伊坂幸太郎のレビュー一覧
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悪くはない。むしろ良い!
デビュー作ということで手に取ってみたが、序盤は少し退屈に感じながらも、謎が多かった分、終盤にかけてパズルのピースがハマっていくような感覚は気持ちよかった!
読後の感想を一言で述べると、不思議な物語だったなぁ〜と、これまた不思議な余韻に浸っていた。まだまだ自分の想像力が乏しいせいか、物語の世界観に存分に入り込めなかった。またいつか時間を置いて再読したいと思う。
未来を予見できる"案山子"。外界からは知られていない未知の島で、次から次へと現実ではあり得ない出来事が起きまくる。登場人物は多いが、みんな魅力的かつ個性的な人物で溢れている。
現実の -
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三人の一人称視点の物語で、客観的に見たら同じ時間に同じ場所にいるけど、その時間に至るまでのそれぞれの物語を感じられて偶然なのか必然なのかと不思議に思いました。
日常でも同じタイミングで同じ電車に乗っている人を見て、私とこの人が同じ電車に乗るまでの今日の一日はどんなんなんだろと考えたりして、人と人が出会うのは偶然であり必然でもあるのかなーと拡大解釈したりしちゃいました。
話の内容的には鈴木が復讐しようとしていた相手を目の前で殺されてそれがどうやら押し屋と呼ばれるものの仕業で、、、と言った話でした。展開的にどう転ぶんだろうと考えていましたが、そこまでバッドなエンドではなくて安心しました。 -
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ネタバレ小学生の頃、衝撃を受けて以来ずっと愛読している伊坂幸太郎さんの小説。他の作品とは全く別物といった雰囲気のお話で、驚きました。要所要所で伊坂さんらしいユーモアや遊び心を感じられ、読むスピードを落とすことはありませんでした。
正義と悪、理不尽や不公平、勝利と敗北。それらは一体、どっちがどっちなんだろう。どれがどれなんだろう。ふわふわとそんな事を考えながら読める作品でした。正しさなど曖昧で不明瞭なものですが、真っ直ぐ芯のある王求が生きていく姿にはなんだか勇気を貰えた気がします。「我を張れ」自身にそう言い聞かせながら、生きていきたいですね。 -
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ネタバレ伊坂幸太郎さんの読んだことがある作品はこれで2作目。
初めて読んだのはグラスホッパーという殺し屋の話。
とっても生々しくてグロテスクだった記憶がある。
今回アイネクライネナハトムジークを読んでみようと思ったきっかけは友達が読んでいたからだ。
装丁が期間限定でかわいくなっていたのも惹かれた理由。
連作短編集というものに少し苦手意識があり楽しく読めるかなと不安だったけどとっても面白かった。
あとがきにもあったが伊坂幸太郎らしいという作品ではないものの伊坂さんが考える友愛・恋愛が描かれていてとても新鮮で楽しく読むことが出来た。
連作短編集ではあるものの物語が少しずつ繋がっていて共通する登場人物が出て -
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銀行強盗たちがわちゃわちゃと楽しそうに善業を積んでいくお話。
章の冒頭にある広辞苑の引用で好きなのが、壁紙。
かべーがみ【壁紙】 「親馬鹿のあの人のーは、いつも子供の写真だよ」「微笑ましくていいじゃない」「でも子供、二十歳だぜ」「げ」
響野と久遠の会話の中で、祥子が言っていたという「わたしの夫以外はすべて良い夫に見える」という台詞にピンときてない響野のソレは鈍感力ってやつなのかな。必要だよね。
「どんなものでも、予備があったほうがいいってことじゃないのか。恋人も妻も」というとんでもないことを口にしたのも響野。久遠、祥子に告げ口しちゃえば良かったのにー。でも、とてつもなく長い演説で切り抜け -
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ネタバレ伊坂幸太郎さんの『アイネクライネナハトムジーク』
連作短編集になっています。
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1. アイネクライネ
市場調査会社の佐藤は、先輩・藤間が職場で机を蹴り飛ばしたため、余波を食ってコーヒーをサーバにこぼし、サーバをこわしてしまいました。罰として街頭アンケートをやることになってしまいました。アンケート中にはとある女性に出会います。
さらに佐藤は大学時代の友人・織田一真夫妻や上司・藤間らと関わりながら、日常を過ごしている中、道路工事のガードマンをしていた女性に再会します。
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2. ライトヘビー
美容師の美奈子は、常連客・板橋香澄から「落ち込んでいる弟・学の話し相手になってほしい」と頼まれ、