伊坂幸太郎のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ最近伊坂さんにハマったニワカだけど、伊坂さんらしい、コミカルで、それでいて心がほっこりする作品だった。
特に面白かったのは、2人の生きる世界が別次元にあるものだってわかるところ。なんで虫がでかかったか、なんで急にグライダーが飛んだのか、もちろん現実的では無いけれど、その世界観と描き方が面白かった。
あとは、「プライド」や生き方についての登場人物たちそれぞれの考えが興味深かった。
「プライド?そんなもの、何の役に立つ。自分のことをちゃんと評価してやることは大事だけどな、謝って削れるようなプライドなんて、大したものじゃない。面子が、だとか、立つ瀬がない、だとか言っている奴ほど自がないんだよ。本当に、自分を倍じているなら、周りがどう思おうと関係がない」 -
Posted by ブクログ
猪苗代湖畔で行われる音楽とアートのフェスで、会場の人がもらえるリーフレットに載る小説として、最初の一編を書いたのが本書のはじまりとのこと。
あとがきに書いてあった伊坂さんの狙いどおり、主人公たちの7年間、さらに25年後、彼らがどうなっていくのかを読み進めるのは楽しかった。
こっちの世界とあっちの世界が実はつながっていて、自分の行動が気づかないうちにあっちの世界の誰かを助けているのかもしれない。
不思議な世界観のお話しだったけれど、登場人物たちが自分以外の誰かの幸せを願う場面が多く出てきて、ほんわか温かい気持ちになれた。
好きなフレーズは、
「昔は良かったと振り返るのではなく、大事なのは今日や明日」 -
Posted by ブクログ
『陽気なギャングは三つ数えろ』読書メモ
感想
シリーズ三作目。今回は前作とは異なり、4人が最初から一緒に行動する場面が多く、シリーズでありながらまた違った雰囲気を楽しめた。
特に印象に残ったのは、火尻という人物の存在だった。その執拗さには本当に圧倒され、「どうやったらこの状況から逃れられるんだろう」と、自分でも解決策を考えながら読み進めていた。しかし、最終的に登場人物たちが取る行動は、自分ではまったく思いつかないような角度から問題を解決していく。その発想力や伏線の回収の仕方は、やはり伊坂幸太郎らしくて面白かった。
また、このシリーズは4人それぞれの個性が非常に際立っている一方で、あえてすべてを説明しきらない部分がある。その「見えない余白」が読者の想像力をかき立てるところも魅力だと感じた。キャラクター同士の掛け合いや人間模様を楽しみながら、それぞれの人物の背景や考えを自然と想像してしまう。
今回はサウナで読むことが多く、さらに寝る前に読んだ日もあったため、途中の記憶が少し曖昧になってしまった。それでも、「もう一度読み返したい」と思える作品だった。細かな伏線や会話を改めて味わえば、新しい発見がありそうだ。
シリーズを通して感じるのは、個性的なキャラクター、テンポの良い会話、そして一見バラバラに見える出来事が最後に鮮やかにつながる構成の巧みさである。この作品でも、その伊坂幸太郎らしさを存分に楽しむことができた。