伊坂幸太郎のレビュー一覧
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DVに苦しむ女性・量子は、自宅で倒れた夫を前に「自分が殺してしまった」と思い込む。そこへ大学時代の後輩・凍朗が現れたことで、彼女の日常は思いもよらない方向へ動き始める。
読みながら迷子になり、読後にその迷子だった時間ごと意味を持つ。そんな小説だった。
正直、前半はかなり戸惑った。何が起きているのか掴めず、主人公の量子と同じように、足元の定まらない世界を歩かされている感覚がある。ここで読む人を選ぶかもしれない。
ただ、後半に入ると物語は一気に加速する。バラバラに見えていた出来事が少しずつつながり、違和感だったものが意味を持ち始める。その瞬間、この混乱自体が仕掛けだったのだと気づかされる。
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ネタバレさよならジャバウォック
本屋さん大賞ノミネートということで、手に取りました。
「鏡の国のアリス」に出てくる”ジャバウォック”。とても奇妙な詩として登場しますが、この物語の中では、人の前頭葉に取り付いてその人の意識を乗っ取る物質として登場します。
伊坂氏の小説の常ですが、ちょっとエキセントリックな登場人物たちが、ジャバウォックを巡って攻防を繰り広げます。物語の肝は、主人公の量子さんの持つ違和感の正体が最期に明かされるところでしょうか。
竹蔵も、「心を操る寄生生物」という本で脳に取り付く寄生虫の話を読んだことがありますが、知らず知らずのうちに、意識にオフセットがかかるという怖さを覚えています。
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不思議な小説だった。
夢と現実を行き来するような設定は、具体例は浮かばなくともどこかで出会っている設定のはず。この小説は夢の中だけでなく現実世界でさえも現実離れしたようなイベントが起こり、主人公はなんとかして落ち着けて行くが、どこかずっとふわふわしたような雰囲気を感じた。あまり現実味がないというか。夢の中での勝敗がこちらの世界での何かに繋がっている。主人公がイマイチ半信半疑で進んでいくのは割と面白かった。最終的には目の前の事件の解決に向けて、逆説的に夢の中での敵を倒せば!となって寝ようとするのは面白かったし、そうくるか、と新鮮だった。
ところどころ入っている挿絵も可愛くてよかった。 -
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夫の暴力に苦しめられた量子は逆に夫を殺してしまう。
そこに現れた大学の同級生桂凍朗に連れられ死体を埋めに行った量子は、木立の落ち葉溜まりで気を失い、気付くと破魔矢と絵馬の若い夫婦に助けられていた。
2人が言うには、ジャバウォックという何ものかが取り憑くと、人は人間性を失い凶暴になるという。
夫はジャバウォックに取り憑かれていたらしい。
憑き代が死ぬと、ジャバウォックは近くにいる生物に取り憑く。
桂はジャバウォックの研究をしているという。
失言が原因で芸能活動から引退していた歌手の伊藤北斎は、娘の歌子に取り憑いたジャバウォックを2人に取り除いてもらい、ふとしたきっかけで歌を再開する。
数年 -
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ネタバレ競走馬「ジュウリョクピエロ」(と今村聖奈騎手の快挙)に因んで再読。15年ぶりくらいに。
最初に読んだのは30代半ばだと思いますが、その頃よりは面白く読めた気がします。
正直、伊坂さんの作品の中ではそんなに好きな方ではない(もっと好きな作品が沢山あります)のですが、そんなことは無かった(なくなった)気がします。
死神の黒澤さん、オーデュポンの祈りの主人公?が出てくるのですね、すっかり忘れてました。伊坂さんのこういう「スターシステム」的なところ、結構好きです( ´ ▽ ` )
……間違えました。黒澤さんは死神ではなかったです。ただの人間でしたm(._.)m
ただ、他の作品にも出てくる点は合っ