伊坂幸太郎のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
不可思議な伊坂幸太郎ワールドが堪能できる作品。
割とこういう作品は嫌いではないはずなのだけど、ハマりきれなかったのが正直なところ。
いつもの伊坂幸太郎節から考えると、ちょっと物足りなさも感じてしまった。煙にまかれた感覚で読み終えるのは伊坂幸太郎作品らしいなとも思う。
話自体は面白く、ミステリーらしい驚きもある。
ジャバウォックは鏡の国のアリスから来ているのだけど、この作品自体がアリスを彷彿とさせるような不思議な世界に迷い込ませる感じだった。
誰しも想像する、本当の私はこの現実の私じゃなくて、夢を見ているだけなのでは?という感覚は理解できる。
突如として暴力を振るわれ、夫を殺した罪を背負わなくて -
Posted by ブクログ
モラハラ夫を殺してしまったことから、不思議な展開に翻弄される主人公の量子。
脳を乗っとるジャバウォック、謎の研究施設。桂凍朗と、破魔矢と絵馬の夫婦。天狗、亀。一世風靡したミュージシャン。あの歌手のあの歌。バスケット日本代表キャプテン。ルーシー夫妻。
バラバラなキーワード達が、奇妙な繋がりをみせて走り出し、最後には1つの答えに向かって物語を完結に導く。まさに伊坂ワールド全開。捉えどころのない物語だったし、不思議な感覚で最後まで読み進めた。
ただ人間の本質である平和と暴力、紛争と戦争がなくならない世界に嘆いていた凍朗の想いだけは確かに伝わった。