく読めました。伊坂幸太郎を気軽に堪能したいというときにちょうどいい本だと思います。
    それぞれ個性のある四人組の銀行強盗が、周囲の理解(?)を得ながらわちゃわちゃやっていく感じです。20年くらい前に読んでいたのですが、ストーリーをすっかり忘れていたので、楽しく読めました。
    伊坂幸太郎のほかの話と比べて話が単純なので★3つ。

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    2026年07月17日