あらすじ
原田マハ、日明恩、森谷明子、山本幸久、吉永南央、伊坂幸太郎! 豪華執筆陣によるお仕事小説アンソロジー第3弾。かつての親友との対峙、不本意な異動先での奮闘、小さなコミュニティでの葛藤……ヒロインたちの奮闘する姿が、心に響く全6話。「国宝級の美術品も、あの運送会社さんが運んでるんだ!」「救急車が現場に到着する仕組みってすごい!」「新幹線車両の清掃時間、短っ!」など、身近な職業の裏側や豆知識も満載。責任編集/書評家・大矢博子。
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働く女性の生活の一部を切り取った短編アンソロジー
女性視点で描かれる各小説から、働く女性の悩み、苦しみ、喜びを感じ取ることができ、不覚にも「クール」で涙した。
他にも、伊坂幸太郎さんの書いた短編は短いながらも伏線が貼られており、読んでいて点と点がつながる心地よさを感じることができた。
エール3作を通して、「働くこと」「社会とつながること」の二つについて考えるきっかけを得れたと思う。今までは社会の歯車というマイナスイメージを持っていた会社員も、見方を変えれば誰かを喜ばせる素敵な仕事のように感じた。
社会人になったのちも、誰かを喜ばせる仕事をしたいし、その喜ばせれるかも知れない機会を「面倒だから」という理由で逃げない大人になりたいと強く思う。
エールは女性中心で「派遣社員」「契約社員」「パート」といった人が登場することが多かった。今度は男性中心のエールを読みたいと思う。
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お仕事小説のアンソロジー。
美術品輸送展示スタッフ、災害救急センター通信員、ベビーシッター、農業、イベント会社契約社員、新幹線清掃スタッフの6つの職業を6人の作家が描く。
はじめましての作家さんが4人、ていうか原田マハさんと伊坂幸太郎さんしか知らない。農業の吉永南央さんの切り口はおもしろく、救急情報センターの日明恩さんのはこれからキュンキュンしてゆきそうかなと。
伊坂さんはいつもとちょっと違い、作者知らずに読んだら伊坂さんと思わなかったかな、仙台出てこないし。
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憧れて手に入れた仕事にも嫌な事はある。
こんな仕事辞めてやる!という仕事の中に、
笑顔になる一瞬がある。
生活の為に働くのだから割り切る、
という考えもある意味正解だと思うし、
この仕事が天職だと思っていたのに、
向いてないって挫折する事も多分ある。
大変そうだね、と言われる仕事に、
笑顔で楽しげに関わる人もいる一方で、
誰もが羨む職業に就いているのに、
人知れず悩んで塞いでいる人も多分いる。
早期退職に憧れた時期もあったけど、
社会の片方にしかいられない人生が楽しいのか、
自信がなくなってきた。
助け合って社会を作って生きていく上では、
誰もが自分の役割を「ちゃんと」する事が、
大事なのかもしれないな。
「常にベストを尽くせ。見る人は見ている。」
「スプーンひとさじのお砂糖」を探して。
あなたも。
わたしも。
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世の中には色々な仕事があるんだなぁと改めて思う。
救急センターの電話は、読んでるだけで手に汗握りました。
農業のゑいさんが、かっこよくて素敵でした☆こんなおばあちゃんになりたい(笑)
あと、スプーンひとさじの砂糖、というメリー・ポピンズの歌の中の言葉が心に残りました。
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この物語に出てくる人達は、みんな自分の仕事に誇りを持っていてかっこいい。自分の好きなことを仕事にする人、天職を見つけた人、大変だけどやりがいを見出せる人、様々な人がいたけれどどの人もプライドを持って働いているのが素敵だなぁと感じた。私も自分が誇りを持てる仕事に就きたいな〜
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“スプーンひとさじの砂糖”
お仕事が始まったばかりのわたしにぴったりの一冊だった
これから見かける沢山の人たちへの見る目も変わりそう
色んな人が色んなところで頑張っている
お仕事に上も下もない、好きになったもん勝ち
どんな花にも蜜がある。どんな仕事にも砂糖はある。どんな人生でも価値はある。
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様々な職業をテーマに、様々な作家さんが競演したアンソロジーの第3弾。
たまたま好きな作家さんが多かったので、第3弾からいきなり読み出したが、美術作品の運搬の方の話や、ベビーシッター、新幹線の清掃員の話が特に面白かった。
それぞれの作家さんの得意分野の作品が読めたのも、とてもお得な作品集だったと思う。
順番が違うけど、第1弾も第2弾も読んでみようと思う。
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伊坂幸太郎目当てに借りたのだが、日明恩にぐっときた。
しかしこれ「たちもり・めぐみ」とはとうてい読めないゾ。
パソコンで全然変換してくれないし、「にちあかるいbs(バックスペース)bsおん」でやっと変換した。
めぐみはいいよ。変換してくれるから。でも、たちもりはねーべ。
警察や消防のリアルを描くらしい。有川浩の自衛隊オタクみたいなものか?
しばらく日明恩を読んでみようと思う。
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■原田マハ「ヴィーナスの誕生 La Nascita di Venere」(美術品輸送・展示スタッフ)
■日明 恩「心晴日和」(災害救急情報センター通信員)
■森谷明子「『ラブ・ミー・テンダー』」(ベビーシッター)
■山本幸久「クール」(農業)
■吉永南央「シンプル・マインド」(イベント会社契約社員)
■伊坂幸太郎「彗星さんたち」(新幹線清掃スタッフ)
クールだけは何をいいたいのかわからず読破断念したが、それぞれ悩み、でも頑張って何か得ていく流れは何ともあったかく、自分も自分になりに頑張っていきたいなぁと思えた。
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小春日和/日明恩 ☆5
災害救急情報センター通信員
ラブ•ミー•テンダー/森谷明子 ☆4
ベビーシッター
シンプル•マインド/吉永南央 ☆3
イベント会社契約社員
彗星さんたち/伊坂幸太郎 ☆4
新幹線清掃スタッフ
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シリーズ1のあと、3を読みました。
どの女性たちも一生懸命お仕事していて、ほんとにエールを送りたくなります。美術品輸送、災害緊急情報センター、新幹線清掃、ベビーシッターなどの、仕事の裏側を知る楽しさも味わいました。
知らなかった作家さんとの出会いがあるのも楽しみでした。
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伊坂さん目当てで購入。
最初、どこか伊坂さんぽくないなぁと思ったのは、女性が主人公だからかな。何人かの語り手のなかに女性がいるパターンはあったけど、完全に女性が主人公と言うのは、伊坂さんでは珍しい気がします。設定もぶっ飛んでなくて、どうなのかなーと思い始めた頃に楽しませてくれるあたり、さすがですね。今回は他の作家さんの話とリンクしてたりして、この遊び心溢れるところが、やっぱりこの人が好きだと思わせてくれる。
他の作家さんもとても良かったです。皆さん職業のチョイスがいい。華やかさはないけど、裏方で大事な役割を果たしてるような、普段全く意識したことないような仕事が多くて。こんな仕事もあるのか、こういうとこが大変なんだってことが分かって、新鮮で面白かったです。
これを読んだら、世の中の見方が変わって、きっと楽しくなると思います。思いやりも持てそう。
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心晴日和がよかった。消防士になって現場で働きたいのになかなっ叶わず、悶々としている主人公。さえない男の意外な一面を見て、自分の情けなさに気づく。実際は、人を見て自分の愚かさに気づくの難しいし、その後の自分を変えるのも難しいけれど、そういう人でありたいものです。
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「お仕事」アンソロジー小説。
伊坂幸太郎、原田マハという文字に惹かれて読んだらまさかの3でしたが、アンソロジーなので問題なし!
原田マハさんの美術品を運ぶスタッフの話、
伊坂幸太郎さんの新幹線の清掃スタッフの話が特に読みやすくて面白いな〜と思ったけど、そのほかにも
日明恩さんの救急情報センターの通信員の話
森谷明子さんのベビーシッターの話も面白かった!
ラブミーテンダーの曲、聴きたい。
アンソロジーは知らない、読んだことのない作家さんの本も読めてとても良いし、短編でさくっとよめるのもありがたい。
ラブミーテンダーの中で、働いてるお母さんが話していた言葉が残ってる
「主人のお給料だけでも、やりくりすればなんとか暮らせるとは思う。でも、それだと、何か、私は家の中に閉じ込められてるとか、そんな被害妄想を持ちそうなの。単純に今の仕事好きだし、ここでやめちゃうのはもったいないし。だから、これから一年分のお給料は、自分のところに残らなくていいんです。そのお給料で、仕事と母親、両方頑張る自分の未来を買ってるんだと思えれば」
これから育休明けて働く時に、この言葉を思い出しながら過ごしたい。
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伊坂幸太郎目的で読む。
でも、どれもそれなりに面白い。
平均点は高い、と言える。
やはり、伊坂幸太郎は別格。格別と言ってもいい。
「大事なのは、冷静でいることと親切でいること」
如何にも。
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働く人への応援短編小説集。異色だけど山本幸久さんの作品が面白かった。いろんな仕事があって、豆知識もたくさん。多彩なアンソロジーで楽しめた。頑張ろうって思える。
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伊坂幸太郎さんの短編集収録の彗星さんたちが良かったので、元のアンソロジーの方も読んでみました。それぞれの作家さんの色が出ていて楽しめましたが、短編自体あまり好きではない方なので、評価は普通になってます。
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お仕事短編集の第3弾。自分が一番共感できたのは第2弾だったかな。就活中の人なんかが読んだらいいんじゃないかと思いました。人生でいくつの仕事を経験できるか、そんなに多くないから小説で擬似体験、、
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エールという題目だけあり、どのお話も最後は頑張ろう!いいな♫と思える終わり方で読んでいて爽やか!そんな中にも自分に当てはまって感じる事もあったり。ちょっと読むのに楽しかった!2017/3/10完読
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様々な職場で働くヒロインたちのお仕事小説アンソロジー第3弾。このアンソロジー、巻を重ねるごとに好きな話が増えている。
今回はなんと86歳のヒロインも登場。
伊坂幸太郎はやはり面白いし、日明恩と山本幸久が泣けた。
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働く女性アンソロジー。
日明恩さんを目当てに。
119にかけて最初に取ってくれる所。
いたずらも多い中、こうして頑張ってくれている人達は
本当に神経すり減らしているのだな、と。
確かに現場の緊迫感はないものの
それを判断する、大事な場所。
ベビーッシッターも、かなり信頼がなければ
やりづらい仕事です。
しかしそんな仕事内容よりも、友人の方が
非常に気になる話でした。
ドラマチックに演出…悲劇のヒロインならぬ
ドラマにどっぷりな感じの人。
迷惑がかからなければ別に、ですが
これは確実に迷惑被ってます。
そして最年長ヒロインw
世間をしらなくても、自分の世界を知っていれば
それだけで十分です。
生きて行く勇気と知恵さえあれば、大丈夫。
という前に、やはり日頃の運動…とか
己の生活を振り返ってしまいました…w
Posted by ブクログ
働く女性をテーマにした短編集、全6編。
・原田マハ「ヴィーナスの誕生」
→美術品輸送・展示スタッフ。元美大生。
・日明恩「心晴日和」
→災害緊急情報センター通信員。
消防士として現場でホースを握りたかったのに、119の電話を受け付ける係に任命され、内心不服だったのだが……。
・森谷明子「ラブ・ミーテンダー」
→未婚ベビーシッター。かつては、体操選手としてオリンピックを目指す中学生だった
・山本幸久「クール」
→89歳、ひなびた田舎でひとり働く農家。
・吉永南央「シンプル・マインド」
→イベント会社契約社員。40代未婚。元バンドの人気者
・伊坂幸太郎「彗星さんたち」
→新幹線清掃スタッフ。内気なシングルマザー
個人的には「心晴日和」と「クール」が気に入った。
Posted by ブクログ
短編だから仕方ないですが、思ったより一つ一つの内容が薄かったです。特に原田マハさんの「ヴィーナスの誕生」は、簡単なお仕事紹介のようでまったく心に響きませんでした。マハさんだから面白いはず!と期待し過ぎたのかも。「クール」は純粋なお仕事小説ではないけれど、ゑいさんの人柄がクールで良かったです。伊坂さんの「彗星さんたち」は、他の作品の内容を取り入れているところが上手いですね。