伊坂幸太郎のレビュー一覧

  • 終末のフール

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    3年後に地球滅亡することな分かっていて
    殺人、強奪、自殺で混沌とする世の中で
    両親や妻、息子や孫が殺されたり亡くなって
    しまい、残りをどう生きるのか。
    そんな中でも黙々とトレーニングを続ける
    ボクサー苗場さんの
    「やれることをやるだけ」
    「あなたの生き方はどれだけ生きるつもりの生き方なのか」(鋼鉄ウール)
    がかっこよかった。
    終末のフールと
    各章タイトルが韻を踏んでて面白い。
    (ヨールはちょっと無理があるのでは笑)

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    2025年08月13日
  • オーデュボンの祈り

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    8月11日〜12日
    投げた矢が外れて地面に刺さってたらのくだりで、日比野が言った「落ちた場所に自分で的を書けばいい」の言葉が日比野らしくて好き。
    後半の城山展開は読みながら希望していた通りになってすっきり。
    TikTokでおすすめしてる人がいてBOOKOFFで購入。

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    2025年08月12日
  • 夜の国のクーパー

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    猫と会話したり、木が動いて襲ってきたりと、ファンタジーではあるけれど、それがメインではなくて、根底には、そこに暮らす人々や動物、そしてこの世界に迷い込んだ現代人にとって真の幸せとは何か、大国や領主による支配から覚醒し、どう対抗するか、といった人間味あふれるテーマがあって、とても読みごたえがあった。

    クーパーとは、そういうものだったのね。伊坂さんも後書きで書いてたけど、登場人物の名前が個性的で面白い。

    ちょっと強引な部分もあったけど、特に後半は心が暖かくなる展開で一気に読めた。

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    2025年08月12日
  • チルドレン

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    短編が実は全部繋がってました、のタイプのオムニバス形式の小説。伊坂幸太郎を初めて読んだが、はやみねかおるで育ってきたので文章に不意に顔を出すシュールな小笑いが親しみやすかった。
    何故か陣内=俳優の綾野剛のイメージがばっと浮かんできたので、一冊読む間中綾野剛の顔が頭の中にあった。サクッと読める。

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    2025年08月11日
  • シーソーモンスター

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    【2025年97冊目】
    昭和のバブルの時代、ご多分に漏れず一組の嫁姑がいがみあっていた。嫁である宮子はもともと諜報機関で働いており、人心掌握はお手の物だった、のだがなぜか姑とは馬が合わない。加えて姑の周りにはなぜか死人が多いようで――「シーソーモンスター」
    デジタル化が進んだ近未来で、水戸はアナログの郵便配達人として働いていた。依頼された手紙を札幌に届けるべく新幹線に乗った彼だったが、突如現れた男に仙台の旧友に手紙を届けて欲しいと依頼される。奇しくも新幹線が停車し、仙台に向かう羽目になった水戸は男との約束通り手紙を運ぶが、思わぬ事態に巻き込まれて――「スピンモンスター」
    昭和と近未来の二つの話

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    2025年08月11日
  • チルドレン

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    陣内が全ての話にでてくる
    短編なんだけど不思議な本の内容
    家裁の話はそんな仕事もあるんだなと。
    強盗の話から全てにおいて、伏線が張ってあって
    自分でも予想しながら読んだ感じ。
    面白いかと言われたらんー。

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    2025年08月11日
  • 首折り男のための協奏曲

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    よくある「別の話かと思っていたら、それぞれ少しずつ関係していて、最終章ですべてが繋がり伏線を回収して完結する」という話ではなくて、同じ登場人物の短編が少しずつ続いていく感じです。伊坂幸太郎の作風が好きな人は刺さると思います。
    個人的には、内容は可もなく不可もなく。
    伊坂幸太郎小説の特有の空気感だなという感想。

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    2025年08月10日
  • アイネクライネナハトムジーク

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    読書歴の短い僕でも知ってる有名作家伊坂幸太郎さんの本を初めて読みました。なるほど面白い。短編集がこんなに繋がってなんてお見事です。逆にこれはそのままなんだってパターンもあって、そこも良かったりする。他のも読んでみよっと。

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    2025年08月10日
  • チルドレン

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    ネタバレ

    ちょっと変わった陣内の周辺からみた短編集。
    最初銀行強盗から始まるから殺人シリーズに近いかなと思いきやほっこり系だった

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    2025年08月06日
  • 魔王 新装版

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    それを狙って書いているのかもしれないけど、プチンと終わってしまった、、という感想です。読んでいる最中、物語の語り口は、おもしろかった。

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    2025年08月04日
  • 砂漠

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    ただの大学生たち。
    でも、麻雀したり、事件に首を突っ込んだり、ボウリングしたり…やること全部がなんか楽しそうで、
    「大学生っていいな〜」ってちょっと羨ましくなった。

    会話のテンポが心地よくて、登場人物たちがみんなクセがあって面白い。
    派手すぎないのに、妙に引き込まれていく不思議な世界。

    青春ってほどキラキラしてないけど、
    こんなふうに学生時代友だちと過ごす時間ってやっぱり尊いなって思った。

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    2025年08月02日
  • 砂漠

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    さめて斜に構えた視点の北村くん、軽いノリの鳥井くん、個性派まっすぐの西嶋くん、クールビューティーの東堂さん、超能力が使える南さん、そんな5人の大学生による青春の記録。

    結構重大な事件とかも起きるけれど、どちらかというと個性的な5人の関わりと変化をゆっくり追っていく楽しみ。

    大学生特有のモラトリアム感、輝いてます。

    個人的には西嶋くんが気になる存在。
    臆さない西嶋くんを、冷笑する側の人間になりたくはないけれど、理解するのも大変そうな男だ。

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    2025年08月01日
  • クジラアタマの王様(新潮文庫)

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    夢と現実がリンクしていくのはありがちだが、書き口のおかげで普通に面白くはなっている。
    俺はモンハンは苦手だが、これを見てちょっとしたくなった。
    基本面白いのだが、他の作品と比べると良い意味でも悪い意味でも平坦であり、イマイチ盛り上がりに欠ける。

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    2025年07月27日
  • 火星に住むつもりかい?

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    名前からは考えられないほど重いストーリー。
    ディストピアに蔓延する臭気を、1人のヒーローが取り払っていくのは二十世紀少年に近いものがあるな、と。
    ラストは少し無理矢理感があるが、きちんと伏線を回収して終わらせてくれるのは流石と言った所だろう。
    虫は嫌いだったが、今は少し好きになった。

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    2025年07月28日
  • フーガはユーガ

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     読みやすい話だった。主人公が生い立ちから現在までを対話形式で進めていきながら、謎がわかっていく物語だった。
     双子にしかわからない話はある。この物語は上手く書いてある気がする。物語の能力までいかないが、双子はお互いの考えが話さずともわかると思う。一卵性は一種の能力かもしれない。
     解説に書いてあった優しいという意味が心に残った。憂を知ることが優しさ。
     この物語は謎が解けていき悪が退治されるが、辛い描写が多い物語だ。人の痛みを知ることでまた一つ人に優しくなれたことを教えてくれる作品だと思う。

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    2025年07月27日
  • 仙台ぐらし

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    伊坂幸太郎さんの初エッセイ。

    作者の人となりがよくわかるよか面白かった。
    峩々温泉のところで、自分以外の上位の存在を思うからこそ、謙虚でいられる、みないな言葉が大好きになった。
    最近自分自身が傲慢になっていないか、すぐイライラしている気がするので心に留めたい。

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    2025年07月26日
  • ジャイロスコープ

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    浜田青年ホントスカ、彗星さんたち
    が好きだった。

    短編の作風自体もそれぞれ全く異なるけど、どれもいつもの伊坂さんとはひと味違う感じ。
    伊坂さんの本はいつも後書き(今回はインタビューだが)がしっかりあるところが好きだなぁ。

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    2025年07月26日
  • 晴れた日は謎を追って がまくら市事件

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    がまくら市という架空の都市を舞台にしたミステリーアンソロジー。
    道尾秀介さんの作品は『いけない』収録作で既読だったので、なんとなく他の作品が追随しているように見えてしまう。
    好みの作品と、ちょっと読み進めづらい作品があった。
    自分的ベストは福田栄一さんの『大黒天』。初めての作家さんだったけど、かなり引き込まれる文章で面白かった。

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    2025年07月25日
  • PK 新装版

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    一気読みじゃなかったからか、最後まで読んでも完全にストーリーが繋がらなくて、ん?ってなってしまった。複数の登場人物からの目線×複数の時系列×複数の世界線、はちょっと難しかった。解説を読んだらなんとなく納得したけど、難しかった。伊坂幸太郎の、複数の登場人物の目線からの物語が最後に繋がっていく感じはとても好きだが、他の要素が多くてうまく繋げられなかった。それぞれの物語は短編として読んでも面白いぐらいわくわくがあったし、読んでいて決して退屈はしなかった。特に、タイムスリップのジレンマに対して、多くの人を救うために1人だけにその皺寄せを飲んでもらうという、その人にとってはショッキングな結論を淡々と説明

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    2025年07月24日
  • サブマリン

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    サラッと読めた。
    未必の故意?不能犯?大学の刑法の授業を思い出した。
    因果とは…最後の逆恨みおじさんも、もしかしたら同情できる背景があるのかもしれないし、ないのかもしれない。
    重要なのは結果なのか過程なのか?答えのない問いを考えさせられるお話。

    陣内さんのキャラが好き。

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    2025年07月24日