伊坂幸太郎のレビュー一覧

  • 重力ピエロ

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    ネタバレ

    伊坂幸太郎氏の小説はどれも前半〜中盤にかけてとにかく伏線や意味ありげなワードを散りばめまくるがしかし終盤にそれらを全て鮮やかに回収し、最終的に登場人物達なりの結末と答えを見出すのが爽快で終始とても面白い。
    春が二階から落ちてきた、本当に深刻なことは陽気に伝えるべきなんだよ等、印象に残るワードも多く、人間の全ては生まれ持った遺伝子によって決まってしまうのか?という問いこそ陰鬱だが、その背後に遺伝子以上の家族の繋がりを感じさせるシーンが多いので湿っぽい雰囲気にはならずむしろ爽やか。

    ただどうしても受け入れ難いのがアヒルと鴨のコインロッカー、オーデュボンの祈り、重力ピエロと読み連ねてきたが、どの話

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    2026年06月17日
  • 陽気なギャングは三つ数えろ

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    3作連続で読み続け本作がラスト。
    子供の歳の変化に月日の経過は感じつつも
    当の4人達はいつも通りのドタバタ劇でもう安心でしかない。今回は火尻の影響でヒヤヒヤもしたけど、成瀬戦略は圧巻。そして響野いじりのメンバー内会話が毎回とにかく面白い。
    これが聞けなくなるのはなんだか寂しい気がして…。
    是非 次作があると期待したい、そんな愛おしい作品。

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    2026年06月16日
  • 死神の精度

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    タイトルからして全く内容が想像できなかったのだが
    読んでみて納得。特殊な設定が斬新で読みやすく、短篇集で分かり易い。
    淡々としているようだが、千葉のキャラが愛おしい。
    どの章も終わりがはっきり書かれていなかったりするけど…あえてそれがいいのかな。
    死神目線で描かれたとてもスタイリッシュな作品。

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    2026年06月13日
  • 陽気なギャングの日常と襲撃

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    前作から続いて2作目。相変わらずなテンションで続いていき、一気に引き込まれる。
    今回、前半はバラバラのお話だったがやはり最後は各ストーリーが絡まりあい4人のドタバタ劇が読んでいて心地よく愛おしい。
    伊坂先生の遊びごころ満載な作品。

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    2026年06月13日
  • サブマリン

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    かつて犯罪を犯してしまった子どもとの交流が中心の作品。
    陣内という登場人物がミステリアスで魅力的。
    ローランド・カークという人のジャズが聴きたくなる
    明確な意思のもとの犯罪もあれば周りの環境、社会的な要因をどう捉えるかなど、逸脱した人たちへの救済が描かれた小説

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    2026年06月12日
  • 魔王 新装版

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    ネタバレ

     目の前の人に、念じた言葉を喋らせることができる不思議な力「腹話術」に目覚めたとある男性。
     彼は、いま世間で注目を集め大きなうねりを生み出そうとしている一人の政治家を危険視し、「腹話術」の能力で近づこうとするが…………

     全ての謎が分かりやすく明かされてスッキリするというタイプの話ではなく、読み終わっても「あれはどういうことだったんだろう?」というモヤモヤが残る。
     突然の鳥の視点とこちらを見上げる潤也……という体験が一体何を意味するのか、バーのマスターの謎など、後半で明かされそうな気配もあったけど明確な種明かしはないまま。
     想像や考察のし甲斐があると言えばそうだけど、2編ともどこか消化

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    2026年06月13日
  • チルドレン

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    人というのはショックから立ち直ろうとする時は自分の得意なやり方に頼るんじゃないか。
    落ち込んだ陸上選手はやっぱり走るだろうし、
    歌手は歌う。
    そうやって立ち直ろうとするんじゃないかな。

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    2026年06月12日
  • 3652―伊坂幸太郎エッセイ集―

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    私は伊坂さんの作品が好きで。それは、いつも読み終わった後に温かい気持ちになるというか、こんな不安ばかりの毎日でも頑張ってみるか、というような、なんというかちょっとした元気が出るからなんですけども。
    エッセイ集を読んで、伊坂さんがいかなる人物かが伝わってきて、だから私はいつも読んだ後にああいう気持ちになるんだな、と腑に落ちました。そういうエッセイ集でした。
    こそあど言葉ばっかりですみません。もう少し感情をまとめてから感想すべきですね。

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    2026年06月11日
  • マイクロスパイ・アンサンブル

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    伊坂ワールドのひとつと言えますね。ファンタジー要素と現実社会との融合というかリンクというか、話自体は特別盛り上がりがあるわけでもないのですが、年数が経つ中で淡々とそれぞれの世界、主人公に起きる物語を静観して見守っているような、そんな作品。伊坂ワールドとは言いましたが、異世界が交錯するところなんかはどこか村上春樹感も感じつつ、個人的には嫌いじゃないなと。先日まで長編作の国宝を読んでいたのもあって箸休め的に積読されてた本作を手にしましたが、ちょうどいい感じの箸休め感を得られて読んで良かったです。人に薦めるかと言うと、、うーん、別の伊坂作品になるかな…

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    2026年06月11日
  • 楽園の楽園

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    最新のテクノロジーとしてのAI(人工知能)と楽園として描かれるNI(自然知能)の関わり。人の脳は「物語」を求めているというところに、西遊記を彷彿させる登場人物。近未来の話のような昔ばなしのような不思議な感覚

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    2026年06月10日
  • ホワイトラビット(新潮文庫)

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    この本は結局のところ、
    ・誘拐の話しと、立て篭もりの話し。
    ・色々なことが入り組みまくっている。
    ・ハッピーエンドでちゃんと終わる。

    読みやすさ ☆☆☆☆ー
    分かりやすさ☆☆ーーー
    騙された感 ☆☆☆ーー
    ドラマ仕立てナレーション入り☆☆☆☆☆

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    2026年06月09日
  • 楽園の楽園

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    久しぶりの伊坂さんは、不思議なファンタジー。
    西遊記を思わせる三人の主人公たち。「天軸」のある楽園を目指す。
    フワフワした感じで、最後まで一気読みでした。
    人ってどんな存在なんでしょうか?

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    2026年06月09日
  • アイネクライネナハトムジーク

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    伊坂幸太郎の恋愛小説。
    早速「ベリー ベリー ストロング~アイネクライネ~」を聞いた。
    アップテンポな曲で聞いた時は意外だったけれど、本書を読み終わった後はやっぱりよく合っているんだなと改めて思う。
    たくさんの登場人物が出てくるが、描写が丁寧で、特にセリフ回しが軽快で人物像や人間関係が感じられる会話が楽しい。
    ありきたりな展開にはならないのに、文章表現や登場人物たちの生きざまが美しく、短編だが満足度が高い。

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    2026年06月07日
  • 仙台ぐらし

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    震災のあと のワードが刺さりました
    「役に立たない人間ほどよく泣く」
    そして私も観光として震災遺構に訪れ、資料を食い入るように見ていましたが、果たしてそれは本当に見ていたのか、「人の心を見る」事ができていたのか。映像だけ、上辺だけだったのではないか。私もこの映画監督と同じだったのではないかと恥じているところです

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    2026年06月07日
  • シーソーモンスター

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    シーソーモンスターの方のオチ、かなり最高だった
    途中までの嫁姑問題はかなりいらいらしたし長いなぁと思ったけどもオチが神すぎて読後感も最高だった
    スピンモンスターの方の読後感が微妙だったな、、、、あと話が難しく感じた、思考が誘導されてる感じが否めなかったかなあ
    とはいえ前半の話が後半にめちゃくちゃ絡んでくるのも、前半の伏線が後半で回収されるのも、未来のテクノロジーの話とかが出てくるのもすごくワクワクしたし面白かった
    読後感はアヒルと鴨のコインロッカー、スピンモンスターの逃走劇はゴールデンスランバー、設定と構成はさよならジャパウォックに酷似って感じでした
    螺旋プロジェクトは気になるので読む!

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    2026年06月06日
  • 終末のフール

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    心が沈んでいる時にこそ読むべき物語かもしれない。

    8年後に小惑星が衝突し、地球は滅亡する。
    そう予告されてから5年が過ぎた頃。
    当初は絶望からパニックに陥った世界も、いまや平穏な小康状態にある。
    仙台北部の団地ヒルズタウンの住民たちも同様だった。
    彼らは余命3年という時間の中で人生を見つめなおす短編集。

    たんなるパニックものではなく、パニックの先にある不気味な平穏さ。
    小惑星が衝突する、そんな大前提の設定がありつつも
    描かれているのは我々と変わらない平穏な日常。
    それがまたより生きている実感を読み手にも与えてくる。

    特にこれといった起伏や驚きが待っているわけではないのだが、
    それでも最後

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    2026年06月06日
  • 掌篇歳時記 春夏

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    七十二侯を題にとり、春夏の三十六のなかから十二の掌編を集めた掌編集。
    作家の個性がよくわかる。
    特に長嶋有とか村田沙耶香とか。よく読んでいたからか。季節賛美とか、情景の小説なのかと思えばそうでもなく、その言葉から感じたものを小説に仕立てているようにも感じる。
    野人になった姉を持ち、ルームシェアした友人と赤ん坊のシェアを考える、ドライなのか突き放しているのか不思議な感覚になる土脉潤起。
    襤褸から、昔住んでいた家に働きにくる山村の少女たちの継ぎ接ぎと寒さについて思いをたどる雷乃発声、

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    2026年06月05日
  • 陽気なギャングが地球を回す

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    知ってはいたけどなかなか読めずにいた作品。
    ここまでキャラが濃い4人衆だとは思わず…
    みなが言う憎めないキャラだということに納得。
    とにかくテンポよい会話が進み、非常に読みやすい。
    程よい伏線回収で少し物足りなくも感じたが、
    エンタメ色が強く出ており万人受けするストーリー。
    本当にタイトル通りの作品。
    続きも気になる…

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    2026年06月04日
  • ラッシュライフ

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    ネタバレ

    いろいろな登場人物が交わりつつ、話が進んでいき、最後の解説のところで、同じ名前の登場人物が別の作品に出てきているということだったので、他の伊坂幸太郎さんの作品を読んでみたいと思いました。

    素敵な出逢いに感謝です。ありがとうございます。

    気に入ったフレーズ↓

    佐々岡「さっき、私が言っただろ? 人生はリレーかもしれないと。あの絵も似ている。兵士が歩いている。階段を昇ってゴールしてみると、そこは次の兵士のスタート地点に過ぎない。そういうものなんだよ。みんなが次々に繋がっている。生きていくってのは結局あれだよ」P426

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    2026年06月04日
  • 首折り男のための協奏曲

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    首折男は大須賀めぐみの漫画でチラッと知ってるなと思いながら、黒澤周りの話は良かったし他の話も良かった。ちょっと間隔空けて読んでしまったのが悔い。

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    2026年06月04日