伊坂幸太郎のレビュー一覧
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ネタバレ【きっかけ】
殺し屋の営業術を読んでみようかと考えていた。評判が良く、面白そうだ。しかし、殺しの話とか、暗くなりそうだな…私、理不尽な話には弱いけど、大丈夫かな?と不安に思う。
何故か、内容を知らない、「グラスホッパー」が気になった。ん?これも殺し屋の話らしい。読んでみるか…。
【読後】
面白かった。通しで考えても、そんなにえげつない描写もなく、精神的ダメージは小さかった。何より、鯨さんが、生きているみたいな霊と対話できるので、この世を去っても、のほほんと話す蝉や岩西に、むしろほっこりした。
しかし…。後半、蝉と鯨の対決や、黒と黄のスズメバチのくだりは、予想していたこともあり、よしよしとほくそ笑んでいたが、最後も最後、鯨と槿(あさがお)の対決の行方は…!?と期待していただけに、あれ・・・???という感じだった。
むむむ。読み飛ばしたのか???良いキャラだったのに、え???
エンディング、まさかの押し屋に殺されオチがないかと、ハラハラした。(笑)
鯨の最期が、マイナスでした。みんなの感想を見てみようー。
結構有名な小説なんですね。知らなんだ。
読書家の嫁さんも、昔読んだが、ラストに閉口したという感想だった。やはり…。 -
Posted by ブクログ
ネタバレダイジェスト
①穏やかな日々を送っていた男性が国を巻きこむ大きな事件の犯人にさせられる
②逃亡するなかでこれまで出会ってきた人たちやたまたま遭遇した人たちに助けられる
③多くは語らずに、信頼関係から成り立つ人とのつながりを感じる
感想
①罪なき人が普通に生活ができないほどに追い詰められてとにかく胸が苦しかった
②見つかったら自分も罪にとわれることなのに相手のことを信じて自分も無理をして助けようとする姿勢に敬意を表する
③言葉にしないと伝わらないと思ってしまいがちだが、相手との信頼関係に依存した多くを語らないコミュニケーションがユーモアもあって楽しませてくれた -
Posted by ブクログ
全てがこの文庫のための書き下ろしというアンソロジー。
タイトルの『プレゼント』は、読者のためのプレゼントという意味もあるのかもしれないが、やはりアンソロジーのテーマでもあるのだろうと思ったら、リボンのかかった箱が出てくる話は一つもなかった。
裏表紙に書かれている紹介文によれば、テーマは「夏」なのだということ。
一編一編、方向性が違うが、そのうち三編は青春もの。
『真実のトランク』のトランクの存在が星新一のSFみたいで面白かった。
『無明』は、お役人がきちんと規則を守った末に、救わなくてはいけない人に手を差し伸べられていない、という短いけれど社会派の作品。
『見越しのマツ』は、梨木香歩さんらしく植物のお話。
【ウッドペッカー荘事件/伊坂幸太郎】
・和野尊(わの そん)ワトソン役。ヨフネの活躍を文章でまとめる。
・白河ヨフネ(しらかわ よふね)名探偵。「尊くん」を片腕に数々の事件を解決してきた。
【二つの宇宙/江國香織】
・僕/悠斗(はると)19歳大学生。一人暮らしをしているが、常にばあちゃん(実家に健在)に会いたい
・島袋茉莉加(しまぶくろ まりか)悠斗の彼女。悠斗がこだわる「ばあちゃん」に会いたがる。
【真実のトランク/宮部みゆき】
・教子(のりこ)53歳。夫に先立たれ、ビルのオーナーである弟が趣味でやっているバー『瑞季(みずき)』の雇われマスターをつとめる。若いころ数年勤めたバーでの出来事を回想する。
【きっとあの日の光と同じ/町田そのこ】
・稲橋瑛太(いなはし えいた)・中尾康生(なかお やすお)
高校に進学した春に、幼稚園からの幼馴染の康生(やすお)にカノジョができた。一つ年上の木戸先輩。友情は壊れた。おれも「ひと夏の恋」がしたい。
【無明/米澤穂信】
酷暑の八月、新宿駅東西自由通路で午後二時、母親が赤ん坊の首を絞めた。
【見越しのマツ/梨木香歩】
・久保田真美子(くぼた まみこ)
実家の向かいの「有賀」というお屋敷には、には大きな松の木がある。父は「見越しの松」と呼び特別に思っていた。主人が亡くなり住宅会社が松も切り倒して住宅を三軒建てた。
【伝説の季節/恩田陸】
・関根春(せきね しゅん)高三。「今年のサヨコ」に任命される。
『六番目の小夜子』はずいぶん昔に読んだのでほとんど覚えていないけれど、この短編は同じ世界観の中に存在するものだろう。 -
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ネタバレ伊坂幸太郎さんの『首折り男のための協奏曲』です。
連作短編集になっています。
1.首折り男の周辺
首折り殺人事件が世間を騒がせる中、定年退職した若林夫妻は、隣の部屋に住む大柄な男を首折り男ではないかと疑います。一方、首折り男の大藪と顔がよく似ている小笠原稔は、大藪と間違えられたことで、ある依頼に巻き込まれます。また、いじめに悩む中学生の中島も登場します。
それぞれの出来事が進む一方、本物の首折り男である大藪は悪徳金貸しを皆殺しにしたその現場で突然亡くなります。小笠原稔は、中島のいじめっ子を退治します。話端折りすぎですが。
2. 濡れ衣の話
息子をひき逃げ事故で亡くした丸岡は、事故の加害者である女性と偶然再会します。女性が事故について反省していないことに腹を立てた丸岡は、女性を刺して殺してしまいます。
そこへ首折り男の大藪が現れます。大藪は丸岡から事情を聞くと、女性の首を折り、自分が首折り殺人を行ったように偽装します。そして、丸岡が殺人犯として捕まらないようにして、その場を立ち去ります。
3. 僕の舟
病気になった夫を看病している若林絵美は、若いころに出会った男性について黒澤に調べてもらいます。絵美は、銀座で出会った男性と、幼いころ遊園地で迷子になったときに出会った少年のことを思い出していました。
黒澤が調査した結果、銀座で出会った男性も、遊園地で出会った少年も、現在の絵美の夫・順一だったことが分かります。
4. 人間らしく
黒澤は依頼の調査で、知人の小説家・窪田を訪ねます。そこで窪田は、クワガタを例に挙げ、人間をいつも監視しているのではなく、たまたま覗いたときに悪いことをしている人間に何かをする神がいるのではないか、という話をします。
その後、妻に介護を任せて浮気をしている男や、塾で同級生をいじめている少年など、他人に悪事を働いている人物たちに、次々と天罰が当たります。
5. 月曜日から逃げろ
泥棒であることを知られてしまった黒澤は、その弱みを利用して久喜山から絵画を盗み出すよう要求されます。黒澤は要求された絵画をめぐって行動することになります。
物語は「月曜日」「火曜日」「水曜日」……と曜日ごとに進んでいきますが、各曜日の出来事は単純に連続した一週間の出来事ではありません。読み進めることで、それぞれの出来事の時間的な前後関係が明らかになり、黒澤は盗んだ絵画を久喜山の家に置いておきます。
6. 相談役の話
伊達政宗の息子・秀宗に仕えた相談役、山家清兵衛は、藩政に関わる優秀な人物でしたが、周囲から疎まれ、殺害されます。その後、山家清兵衛の死に関係した人々に次々と不幸が起こり、祟りではないかと噂されます。
現代では、作家の窪田がある男と出会います。
会社で社長の息子である有能な男です。彼の会社に、父である社長から送られてきた相談役の男は事故で死にます。その後、彼の死に関係した人物たちの周囲で不審な出来事が続き、山家清兵衛の話と重なるように、次々と死んでいきます。その有能な男には幽霊が取り憑いているようです。心霊写真として映っていました。
7. 合コンの話
男女が集まる合コンが開かれますが、幹事が欠席したため、予定とは違う形で会が始まります。参加者たちは首折り殺人事件について話したり、それぞれの身の回りの出来事について話したりします。最後には参加者の佐藤さんのピアノの腕前にみんなが圧倒されます。
この本は、最初から一つの長編として設計された物語ではなく、もともと独立して書かれた7つの短編を並べ直し、加筆修正して緩やかにつなげた連作集だそうです。
なので読み終わって全体を振り返った際に印象がぼんやりします。あれ、どういう話なんだっけって。
でもなんとなくあっというまに読んでしまうんですけどね。