伊坂幸太郎のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ結末を読み、全てが分かると、今まで霧がかかっていたようなものがキレイに晴れ、点と点だったものが次々と繋がっていくような感覚になりました。
そう言う事だったんだ!と世界がひっくり返るようなこの感じは、まさに伊坂ワールド。
個性豊かなキャラクター達もみんなユニークで、一体どう着地するのか想像も付かず最後までハラハラドキドキ。
破魔矢が翔だと分かったところは思わず涙が出てしまいました。
今まで不思議だったあれこれが気になり、思わずもう一度最初から読み返しました笑
ミステリーのようなSFのような、様々な視点から目まぐるしく進んでいく物語は、まさにスノードームをひっくり返したような面白さでした。
ただ -
Posted by ブクログ
ネタバレそうかこれもミステリーなのか。
評価は高いらしいこの作品。伊坂流行りで読んだのだけれど、そうだな、確かに物語は、二人の主人公の話が収束し結びつき、その中で「あーそうだったのか」があって、上手いんだろうとは思うのだけど。
でも多分その二人の主人公が好きになれなくて。
本主人公の椎名は、なんとなく優柔不断で、ちょっとイライラ。行動がわからない。
2年前の主人公琴美は、なぜが自分に迫っている危険を言葉にせず、また河崎への態度もしつこい。怖いことを認めなくないから強がっている、という表記があるものの、なんだか取ってつけたような、そんな印象。こちらも行動に共感できない。
これはキャラ設定の問題というよ -
Posted by ブクログ
★★★ 読めてよかった
母の性被害の末に生まれた弟・春。複雑な葛藤や周囲からの偏見の目に耐えてきた家族の近くで、連続放火事件が発生する。ミステリ好きの家族は各々その法則・犯人を捜す。その過程で過去に関わる人物も出てきて…って感じ。
この物語の大きなテーマとして、「生まれか育ちか」がある。主人公は家族の関係もあったのか、DNA鑑定を行う会社に勤めている。そのためか、遺伝子はどこまで我々を定義しているのかという問いに、仕事で得る遺伝子の支配の科学的な根拠と弟への家族愛という二律背反で揺れ動いている。
タイトルに入っている『ピエロ』だが、物語中盤で「重力など、確実に存在している不安分子を無視する -
Posted by ブクログ
ネタバレさよならジャバウォック
読者として筆者の作品への関わりが短くまだ完全に作風を理解していなかった為、冒頭、量子が旦那を殺害し凍朗が現れた際に「事件自体を隠蔽していく」ありきたりなミステリーだと思っていたが途中から様子が全く違っていく。
ファンタジー、オカルト的な設定を盛り込んだミステリーだが、「ジャバウォック」については全く違和感なく受け入れる事が出来た。異様な世界観のはずだが、世界線はリアリティがあり面白い。途中、あからさまに量子が直面している違和感を感じるが、違和感正体については推測する事が出来てしまい、結末後、やっぱりそうかと納得してしまう。
斗真のパートについても彼らが経験した特殊な -
Posted by ブクログ
ネタバレ王子だけが個性ありかと思いきや、読むほどに他もキャラ立ちしてると分かり良かった。七尾が大好き、純粋だし不運なのにめちゃくちゃ強い。不運で強いっていうと『ダイ・ハード』とか想像しちゃうんだけど本人はブルースウィルスとは真逆の気弱な見た目なのもポイント高い。王子を見てるとめちゃくちゃイライラするが、それだけ作者の描写力がすごいってことなのかも。王子もそうだけど、皆何かしら哲学を持っているのが伊坂作品だよなぁと。檸檬の脳筋に見えて意外と鋭いとことか、どのキャラも意外性を秘めている。最後は人生経験の長いじーちゃんばーちゃんが頼りになるのは個人的最高傑作『モダンタイムス』と類似してると感じる。