伊坂幸太郎のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
読書録「終末のフール」3
著者 伊坂幸太郎
出版 集英社文庫
p249より引用
“「あのさ、地球の環境もコントロールでき
ない人間が、どうして火星の環境を維持でき
るわけ?」”
目次より引用
“終末のフール
太陽のシール
籠城のビール
冬眠のガール
鋼鉄のフール”
終わりゆく世界に生きる人々を描いた、短
編連作群像劇。同社刊行作文庫版。
小惑星の衝突の予測によって、8年後の滅亡
が予告されてしまった地球。予告後の世界の
混乱から5年が経過し、少し落ち着きを見せる
世の中で、人々はそれぞれ残りの時間を過ご
す…。
上記の引用は、地球が駄目なら火星に住め
ばいいじゃない、と -
Posted by ブクログ
ネタバレ最初は製菓会社に勤める平凡な男が巻き込まれた異物混入事件だったのが、色んな人との出会いをきっかけに予想もつかない方向へと話が転がっていく。
本作の設定の一つに昔のロールプレイングゲームのファンタジーのような夢の世界があるわけだが、二つの世界を行き来するというほど大袈裟なものではなく、ファンタジー世界の描写も主人公の認識も曖昧なのは評価の分かれる部分だろう。ヒロイックな活躍があるわけではなく、主人公は終始その世界での行動が時折フラッシュバックするか、仲間の活躍を伝聞で聞くばかりで、直接的に介入できないことによる焦ったさが残る。その反面、そのままならなさや輪郭のないぼやけた感じの認識はまさに夢そ